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活動状況をリアルタイム?にちかく報告するとこです

ラケットの振り方を先に重要視しない

ラケットのスイングは、テニスの専用の型があるとは思いますが、わりと感覚的なものなんじゃないかなと思っています。

考え方のもとは、いまから打球しようとしてテイクバックが完了しているところから打点に向かってスイングし、当たったボールの感覚を確かめるくらいがやろうとしていてできることで、手首やひじの角度がちょっと間違ったからと言って修正できるスピードや力の使い方をしていないと思いますし、もう振り始めちゃってるところで自分の手首とか肘の角度が間違っているかどうか気づくのかっていうのも怪しいもんです。

 

動きの中でフィーチャーされるものは、もちろんボールが当たる瞬間のラケット面だと思いますし、それが期待通りのインパクトかどうかっていうのはラケットを持っている手がわかる。

 

どんなに初心者でも、飛んでくるボールに向かってラケットをスイングしていって、ラケットの面の向きを気にし始めてから初めて「ねらって打つ」ことがどういうやり方なのかわかると思います。

慣れるにしたがって狙うための準備がいかに早くできて、飛んでくるボールが打点に入ってくることや、自分のラケットがとらえる感覚にミスが出ないように気を付けることがどんどんうまくなってくるものです。

ちゃんとやっている自覚があっても、なかなかうまくいかないと悩んでいる人は、そこでラケットの振り方そのものに疑いを持つような感じ、で取り組んでいないでしょうか?

いかにうまくインパクトを迎えるか、は腕をどうやって動かしたかが先でなく、狙った打点にボールの到達とぴったり同時にラケット面を最適な状態で出すのにどうやればいいか、という事に興味を持ったことはあるのだろうか、と思います。

テイクバック完了の形は、どのようなインパクトを迎えようとしているか完全にわかっている形であるべきで、自分の型のなかでも打点に入ってくるボールには対応できるような自信が持てる形かどうかは、ボールを見ながら自問していくべきだと思います。

振り始めてからインパクトまでには、実際にはすこし時間がかかるものなはずなんですが、ジュニアの小さい子にそういう子がいるように、不慣れな人だとその時間は「一瞬」と感じているんだと思います。なぜなら、力いっぱい腕を振り回しに行っているから、すごいスピードで腕もラケットも動くんだと思います。

力いっぱい腕を振って、ちゃんと当たる子だったら、まずそこを否定せずに当てるのが上手いことを認めるべきです。そのスピードでボールをきちんととらえられるのなら、手の中にラケットが合って、空中でボールとうまくコンタクトできているんですから、空振りする子とは違う面を注意すればいい。

空振りする子は、自分の想像ではそこにボールがあるはずだと思ってラケットを出しに行ったら期待と違うことになってしまったんだと思います。

これって技術じゃないほうの問題なので、コーチとしては的確なアドバイスをするのはむつかしく、「できるようになるのを待つ」ようにして繰り返し声を励ましに使いながら頑張ってもらうくらいしかできないものです。

ま、やり方はあるんですけど、それもコーチによっていろんなやり方でその子の感覚のずれを見てあげれば、短期間で解決するものでしょう。

 

 

ともかくも、ラケットがどうやってボールに当たるのかが手の感覚で味わうことが出来るようになれば、あとは自分で考えな、でもけっこう大丈夫かもしれません。間違っていれば手を差し伸べるし、勢いよく伸びていくのなら、その子の才能がすごいんだと認めつつ正しく連れて行って上げられればいいなと。

 

打点では、自分の意思でボールを狙った軌道に乗せるべく「ボールを動かす」イメージがある方がよく、

その前後の、打点までのスイングの型がフォワードスイングだし、軌道に乗せるために動きの流れを切らずに押し切った形になればフォロースルーになっていきます。

打点が後ろになりすぎればフォロースルーは自然と取れない形で終わってしまいますし、脇が空く様なら面が不安定な当たり方をすると思います。

打点が前過ぎれば体がバランスを失ったり、ヘッドスピードが出すぎたり、出切った後の力ないインパクトになったりします。

打点は自分で力を込めてスピードを上げるようなことをするよりかは、スピードが出てくる頃のラケットにうまくボールが入ってくるような感覚でとらえてあげれば狂いも少なく、スピードや高さ、深さまでの再現性があげられるようになると思います。

 

テイクバックの型の中に、インパクトの期待の形があって、力負けしない角度でラケットが入れば、ラケット面はボールを跳ね返してくれる道具なので、うまく狙ったところへ飛ばしてくれて、手のひらに正しい感覚だったことを伝えてくれるでしょう。

意図的に形をつくり、流れに逆らわずに当てられるかどうか?

