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活動状況をリアルタイム?にちかく報告するとこです

冬場のハイブリッド

この9月からハイブリッドの車に乗るようになったのですが、そっちじゃなくてガットの話。

冬場って、ボールが硬い。Dunlop FORTとかBRIDGESTONE XT-8とかっていういわゆる試合球は、ほとんど私の生活シーンの中に出てこない。練習球がほとんどです。

スクールではBSのツアープロだし、外のレッスンではスリクソンのHDっていうボールを使っています。で、品質に差があるのかどうか検証はしていませんが、冬になるとボールが弾まなくなるのが顕著です。

ゴムがまず固くなるでしょ、あと当然気温が低ければボールの中の空気が体積を小さくします。

寒い朝の最初のレッスンとか、「おっ弾まない!」ってなっているのはまあいつも通りだし、そこから初めてすぐになれるんですが、夜になってぐんぐん気温が下がっていくような日は、徐々にボールが悪くなっていくような気がするんですね。実際には硬くなって小さくなっているってことなんですけど、ボールって空気が抜けて弾まなくなるじゃないですか、アレに感じちゃって夜のほうが面くらいますね。

 

それで、あったかいうちはポリエステルストリングスの一本張りですが、冬になってそれで手ごたえが硬いっていうか、手が痛いと感じるようになると、ハイブリッドに移行します。ここ4年くらいはもうそうすることが定番かな。

エッグパワー17、というよく伸びるポリ(打感もやわらかい)をメインにして、クロスストリングはAKプロとかミクロスーパーにします。

 

先週くらいに、それよりも寒くなったじゃないですか。まーあ飛ばない感じもするし、ガットが硬いような感じにも何となくですが感じちゃったので、メインストリングをトアルソンのムゲン、クロスにポリエステルの無名1.18ミリゲージのものを使ってみました。

おー、いいんじゃない?と思いつつもこれを張ったのが金曜日。切れたのが次の木曜って。。。レッスンしかしてないのに、一週間持たない。

うーむ、考えちゃいますね。。。いまのところ自宅の在庫でやってきていましたが、こんなんじゃあっという間になくなっちゃう。

 

ともかくも縦マルチはやめときます!

カテゴリー: グッズオタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:18 | コメントをどうぞ

変革期か

まだ過ぎ去ったばかりですが、去年一年間を振り返って、最も盛り上がった(自分的にですが)テニストーナメントは、全豪オープンでした。

興味がそそられるカードが1週目から多くて、暇さえあれば見ていました。そして男子シングルス決勝のカードが、去年を怪我で苦しんだ二人のレジェンド、フェデラーとナダル。

今思い出しても泣ける。。。テニスの観戦で泣いたのも初めてだったし、思い出して泣いちゃう試合もこれですね。すごい感動した。

全豪前にフェデラーが調整しているコートのライブ配信があり、日本ではお正月でしたがL・プイユとトレーニングしている様子が映し出されていました。笑顔で息を弾ませながら、楽しそうに練習する二人。声はフェデラーだけでしたが、この先のホップマンカップには13年ぶりに出るんだよ、あの時はミルカ(奥さん)とダブルスしてさー、なんて会話も聞こえるような、和やかなムード。

グランドスラムの頂点を目指し、集中して鬼気迫るトレーニング風景。。。じゃないんですよね。きっちりきっちり、自分自身のパフォーマンスにたいしてフィットする身体づくり、そしてポイントに対する入り方や勝負所でのメリハリ、そういうのをきちっと確認しながらやっているような。油断は無いけど、神経質にはならない、そんなトレーニングに見えました。

それからホップマンカップ、さらにブリスベンでは錦織が決勝に進出するなど、全豪前にワクワクするドラマがいくつもあり、ジョコビッチが久しぶりの優勝をかざったりなど、話題としても期待が高まる大会でした。

さらに公式サイトで試合コートをすべてチェックできる(ロッドレーバーやマーガレットコートアリーナ、はては20番コートまで)ので、パソコンやiPadなどがあれば、どこでも配信画像で試合を楽しめ、またオーストラリアは日本とほぼ時差がないので、どうにもこうにも楽しめた、というのがすべてだったと思いますが、本当に楽しませてもらいました。

※                      ※

そんななか、シーズン序盤でフェデラーナダルワウリンカあたりがおおきく活躍し、見ごたえのあるシーズンを引っ張っていてくれたと思いますが、じょじょに怪我などの戦線離脱組が目立つようになってきました。

