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試合結果報告

選手とコーチの間でよく行なわれるのが「試合結果報告」です。もちろん茨木テニスでも行っています。

実はこの「試合結果報告」という言い方にやや問題があるのかなあと思っています。

 

デビューしたての頃は、喜んで電話してきますが、少し経つとだんだん気が重くなるみたいです、特に負けた時には。

彼らにはこの「結果報告」が「テストの結果発表」のように感じられているのかもしれません。

結果(勝ち負け)を報告する事が重要ではなく、その試合の反省点や課題点を見つけたり、試合直後の気持ち、考え、などを十分にディスカッションしたり、次の試合に向けての準備、取り組み方、方向性などに役立てるものであり、呼び出されて説教されるものとは全く違うものなのです。

これはとても重要な事です。

 

このような内容からすると、「試合結果報告」よりもっと良い言い方はないのかなと思いますが、相手が子どもだけに分かりやすくこう表現しています。

 

実際、いろんな選手がいます。

特に負けた時はその特徴がモロ出たりします。

一番わかりやすいのが、負けた時は報告を忘れる(しない?)選手で、当然勝った時は大急ぎで電話してきます。

気持ちはとってもよくわかります(笑)

 

また、報告する能力にも個人差があります。

泣いて何にも言えない選手。

結果しか伝えられない口下手な選手。

「お前は解説者か?」ってツッコミたくなるくらい見事に試合の分析が出来る選手。

うしろの親と相談しながら話す選手(笑)

まあこれも訓練の一つなので最初っから高望みはしていません、徐々に慣れていけば良いかなあと思ってやり取りをしています。

小学校低学年から始まったこのやり取りも高校生になる頃には、みんな立派に報告出来るように成長していきます。

長いと10年以上の付き合いになります。その間の内面的な成長にもかかわることが出来るのは、コーチをしていて何よりの喜びです。ただテニスの技術指導だけではないということです。

 

全員がプロになるわけではありません、いずれ選手としては引退する時が来ます。

学生時代にテニスを頑張ったおかげで体力、精神力だけでなくこういった面も成長し、社会人になった時必ず役に立つと信じて続けています。

 

先日も元教え子から

「コーチ、今日飲みにいきましょう!!」って誘われました。

社会人になった今、仕事の事、プライベートの事、将来の事、いろんな話をしてくれました。その話し相手に選んでもらえた事が嬉しいですね。

 

コーチをやってて良かったなあと感じる時です。

 

【名古屋テニススクール  茨木テニスクラブ】

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 17:45 | コメントをどうぞ