 

言葉にすると難しいような感じがしますけどね~

 

出来てみるとそれが一番信用できたりします。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:55 | コメントをどうぞ

打点の感覚の理解のために

ボールを打つという事は、打点があるという事で、打点が合っているという事は、スイングに狙いがある以上ショットが狙い通りに飛んでいったということです。

だから、どこに打とうか決めてスイングしているのにうまくいかない時は打点でミスをしている訳です。

打点でミスをするのは、打点に入ってくるまでの段階でミスをしやすい形になっていたか、ボールの方でイレギュラーしたとかで合わせきれなかったか、自分が思い描いていた飛球ラインと違うボールが来ていたか、ということになります。

ということは、打点に必要な要素は、ラケットの向きがイメージ通りに出ていること、ボールが真ん中に当たる事のほかに、相手のショットの飛球ラインと自分のスイングの侵入角が適したものであるという条件があると思います。

じつはまだあって、腕、とくに上腕骨と手のひらでなす角と、ボールとの衝突の位相が合っていないとインパクトの力がラケットをぶれさせる原因になる、なんてことも。

けっこう複雑です。

解析するってことは、いかにむつかしいかを考えるようなところがあって、それはコーチがやる事でいいんです。要するに、その条件の内のほとんどが満たされる状態でみなさんはボールを打っていて、出来ていることはことさら意識して確認しなくてもいい。出来ているということは才能がある、くらいの気持ちで、もうできることはできるでいいじゃないか、と思っていた方が得です。

生徒さんでショットにミスが出やすい人がいて、フォームは綺麗なのになんでかなぁ、と考えたときにどの条件かがうまくできていないのを見つけられればいい。

自分の中にひとり、自分専用のコーチを持ちたい、と思っている人は自分で自分のテニスを見つめたときにそういった要素を取り出して顧みることがあればいいかもしれません。

打点は、簡単な状態の事を言えば、自分のラケットに当たったボールを狙った方向へ動かす事です。

打点とは、線だとか点だとかいう話がありますが、論争があるってことはどっちでもあるってことなんです。

とらえる点があるわけですが、「ボールを押す」という表現があるように感覚的にラケット面から狙ったラインに乗せる動きが感じられると思います。

打った瞬間に「よし、うまくいった!」とわかるショットも、「しまった!失敗だ!」とわかるショットも、ラケットを通して手の感覚でショットの成否がわかるわけです。

飛んでくるボールには、止まっているときとは別に、力の方向や強さなどがボールの重さに付加されてラケットに当たります。

ラケット面をどっち側から押してくるのか、それを支える腕の形が面に当たるボールにきちんと力を加えることが出来そうかどうか、というのがあらかじめわかるときには、インパクトの直前までには何となくでも自信があると思います。エースをねらって打つようなショットを打つときに、「もらった!」なんて思うときがありますよね。

ぎゃくに、相手のショットがたとえ遅い球でも、角度が合わなさそうなときには、あらかじめ「打ちづらそうな球が来た」と思って後ろへ下がったりします。

そのボールをもっとよく見ようとか、打ちやすい所がそこじゃないことがわかっていて、下がるわけですね。ボールの方が動きが早ければ、下がってもうまく打てるところまでいけないか、体勢を崩してやっぱりうまく打てないんじゃないかと思います。

さっとスイングと面の侵入角を合わせることが出来れば、ラケット面の入射と反射の角度が合っていて相手のコートに返ったり、浮かせちゃいそうなところがうまく低い球で次の攻撃を避けられた、なんてことに繋がります。

 

ラケットを通してボールを「持つ」とか「捕まえる」という感覚があれば、合わせるという動きがわかりやすくなります。たたくとか飛ばすという感覚を初心者の内に持ちすぎると、都合のいい球が来た時には凄い球が打てるかもしれませんが、相手がスライスでつないできたり、当たり損ねのチャンスボールが来てもタイミングを合わせて打ちこむのが苦手だったりしてくるようになります。

捕まえて、放り投げる様な感じ、という人がいますが、理解できないと思う人はできないと思うし、共感できる人はそうやってやっているんだと思います。

すべてそうでなければならないってことでもないですけどね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:15 | コメントをどうぞ

動けない・動き方がわからない

同じスクールにもう5年以上いますから、当時高校生だったトップジュニアは大学を卒業しました。小学生だった子は、もう高校生の子もいます。

小さい子だった小学生は、まだ小学生の子もいます(笑)。しかしうまくなりました。キッズクラスだったり、小学生の初心者クラスだったのが、もう試合を考えるレベルで立派に打ち合っています。

だけどまだよいサーブを打っているとは言えなかったり、逆に良いショットを打ち込んだのに次のショットが効果的でなかったり、プレーのちぐはぐさが目立ちます。

一般のクラスでも同じことが言えます。

ラリーは十分にできますし、相手にきつい球を打たれても簡単にミスをしない。女子連に参加して試合に出ていたり、男性だったらクラスをあげてきたりしていて、テニスを打球スキルでみるなら、見た目にもはっきり上達がわかります。

しかしやっぱり、先に書いたプレーのちぐはぐさが見られます。

コーチからみれば、なのか、プレーをしていない立場ならみんな分かるのか、良いショットを打とうとして打点に入り、うまく打てたとしても、その次にどう動くかがみえていない。

ようは、ポジショニングの事なんです。

ダブルスをやっている方が、コートに二人立っているという条件からわかりやすい面もありますが、相手も二人いるとか、自分が打ったショットじゃないとかで、思ったようにわからない面もあります。

シングルスでも、コートの形と自分の打ったショットの影響が相手にでる、という事がわかればある程度次の事を予想してもよさそうなものですが、常にボールを「取らされている」ようなラリーをしていると、コートが広くて、相手が自由にどこにでも打てるような気がしてどこを向いてどうやって構えていればいいのかは分かりづらいかもしれません。

 

 

プレーをしているときは誰しも、「こうきたら、こう返す」というものを持っていると思います。球種や軌道をいくつも使い分けられるとしたら、余計にその使い方も知っているはずです。

例えば、相手がロブ気味に深く弾ませてきて、自分は下がりながら高い打点でとらなきゃいけないとき、どうやって返すかはある程度決まったものがありますね?