夏ごろには錦織が手首の筋を痛めてワシントン?でしたっけ大会期間中に今シーズンの終了を発表し、ランキング上位のマレー、ジョコビッチ、ワウリンカ、ラオニッチ…など、つねにツアーを彩っていたスター選手たちが次々と戦列を離れることになりました。

全米もナダルの優勝や、勿論アンダーソンの勝ち上がり、シャポバロフというニュースターの登場など、つねに目を引くような話題が持ち上がりましたが、トップ10選手の6人が全米に出られない、というのも大きなトピックスだったと思います。

錦織のいないジャパンオープンは例年通り有明に観に行くことができ、シングルスの試合もチェックしましたが、ダブルスの観戦がとても面白いと感じた年でした。そのあとの全日本も男子、女子、ミックスのどのダブルスのコートも素晴らしい試合が多くて、それまで知らなかった、名前は知っていてもプレーを見たことなかった選手たちを沢山覚えて帰りました。

 

若い選手や、面白く見れるダブルスなど、すこし様変わりしたように思ったわけです。

 

※                          ※

 

てなわけで今回も長々と語ってしまったわけですが、テニスが楽しいのは変わらずに、色々と「いつもとちがう」ようなことで見方が変わったところのあった、私にとっての2017年のテニス。

相変わらず毎日tennis365のニュースやブログはチェックしていますし、不定期ですがこのブログも続けられています。

今年になって思うのは、戦列を離れてしまったアイドル選手たちの復帰を今か今かと待ちわびつつ、今日も話題に上ってきた若手の有望選手、また去年の最後に相当自信をつけたであろう、ディミトロフとゴファンの二人にも注目したいと思います。

新しいジェネレーションの筆頭であるズべレフ弟くんの活躍にも期待したい所ですが、彼のテニスの良いところを封じられた時につかう策とか、それでも上からたたき込む、みたいな気迫とか?そういうさらにチャンピオンになるために備えなければならない自信が付いたようなプレーが見てみたいです。

競った試合で徐々にフラストレーションを貯めてしまってプレーの質が落ちてしまうようなゲームが見られましたからね。。。でも期待しちゃいます。

復帰した錦織や、マレーやジョコビッチがどのくらい彼らと伍することができるのか?ワウリンカのこと忘れてなかったか?モンフィスとかツォンガとかベルディヒとかキリオスとか!また見たい試合の人もたくさんいます!

さあ、また全豪がはじまります!

錦織は南カリフォルニアのチャレンジャーからスタートですが、それもニュースになるでしょう!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:13 | コメントをどうぞ

正月弛緩。。。

12月29日に1時間半ほどのレッスンをしたのと、昨日(1月3日)に室内ハードコートで3時間のレッスンをしたのですが、この間はスクールのレッスンがなく、基本私はおやすみモードになっていました。

この2回のレッスンのお陰で少しテニスに触れていられるかな、と思ったのですが、今年のお正月はぐうたらでした。。。やっぱちょっと反省しなきゃです。

30日は奥さんのお誕生日でもあり、やっと来たお休みでもあり、この日から一日家にいて基本、横になってた。

本を読んだり、パソコンいじくったりはしてたんですが、座っている姿勢すら長持ちしません。

私、椅子に座って足をぶらぶら下げておくの、あんまし得意じゃないんですね。日頃が立ち仕事なせいか、椅子に座って長時間の作業がなんかできません。

リビングにはもうボロくなったソファがあるんですが、読みたかった文庫本を持って降りていっても、まずソファに腰かけて、前のテーブルに足をのっけちゃわないとゆったり読めない。で、小説だから長期戦(?)に望む形で座りたいから、足を下ろしているとすぐに姿勢を変えたくなっちゃうのがわかっているので、長座する格好から入るのですが、それも結局すぐに3人がけのソファの方に足を伸ばして、腰が楽になるように座る。そうすると知らないうちにソファに横になってる格好になってるってことですね。

これが絶対よくない。なんだかんだ一日中、横になって生活しているようなもんです。

大晦日に実家に帰ったら、たらふくご馳走になり、またお茶がすごく出てくるので飲んでも飲んでも足されていく。もうお腹、というか腹腔がパンパンで、「こりゃあ太るぞ」ってその時思ってるんですが、2日にある親戚の集まる新年会まで、なんだかんだ、お腹を空かせることのない生活。もうヤバいです。

それで昨日の、室内ハードコートでのテニス。偉そうに教えてるくせに、最後のゲームはミスしまくりました。。。飛球のリズムに自分の体が反応してなくて、追いついてラケットに当たるけどコートに入らない。こりゃあまずいと思って、今朝のレッスンはマンツーでラリーの多いテニスができるので、お客さんの方にも丁寧に返すことで自分の動きにきちんとリズムをつけようと思っていたら、まず反応が悪い。

