「TEB BNPパリバ・イスタンブール・オープン」(ATP250/トルコ・イスタンブール/4月30日~5月6日/賞金総額48万6145ユーロ/クレーコート)のシングルス準々決勝で、ダニエル太郎(エイブル)がロジェリオ・ドゥトラ シルバ(ブラジル)を1-6 6-1 6-4で破り、ATPツアーで初のベスト4進出を果たした。試合時間は2時間5分。
第1セットを6-1で先取されたダニエルは、第1ゲームからデュースへと追い込まれてしまう。ブレークポイントを1回しのいでキープしたダニエルは、続く第2ゲームで15-40とブレークポイントを握る。そしてラリーの末にポイントを取ってこの試合で自身初のブレークに成功し、第3ゲームもラブゲームでキープして順調な滑り出しを見せた。
調子を上げてきたダニエルは、第4ゲームでも15-40と2つのブレークポイントを握った。1本はしのがれたが、続く2本目はラリーの末にドゥトラ シルバのバックハンドがネットに掛かってブレークに成功、4ゲームを連取した。
第5ゲームでミスを重ねてブレークバックされたダニエルだが、直後に0-40とまたしてもブレークのチャンスをつかむと、ここをしっかりと取ってゲームカウント5-1に。
続く第7ゲーム、ダニエルのサービング・フォー・ザ・セットとなったが、ここでもダニエルはポイントを調子よく重ねていき、ラブゲームでキープ、ゲームカウント6-1で第2セットを奪い返した。
ファイナルセットは、第2ゲームでブレークされると4ゲーム連取を許す。万事休すと思われた。
動画は、ファイナル4-4から。
第9ゲームは、長いゲームとなった。強気で攻めるドゥトラ シルバが優勢のように見えた。体力的にもきつそうに見えるのはダニエルの方だった。
ドゥトラ シルバのサービスゲームで、何度もデュースを繰り返す。アドバンテージを取ったドゥトラ シルバが決め急いでわずかにアウトする。ダニエルは完全に抜かれていたボールだったがわずかにボール1つ分アウト。
ダニエルのバックハンドは大きくアウトするかと思われた。
これが、ドゥトラ シルバのバックサイドぎりぎりのライン上に落ちると、ドゥトラ シルバも当てて返すのみ。チャンスボールをきっちりとダウンザラインに沈め5ゲーム連取に成功。ビッグゲームとなった。
サービングフォーザマッチとなった第10ゲームは、ドゥトラ シルバのミスが目立ち、まさかの6ゲーム連取で大逆転となった。
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