相手の球が速くて、フォアハンドの方に遠くに走らされたら、どうやって自分のショットを打つか、用意はあると思います。そして、そのショットの精度についても、どこまでならできるかも知っていると思います。

相手のコートのどこにでも、どんなスピードででも、高さを変えることになっても、狙ったところにボールが打てる、なんて人は世界中にそんなにいないでしょう。

相手も、自分と同じくらいか、少し差がある程度だと思いましょう。その差を計っているのがラリーです。

どうやって打ち返そうか、ではなくて、どうやって打たせれば、がラリーの要素に入ってくれば、次のショットはどのくらい相手にとって打ちやすいか、それとも相手を苦しめているか、予想が効くはずです。

甘くなりそうだったらそういう期待をして、相手がしっかり打ち込んできそうだったら、打てそうなコースに予測を立てて、本当に自分の予測が合っているかどうか確かめながらショットを待ちましょう。

 

相手が打ってから、自分がラケットにあてるまでも時間はあります。走って追いついて、軸足が入って打点を取る腕までが差し込めるのなら、狙って打てていますし、そういう予測ができる動きをしているのならどこを狙うか自分で決めていると思います。

 

じゃあ、動けないことはないんじゃないかな?

 

怖いのは、相手が自分の思ったように返してこない事なんです。

だけど、相手は自分ではないし、自分のしもべでも何でもないでしょうから、思った通りになんかくれないのが当たり前。

そこから追いかければいいだけなので、位置が良ければ効率が良いってことまでができていれば、あとは打点に入るためのフットワークがあればいいんです。

 

だけど、相手が打つまでうごけない、なんてことはないですよ。

やってみて、間違っていてもいいんです。そうやって学習するんですから。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:56 | コメントをどうぞ

IPTL2016 初日!

International Premier Tennis League=IPTLの2016年は、さいたまスーパーアリーナで開催と聞いて、何か月前からだったか、もう楽しみで楽しみで、ウキウキしてこの日を迎えました。

錦織率いる「ジャパンウォリアーズ」にはサフィンや、ベルダスコ、奈良くるみちゃんなんかもいて、もうメンツだけ見てもどの人のテニスもみたい!と思わせてくれる。

団体戦のチームも4チームあり、1日で団体戦を二つ、全部で10セット堪能できます。じつは、当日会場にいくまでひとつだけしか見れないのかと思っていましたが、3日間で全部の対戦を終えるようにやっていくんですね。

初日の金曜日に錦織は出ませんでしたが、現役トップ選手のレベルで3日間毎日ガチの試合をするのも大変だと思いますから、土日のお客さんが沢山入る日にメインを持ってくる方がいいでしょう・・・(ちょっとヤケクソ気味)

 

肝心のゲームの方が、時間にタイトなステージ作りになっていて、それで選手がバタバタしているのも、そういうルールなんだってことがわかってくると楽しめます。ていうか選手たちがそれを楽しんでる(こんなんじゃやりづらいよ!っていうクレームが来るようなことはなく、『やべっ』って感じで時間に追われたお茶目な子供みたいになる)ので、テレビ放送を意識してなのか、これはこれで、新時代のスポーツとしてのテニスの面白い例になってるかな、なんて思いました。

 

印象に残ったのは、レジェンド・プロたちが非常にテクニカルな面白い試合をしてくれて、楽しんでる感もみれて面白かったのと、男ダブにしてもミックスにしても、ダブルスが非常にレベルが高くて、面白かったです。

シングルスももちろん面白いのですが、普段見れない試合の、ツアーファイナルに出ちゃうような選手たちしかいないコートって、どうしたってハイレベルになるでしょう。

不思議なくらいスムースな動きと、観客席から見ているこちらが理解できないくらい速い展開。え、いつ動いてどういう判断でそのポーチ?とか、思い切ったストレートアタックに余裕のアングル返し、みたいなスーパープレーの応酬。

きっと今日になったら、また明日の日曜日とかなら、もっと選手たちもコートに慣れてレベルが上がると思います。

 

 

あとはですねぇ。。。

観客席がすくなかったな~

チケットが高かったってのがあるかと思いますけど、こういうイベントって、もっと観客席側からも熱いモノがあって、良いゲームやポイントに会場がどんどんヒートアップしていってさらにレベルの上がったプレーが出る、なんていう流れがもっとみたい。

応援団とか、つくっちゃったらどうなんでしょう。団長とか、メインの応援団は仕込でもいいから、入場したお客さんに熱を持たせるような企画とか、あってもいいと思いますよね。

デ杯の時なんかは長年頑張ってくださっている団長さんを中心に、選手たちが入ってくる前から会場をあっためておくじゃないですか。

団体戦っぽくだから、サポーターごとチームの後ろに立って大声援をおくる、みたいなことをしたいですよね。それこそ、レギュラーシーズンではテニスの大会ではお客さん側が出来ないこと。

テニス界の年に一度だけある、ほんのわずかなシーズンオフにできた、楽しいお祭りってことじゃないんですかね。キリオスだって毎年楽しみにしてるってコメントしてますし、選手たちも気持ちを切り替えたり、他の選手たちと仲良くなってモチベーションを上げられる場になるかもしれませんしね。

あれだけ観客席が空いていたのが、すごくもったいないような気もしました。

 

だけどすごく楽しみました。また来年もさいたまスーパーアリーナでやってくれないですかねぇ。。。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:47 | コメントをどうぞ

