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ナガキヤスヒロ

ナガキヤスヒロ の紹介

フリーのテニスコーチをしています。テニスにこだわること数十年。。。こだわりが強くて周りに引かれることも多いくらいですが、コーチとしてはアリかと。 こだわりはあるけど発表できない世の中ではダメだ!と思いブログを再開します。 以前のブログ=「身辺テニス情報」 オタク万歳!!

「後ろから前に振る」重要性はひくい

ネットを「前」とすれば、構えとは前向きで、ボールは前に向かって飛ばすものです。

打点でのうごきは、力を前に向かって入れる事ではなく、狙った方へ面の向きを維持する方が重要です。

スピンであっても、スライスであっても同じ。

スイングの要素は体を中心の振り子であって、スイングを打点に入れる時にはそこで力を入れられるかどうかよりもそこまでスイングしてきたパワーが伝わる面かどうかのほうが意識しておくべきだと思います。

握りとスイングの関係もそうですし、タイミングというか、、リズムの関係も、イメージ通りの打点を得るためのもの。

人間がやっている事ですから、寸分の狂いなくインパクトすることは難しいはずですから、そこらへんで大きな破綻の出ない面を維持する動きかどうかの方が重要です。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:12 | コメントをどうぞ

スイングのライン

スイング軌道というのは、人によってさまざまなもので、骨格や筋力、またその人の運動歴などによって動きやすい形があるほか、グリップの握り方やラケットの引き方などによっても変わります。

最近の私の研究では、ボールが飛んでいく、という目的のための動きはそもそもこんな形から派生しているという事を元にしています。そうすると対象のプレーヤーが無理のないスイングをしているか、やっても無駄な動きをしているか、またはそのまま続けていくとどこかの関節に大きなストレスがかかって怪我しちゃうかも、という動きが見えるようになってきます。

 

 

相手の放ったショットの飛球線に対して、自分のスイング軌道を合わせられないとか、合わせにくいと感じたことは、みなさんあるはずです。

前後に動いたり、打点の高さに幅を持たせたスイングを覚えたり、スピンとスライスを使い分けたりすることである程度解消されます。

もう少し工夫が出来るとすれば、体をひねるようにして打点の奥行きを深くすることや、ライジングなどのボールのバウンドに対するタイミングを自由に変えられるようにする、などが出来ます。

色んなボールが飛んできているのに、さしてフットワークをみせずにきれいに返球できるコーチを一時期目指しまして、その辺がある程度ボールを見て体が適切に反応するようになってきたな、と自分では感じられるようになったこともあります。

しかし軸になるのは脚の働き。体をひねったりするにしても、下半身が打点のエリアを作れるような形をしていないとそのに腕の振りを持ってこれないものですし、そもそもリズムを刻むのは脚の感覚なので、動いているように見えなくてもいろいろな対応のために下半身が自在に動いてくれないと困ります。

そういったやり方って、まずはリズムを常に刻めるような基礎練習を怠らない事が重要になると思いますし、そこから感覚的に一発で打点に合わせられるようになればなるほど、見た目の動きは少なく見えるようになります。

外のレッスンでコートを使っていると、まれに全日本クラスのプレーヤーが練習しているところに遭遇しますが、自分自身があるていど出来るようになったと思う動きの、彼らはその幾つもレベルの高いところにいるのが分かります。的確でスムースな動きは、もっとスピーディーな動きと正確なコントロールが出来る人ならではのものだという事が今になっては理解できますが、はた目から見れば大したボールのやり取りには見えないかもしれません。

だけど彼らの放つショットの軌跡は常に安定していて、もし試合の相手がこの人だったら、ミスをしてくれー、なんていう甘い期待はさせてくれない事がわかると思います。それって、追いつかれたら必ずその人のショットはコートに入るってことを覚悟しなければならず、少しでも甘いと感じられたら確実に追い込まれることも想像しなければなりません。そうとうポイントすることが難しい試合になるんじゃないでしょうか。

