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ちょっとだけ

テニスに限らず、いろんなスポーツを観戦する事が好きです。勝敗や試合内容はもちろんですが、アスリート達の行動や言動にとても関心があります。

「山本”KID”徳郁」ってご存知ですか?

父、郁榮はオリンピック選手、姉、美憂、妹、聖子は世界選手権チャンピオンというレスリング一家に生まれ、K1で大活躍をした総合格闘家です。

自分は特にK1や総合格闘技が好きなわけではありませんが、

インタビューで言っていた一言です。

「練習では誰の意見やアドバイスも全て受け入れる。崇拝する父に限らず、昨日今日入門したばかりの練習生の意見でも真剣に聞く。頭ごなしにNOとは絶対に言わない。どこに重要なヒントが潜んでいるか分からない。それと出会うチャンスをミスミス逃すのは愚かなことだ。しかし、試合中は誰の言う事も一切聞かない。セコンドやコーチの助言に心が揺らぐことは決してない。信じるのはただ自分のみ、ブレることはない!!」

とまあこんな感じでした(スミマセン、微妙に違うかも?)

往々にして逆のタイプが多いのでは

「練習では色んな先入観や固定概念に縛られて融通の利かない癖に、いざ試合となると優柔不断さや往生際の悪さがどんどん出てくる」

自分で書いててグサッと来ます(笑)

 

 

「イチロー」の事は皆さんよく御存じですよね。彼の逸話は数えきれないほどあり、今さら?って感じかもしれませんが、一つご紹介しましょう。

これはある人から聞いた話ですが、

「まずは第1打席で、出来るだけ沢山投げさせ、相手の特徴、球の種類、傾向などの情報を収集する。第2打席目では、その情報を元に方針を決め、1度目の攻略をしてみる。第3打席目には2打席目で得た有力な情報を元に、更に仮説を立てて攻略する。ここまででノーヒットですが、もう攻略法はほぼ完成、それを元に第4打席に入る。結果は当然ヒットに限りなく近づく。」

とね、これだけでも凄すぎるんですが、

「狙いをつけるのは『苦手な部分』や『失投』ではなく、対戦ピッチャーが最も得意とする『決め球』で、それをヒットにする。そこに重要な意味がある。」そうです。

「最も得意とする部分を打ち砕く。」

対戦したピッチャーには強烈なダメージとなり、「敵わない相手」であることを証明されたも同じでしょうね。

 

練習や試合は、何時でも誰にでも平等に与えられています。

「な~んも考えずにやるか」「ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ考えてやるか」

スタートは、この少しの差なのかもしれませんね。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 16:58 | コメントをどうぞ