運動の伝達・連鎖

スイングを考えるとき、いろいろな要素がからんでいることに気が付きます。

気にする人によっては、スイングのこの部分で肘や手首の角度はどうしたら、とか、ここからあとボール何個分押すようにとか、他の人に言ったらわかる人も分からない人も出るような抽象的な部分にこだわりが出ることが多いものです。

それと、理想のスイングを追い求めようとすることもあるかもしれませんが、スイングは多様な条件にうまく合わせなければならない側面があるので、ひとつの理想にこだわっても、テニス自体の上達にはならないかもしれません。もちろん、ショットの質が上がること、そして感覚が上がることを練習しておいて、普段のラリーや、ゲームの中で活かせるようになるのなら、全体の質がよくなるとは思いますが、そのプレーヤーのテニスとの関わり方や対応力にもよる、というものになると思います。

誰にでもあてはまるもの、という物理的な条件と、身体が可能で、もちろん出来る人がいること、上級者ならやっていること、というような目で見れば目指す上達のポイントをどこにフォーカスするかが明らかになるかもしれない、と思って研究しています。

目標とするプレーは、個々に違うものでいいと思います。週に一度のテニスが楽しければいい、という人もいるだろうし、まだ初級かもしれないけどやるからにはうまくなりたいと思う人もいるかもしれない。トーナメントに勝てるレベルのテニスをしていても、こだわりを捨てずに上達を模索している人も多いと思います。

 

そんな中、オタク的なこだわりについても質問があって、ワタシはそういうのに自分なりに答えが欲しくて、スイングの真理はどこにあるのか、どうやったらうまくなれるのかについてずっと答えを探していました。

一つの答えが見つかったのは、要するに「打点」なんだということ。

どんなプレーでも、ラケットがボールにあたるときにそのショットの成否がかかっています。失敗しないプロにある感覚は、一般のプレーヤーとどんな差があるんでしょう。

動作には個人差があります。世界のトップに立つテニスを目指していたとしても、目指すべきトッププレーヤーには個性が光っていて、むしろそのプレーのストロングポイントで勝っている事よりも、相手がどう頑張っても対応されてしまう事の方が、そのプレーヤーの強さになっていることを考えれば、どうテニスをすればいいのかは、とてもむつかしい問題になってくると思います。

だから全体を考えて「強く」なるテニスじゃなくて、ゲームの仕方を自分なりに出せるようになれば、向かってくる相手にも、憧れの大先輩にでも、挑戦する楽しさを常に持てるようになる「うまくなる」ことだけを考えてもよかろう、と思うようになりました。

ショットの成否は、インパクトの瞬間に決定するとしたら、インパクトを満足させられることが良いスイングの条件であり、うまい人の持っている要素は、いかにすごいショットが打てるかよりも、いかに再現性が高いかどうかだと思います。

スイングは、身体から見れば「並進運動」と「回転運動」と言われます。体重移動で、腕の振り子を発生させやすい条件になるのが並進運動をつかうってことで、身体にひねりを与えておいて、付加的なパワーを出すとか、スイング自体の長さがコントロールに役立つ部分もあるので、身体を中心とした円を描く動きが回転運動ってことになります。

腕とラケットの動作には、振り子の原理があって、腕から発生した運動が、ラケットにエネルギーが移る位置で打点を取るようにするべきです。いかに速いスイングをするかではなく、その打点の位置に間に合うような動きができるのならゆっくりでも小さくでも、返球するという条件を満たせるだけの量があれば十分です。ゆとりがあるなら大きい動作からでも、速いスイングからでもパワーを得て、相手を圧倒すればいいわけですし、コントロールを失わずにできるかどうかがその時も条件になってきます。

動きのもとは、きっと体にある重心になると思います。そして動作の中心になるのは、背骨?体幹の部分にできるはず。

カラダが重心を移動しつつ、背骨を中心に回転運動を始めると、腕が振り子を作ってきます。もちろん腕の意思で初めてもいいですし、流れ任せでタイミングがいいなら脱力していても大丈夫なのでしょう。軸がちゃんとしていれば、必ず足の方から力のアシストをもらっているはずです。腰が折れてしまえば回転運動は寸断されますから、スイング量は制限を受けることになります。

腕が運動を始めると、身体は中心になるので、体重移動は止まっているか、回転運動を切っている方が腕の加速を促すことが出来ます。

腕が打点までラケットを運びますが、そこで手首を中心にラケットが副振り子の役をしますので、腕はいったん、打点を正確にするための動きが出来れば、そこでラケットの加速にエネルギーが移ることになります。

そこで最も重要になるのが、握りが面を安定させる形かどうか、ということです。要するにスイング方向はフラット性の人もスピン性の人も、それぞれに型があり、型にあった握りが出来ているほど再現は簡単になります。

 

というところで今日は時間切れ!また続きがあるかもしれない。。。

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:40 | コメントをどうぞ

「コーチの目で見てみたい…」^_^

とくに、ゲーム形式の練習中に生徒さんから言われることがある言葉です。

「コーチの目で見てみたい…」

その気持ち、よおーくわかります!ワタシだって、フェデラーの本人目線で試合のコートに立ってみたいと思いますから^_^

けどね、最近思います。ほしいのは目、じゃなくって脳みそだなぁって。

どこをいつみて、なんの材料を基に判断して予測しているのか?
ボールを追いながらの狙い所や力加減、ショット選択の要素はどうやってできているんだろうって、その人の見ている風景と同時に起こるアタマの働きとカラダの動きとが一体どうなっているのか?覗いてみたい気がします。

