ウィメンズジャパンオープン、第6シードで出場した大坂なおみですが、1回戦で奈良くるみに3-6,0-6で敗れました。奈良くるみはとても素晴らしい選手です。奈良が勝って当然とも思います。
しかし、持っているフィジカルのクオリティは世界トップレベルとも言われる大坂なおみがなぜ勝てないのか?
期待も大きいだけに、また負けたという印象が強く出てしまいます。
調子の良い時には止められない強さがある大坂なおみですが、1大会を通じて持続することができません。1試合の中でも続かずに切れてしまうことがあるようです。
一言でメンタルの弱さ、と片付けるには乱暴な気がします。
トップ選手の共通点の1つとして、大事なポイントでギアを上げることが出来るという点があります。
パフォーマンスが上がっていくのが、見ている側にもわかるくらいです。
今回の大坂なおみは、そこが欠けていました。
奈良くるみのムーンボールと鋭いバックハンド逆クロスにやられていた大坂なおみですが、チャンスはありました。3-5ダウンで奈良のアドバンテージで、大坂なおみはサーブの調子が悪いことで波に乗れていなかったストレスが表に出てしまいました。そのポイントは、奈良のセットポイントです。この1ポイントを凌ぐことで流れが変わる大切なポイントでした。サーブは緩くフォアに入るも決して悪いサーブではありませんでした。
しかし、その後の大坂は明らかに、動きが止まっていました。奈良がフォア側にハードヒットしましたが、パフォーマンスを上げた大坂ならクロスにハードヒットして行く所。それを、ロブで返球してしまいます。
そして、問題のシーンは、このあと。
奈良がバックサイドに決めに行きます。
その姿を見た大坂は、追うのを諦めました。
セリーナやマレー、フェデラーなどのトップ選手は追い付いて返球するボールでした。
明らかに大坂は『捨てた』のです。
その姿勢がセカンドセットに現れました。
試合を捨てた大坂なおみが勝てるはずもありません。
こういった小さなことの積み重ねが結果として現れるのです。少なくともマレーや錦織は、そうやって上がって行きました。
大坂なおみの問題点が浮き彫りになったポイントでした。
大坂なおみ19歳。
これから、どこまでも伸びる。
楽しみな選手ですので、頑張って欲しいですね。
ライター:剛力堅一(ごうりき けんいち)
スポーツライター
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