もう40年以上前、初めて社会人となった、カワサキラケットで、私の上司となった方から言われたことがあります。
それは、「お前は、テニスがそれほど上手くないが、カワラキラケットのネームバリューがあり、テニスコーチの誘いがあるかもしれないが、
テニスコーチには、ならない方がいいぞ。」と。
その上司は県大会ダブルス優勝経験者なので、その方からは、私のテニスは下手(在職中、何回もシングルスしましたが、一度も勝てず)なのですが、
そんな私にも、カワラキラケット社員ということからか、少ないですが、確かに、お誘いはありました。
ただ、当時は、法人でインドアのスクールは少なく、個人経営でアウトドアスクールが中心でした。
外ですから、夏は暑く、冬は寒い、厳しい環境での、ある意味、肉体労働者でもありました。
そして、20代前半の一般社会人と比べると、給与は高い(カワラキラケットの給与よりも当然、高額)のですが、
その後、30代になると、一般社会人の給与カーブの上昇には、追いつかず、というか、あまり上がらず、逆転していました。
さらに、40代、50代の姿が想像できず、上司の助言どおり、テニスコーチには、なりませんでした。
今となっては、40才で、膝故障から13年間テニスが出来なかったわけですから、
もし、テニスコーチになっていたら、40才で失業の憂き目にあっていたかもしれません。
まあ、テニスコーチの腕前自体がありませんでしたが、それでも社会人なりたての若造が、会社名で、ちやほらされてを、
その上司の方がアドバイスしてくれたのかもしれません。
残念ながら、その上司の方は他界されましたが、今でも、感謝しています!