ウェアラブルカメラって、最近目立つようになりましたね。

ワタシのアタマにくっつけて、ダブルスのコートに立ってみてもいいですが、みている映像だけではなにもわからないかもしれません。

プレー中、アタマを使うとしたら、それはいつかって言えば、動いてる最中です。考えてから動いてると、遅くなります。

まず、相手の返球に反応する。その上でできる判断を間違わないことと、自信があってもキチンと注意深く実行することです。

相手の状況が頭に入っているとか、自分の打ったショットが有効に相手を動かせているか、そんなようなことを目で見て判断しながらできるだけ素早く行動します。

知りたいのは、そういうインサイドワーク(ここではそのプレーヤーの内部感覚)が知りたいってことなんでしょう。

ワタシ、たぶんそういう欲求を生来から持っていて、自分と他人を比較して言語化する、っていうことにずっと興味がある子だったんです

なんども見返している、憧れのフェデラーの練習動画。

ここから感じられるヒントがいっぱいありました^_^

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 14:06 | コメントをどうぞ

メンタルを支える技術

試合中に自分の打球が乱れるようになることって、誰しも経験のあることじゃないでしょうか。

それを「メンタル」のせいにすることも。
実際、そうなんでしょう。試合に勝ちたいと思うあまりに良いショットにこだわって、逆に力んでしまったり、さっき打てたはずの会心の一撃をもう一度打てると思ったらミスったり。。。
そんなところから疑心暗鬼に陥り、自分のどのショットに信頼をおけば良いのかがわからなくなって自滅することは、そういう経験がないプレーヤーなんていないだろうと思うくらい、誰にでもあること。
実際、大きな大会に出て、最初の試合なんて、どうやって入ったか、ワタシの場合はカチコチだったり、気合が入りすぎてプレーを急いだようなミスをしたり、逆に足が全然動かなくなってリズムを乱したり、散々な経験ばかり思い出されます。
いっこの解決法、みたいなのを思いついたのは、「アップでとにかく走ること」でした。
試合前に少し走って暖機運転、っていうこともそうなんですが、コートに入ってアップのラリーでは無駄に動く。ネットミスしたとか、後逸したボールにダッシュで拾いに行ったりして、そうすると心拍数が上がっていて、緊張しているんだか、動いてバクバクしてるんだかがわからなくなり、その上足を動かしていたことで体にリズムができやすくなります。
それで落ち着いて最初のゲームに入れたりすることも。
試合中に突然サーブの打ち方がわかんなくなったこともあります。
筋肉が記憶していることは、頭で考えている以上に自分の体を「勝手に」動かしてくれるものなので、「自分を信じて」打つことが、いつも通りのパフォーマンスを発揮する最も重要なことかと思います。
そのためには、正しく練習する日々を作っていること。より良いショットを打てるようになることもそうですが、今できることを最低限確認しておけないと、大事なシーンで自分を信じることができないような気がしてきます。
そんな時に、「ああ、もっと普段の練習をちゃんとやっときゃよかった。。。」なんて思わないために自分のテニスってどんな風にやっているときのことを言うのか?知っておくつもりで練習する時間も大切です。(もちろん、今よりも向上するための練習もしなければならないでしょう)
ショットに関していえば、リズムは大事ですね。
ワタシの個人的なことを書けば、インパクト前の一瞬に、決まったリズムがあります。
サーブのトスを上げたら、下半身にグッとタメを作る。トスを上げた後、打点と自分の飛球に目線が行きがちですが、打球動作をする自分自身がきちんと「いつも通り」の姿勢やリズムを保てているかの確認は、そうやってボールのある側と反対方向の位置にフォーカスを当てて、一瞬で確認できるようにするべきです。
ストロークやボレーでも、必ず軸足を基準に自分のスイングとボールのありかを合わせるようにする。
自分が「いつも通りできてる」って言うのは、普段だったら失敗しないでやり通せるラリーをどうやってやっているか、ボールをよく見ているだけではなくて、体がどうやってそのボールと同調しているかが、できるだけ頭を使わずにできる方法を探すべきだと思います。
ラリー中は相手のことを考えたり、自分のショットに気を使ったり、次の動作に向けて準備したり、できていなければいけないことは結構ありますが、順番にやっていけば非常にシンプルになるものです。
順番が決まるような動作ができるようになれば、考えずにできるように練習していくことが、「体で覚える」ことだと思いますし、打つ前に「位置にきちんと入れれば」ミスをしないぞ、と言う自信にも繋がります。
自信を持ってプレーすること
それが、メンタルの最大の目的ですから、メンタルのことを気にしてプレーすることなく、次のプレーに集中して臨むためには自分のテニスの仕方をきちんと理解することだと思います。
相手のショットにうまく合わせられない、と言う試合は、たとえ勝ったとしても自分側の要因ではなくて、相手がうまくなかったから勝てた試合だと思うでしょう。
カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:11 | コメントをどうぞ

全日本を観戦

毎年、秋になると有明のテニスイベントでウキウキしてきます。

東レ・楽天・全日本が約一ヶ月の間に次々とやってきます。

毎年行っているのは、楽天ジャパンオープンと全日本テニス選手権の二つ。

交通費とか、ワタシのお小遣いでは足りなくなるので、東レは見に行けないな、と最初のうちに切ってしまったら、毎年行かないイベントになっちゃいました。今年は大阪なおみの活躍なんかがあって、ああ行きゃあよかったなんて思いましたが。

