日別アーカイブ: 2016年6月15日

いま、どこが動いているか?

身体を使って打ちましょう!と、よく言いますね。

どこをどのくらいつかえばいいのか?具体的にしてはいけないのかもしれませんが、把握していないのもまずいでしょう。

具体的に、ってのは、いつも同じ状況でボールが打てるわけじゃないのに、自分が明確なことをやろうとしすぎてさっきできたことをまたやろうとしているだけみたいになっちゃうのはまずいってこと。ある程度は約束を守りながら、ボールへの対応を適切に変化させられないとかえってまずい、ということです。

ストロークの動作だったら、

いま、身体の回転運動をしているのか・腕を打点に向けて振っているのか・ラケットをボールが飛ぶように動かしているのかは全部同時に力を発揮してはいけないでしょうね。

身体、腕、ラケットは、同じように動かしても回転半径の小さい体の方が先に目標点に到達します。打点まで回転し続けるのはナンセンス。腕も、打点のあたりで速く振ろうとする人が結構多いものですが、そこで腕が加速するってことは、動く方向によってはですがヘッドが後ろへ倒れるようになる可能性も高い。

そういう人には、例えば手首を使ってボールを狙ったコースに打ってみて、という簡単なアドバイスをします。

手首を使う=ラケットヘッドの速度を上げる、ということになります。

ヘッド加速するときには、腕は減速しています。これは振り子の運動原理で、腕が動かしてきた運動エネルギーがラケットに移るからできることで、腕を十分に加速させながらラケットをもっと速く振るというのには、ものすごくトルクが必要になります。ラケットは重くないので、腕が減速する(打点に手首の位置をピンポイントで合わせるような感じ)にしていくと、自然とヘッドが走るようになって軽い感触でボールが飛んでいきます。

手首をうまく使って面の向きを作りながらボールを飛ばすような意識をしてみると、経験者の方でないと無理だと思いますが、打点で面の向きがしっかり作れるのであれば、手首を使ってもコントロールは悪くならない。

スピードも出るし、狙った方向に力の方向がどうあるべきかわかりやすくなるので、うまく打ったような感じになります。

ヘッドが返るような動きになると、肘は外側へ膨らむような形になっていきます。

打点をピンポイントであわせて、打球方向へ押す力だったり、回転が掛かってヘッドがうまく抜けていくような感じだった理を手ごたえを感じながら練習していけば、あたりの良いコントロールされたボールの感触を体験できます。

いつまでも手首に頼ると、回転の加減はできるようにならないかもしれませんが、打点が上手くわからない、という悩みなら結構簡単かもしれません。

 

 

ボレーが上手くできない人は、ボールにラケットがアジャストしない感覚なんじゃないかな、と思います。

腕を振っても力が入らない。

ラケットは重心が手よりもヘッドよりの位置にあるので、腕を振ると反対にヘッドが残ろうとする力が回転トルクになって手首に負担をかけます。さらにボールが面に乗るので、手首が負けそうになっているところに追い打ちをかけるような形になるわけですから、うまく打てるような感覚がわからないのではないでしょうか。

考えてみれば、ボールなんてたかが60gしかないもので、ラケットはだいたい300gあるので、動かしてぶつけてあげるとそんなに負けないものです。

たとえば、「ラケットを振って狙った方へボールを飛ばす」という意識だと、打点よりも先に意識が飛んでいく方向やターゲットの方に行きがちで、打点がわからないのにスイングをしてもうまくつかめないと思います。

これも、簡単に言えば手首をうまく使ってボールの位置にラケット面を出す、ということをしてみれば、身体の動作を、ラケットをうまく動かしてきちんと当てる、ということに使ってみれば、当てることが動作のゴールになりますね。

ラケット面の向きが正しかったかどうかは、面にあたって跳ね返ったボールをみればすぐにわかることなので、例えばネットに当たったら今度は当たらない方向へ向けて面を作ればよく、思ったよりも右に行ったのなら左に向けるってこうかな、って試しながらやってみればいいのです。

引き方がこう、振り方はこうでなくてはならない、ボールをよく見て、身体が開いてる、ラケット振りすぎ…いろいろなダメ出しをされますが、常に「うまく当てる」「当たるときの面の向きに気を付ける」の二つがちゃんとできるのなら、そんなに文句は言われないんじゃないでしょうか。

そのうちに強く打つってどうやるかな、とか、ドロップショットってこんな感じかな、ってやってみればいいのです。間違っても、やり方を変えることを考えましょう。上手い人がどうやっていて、どんなふうに扱っているのかは観察しましょう。