打点で重視したいのは「タッチ」かな、と最近では痛切に感じています。

思った通りにボールタッチが出来るのなら、緩急や硬軟(おなじか)、高低などのコントロールを自在に扱って、試合を有利に進める作戦が楽になるのではないでしょうか。

打点あってのスイングで、スイングが先じゃないかな、と思います。

しっかり力を載せるためにはスイングはしなければなりませんし、スイングの大きさはそのままパワーの大きさを表します。

ラケットを引いたところから、フィニッシュまでのスイング軌道と、そのなかで確実にボールをとらえるビジョンをもってスイングの事を意識するようにしたいものですね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 13:54 | コメントをどうぞ

戦術こそ訓練すべきもの

プロの試合を観れるシーズンになって、楽しんでいまして、近年はプレッシャーと戦うポイントごとの選手の動きや緊張とか、それってどうしてるんだろう、みたいなものに興味があったりとかしていまして、試合の見方も変わってきました。

若いころは、そりゃあスーパーショットとか、魅力的なプレーに目が行きますよね!あいや、今でもそういう部分はあります。自分では絶対に選択しないコースへ打ち抜くショットを、緊迫した場面で、そんなに十分じゃないような体勢からでも決めてくるとか、プロならではの場面て、やっぱりお金を払ってでも見たい!と思います。

それでやっぱり、生でそこのコートにいて雰囲気を肌で感じながら見るのは違うものです。強い人って、やっぱりコートでの存在が強い。そういうのは画面からだとそんなに分からないかもですが、コートにいると存在感っていうか、圧倒する力をみなぎらせているように感じる選手とかがいて、そしてすごくそういう人は目を引きます。

観に行った楽天の試合では、シュワルツマンとか、そんな感じだったように思います。取りこぼしなく、油断したような失点をせず、チャンスも見逃さずにキッチリ勝つための試合をしているような。

精神的に充実していないと、やっぱり良いパフォーマンスって出ないと思います。ランキングが高いから、とか以前にどこかの大会で優勝しているとか、そういう情報で観に行くけど、確かに勝ち切る事の出来る選手でしょうからすごく強い感じがしますが、試合を通じて見ていると、そういう選手でも調子の悪い日とか、覇気を感じないような事だってあると思います。

 

最近では、戦術とかを見てわかるようになりたいと思って試合を観るようにしています。

以前は、戦略とは「シナリオ」で、戦術とは「アドリブ」だなんて書いたことがあったんですが、とくに戦術についてはアドリブ、じゃないな…と考えを改める様になりました。

訓練されたものしか、行動には表れないものです。決まったパターンというわけではないですが、そこにいたらいくつかの選択肢の中のどれかを選んで行動することになると思います。それって「やったことのある事」とか「できた経験のある事」が思い浮かびやすいだろうし、優先されると思います。

そのなかで、あるシーンに対する対応のしかたに、その後のプレーまでのイメージを乗せられるかどうかが鍵かと。

たとえば、フォアハンドに深く、遠い所に走らされたときに、その時に自分はどうするか、というのを考えたとします。

・クロスに深く打ち返すとしたら

それができたとしたら、きちっと軸足がはいって打点を守る動きができそうだ、と判断されているってことです。当たり損ねもさほど心配なく、打点に入れて打てる感じがするなら、まずそこで拮抗を保つようになると思います。

そのクロスショットに対して相手が遠くに下がっていくようなら・・・追い込むことが出来ているんだろうし、自分のショットが読まれているとか浅かったとかの場合には、相手が踏み込んできてストレート…が開いているように感じていると思います。心配なオープンスペースができちゃった、みたいな。

・スライドしていってスライスで返球したとしたら

たぶんストレートにはそんなに精度が出ないと思うので、センターからクロス。深く帰ってくれれば、自分がもういちどポジションに復帰する時間が出来ると思います。

そのショットは起死回生のカウンターにならないと思うし、相手がボレーに詰めてくる可能性だってあります。けっこう追い込まれてしまった。そんな感じです。スライスを選択したのは、ボールの軌道を低く抑えながらも深めが狙い易くて、相手が攻撃的なショットを自由に打てる打点にならないだろうという狙いもあるから。

 