 

正確には、目と手は動くんですけど、一歩目が自分の思いとは裏腹に動かない。

体がテニスに馴染んでるはずなので、テイクバックを開始するってことは足も反応するように体ができているはずなんですけど、足の動きがもっさりしていてついて来ないんです。

トシ?のこともあると思うんですが、一日中横になって生活していれば、筋肉も痩せてしまいますよね。(太ったんだけど、その分脂肪が。。。)

朝イチでいつも履いていたオムニ用シューズに足を入れたらキツイなって感じたので、まさか足も太ったんじゃ…?

少し動いたら馴染みましたけど、ここから一ヶ月くらいはリハビリですね。

少し速い動きとかに足のリズムを作るようにして、ダイエットを兼ねてついこないだまでのテニスくらいには戻さなきゃ。

 

年をとったらテニスが下手になる、ってことはないと思っています。が、やらなきゃ運動能力自体が落ちて、維持できなくなっていきますよね!

 

もー、自分が許せない。がんばろうっと!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:36 | コメントをどうぞ

さっそくテニスロス

12月29日。スクールのレッスンは昨夜の最上級クラスの担当で終了。

今朝、ふだんプライベートレッスンでお世話になっている生徒さんから、息子さんといっしょに受けたいとオファーがあり、朝の時間だけコートに出かけまして…

 

本年のテニスの予定は終了いたしました!

最後になったレッスンも、息子さんふだんテニスされない大学生の方なんですが喜んでもらえたそうだし、このところゆっくり一日家にいてのんびりしたいなーなんて思い始めていたところでもあったので、晴れて今日は気分がいい!って感じで、さて食いたいもんでも食って、読もうと思ってたマンガでも1巻から通しで読んでいってみよう!

なんて思ってましたが!

そこそこ銀行行ったりだとか庭の草むしりやってキレイにしとけだとか、昼飯後にもちょいちょい用事があって、16時頃に落ち着いたらやっぱり小腹が減るっていうか、口さみしいっていうか?

次男坊つかまえて「お菓子買いに行こうぜ」って誘ってみるも私が行こうとしているところでその次男がバイト始めたりとかしているらしく、気まずくて行けねーよ!なんて跳ね返されたりしました。

口さみしくてお菓子買いに行ったはずなのに、食欲があるもんだから味噌煮込みうどんとか買っちゃったりして、それ食い終わったら奥さん帰って来て晩飯が・・・っていう流れもまたすっごく間が悪い。

 

 

 

 

 

さてこういう時に。

無性に打ちたくなるショットは何でしょうか?(笑)

私はバックボレー!

ネットに詰めて飛び込みざまバックボレーをクロスにスパッと決めちまいたいです!

 

そんなことを考えているうちに、今日でしばらくボール打たないことがさみしく感じる年の暮れでした。まだ1日経ってないよ。。。

新年の打ち初めは三日!それまでラケットに触らずに我慢できるんでしょうか!

多分ガット張り替えちゃったり、グリップ巻き直しちゃったり、グラム計り直してバランス調整しちゃったりするんじゃないでしょうか!

体は休めなきゃ…もうトシなんだし…しかし年末いっぱいは大掃除だとか実家に帰るとかあるしなぁ

休みの間で太るとナマるはできるだけ抑えとこう…しかし食っちゃうよなぁ…年に一度どうしてもこの時期は…

さて1週間の休み。どうなるんでしょうか!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 21:31 | コメントをどうぞ

なんで「打っても入らない」のに打ったのか

ゲームすれば、勝ちたいわけですから、ここぞというチャンスにしっかり打って決めたいものですね!

でも、その決め球が難しいと思っている人は沢山いると思います。

・決めようと思って強く打つと入らない
・入るように打ったら今度は決まらない
・どこへ打つか迷うようでは余計にミスる

…なんてことで悩んでいると思います。

でもそのコート上での状況は、「いま打たなきゃいつ打つんだ!」っていうくらいのチャンス。速い球が抜ければエースになるくらい相手のコートにスペースもあるし、おあつらえ向きにフォアハンドが打てる状況。だったりします。

でまあやっぱりミスるわけです。弱気になって取られることもあるわけだし。決まったと思ったら相手が走ってきてやっと当てたようなロブにびっくりしてさらにやらかしちゃったりもするわけです。