 

楽天も行きましたが、昨日は全日本を見に行ってきました。

全日本といえば、ワタシがいつも気にして見ているのが、長尾克己選手。シングルバックハンドの熱いテニスをするナイスガイです。知り合いじゃないですけど。

今年もワタシのいく火曜日に試合が組まれていてくれて、よしっと思ったのですが、試合は第一試合。ワタシは午前中のレッスンが終わってから、11時に千葉を出るので、きっと見れない。。。

 

そして、今年大注目の綿貫陽介選手との対戦で、これもこの日一番くらいの注目のカード(ワタシ的にですが)だったので、見ることができなかったのは悔やまれます。

到着したら、早速スコアをチェックしましたが、ストレートで綿貫選手の勝ち。先週のワールドスーパージュニアを優勝して、動画も見ましたが、サーブとフォアハンドにすごい攻撃性が入るようになっていて、去年見たときよりもスケールの大きいテニスになっていました。

長尾選手との試合はどんなだったんだろう。ああ、見たかったな。

 

到着したときにやっていたのは、福田創楽選手と、仁木拓人選手との2回戦。福田選手は、去年初めて見て、近藤大生選手から勝利し(近藤選手はこのとき腰を痛めていたらしい)、その後も準々決勝まで進んだヤングガンだったのですが、今年は予選を勝ち上がっての戦い。

到着したときに、雨で屋根を閉めるための中断をしているところでした。仁木選手から3−6・6−3とセットカウント1オールからのファイナルセット1−4のデュースから再開した試合は、このデュースを取って、波に乗る仁木選手と、勝ちを意識したのか早攻めからミスを多発する福田選手で明暗が別れ、終わって見れば6−4で仁木選手の勝ち。福田選手はラケットを叩きつけてフラストレーションの溜まる試合でした。

 

その次に組まれていた、加藤美唯選手と、清水綾乃選手との3回戦。このラリーは見ごたえがありました。要所でしっかりポイントを取れた加藤選手の貫禄勝ち。

加藤選手のフットワークがとても光っていました。清水選手の豪快なストロークに怯まず渡り合い、要所では展開を変えるなど、あげるギアを持っていたのは加藤選手の方だったのかな、と思いました。

 

外のコートへ関口周一・竹内研人のダブルスを見に行こう、ってことで2番コートへ移動しました。第6シードのこのペアが押されに押され、最初のセットはコートに到着したときに0−5。ペアのショットがかみ合わず、一発のショットでポイントをしても続かないし、コンビネーションプレーが影を潜めていました。

相手は伊予銀行の選手ペア…すみません名前忘れたのキレのいいサーブや、コースを変えてくるところがうまく、ジリジリと話されます。ますますコンビネーションは悪くなり、セカンドセット1−2とブレイクされたところで降雨中断。最後の不十分な体勢で打たされたフォアハンドがアウトのコールになると、関口選手はイライラを募らせてボールを隣のコートのはるか彼方まで吹っ飛ばし、ウォーニングを取られたところで中断。残りは今日ですが、まだ挽回可能なカウントですから、今日のために調整がうまくいくかどうか。

その隣、志賀雅人選手たい守谷総一郎選手との対戦。ハードヒッターでシングルバックハンドのかっこいい守谷選手が4−3リードの展開でしたが、到着したときにデュース。4回?かもっと?デュースを繰り返して、ついに志賀選手がブレークに成功し、そこから6−4でファーストセット取るまで3ゲーム連取。

おそらくワンブレークで2−4ダウンから捲ったのでしょうか。4ゲーム連取したのかな。ペースのあるきれいな軌道のトップスピンで粘るスタイルの志賀選手でしたが、崩れないならとネットに出る守谷選手のボレーミスを誘う低いパスがすごかったです。

全く崩れない。苦しい状況でミスをすることも、クロスに振ったショットがアウトすることもありましたが、ポイントで崩れない。常に目線をコントロールして集中を切らさない姿勢に、隣のダブルスを見に行ったはずですが、こちらの方にワタシも集中して見入ってしまいました。

雨で外コートが全て引き払いになってしまったので、スタジアムに戻ると、守谷宏紀選手対竹元佑亮選手の2回戦。付け入る隙を与えず、と行った印象の横綱相撲のようなゲームでしたが、守谷選手はどこか調子悪そうでした。ボールにアジャストしていないようなミスを多発していて、こちらから見ていても「よし、決まるぞ」と思ったショットをネット中段に引っ掛けるようなミスが多かったです。

途中、パンクボールがあってポイントレットになるシーンがありましたが、これも守谷選手から「パンクしてるので」と申し出のあったところでの出来事でした。

最後に見たのは、4番コートに一旦入ったのに降雨順延となった女子ダブルス。

宮村美紀選手・波形純理選手 対 藤岡希選手・吉富愛子選手との対戦。過去に何度も名を馳せたベテランペアに、第一セットは真っ向勝負の若手ペアでした。常に先にブレイクしていけていたのですが、欲しいところで速攻を使ってポイントしてくる波形選手のポーチ、全く崩れないシングルバックハンドの宮村選手のポール回しなんかも出てきて、乗り始めたのか、ファーストセットを7−5で取ると、セカンドは6−1で乗り切りました。

