止まっては考えられない

ボールタッチが上手なら、フォームは自然と合理的なもの、というか動きになると思います。

ボールが当たっている瞬間に、何か出来るような技術って、やっぱりないもので、短時間というにはあまりにも短時間な5/1000秒といわれるインパクトの時間。

「タッチがいい」という事の条件は、インパクト前までに必要な条件は全て整えていられる、という事になります。

「ラケットにこんな感じで当てれば→こんな風に飛んでいく」というプレーヤーのイメージと実際が近いほど、そのプレーヤーにとっての「いい球」が打てている事になると思います。

インパクト後に何をやっても意味がないんですが、それでも打球後のフォロースルーって意味がありますよね。

それってフォワードスイングから繋がって、スイングがどこから始まってどこへ向かって行ったものかという証明になるってこと。

ボールに当てて殺すようなインパクトもあれば、そこから力の方向に載せて動かすようなインパクトもあります。

打球時のラケット面がどうなるか、というのはかなり重要な要素ですが、だからと言ってインパクトが「止まった面」から発生する物だけではないわけです。

先日書いた、練習方法で「走っていって当てるだけ」みたいなものも、走っていってラケット面にしっかり当てればスイングはさほど意識しなくても狙った方へネットを越える程度の当て方ができるでしょう、っていう意味だし、そうすると面を手で持っているだけではそうはならないと思います。

そのメニューの時に、スライスっぽい面でうんと短いスイングで出来る人もいれば、ドライブっぽいタッチで打てる人もいます。どちらも出来る人もいるかと思います。

もくてきはちゃんと当ててボールが飛ぶはず、ということを外さずにできることですから、その段階ではどうでも大丈夫。ただ、ボールに近づいていくときに自分の特性がけっこう出るわけですから、ドライブ系でもスライス系でもどっちも行ける人って、どっちにするか先に決めて近づき方を微妙に変化させられると思います。

そこいら辺から組み立てられるのが「身体の使い方」だと思います。

動きながら出来ることが、動き方の説明としては出来ないとまずいってことでしょう。

 


カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:41 | コメントをどうぞ