それで怒りの矛先は自分ですね。「何やってんだよ!自分!」でも自分だからそれ以上どこにも処理できませんね。

                      ※                   ※

上手い人はそんなことなく、ここぞとばかり、良くそんなとこ狙って怖くないね、っていうコーナー一杯のところに絶対取れないように打ち込んで来てエースを奪います。
ああ、自分もあれが武器として備わっていればなぁ・・・

出来ない人が持っていないのは、

「確かな手ごたえ」をくれる打点。

その代わりに持っているのが
「タイミング」と
「スイングに力を入れてスピードを出す」

事だと思います。

強くあてる事と、強く振ることは別のもので、その違いが判りませんという方はやっぱりボールを打っても分からないと思います。
概念的なものも理解できないんだろうし、上手な人が出来ているボールのスピードだけに目を見張って「そうとう思いっきり引っ叩いたんだろうな」としか想像できないってことなんでしょう。

もちろん、強く振れば強く当たります。だけど、鋭くあてても強く当たりますね。強く打たないふりをしておいて、わざと強くあてるようなこともできるでしょう。だから、強い当たりを得るには、「腕を強く振る」ということだけじゃなくてもいいんですね。

「タイミングがドンピシャだったら出来るようになるんだろう」っていうのも正解の1つだと思います。
ですがどんな状況でもドンピシャのタイミングに・・・はなかなか出来ないのが人間じゃないですか。

むしろ、狙ったところにボールをいかせるには、最低限これが出来てなきゃいけない、という簡単なことをなおざりにしていきなりプロ選手みたいな決め球をイメージして自分なりに打ってみただけの事なんでしょう。で、ほぼほぼ出来たんだけど、タイミングがちょっとだけずれたとか、その瞬間のラケット面がちょっとだけブレたとか、思い返してみてもその瞬間にはどうしようもなかったくらい強くて速いスイングをしていたわけです。

チャンスボールなんだから、相手の返球が難しかった、という状況のことは考えていなくていいと思います。ゆっくり飛んできて、よーく見えるボールに対して当たり損ねたり吹かしちゃったりしているわけですから、自分のラケットだけが自分で管理できないくらい速かったのでしょう。

だから、たまに成功する「ドンピシャ」にむかってまた神頼みみたいなスイングをすることになっちゃいますね。

状況から考えたら、うまい人の方から見たらそんな遅い球は真面目にやったら当たり損ねなんかしないで打てなきゃならないのはわかるし、狙った通りのラケット面がそこで出来上がるようにスイングを持ってこないと確率が悪くて使えない武器にしかならないと言うと思います。

打点の形になりに行くことと、同時にそこにボールがやってくるように動くことで

「確かな手ごたえ」の打点が明確になってくると思います。

ボールがどこを飛んでいて、どこで弾んでどう動くのか、じつは予測はかなりできているはずです。タイミングを合わせるんじゃなくて、その場所でラケット面を作っていれば、スイング速くても遅くても狙った通りにボールをコントロールすることには変わりなくなります。位置も、形も合せてのタイミングでしょう。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 16:49 | コメントをどうぞ

ミスをするかもというリスク

プレーヤーはだれしも、自分がショットをミスするかもという恐怖というかプレッシャーに晒されているものです。

だから、練習をする。

という事は、練習する事の目的は、「確かなもの」を手に入れたいという欲求からだと思うわけです。

練習では、プレッシャーの強度を加減できるのが良いところです。

① 反復練習ではミスをするかしないかに関わらず繰り返しそのパターンを追っていく事で、状況に慣れていきます。ミスをして良いわけではなく、ミスにならない道を見つけに行くようなものなので、修正や反省をしながら動き続けていくようにして行います。

正確に打たなければいけない、という事自体がプレッシャーの中では強いものだと思います。人間テニスボールをそんなに正確に連続で打ち続けられるものでもないでしょう。

だから、ミスをしてしまってもすぐ次がある、という事にして切り替えられるようにしておく分、頭だけで考えるような時間的なゆとりを与えずにどんどん行くようにする方が良いでしょう。10球程度は、連続で間髪入れずに動き続けても大丈夫。人によっては50球も100球も打ち続けられるというかもしれませんが、実はそれはそれで「麻痺」してしまう感覚もあるので、おススメできません。

 

② 連続で同じ場所に入れ続ける練習

は、3球~10球の間くらいで負荷を変化させていく事で、「最後の一球をミスれない」というプレッシャーに晒します。せっかくここまでノーミスで来れたのに、こんなところでミスをしていられない、と思えば思うほど弱気になったり硬くなったりするものです。