・一発勝負に、ストレートにひっぱたくとしたら

もう走り抜けながら、ラケットヘッドを加速させてちょっと神様にもお願いしながら、ストレートのライン内側にイメージを持ってあとは思い切ってひっぱたきます。

抜ければエースになるか、悪くても相手がうまく取れないようにバランスを崩すことが出来そうで、一発逆転を狙っています。

確率の悪い勝負を挑んだことは分かっているので、その打点での集中に掛けています。

その後はコートからいなくなるくらいの猛ダッシュ。勝負に行っているので、戻るのが遅れることくらいは覚悟しています。

 

・・・あとはロブで時間稼ぐとかくらいでしょうか?

で、それぞれについて訓練しておく必要があると思います。自信を付けるにはそれしかないですもんね。良く練習して、止まって考えるんじゃなくて成功率の高いリズムを身につけておく。動きの中で調整して、出来る時の条件を身体で覚えてしまうくらいやりこんでいると良いんでしょう。

 

プロの試合はテンポが速くて、いちいち「よく考えて」いる時間はないと思います。

それだけに、発想にも瞬発力が要る。

どんな練習を、どれだけやってきたんだろうって、観戦しながら思うわけです。

テニスの試合をすることが、彼らの生活なんですもんね。。。

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:16 | コメントをどうぞ

今年も火曜日に楽天観戦

火曜日に楽天ジャパンオープンの観戦に行くのは、ここ10年くらい?の恒例になっているのではありますが、去年くらいからは以前とイベントの様相が変わってきて、すごく人気のあるイベントになってきています。錦織の人気が高まれば高まるほどテニスファンが増えて、去年はスタジアムコート以外での観戦は出来ませんでした。

火曜日ってまだ一回戦をやっている所でもあり、もちろん平日であることもあり、色々なカードを色々なコートで観られるという魅力が火曜日にしてなくなるっていう。。。

業界としては勿論嬉しいんでしょうが、そういうのを楽しみにしていたので、センターコートの椅子の上で6時間以上も座ってるのは、いかにケバブが旨かったとしても苦しくなってきます。

 

でも今年もいっちゃったんですね~(笑)。

そんで今年は去年やおととし以上に楽しめてまして、また来年も行くのが楽しみになっちゃってたりします。

12時スタートの12時前に有明に居たのですが、午前中の早い時間に一本レッスンを終えて、車で有明に。駐車場が。。。なかなかないなーとウロウロしてたら、さっき満車だったところが空きになったので無事に停めることが出来ました。

OOPはセンターコートがラオニッチの試合(相手はトロイキ)でしたが、1番コートに注目が。ダブルスの1シードロジェール/テカウ組対フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペスという夢のようなカードが。

一気にテンションが上がって1番コートへ駆け出していきまして、ファイナルセットのマッチタイブレークが終わるまで見ていました。

2セット目から、マルク・ロペスのサーブが捕まって、2度ブレークされます。

その感じをマッチタイブレークまで引きずっていってしまった感じで、どちらかというとロペロペ組を応援していたんですが、結果は第一シードの順当勝ち。

内容はそれはそれはシビレル内容で、自分もテニスをしてると思うと、そんなボールは打てないし、返せないよーっていうのをサラっとではなく、気合いと共に実現し続ける。この人達も別次元かもしれないけどやっぱり人間なんだなぁと思うし、それだけにすごいし、お金払って観に行く価値があろうってもんです。

次にスタジアムに戻ってガスケ対クエリーを。

クエリーが当たり始めるとジョコビッチでも止められなかったことを考えると、当たり始めなかったですね。。。ガスケのストレート勝利。セカンドセットは競りましたが、流れが変わるほどにはならなかった。ガスケのキープがずっと安定している感じでした。

後ろにいて先にミスをする。ネットを取ると横を抜かれる。。頼みのファーストがいい所に入ってもしぶとく返される。。。苦しい試合だったと思います。でも最後までファイトがあったので、やっぱりプロって最後の一ポイントまできっちり戦うものなんだなと。当たり前ですが、そういう敗色濃厚っていうときにメンタルが落ちる事ってあるじゃないですか。そういうのが見え隠れしてもよさそうでしたが、タフな戦いを挑んでいました。

