日別アーカイブ: 2016年6月30日

握りについて

テニスのグリップ(ハンドル)の握り方については、神様がよく枕元に立って下さり、いろいろな事を教えてもらいました。

・・・実際に存在する人物じゃないですよ。朝、起きるか起きないかの時間にワタシの夢枕に立ち、イメージを明確にしてくれる本当の神様です。なんどか目まではそうは気づきませんでしたが、これだけたびたびレベルを上げつついろいろなヒントをくれるので、とうとう信じることにしました。

ラケットが動くことに対して、最も弱い関節が指であり、手首だと思います。その先には肘があって肩があって、より大きな負荷でもしっかり支えていられる。

握りは、そういったもっとも器用な器官である『手』によって支えやボールが当たる感覚などと一緒にラケットを感じながら操作・動作をつかさどります。

器用なだけに、力があれば力ずくで言うことを聞かそうとするし、ラケットをさほど重たくないと思えるプレーヤーにはとくに、なんでもできそうな感じになると思います。

一方では、ラケットの動きを支えるのにちょっと困難な非力な方もいます。ワタシの生徒さんの中には指が一本欠けている方、さらには小指が根元から曲げられずにうまく握れない方などもいます。

非力であるならば一般的にはストロークの握りは厚くあるべきで、その方が楽に面の向きを安定させ、または力を使わずとも面を向ける位置を覚えることが出来るようになるはずです。

掌が小さい、そのうえグリップが手に合う太さがなくて太いラケットを持つようなジュニア選手などにも、テニスがちゃんとできるようになるには厚く持つ方が簡単だと思います。

その反面で、握り替えが必要になるわけですが、そこを慣らすのがなかなか時間のかかることではないでしょうか。

 

握りの中にあるのは、力学です。

グリップを握ると、普通なら中指と親指がグリップを包んで接しているはずです。

ラケットなしで手だけでグリップの形を再現すると、中指と親指でリングが出来る。

そこは、ラケットの動きの中心、支点です。

ラケットを無作為に握って、垂直に立て、ボールを面に当てれば、手のひらはラケット面が押されることを感じます。

ラケット面は打球方向に対して後ろに倒される動きをしますが、その中指ー親指リングの上だけが後ろに押され、薬指と小指が接している部分のグリップは逆方向、つまり前に出ようとするはずです。

握っている人差し指の腹や、その下のナックルパッドにはラケット面が押された感覚があり、小指側の手のひらからは離れていくような感覚でラケットの動きを感じます。

 

同様に、フォアハンドストロークのテイクバックを完了して、勢いよく振りはじめると、それと同じような方向にラケットが倒れます。腕が加速すると、ラケットは置いていかれようとするので、手の中には回転トルクが発生していて、それがヘッドの重みを感じるもとになります。

腕とラケットを同時に加速させることはできません。

腕が加速できる最大値のときは、ひじや手首をラケットの倒れていく方向に負ける形で曲げることになり、そのおかげで回転半径が小さくなってスイング速度が上がります。

腕を伸びきらせて手首を完全に固定する力を入れたとして、そうなると今度は回転半径が大きくなったぶん、スイング速度は遅くなります。(腕とラケットの全体の回転トルクはいっしょ)

ボールが当たる瞬間を狙ってスイングを加速させようとすると面がぶれやすくなったり、または期待ほどあたりがよくなかったり、ショットのスピードが出なくなったりするのはその為です。

ラケットの反発力を上げるには、まずボールが当たってヘッドが押されていかないように小指側の支えをしっかりする(つまり、強めに握る)ことでラケット面が「重くて、硬い壁」のようになることが必要です。

といって早いスイングスピードが欲しいときに固定を強くするとスイングが遅くなるわけですね。

 

握りが「支点」となってヘッドを加速するポイントがあるわけですが、これは腕とラケットが「二重振り子」の動きをすることで生まれます。

つまり、ひじや手首をしなやかに保っておき、腕の加速を先にさせておいて、打点のあたりでうまく腕を減速させていくとラケットヘッドの加速へ運動エネルギーが移動していきます。

腕という振り子の先に、ラケットという振り子がくっついていて、スイング中に腕を止めてもラケットが急には止まらない、ということです。急ブレーキをかけた車内では乗員がカックンと進行方向に急激に動かされるようなもの。

掌の中の、親指―中指リングを支点に、ヘッドが走りはじめます。

ヘッドが走る=前に出ようとする=グリップエンドは手のひらの中に戻ろうとする、ということですね。

その重さは60gのボールに対して約300gのラケットですから、勝てる重さなんです。

その時に狙いの方向に向いているラケット面を用意できるなら、そこが打点であって良いと思います。

 

ちょっと今日は時間が無くなってしまったのでここまでですが、これがヒントでわかる人はワタシとおなじ言語が理解できる?人だと思います。

文章だけで申し訳ありません。解読に挑戦してみてください

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 13:54 | コメントをどうぞ