今年のツアーファイナル決勝を勝ち、全勝優勝を飾ったディミトロフは、今年の好調の前に不調の時期があり「どうしていいか分からなくなって、いかにコートに3球連続で入れ続けられるかだけを考えて試合していた時期もあった」というコメントがあって驚きました。彼もスランプの時期があり、もがき苦しんだ練習の日々があったのでしょう。プロだから試合に出続けながら、試行錯誤をするほどに抜け出せない感覚の時期もあったのかと思って、この喜びの涙が物語っているなぁと感激しました。

 

③ 振り回しで大きく走りながら狙う

コートの中に置いたコーンの周りをまわりながらとか、フォアバックを交互に行いながらとか、コートの広さと、コート上でのリズムをつかむための練習でもあります。そこにターゲットや「○本連続で」という負荷をかけ、走りながら狙いを明確にし、打点を正確にすることはなかなかむつかしいものです。

体幹の強さや、リズムとバランスなどを整えて打点に入ることが大事ですし、そうすると力を入れたり抜いたりすることで加減するコントロールよりも、入り方や方向の決まった動きになる事が重要だし安心できる材料であることが分かります。

例えば10球の振り回しで、一本ネットすると1球増える…とか、そういった課題を負荷にしていけば、狙うエリアを限定したりして高い負荷にすることもできます。

プロ選手の練習を見ると、そういう罰則事項などは無いように見えますし、まあ当然ないんだろうなぁと思います。目的の意識がはっきりしているので、彼らにとっては「やらされている練習」ではないはずですから。

単純に筋力や心肺機能に負荷をかけるような練習もしていますし、マッチ練習のような実践的なプレッシャーを掛けるために相手を選んだりもします。お互いの刺激になるようにするのが一番でしょうが、想定した相手として似たようなプレースタイルの人を選ぶこともあるかと思います。

 

④ ライブボールでラリーのシチュエーションをつくる

例えばクロスラリーからストレートへ展開するなど、相手を置いて、お互いに自分のタイミングを見計らって先に展開する機をうかがうなどします。それなりにヒッティングのスキルが必要かもしれませんが、その例のパターンだとしても、前提のクロスラリーが続かないとしたら、そこから練習する必要があるわけです。

シングルス想定で、クロスラリーのクロスショットが多少アレーに入っても、ストレートがアウトでなければ可、とか、そのレベルで出来るようにしていくうちに、練習に慣れて行けばいくほどクロスってどの程度が必要で、いつストレートに打つと効果があるのか、ただ打てそうだから打つのではなく、そのストレートが返球されにくいタイミングで打てたり、返球されても次の手が策として用意できているのなら、「勝てる」自信をつけるための練習になっていくと思います。

 

練習では、ミスをする事は許されるというか、「想定内」であることにしてやり続けていくうちに正確性が身に付いてきたりするものかもしれません。繰り返しやることで状況に身体が馴染むようになるし、ミスをして喜ぶ人もいないでしょうから、自分のミスからは逃れたいとプレーを考えていくと思います。

弱く打ったら入るようになるし続くようになる、としても、それが自分のテニスに良い結果になる場合もならない場合もあるかと思います。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:40 | コメントをどうぞ

「いつ」打っているか

そんなのボールがラケットに当たった時に決まっているんですが、プレーヤーの意識によって力をどこでどう使うかってことになると幅があるものです。

正解は…「こうでなければならん」的なものよりももうちょっとアバウトかもしれませんが、「それはちょっと違う」というのがある以上、ある範囲で正解があると思うんです。

人によって感じ方というか、自分ではこれでいい、という基準の作り方が違う以上、はっきりとした正解は言葉の上では求めない方が無難かもしれませんが、私としては軽く挑戦したいと。

で、どのショットでも同じように思うのは「インパクト前にほぼ終わっている」ことが前提とされる作業なのかな、と。

「どうやってラケットに当てるかを既に決めて、実行が可能な状態」がラケットを引いた形だと思いますし、その通りにボールに向かってスイングを始めたら、ちゃんとフィニッシュまでしっかり振った方が良いわけです。

だから、このブログでもそうだし、私のレッスンでは「型」を持ちましょうという事を行っているわけですね。

ボールよりも先に、自分の態勢が整っているからこそ自信を持ってスイングもできるし、インパクトはそれが正しかった事への確認に過ぎなくなってきます。

「当然打ったショットは入るだろう」という自信なわけですから、打ったらすぐに次の動きに向けて意識を変えられると思いますし、スムースに動けるようにもなると思います。ようするにラリーを続けていく事に対して自信たっぷりになるってことだと思います。

