プロはやっぱり一味ちがう

ラケットスタジオで、自分のラケットをチューニングしてもらうことになりました。

基本工賃8000円。グリップの形状、サイズ交換、バランス、ウェイト調整、スイングバランス調整などです。

坂本師匠の手にゆだねる前に、相談。

現場まで行って直接お話ができるのは、近所というか、通勤途中のお店でものすごく助かりました。

本当の目的は、軽量化。

自分ではできることはやってみました。

それで、気になることが。これ以上は元が重たいんだからもう軽くはならないんじゃないか?

グリップのエンドキャップをあけると、フレームの内部にシリコンが注入してあるんです。これって…

MANTIS PROのシリーズって、最初は295gのモデルから。

ワタシの使っている310って、そのフレームに15gぶんのシリコンを入れて重量を稼いでるってことなんじゃ?

そうなると、普通、作業するときにグリップの中に仕込まれているオモリを除去して全体重量とバランスを調整する、っていう作業が最初からいじくれなくなるんじゃないかと心配でした。

MANTISはグリップがパレット式で、ウレタン成型じゃない。

まずはこのパレット外してみなきゃね。ってことで外しました。

ウレタン成型でできているグリップは、ウレタンを除去してなまのフレームが顔を出すと、中央に溝があって、そこに調整用のオモリを入れてあることが多いんです。

それが、ない。要するに、そこで調整はしていないってことでした。

ワタシのラケットは、軽量化はそれ以上できないってことがわかりました。

ふつうのMANTISなら、あります。トップについているバンパーグロメットのエッジガード部分を外してしまえばいいんです。

ワタシの場合、すでにそれは自前でやっていたので、それ以上は無理ってことなんです。

さて、半日たって、様子見にうかがうと、一本めの成型が終わっていて、仕上げに入っていました。

元グリップをまく前の、「生」の状態で持たせてもらいました。元グリップは16gあります。

それでも、前とは何かが違う。

ラケットスタジオのウレタンは、密度の濃いウレタンを使うので、パレットよりも約2g重くなります。

でもグリップ部分の2g?影響なさそうですがね。

しかし何かが違う。なんていうか、まとまり感のある重さになっていました。

元グリップはシンセティックですが、これもラケットスタジオが工場に発注して作らせたというオリジナル。色もオレンジっぽいブラウンで、レザーっぽさにこだわったといいます。

新品のまき始めはクッション性があり、すこし厚めな印象ですが、2週間も使えば馴染み、ちょっとレザーっぽくなります。

これのままで使ってみてくれ、というリクエストもあったので、レッスンで使ってみました。

レザーっぽい手触りに、少し手のひらに優しいクッション。表皮部分がすこし厚手で、丈夫そうです。

ただね・・・自分が元グリップのままっていう使い勝手をあまりやってこなかったので、手の中で動いちゃうような気がして力が入っちゃうんです。

それで、オーバーグリップを巻いて、改めて夜の練習で使ってみました。

 

・・・いや違うわ!

こないだプロスタッフのホワイトグラフを使ったときみたいな、ラケットの芯がはっきり手にわかるような感じ。

わずかですが実際の重量は増しているのですが、ヘッドが軽くて振り抜きがよく、グリップ部分がしっかりしたような感じから、面が暴れることなく素直に出てきます。

正直、計測したスペックはあまり変わらないんです。

手にもって振らないとわからない、変化がありました。

 

ラケットに「芯」がでた。

この打ちごたえがどうにもたまらないんですよね~

すべてのラケットにそういう効果が出るとは思えないんですが、私のラケットがラッキーだったのか、それとも師匠の腕前によるものなのか、初体験なので、ちょっと何とも言えません。

 

一つ言えることは、いままで自分でさんざんいじくってきたのに、この感じは一度も(30年間で)であったことのない変化でした。

 

プロのカスタマイズ、おそるべし。。。


カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:37 | コメントをどうぞ