ガスケの方が好きなんですけどね(笑)。でもクエリーに感情移入してみたくなっちゃいました。

ダブルスの内山靖崇・勉マクラクラン組のダブルスは、1コートが満員だったのでスタジアムのモニターで観ました。

このダブルスもファイナルセットマッチタイブレークまで行き、気合いと怒涛のダッシュに成功した内山・マクラクラン組の勝利。離れたスタジアムでも拍手が巻き起こりました。やっぱり日本人が勝つと燃えます。

 

移動中にカルロビッチとすれ違いそうに。15メートル手前で異様にでかい選手がと思ったらカルロビッチでした。何か考える前に近寄っていまして、「イヴォ!」と手を上げたらハイタッチに応じてくれました。

もちろん、私は頭上に手を挙げていたのですが、彼はベルトくらいのロータッチ(笑)さすがに2m10センチはでかい。手にはマメなどもなく、大きくて柔らかかったです。大きいだけじゃなく、タッチコントロールの素晴らしいボレー、スライスでしたが、試合はエブデンにストレート負け。前日のサスペンデッドの消化分でしたが、1セット1-1の0-30から2本連続で落としてエブデンがブレイクアップしたところからのスタートになっちゃったところで、いきなり旗色が悪かったですね。。。

 

芸人のボルグさんとか、錦織圭のそっくりさんなんかと仲良くなったりして、見るものもたくさん見れて、西岡選手の練習を見てリハビリ順調なのかな、とか見れたりもして、とても楽しみました!

 

ティエムは負けちゃったんですけど、でも生で観れてよかった!火曜日じゃなかったら、勝ち上がってこなくて見れなかったかもしれないんですから、やっぱり火曜日が良かったなと。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:56 | コメントをどうぞ

試合を「たたかう」

自分がそんなに戦績を残してきたようなプレーヤーだったってことがないので、偉そうなことをあんまり言えないのですが、それでもやっぱり長いことやっては来たので、多少の事は言えるかな、と。

テニスの基礎の部分(打ち方とか)はある程度できたとして、試合に臨むわけです。試合に出ている皆さんは、自分のテニスが「完成した」とは思っていないでしょう。だけど「試し合い」をするんですね。いまの「自分のテニス」における心技体がどれほどのものかっていう事を。

 

 

さて、試合とは「たたかい」でもあるわけですから、「たたかい方」もあると思います。

・自分が走らされた時には、相手も同じくらい走らせたい

・前に走るのは速く、後ろへ下がるのは遅いもの

・クロスに打つ=ネットの真ん中を通る=安全

くらいは先に理解できていると良いですよね。

そんななか、

・走らされているのに「うまく打つ」までができて、相手のいるところに素直に返し、結果もっとひどいことになったりする

・ボールが飛んでくるもの、と意識に刷り込まれていて、浅いボールに反応できずバランスを崩され、さらに深いボールをしっかり打ちこめないのはそのままで自分の展開が作れない

・クロスに打つつもりがコートの真ん中にいってしまって、次のショットに迷ううちに相手に先手を打たれてしまう

っていう事態になりやすいものですね。

自分は、相手のショットを「返せ」ないといけないわけですから、相手を怖くない位置に置いとくといい。怖くない位置、とはベースラインの後方、っていうことで単純にいいと思います。

相手からネットまでの距離が広いと、それだけ見てからネットを越えるまでの時間が長く取れるわけですから、自分が走っていって取りに行くゆとりが生まれます。

まあ、相手にとってもしっかり打ったショットがネットさえ越えればこちら側のコートの広い範囲が使えそう、っていう視覚的な情報によって気楽に打っても入りそうな環境ではあります。ラリーが長く続いちゃうパターンですね。それはそれでいいもんじゃないとも言いますが。でも自分がミスりそうっていう頭さえなければ相手のことは怖くないわけです。

ネットのそばからだったら、当たり損ねみたいなのがドロップショットみたいに決まっちゃうことすらありますから、前に来させてすかさず下がらせるようなテニスが出来ればいいんでしょう。