 

 

「打ち方をいちいち考えながら打っているうちは初級」という事も書いたことがありますが、ここで書いた事がちゃんとできる人は、型に入ってインパクトを一瞬確認すればいいことなので、打ち方をどうするかは考えずにできる(イメージだけで色々なショットへ対応できる)と思うわけですね。

それで中級。試合が挑戦になり、自分よりも強そうな人への戦いや、勝てるかどうか分からない戦場へ赴くことが楽しみになってきます。

私もテニスコーチやってますなんて日々偉そうにしてるかもしれませんが、中級だと思います。思った通りに勝てるなんて試合はなかなかない。だけど相手のボールが打ち返せるし、どうやってポイントするかを詰将棋のように組み立てるのが面白く感じています。ミスを恐れながら打っていた時代があったことをはっきり認識していますから、そういう意味ではステージは以前に比べて格段に上がった気がしているってことです。

ついでに個性としてほとんどすべてのショットは打ち分けられるし、かといって全てのレベルが高いわけでもありません。そこにスイングの分解は全部できたうえでやり方が理解できた、というのがテニスコーチを仕事にしている内に身に付いた事です。

 

 

さて、不正解の際たるものは・・・「ボールが当たる瞬間に改めて力を入れる」ことです。

たまに上手くいくことがあるので、「もっと上手になったらこれが自由にできるようになる」なんて思うのですが、それが不安定だから事前に打ち方が出来上がった状態でインパクト待ちを擦るようにしようってことなんですね。

強いボールを打ちたい。だけど強すぎると吹っ飛んでアウトになっちゃう。というジレンマがそこにはあると思います。そんな中にたまーに起こる「ドンピシャ」のインパクト。普段の自分のレベル以上のショットが飛んでいくんですが、普段からドンピシャ狙いだから、それが本当の自分のレベルだとも思っちゃいますよね。やっと来た、みたいな。

アベレージが自分のレベルです。テニスは再現性を重要視するスポーツだから。

打点の前に自信があるかどうかです。弾んだボールを見て「よし見えた!」じゃなくて「そう、そこにくる」だからラケットをこうやって出す、みたいな感じです。

力はボールが当たった時に出ているようにもっていくはずなのが正解に近くて、当たるときに力を入れるようにするってこととは違うだろうってことが今日書きたかったことでした。

 

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:35 | コメントをどうぞ

「後ろから前に振る」重要性はひくい

ネットを「前」とすれば、構えとは前向きで、ボールは前に向かって飛ばすものです。

打点でのうごきは、力を前に向かって入れる事ではなく、狙った方へ面の向きを維持する方が重要です。

スピンであっても、スライスであっても同じ。

スイングの要素は体を中心の振り子であって、スイングを打点に入れる時にはそこで力を入れられるかどうかよりもそこまでスイングしてきたパワーが伝わる面かどうかのほうが意識しておくべきだと思います。

握りとスイングの関係もそうですし、タイミングというか、、リズムの関係も、イメージ通りの打点を得るためのもの。

人間がやっている事ですから、寸分の狂いなくインパクトすることは難しいはずですから、そこらへんで大きな破綻の出ない面を維持する動きかどうかの方が重要です。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:12 | コメントをどうぞ

今年も火曜日に楽天観戦

火曜日に楽天ジャパンオープンの観戦に行くのは、ここ10年くらい?の恒例になっているのではありますが、去年くらいからは以前とイベントの様相が変わってきて、すごく人気のあるイベントになってきています。錦織の人気が高まれば高まるほどテニスファンが増えて、去年はスタジアムコート以外での観戦は出来ませんでした。

火曜日ってまだ一回戦をやっている所でもあり、もちろん平日であることもあり、色々なカードを色々なコートで観られるという魅力が火曜日にしてなくなるっていう。。。

業界としては勿論嬉しいんでしょうが、そういうのを楽しみにしていたので、センターコートの椅子の上で6時間以上も座ってるのは、いかにケバブが旨かったとしても苦しくなってきます。

 

でも今年もいっちゃったんですね~(笑)。

そんで今年は去年やおととし以上に楽しめてまして、また来年も行くのが楽しみになっちゃってたりします。

12時スタートの12時前に有明に居たのですが、午前中の早い時間に一本レッスンを終えて、車で有明に。駐車場が。。。なかなかないなーとウロウロしてたら、さっき満車だったところが空きになったので無事に停めることが出来ました。

