早く着替えないと遅刻しちゃう、とおもって急いで着替えていたら、なぜか手が震えてうまくできなかった、という小学生の時の思い出があります。
その時に「なんだ落ち着けばちゃんとできるじゃん」と自分でわかって、大人の人たちが「落ち着きなさい」とかっていうのがちょっとだけ理解できたような気がしたものです。
ボールが飛んでくるのがプレッシャーになる、と前回の記事で書いたのですが、どんなレベルになってもそういうことはあると思います。
プロの選手だって、さっき200キロのファーストを見た後に、急に150キロのすっごい跳ねるスピンサーブ見せられたらうまく対応できないかもしれません。速いからいい、ということもありますが、相手が慣れる、ということもあるので、そういう速度の落差、みたいなのを武器にすることもありますね。
かくいう私も、スクールの上のクラスで、男性のサーブへのリターンはやっぱり不安定で、そのメニューの時には挑戦するような気持ちでリターンの打席に入っていたようなところがあります。
それがどういうことか、最近ではリターンでは崩されにくく感じています。書き方を間違えたかな、相手のサーブでは崩されにくくなってきたと感じています。
実は、コーチが相手になるとまた違ってきます。やっぱりボールの伸びとかは違うんですね。
技術的に上がったというよりも、見慣れてきた、ということの方が大きいと感じています。
そのほかに、
「ボールをより遅く見る方法」
もあるんですね。
そのコツは、
「もう打てるはずなんだけど、まだ打たない」を一瞬でも作れるようになるってことです。
いつも通りのテイクバックからインパクトまでの体の動きは、まさにいつも通りに動く、慣れた動きの上で意識して見ます。
一瞬、いつもだったらもうボールに向かっていくけど、わざと我慢する。
言い方を変えれば、「ひきつけてから打つ」というかもしれません。
体のバランスが、相手ショットのスピードがあるように見えて、突っ込みがち担っているなと感じた時には、きっとそれができるはずです。突っ込まなければ、バランスはいい方に保っているはず、と信じてそうやってやります。
同じ相手の、同じようなショットに、一瞬我慢するくらい、「実は速い球じゃない」と信じ込ませて(自分にですが)見ていると、見えちゃったりするものです。