日別アーカイブ: 2018年3月2日

回転のかけ方

今日は具体的なやり方を紹介、ってわけじゃないんですが、回転をかけると飛球が安定します。

というのは空気中を飛んでいく物体はその空気抵抗をまとっているわけでして、またスイングをしてボールを打つ以上、まったく無回転のボールを放つこともむつかしいもので、回転がかかってしまうのなら、意図的にかかるようにすることで、飛球軌道を狙った通りにしようというものです。

ボールを打ちさえすればみんなわかることだと思うんですが、ラケット面に当たったボールを狙った距離に落とすのって、むつかしい。

ラケットに当たれば手で持って投げるよりもスピードが出てしまうからですね。

そこで、回転をかける。

 

回転がかかるというのは、そんなにむつかしいことではないです。

グリップが先行して打点に入ってきて、そこからラケットヘッドが遅れてやってくるような形であれば、スピンであれスライスであれ、その条件を満たすだけで入ります。

要するに、手首でなす角をつくっておければそれでよい。

で、それをうまく実現させるための条件があって、

①インパクトでは面を維持できること

②スイング軌道と面の向きがあっていること

③スイング軌道がボール軌道に合いやすいようになっていて、入射角と反射角の関係を築けていること

といったところでしょうか。

IMG_2061

みぞおちくらいの高さでとった、ライジング気味のチャンスボール。若々しさのないフォームですけど、コートの端っこ狙って入るようなショットです。

写真加工してレイヤー重ねてずらして置いているので、体は全く移動しないでスイングしているんですが、スイング軌道はボールが上がってくるところを上から押さえつけるようなところを斜め上方向に駆け上がるように通っています。

ボールはこの写真で左上に向かって跳ねていっているところを、スイングはその頂点までいかないうちに右上方向に向かってラケットを通しているわけです。

面はネットを余裕で越えるところに向かって入射角に対して反射角でそこへ行くように作っているわけですが、フォワードスイングにはいるところで面を伏せていますね。

そこから打点までは約束通りに通せば狂わない、という自信があるスイングになるように腕の形を決めておくようにしています。

 

ボレーでもそうですね。いや、ボレーこそ回転がナチュラルにかかるような面でないと、ゲームで信用できない武器になってしまいますね。

ボレーはなるべくピンポイントへのコントロールができるかどうかはカギになってくるので、ラケット面とボールの関係を手で持っている感覚で自由にできるように、薄いグリップで持てるようする必要があります。

厚いグリップでボレーできている人も結構いますが、こと「ピンポイントに」と「フォアバックどちらも遜色なく」という条件には当てはまりません。単に「打てる」というだけのこと。ただ、一本で決まってしまう、という要素のボールは打てますから、単純に厚いグリップのボレーはダメだ、とは言い切れない部分もあります。弱点があることは確かですが。

 

ボールにブレーキがかかる、という意識でいいと思います。

それで、ショットをコントロールする。

 

 

 

同じパワーでスイングをしたとすれば、フラットよりも回転がかかったショットのほうが球速は落ちます。それは当たり前のことで、回転がかかるということは、スイング方向と射出方向のズレを生んでいることになり、スイングのベクトルは狙った方向に全部が向いているわけじゃないので、速度の成分は減っていくわけですから、物理的にも正しい。

ただ、世の中にはそんなに速度を落とさなくてもしっかり回転のかかったショットをコントロールしてくる人たちがいますね。

それはそれなりに感覚的にスイングは回転方向に出しながら面だけをボールの真後ろからひっぱたくような当て方にすることもある程度できるということなんでしょう。いわゆる「ボールをつぶす」というやつです。

「ドシッ」と当てて「ぎゅるん」と落ちて行ったり逆に伸びてきたりするようなやつ。

スイングをただ速く振るような力の入れ方をすると、どうしてもできないものですが、ある程度腕をリラックスして、関節の動きをうまく流れに乗せられるような人なら、言っていることがわかるんじゃないでしょうか。

 

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 11:59 | コメントをどうぞ