クロスに打つつもりが真ん中、ってのはネットの真ん中は狙わなかったってことなんでしょうね。センターストラップの当たりに軌道を通す事と、そのごコート内に落とせる自信はショット練習で普段から自信をつけときましょう。

テニスコートはタテ長で、クロスに狙ってコートの幅を使うのは、相手のコートだけを観ちゃうとむつかしく感じることがあります。だからラリーだけで練習しているとついそうやって角度をつけて返球する感覚が無くなっちゃいます。ネット上のどこを通すか、っていう練習は意識するだけでもいい練習になります。

 

そこいら辺の基本的な戦い方を考えると、試合をするには

・相手のショットは何でも返す

どこへ打ってもなんでも返ってくる、っていうのは相手にしてみれば恐怖の相手です。だから、まずは「負けない」ってことが前提になります。「負けにくい」でもいいかな。それが最初に持っていないといけない条件だと思います。

 

・どうせ返すんなら次のショットで攻撃されないようにする

これが出来るようになると、もう相手の事は怖くなくなります。一本拾ったところで、その次のショットも返せる!と思いながらコートに立っていられるわけです。で、それってどうすればいいのかってことをラリーしながら考えましょう。ラリーはリズムがあるので、一概に決まったパターンを紹介するわけにもいかないもので、自分の持ちショットで相手にどう影響を与えるかは知っておかないと、囲碁将棋のような戦いにはなりません。

 

・ゆとりがあればこちらから攻撃して決めてしまう

相手が攻撃できなくなりそう、っていうショットをこちらが打てたとしたら、今度は相手が甘くしてくる可能性が増えてくるわけですね。それだけこちらのショットが活きているっていう。一発で決めなくても、きちんと追い込めさえすればフィニッシュは簡単なショットを入れるだけでいい、っていうのが理想。それが戦略とか戦術とかを駆使して自分の勝ちポイントを得た、ってことだと思います。これは出来ればできる程自信が付くものです。

 

まるで3段階のステップアップみたいに書いていますが、「負けにくくなって」から「攻めにくく」させて、「追い込んだら決める」っていうテニスが出来るようになるまで練習を頑張れよ、っていうメッセージを書いたわけじゃないんです。

 

いつでもそのチャンスは転がっているので、常に相手を追い込もうとする姿勢は見せなきゃダメでしょうし、チャンスを見逃したとしてもすぐにタフに戦う準備が出来なければ負けていってしまう。

 

3つを揃えて、相手のいいショットにも対応しながら、最低でも攻めさせないショットが打てたとしたらチャンスが来ないかどうか油断せずにきっちり構える。

そういうのがまずできないと、いくら考えながら打とうとしても考えている間に戦局はどんどん動いていきます。対応しながらぱっぱと動けないとまずい。

そこで出てくるのが「読み」ですね。相手を観察して、どういう状況で相手がどう出方を見せるか、わかってくれば予測が出来る感じになってきます。

未来予知のような超能力じゃなくて、相手も同じテニスコートを使っているという制約の中でのゲームですから、相手が狙っているのはコート内にボールを入れること、という絶対条件の中で打球するわけですから、走って追いつける球なら返せるんですから、かまえている中に守備範囲が想定できていれば、あとは反応良く動けるかどうかだと思います。

 

ボールは行って返ってくるものだから、(それを”ラリー”っていう)打ったら返される前提を崩さずにプレーする事です。

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:21 | コメントをどうぞ

このところのこと

珍しく日記です。

えー、まず、仕事に使っていたクルマを変えました。今まで使っていたのは、5年半前に「中古で一番安いのください!」って言って探してもらったホンダライフ。もう19万キロを超え、エンジンは回るもののエアコンは壊れるし窓もちゃんと開閉しなくなるし、集中ドアロックは日替わりでどこかのドアが無反応。。。って具合になって来て、さすがに限界なんだなぁと思ってました。

今回は同じホンダの車ですが、「インサイト」っていう初期のハイブリッド。契約から3週間、ライフが左後ろのタイヤがパンクしたけど直す気がなくて、スペアタイヤ履いたままだったので、この3週間はすごく長く感じました。

月曜日に納車になったのですが、いやー、古い軽自動車とは全然違いますね!