若手ペアの方は、吉富選手のフォアが起点になって良いポイントが多かったので、ターニングポイントが何度かあってもおかしくない展開だっただけに残念。

左利きの藤岡選手のストローク力=視野も広く、打ち込んでいくショットも、相手の陣形からスペースの広いところへ外していくショットの選択など、レベルの高いところが見られましたが、サーブにもう少し左利きの利点が出るようなとか、吉富選手の残念なボレーミスなんかがあって、乗れさえすればいいペアだったのにな、と思いました。

最後のこのダブルスが、実はすごく内容が濃くて、見ているこちらが熱くなるいい試合でしたので、帰りが少し遅くなったりしましたけど今年も全日本は近くでみれて、またプロでもするはずの緊張や、大事だと思うあまりに固くなるシーンなんかがみれて、そういう意味でも自分たちに近い存在に見える良い大会だったと思います。

 

大会のシステム上いろいろなことがあると思いますが、広く見ればランキングトップの選手が出なくなりやすいとか、ドロー数の問題とか、わかりづらいところもあると思います。

ATPのポイントがつかないのは、オープン大会にして外国の選手が入りづらいようにしてるからとか、

それなら全国の県大会の優勝者に予選出場のチャンスを与えるとか(かつてそうでしたが、今はそこからさらに東日本とか西日本大会をやって、予選のワイルドカードがもらえる)、どっちつかずなような気もします。

日本人の頂点を決める大会としてプロもアマも出られるのか、プロの試合としてランキングポイントがつくのか、そこいらへんが分かれ目なのかな、と素人考えですが思います。どちらかにはっきり指針を出せれば、また違った価値が出るのではとも思いますが。。。

 

みていて楽しい大会でもあるし、会場中をあちこち歩いていろんなコートで観れる魅力もある大会です。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:28 | コメントをどうぞ

グリップのなす角と、手のひらの「空洞感」

握りについては、説明がむつかしいもののだいぶ研究が進んできていて、10人のクラスでみんなの前で説明して理解されるような言葉はありませんが、個人レッスンでなら、信頼関係にもよりますがうまく伝えられるようになってきました。

まず、握りはグリップとのなす角や面の把握などで、打点の入り口としての感覚があるかどうか。

球出しの練習で、普通の軌道のボール(回転をあまりかけずに、生徒さんのベルトのあたりで打てるようなバウンドを意図的につくる)を送ると、皆さんきれいに打ち返せるとします。

その次に、スライス系の低めに滑ってくるボール出し

さらにその次は、トップスピン系の弾むボール出し

に変えて球出しの練習を行います。とはいえ、バウンドの位置や、ボール軌道を極端に変えるようなことはせずに、バウンドの変化だけを見せるようにして送球します。

そうすると、レベルの下のクラスではだいぶ顕著に、上のクラスではミスにはならないですが同じような傾向で打つショットの傾向が変わります。

低めの球には、低めに返球

高めの球には、高めの返球。

または、それに気づいて面だけを変えて、低めの球を当たりの強いホームラン性、弾む球にはヘッドが立ってのネットミス、あるいはスピンのかけ損ねの浅い球

とかになりやすくなります。

バウンドが変わって、打点に入ってくる角度が変わることで、スイングそのものが影響を受けるってことなんですね。

だから、ラケットを入れに行く打点へのアクセスの角度を知っていないといけない。

それって、見てから瞬時に変えるってことは動作中にはまあできないものだと思います。

いや、それの出来た分っていうのが、ミスにはならないけどショットが変わるってことだと思います。要するにうまくは対応しきれない。

打点では「ボールをキャッチするように」とアドバイスされることもありますね。野球のグローブでボールを捕るときには、手のひら(のイメージを大きくできるグローブ)の空間をボールの為に開けて待っているような感覚が必要です。

上手い人っていうのは、入ってきやすい角度を上手く作るものですね。

ラケットの場合は、面にあたって跳ね返ることを考えて入り口を作るべきであって、当たるだけでは足りません。

ラケット面は手首よりも前か後か、それとも真横にあったほうがいいのか?

ボールに回転をかけるには、スイング方向と面の向きの関係も、ボールがどこから面に入ってくるのかをイメージしておけた方がいいわけです。

 

 

教え方の理想として「ノーグリップ・ノーフォーム」という言葉がありますが、幼稚園の子が自由にラケットを振り回しているような意味ではありません。

適宜、ボールに合わせた適切な形を出してこれるということが、打ち返し方としての究極なのだろうという考え方です。

ラケットを手で持って行うスポーツであって、テニスコートという決められた広さの中で行う以上、必要なコントロールが思った通り出来るようになるには、その人なりの感覚に合う「型」が必要であることは、最近になって何度も書いてきました。

それが、「合わせ方」と言って説明されるものだったり、ボールを見る方法とか、フットワークについての事だったりとか、体の使い方・・・なんていう、ラケットがボールに当たること以外の事に目を向ける必要のある意味だと思います。

結局は、ショットの成否はラケットがボールに当たる瞬間に決まるもので、そうである以上、準備をしっかりできることが必要とされるようになります。だから、その人なりの決まった打球フォームが出来上がる。