OOPはセンターコートがラオニッチの試合(相手はトロイキ)でしたが、1番コートに注目が。ダブルスの1シードロジェール/テカウ組対フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペスという夢のようなカードが。

一気にテンションが上がって1番コートへ駆け出していきまして、ファイナルセットのマッチタイブレークが終わるまで見ていました。

2セット目から、マルク・ロペスのサーブが捕まって、2度ブレークされます。

その感じをマッチタイブレークまで引きずっていってしまった感じで、どちらかというとロペロペ組を応援していたんですが、結果は第一シードの順当勝ち。

内容はそれはそれはシビレル内容で、自分もテニスをしてると思うと、そんなボールは打てないし、返せないよーっていうのをサラっとではなく、気合いと共に実現し続ける。この人達も別次元かもしれないけどやっぱり人間なんだなぁと思うし、それだけにすごいし、お金払って観に行く価値があろうってもんです。

次にスタジアムに戻ってガスケ対クエリーを。

クエリーが当たり始めるとジョコビッチでも止められなかったことを考えると、当たり始めなかったですね。。。ガスケのストレート勝利。セカンドセットは競りましたが、流れが変わるほどにはならなかった。ガスケのキープがずっと安定している感じでした。

後ろにいて先にミスをする。ネットを取ると横を抜かれる。。頼みのファーストがいい所に入ってもしぶとく返される。。。苦しい試合だったと思います。でも最後までファイトがあったので、やっぱりプロって最後の一ポイントまできっちり戦うものなんだなと。当たり前ですが、そういう敗色濃厚っていうときにメンタルが落ちる事ってあるじゃないですか。そういうのが見え隠れしてもよさそうでしたが、タフな戦いを挑んでいました。

ガスケの方が好きなんですけどね(笑)。でもクエリーに感情移入してみたくなっちゃいました。

ダブルスの内山靖崇・勉マクラクラン組のダブルスは、1コートが満員だったのでスタジアムのモニターで観ました。

このダブルスもファイナルセットマッチタイブレークまで行き、気合いと怒涛のダッシュに成功した内山・マクラクラン組の勝利。離れたスタジアムでも拍手が巻き起こりました。やっぱり日本人が勝つと燃えます。

 

移動中にカルロビッチとすれ違いそうに。15メートル手前で異様にでかい選手がと思ったらカルロビッチでした。何か考える前に近寄っていまして、「イヴォ!」と手を上げたらハイタッチに応じてくれました。

もちろん、私は頭上に手を挙げていたのですが、彼はベルトくらいのロータッチ(笑)さすがに2m10センチはでかい。手にはマメなどもなく、大きくて柔らかかったです。大きいだけじゃなく、タッチコントロールの素晴らしいボレー、スライスでしたが、試合はエブデンにストレート負け。前日のサスペンデッドの消化分でしたが、1セット1-1の0-30から2本連続で落としてエブデンがブレイクアップしたところからのスタートになっちゃったところで、いきなり旗色が悪かったですね。。。

 

芸人のボルグさんとか、錦織圭のそっくりさんなんかと仲良くなったりして、見るものもたくさん見れて、西岡選手の練習を見てリハビリ順調なのかな、とか見れたりもして、とても楽しみました!

 

ティエムは負けちゃったんですけど、でも生で観れてよかった!火曜日じゃなかったら、勝ち上がってこなくて見れなかったかもしれないんですから、やっぱり火曜日が良かったなと。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:56 | コメントをどうぞ

試合を「たたかう」

自分がそんなに戦績を残してきたようなプレーヤーだったってことがないので、偉そうなことをあんまり言えないのですが、それでもやっぱり長いことやっては来たので、多少の事は言えるかな、と。

テニスの基礎の部分(打ち方とか)はある程度できたとして、試合に臨むわけです。試合に出ている皆さんは、自分のテニスが「完成した」とは思っていないでしょう。だけど「試し合い」をするんですね。いまの「自分のテニス」における心技体がどれほどのものかっていう事を。

 

 

さて、試合とは「たたかい」でもあるわけですから、「たたかい方」もあると思います。

・自分が走らされた時には、相手も同じくらい走らせたい

・前に走るのは速く、後ろへ下がるのは遅いもの

・クロスに打つ=ネットの真ん中を通る=安全

くらいは先に理解できていると良いですよね。

そんななか、

・走らされているのに「うまく打つ」までができて、相手のいるところに素直に返し、結果もっとひどいことになったりする

・ボールが飛んでくるもの、と意識に刷り込まれていて、浅いボールに反応できずバランスを崩され、さらに深いボールをしっかり打ちこめないのはそのままで自分の展開が作れない

