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奇跡の筋トレ女子 田上舞子

現役アスリートからモデルまで肉体自慢の美女たちが集う深夜番組『超人女子』。その中でも「奇跡の筋トレ女子」と一躍、注目を浴びたのが“マイティー”こと田上舞子(たのうえ・まいこ)だ。

【写真】田上舞子の極限まで引き締まった肉体美!

現在はパーソナルトレーナーとして活動し、昨年はフィットネスビキニの全日本大会で6位入賞した、ガチの筋トレ女子。さらに、理系だった大学時代はミス芝浦工業大学に輝き、卒業後はごく普通のOL…と、その経歴はかなり異色だ。

3年前から筋トレを本格的に始めたという彼女だが、一体なぜハマったのか。そして、タレントとして活動する理由までを聞いてみた。

―いきなりですけど、すごい筋肉ですね。どんだけトレーニングしているんですか。

田上 今は大会もないので全然ですよ。大体、週6で1時間から1時間半くらいトレーニングしていますけど、昔は週7で有酸素運動を含めて3時間くらいやってました。

―でも元々は難関の芝浦工業大学で理系の道に進んでいたんですよね?

田上 高校時代から化学が単純に好きだったのと、化粧品にも興味があったので将来的にはそういう仕事ができればいいなと思っていました。大学時代はホント、朝から夕方まで化学漬けで大変でしたよ。

―ぱっと見、メイクもギャルっぽいので理系というのが意外です。

田上 昔からこんなキャラで毎日、ピンヒールとか履いていたので、入学してから卒業するまで「なんで芝浦に来たの?」とは言われてました。完全に浮いてたと思います(笑)。

―初代ミスキャンパスにもなってますよね。これは自分で応募したんですか?

田上 私たちが1年生の時に始まったので、全然人が集まらなくて最初ふたりしかエントリーしていなかったんですよ。それで頼まれて断ったんですけど、学科のみんなが盛り上がってくれて、出ることを決断しました。学園祭が行なわれる会場と違う校舎だったし、まさかミスになるとは思わなかったですね。

―ミスを獲ってそのままキャスターやモデルになる人も多いですが、それは考えなかった?

田上 劣等感がすごくあって…。慶応とか早稲田とかのミスの方とも一緒にお仕事をさせてもらってたんですけど、それってたくさん女子がいる中で選ばれた方たちじゃないですか。でも私って女子が少ない中のミスだから、他のミスと違うなって思いながら仕事してたんですよ。

―“ミス”の肩書きは一緒でも格が違うと。では研究職じゃなく、普通のOLになったのは?

田上 それも諦めてですね。1、2年生の頃から薄々、向いていないなとは気づいてたんですけど、諦めたくなかったので続けてたんですよ。先生にも「あなたには別の道があると思う」って言われていて、みんなが就活を始める頃はもう就活しないで研究だけして、卒業後にOLになってました。

―そこからまたパーソナルトレーナーに転じるわけですけど、きっかけは? そもそも、なんで筋トレにハマったんですか?

田上 大学時代からジムに行っては辞めるっていうのを繰り返してたんです。私、お酒が好きで今も毎日飲んでるんですけど、OLになって太り始めたのでパーソナルトレーニングを受けてみたら、先生と息が合って、楽しいと思うようになったんです。

―楽しいかどうかは続けるのに大事ですよね。

田上 それに大学での研究と、減量やトレーニングって共通点もあるんですよ。数字で考えたりとか、効率よく最短距離で進める思考だったり。それに慣れていたので楽しかったのかもしれないですね。あと自分で実験してみたりとか。

―どんな実験なんですか?

田上 例えば、摂取カロリーを一定にしてPFCっていうプロテインを変えてみたら自分がどう変化するかとか。それでしばらく経過観察して…っていう。新しい情報が入ったら、まず根拠を探して考えて調べたり、納得できれば試すってやってます。人それぞれですけど、そのほうが何かあった時、お客様に勧めやすいですし。

―確かに、目の前に結果があったら説得力もありますよね。

田上 フィットネスビキニも、大会目指してパーソナルを受けたいっていう方も多くなったので、本格的な減量したことなかったり、大会の経験がないトレーナーがアドバイスするのも説得力に欠けるし、自分で経験しようと思って出たんです。最初のシーズンは極限を一度見てみたくて、体脂肪率も7%まで落としました。普通は12%くらいなんですけど(笑)。

―それもう、不健康どころか危ない域じゃないですか!

田上 ずっと立ちくらみ状態で、最後の2週間は歩くのも遅くなって、家に帰るまで倍の時間かかったり…とにかく脂肪がなさすぎて寒いんですよ。脱水と消化不良がひどすぎて、大会が終わってそのまま救急病院に…。でも、それだけ絞ったから減量や食事のアドバイスが欲しいっていうお客様が増えたので。やってよかったです。

―ホントに極限ですね…。それが理想の体だったんですか?

田上 理想はある程度ちゃんと脂肪を残した上で、肩が大きくて、広背筋も広くて、ウエストは細い逆三角形です。あと下半身はお尻と太ももをサイズアップして、膝下から細くなっていく感じになりたいですね。そのほうが女性らしくキレイなので。

―逆三角形って、男性が憧れる体形だと思ってました。

田上 肩幅があったほうが小顔に見えたり、ウエストもくびれて見えるから大事なんですよ。

―確かに! ただ、鍛えるのも趣味のままにしようとは思わなかったんですか?

田上 割と安易な考えなんですけど、好きなことを仕事にしてみたいと思ったんです。高校の時に思ってた化粧品関係の仕事も研究職も諦めちゃってたし。好きなことなら努力も続けられるなと。

―昨年からタレントとしても活動していますが、それもやりたい気持ちが?

田上 声かけてくれたのが、今、パーソナルをお願いされているお客様なんですよ(笑)。最初、TVに出てみたいとか考えてなかったんですけど、いただけた仕事だし、自分のことを少しでも認めてもらえたのかなって思って。ミスキャンの時と同じで他の方に比べると筋肉も少ないし、まだまだだっていうコンプレックスもあったので。

―では、これからメディアへの露出も増えていくと思いますが、やってみたいことや目標などをお願いします。

田上 トレーニングの魅力を伝えたいです。私は始めたのが26歳と遅くて、もっと早く始めれば身体作りも簡単だったと思ってたので。体も美しくなるし、体調もよくなるし、若いコや男性もトレーニングに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

―今後の活躍を期待しています! 今日はありがとうございました。

(取材・文/鯨井隆正 撮影/槇野翔太 協力/アルファベットプロモーション)

■田上舞子(たのうえ・まいこ)
福岡県出身 芝浦工業大学応用化学科卒業 ○2011年、芝浦工業大学・初代ミスキャンパスに。17年の「JBBF フィットネスビキニ」では関東オープン3位、全日本大会6位の成績を残す。現在は「超人女子」(テレビ朝日・毎週木曜25時25分~)【】に出演中。詳しくは公式インスタグラム【mai_tano】にて

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