動作のほぼ最後の方に、インパクトの瞬間がやってきます。そこを確実にするのがインパクトの一瞬前に「よし!」と思える、

「打点の入り口」にぴたり合っている、という自信です。

腕と、ラケットに芯があると考えて、ラケットの面がぶれたり、ショットが相手のボールに押されたような感覚があるとしたら、芯は外れてしまっています。

力を入れても、芯にあたっていないものは、手ごたえが良くてもたいして良いボールではないでしょう。それは、ラケットの動きを不自然なものにしていて、効率よくパワーを取り出せていないところを、腕力で無理に出そうとするためにスイングそのものが制限されてしまう事からも、「力み」があるのは良くないとされることと同じです。

握りは緩めて、ゆるゆるがいい、と言われますが、それも嘘ではありませんがすべてを説明する言葉ではないと思います。

ラケットはしっかり支えられているものであり、支える形にしっかり入っていれば力を入れたような感覚はなしでもスムースにヘッドが走り、ボールをしっかりとらえて気持ち良くコントロールしてくれるスイングになるはずです。

肝心な時には、必要なだけの力があったほうがいい。

手のひらにはボールが入ってくるイメージで空洞感をもたせる(この説明の仕方も乱暴かもしれません)ことで、握りすぎにならないようにした方が、うまくヘッドが走ることに繋がります。

その一方で、手のひらとラケット(グリップ)との密着感も必要になります。

その部分の説明が握りの分からなさそうな人にイメージが伝えられるようになると、急にミスヒットが減ったりします。

 

それが上達なのか、ポテンシャルの高い部分を引き出したのかはわかりませんが、面白いものなんですよね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:54 | コメントをどうぞ

最近、気になっていること

最近、レッスン中に個々にアドバイスを差し上げるときによく出てくるのが

ボールを見すぎない

真面目にやりすぎない

ということです。

もちろん、ボールはよく見た方がいいし、レッスン態度が不真面目だと怒られます(笑)。

言っているのは、そういう言葉のまっすぐな部分じゃなくて、何のためにやっているのか、何をしたくてコートに立っているのか、という主題が解らなくなっては困るということなんです。

このところ、ショートレンジでトップスピンをかけ、相手のコートに狙い通り落とせるように打つ練習を1か月くらいの間取り組んできました。これは全部のレベルで、ジュニアでも一般の初級クラスでも、難易度は変えていますが言っていることは同じ。

で、今週からはサービスラインからの練習ではなく、ベースラインから打つようにして最初の球出し練習に課題を付けてみているんです。

もちろん、ショートレンジの練習をしているときにも、ラリーではその要素となるタッチの感覚を活かしてコントロールしてみましょう、っていう練習にするので、ロングレンジにしても打てるようにやってきましたから、今週からそうしても問題ないようにやってきたと思います。要するに慣れた、というような取り組みで、「ああ、もうさすがに出来るよコーチ!」っていうくらい毎回同じことから導入していくようにしていたんです。

ボールを良く見ていると、体が動かなくなる人って結構いるんですよね。

テニスのフォームは出来ていますから、ある程度形にはなっているけど、力を使えるようにはなっていない。

このままどうやってどこに打つべきか、というよりもただ「失敗せずに、きれいな軌道のボールを打ちたい」ということだけをやっているように見える。

ボールを良く見ているのなら、ラケットをどう準備して、打点でどんな感覚がほしいのか?ラケットが打点に出てきたときに、はたして自分が思っていた通りのインパクトが出来るように準備したのか?というのが見えてこないと、ワタシに言われます。

「はいー、ボールばっかり見ててもダメ―」

スピンを打つのか、スライスを打つのか?狙うコースだけじゃなくて、高さと深さは?その為にラケットから得られる感触があるはずです。ただ力いっぱい振るんじゃなくて、そこまで出来たら、インパクトの型があるはず。

身体が一瞬で動くってことはなくて、きちんとした準備から順序良く運動を繋げてきて、連鎖を使ってパワーを増幅すればたいした体力は使わずに良い球が打てます。

 

飛んでくるボールを、ちょっと変化させると、中級くらいまでの方は面白いようにミスが増える。

素直なんですね。いつも通りのスイングを完遂させようとするのに、少しだけ打点がずれる。だからその少しを合わせられないとミスにつながるんです。

上のクラスになれば、ミスにまではならなくとも、やはり影響は同じように出てきます。

ストライクゾーンが広くとれるようにならなければ、相手のショットの影響が出やすいので、相手に自分のショットをコントロールされることにもなります。

安定した球出しのショットで4球交代・・・というメニューのすぐ後に、

スライス系の低い球を、少し速めのスピードで

トップスピンのやや高い球を、少しゆっくり目に深く

という2種類を練習します。

低い球の方がネットに、入る方でも回転数の少ない、低めの速い球が返ってきます。

高く跳ねる方の球出しだと、ボールが高く上がります。はじくように打ってアウトになるパターンか、面で操作してネットにかかるパターンがミス。入る方でもボールが弱くなって浅くなる傾向が出ます。

のスイングをスタートしてから、バウンドの変化に追従していこうとすることで、自然にそうなります。

ショートレンジでスピンやスライスを打って練習してきたのは、こういうシーンで対応がきくようにやってきたつもりなんですが、教え方が悪いんですね。

いやいや、すべて一度には出来るようにならないから、段階を踏んで、いまこの段階で相手のショットとミスの傾向を知ってもらいつつ対応を考えるようにしたいっていうことなんです。

2か月で出来るようになるんなら、むしろ効率はいいかも?

ボールに対応できるように、楽に構えましょう。そして、判断は早くしておきましょう。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:51 | コメントをどうぞ