それで、わからなかったらその人とか、コーチに質問しましょう。

そうすると、教わるときにほしい答えが見つかりやすいかもしれません。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:00 | コメントをどうぞ

ストリンギング

IMG_0835自宅のストリンギングマシンです。

電動・コンピュータ式が欲しかったのですが、やはり高くて手が出なかったものですが、ショップで使っていた中古を安く手に入れることができたのは幸運でした。去年の11月から自宅でストリンギングをしています。

GOSENの張人の認定は10年くらい前に受けていて、スクールでは年間300〜400本程度を張っていた時期がありました。ショップの人なら1ヶ月で張る本数ですね。

今は月に6〜10本程度ですが、自分のラケットを含めてほとんど趣味?のようにして張っています。

張人認定の技術者として、基本はGOSENパターンのみで張り上げをしています。特にお客さんのラケットを張るような場合は、前回と同じ手順で、時間もだいたい一定の範囲で張り上げることで、クオリティを守ることにしています。

張上がりの差とか、毎回同じように張れているのかどうかは使ってみないとわからないし、使ってみてわからないのなら同じだとしよう、みたいなところもあります。

オタクですから、一応テンションメーターとか、ストリングコンピュータなどでダイナミックテンションを計測したりもしましたが、概ね同じような数値が出ます。

誰かの張り方と同じ仕上がりで…というリクエストには、ワタシはちょっと応える自信がありません。

以前はよく、機械の差がある、と言われていましたが、ショップさんであればコンピュータ式が普及する中、機械の引きの差と、フレームの変形を抑えるサポートなどの都合がにているのなら、機械による差ってのはどうなんだろうと思います。

実際にアルドールのスクールにあるマシンと、写真に載せた自宅のマシンで、テンションキャリブレータを使って一本の糸の引きの強さを測ってみたら、だいたい同じ数字で、信頼できることがわかりました。

自分のラケットを両方の機械で、同じテンションで二本、作業にかける時間をだいたい同じくらい(25分程度)にして、もちろんストリングも同じものを張り上げてみました。

うん、差は出ない!

あくまでも自分の感覚の中でのことなので、それが正解なのかどうかはわからないことですが、自分のやり方で、条件をなるべく同じにして張れば結果は同じくらいに出ます。

ストリンギングに関して、絶対に守ろうと思っている戒めがあります。

・フレームを変形させない

・糸(ストリング)やフレームを傷つけない

・張り上げの手順を一定にする

・結び目での誤差に注意する

という、単純なものです。

フレームの変形は、タテ糸を張っている時に、引っ張るところをよく見ているとフレームがテンションによって変形していくのがわかります。

そのフレームは柔らかめなのか、硬めなのか、ある程度見極めます。特に端っこの糸を通す時に、結構うごきます。横糸のテンションを下げるのか、維持するのか、あるいは上げるのか?

ほとんどの場合は、維持します。(私の場合は、です)

横糸のテンションを落とす、という人をよく見ますが、変形しない前提か、あるいはそのフレームの変形の癖を知っていての指定なのかは聞くようにしています。

横糸を緩く張る、ということは、単純に下げずに張ることに対して面圧を下げるということのみで、他に大した意味はないという説明を受けたことがあります。

ただし、変形に寄与する場合は、上げたり下げたりして調整します。これが、経験がないとわからないことで、いつもそこを興味深く観察することで経験値が上がってきました。

とはいえ、事前に知っていないとそんなコントロールはできませんから、やってみないとわからないこともたくさんあります。

アラウンドザワールドのように、端っこの糸を後回しにして張るパターンもありますが、ワタシの場合、それのいろいろなパターンに対して経験がなさすぎてどれをチョイスするのか悩ましくなります。使えるのは、せいぜいメインの最後を後回しにして、クロスを下までいってからL字型に回して、ショートサイドもクロスを先にして回しこむパターン。

これだって、クロスストリングを上から下に張り上げていくか、下から上に張っていくかを調整するため程度にしか選択しません。

だから、ほとんどがGOSENパターン。

特にリピーターの方なら、張る手順を変えない方が仕上がりは揃えられます。

フレームが変形するとですね。張上がりでマシンから外せなく(外しづらく)なるんです。(6点サポートの場合?他を試していない)

張人のテストの時は計測しましたけどね。張る前と後でフレームの幅に差があると減点ですから。まあ変形はフレームの性能維持の上では大事な項目だと思うので、当たり前なんでしょうが。

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 01:07 | コメントをどうぞ