・クロスに打つつもりがコートの真ん中にいってしまって、次のショットに迷ううちに相手に先手を打たれてしまう

っていう事態になりやすいものですね。

自分は、相手のショットを「返せ」ないといけないわけですから、相手を怖くない位置に置いとくといい。怖くない位置、とはベースラインの後方、っていうことで単純にいいと思います。

相手からネットまでの距離が広いと、それだけ見てからネットを越えるまでの時間が長く取れるわけですから、自分が走っていって取りに行くゆとりが生まれます。

まあ、相手にとってもしっかり打ったショットがネットさえ越えればこちら側のコートの広い範囲が使えそう、っていう視覚的な情報によって気楽に打っても入りそうな環境ではあります。ラリーが長く続いちゃうパターンですね。それはそれでいいもんじゃないとも言いますが。でも自分がミスりそうっていう頭さえなければ相手のことは怖くないわけです。

ネットのそばからだったら、当たり損ねみたいなのがドロップショットみたいに決まっちゃうことすらありますから、前に来させてすかさず下がらせるようなテニスが出来ればいいんでしょう。

クロスに打つつもりが真ん中、ってのはネットの真ん中は狙わなかったってことなんでしょうね。センターストラップの当たりに軌道を通す事と、そのごコート内に落とせる自信はショット練習で普段から自信をつけときましょう。

テニスコートはタテ長で、クロスに狙ってコートの幅を使うのは、相手のコートだけを観ちゃうとむつかしく感じることがあります。だからラリーだけで練習しているとついそうやって角度をつけて返球する感覚が無くなっちゃいます。ネット上のどこを通すか、っていう練習は意識するだけでもいい練習になります。

 

そこいら辺の基本的な戦い方を考えると、試合をするには

・相手のショットは何でも返す

どこへ打ってもなんでも返ってくる、っていうのは相手にしてみれば恐怖の相手です。だから、まずは「負けない」ってことが前提になります。「負けにくい」でもいいかな。それが最初に持っていないといけない条件だと思います。

 

・どうせ返すんなら次のショットで攻撃されないようにする

これが出来るようになると、もう相手の事は怖くなくなります。一本拾ったところで、その次のショットも返せる!と思いながらコートに立っていられるわけです。で、それってどうすればいいのかってことをラリーしながら考えましょう。ラリーはリズムがあるので、一概に決まったパターンを紹介するわけにもいかないもので、自分の持ちショットで相手にどう影響を与えるかは知っておかないと、囲碁将棋のような戦いにはなりません。

 

・ゆとりがあればこちらから攻撃して決めてしまう

相手が攻撃できなくなりそう、っていうショットをこちらが打てたとしたら、今度は相手が甘くしてくる可能性が増えてくるわけですね。それだけこちらのショットが活きているっていう。一発で決めなくても、きちんと追い込めさえすればフィニッシュは簡単なショットを入れるだけでいい、っていうのが理想。それが戦略とか戦術とかを駆使して自分の勝ちポイントを得た、ってことだと思います。これは出来ればできる程自信が付くものです。

 

まるで3段階のステップアップみたいに書いていますが、「負けにくくなって」から「攻めにくく」させて、「追い込んだら決める」っていうテニスが出来るようになるまで練習を頑張れよ、っていうメッセージを書いたわけじゃないんです。

 

いつでもそのチャンスは転がっているので、常に相手を追い込もうとする姿勢は見せなきゃダメでしょうし、チャンスを見逃したとしてもすぐにタフに戦う準備が出来なければ負けていってしまう。

 

3つを揃えて、相手のいいショットにも対応しながら、最低でも攻めさせないショットが打てたとしたらチャンスが来ないかどうか油断せずにきっちり構える。

そういうのがまずできないと、いくら考えながら打とうとしても考えている間に戦局はどんどん動いていきます。対応しながらぱっぱと動けないとまずい。

そこで出てくるのが「読み」ですね。相手を観察して、どういう状況で相手がどう出方を見せるか、わかってくれば予測が出来る感じになってきます。

未来予知のような超能力じゃなくて、相手も同じテニスコートを使っているという制約の中でのゲームですから、相手が狙っているのはコート内にボールを入れること、という絶対条件の中で打球するわけですから、走って追いつける球なら返せるんですから、かまえている中に守備範囲が想定できていれば、あとは反応良く動けるかどうかだと思います。

 

ボールは行って返ってくるものだから、(それを”ラリー”っていう)打ったら返される前提を崩さずにプレーする事です。

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:21 | コメントをどうぞ