ライフくんに乗った時は、その前に移動に使っていたのがスーパーカブだったので、酷暑や厳寒に耐えて1年余りを過ごしていた中でしたから、20万円くらいの軽自動車でも天国でした。エアコンは効くし、移動しながらラジオを聴いてられるし…マジで快適!って心底思っていました。小さいながらも背が高い室内で、窮屈さも感じませんでしたし、時間が空けば車内で昼寝もしていました。大好きな車でした。

そこへインサイトに変わって3日目。何しろ車の中が静か。アイドリングストップとかする。目の前に現在の燃費が出て来て、なるべくいい数字にしようと頑張っちゃったりします。二百キロくらい走って、リッターあたり20キロだそうです。期待通り!素晴らしいです。

納車までの3週間、ネットとかで散々インサイトのことを調べてました。もう楽しみでワクワクしちゃってたんでしょうね。

でやっぱりプリウスにはかなわないとか、あくまでも普通の車だ、とか、高速道路で安定しない、とかマイナスイメージの記事も結構見ましたが、ライフくん基準で100点満点中の500点くらい!です(笑)。

今日でまだ4日目なので、まだなんとも言えませんが、乗り始めた第一印象がすごくいいと思ったので、きっと大事に乗って、乗りつぶすくらいまでお世話になろうと思っています。

 

それと、お財布も変えちゃいました。去年の暮れから変えたいとは思っていたんですが、奥さんが使っていないと言っていたのを借りて使っていたんです。牛さんの模様みたいな、本当は仔馬の毛皮でできたお財布。

それを変えたいなぁと、ことあるごとにいいのがないか、ネットを見てそういう広告みたいなのがあるとたまに探したりしていたら、たまたま渋めの良さそうなのが目についたので、奥さんに相談したら、その場でポチッとしてくれちゃったんです。

なんかお財布って、お金を担当する部署ですから、なんとなく頼りにしちゃいますよね。頼む、お金貯めてくれ!って(笑)。

であんまり貯まらない(笑)。

 

 

さて東京ではジャパンウイメンズテニスが終わって、東レも終わって、来週には楽天ジャパンオープンですね!

3日の火曜日に見に行く予定になっていて、年に一度の超楽しみな日。錦織もワウリンカも欠場で、今朝モンフィスも欠場の発表がありましたが、見たいタレントはまだまだいます。テニスファンでよかった。そういうのがあっても当日の楽しみが変わらないですもんね!

その前に目を引いたのが、チェコのプラハで開催された、レーバーカップ。

チーム・ヨーロッパにはフェデラーにナダルにティエムにズベレフ、ベルディヒ、チリッチ…すごいメンバー

チーム・ワールドはキリオスがいてジャックソックがいて、クエリーにティアフォーにイズナー…もう豪華すぎて笑っちゃう。

最初にときめいちゃったのが、ナダルとベルディヒ組対、ソックとキリオス組、っていうダブルス。

パソコンの前でyoutube観戦でしたが、見ながらガッツポーズ出ちゃいますよね!鬼アツの内容で、翌日はフェデラーとナダルのドリームペアに、ソックとクエリーのアメリカンペア。これも素晴らしい試合だった。

他にもありましたが、圧巻はシングルスのフェデラー対キリオス!

こんな試合…すごすぎて語れない。近年稀に見るビッグマッチだったと思います。いやまてよ、今年の全豪決勝もそうだったな。。。

最後にフェデラーが奇跡的な勝ち方をするんですが、そのネットの向こうでキリオスが号泣。。。私もそれ見て泣いちゃいました。最後まで自分を信じてプレーして来て、なんどもヤマ場のあるところを取ったり取られたりした、タフな戦い。ファイナルセットはマッチタイブレークだったんですが、5−2リードから挽回されて8−8になり、9−11でフェデラーが押し切ります。

キリオスに駆け寄るチームメイト。対岸ではナダルが自分のこと以上に喜んでフェデラーに飛びついて祝福しています。泣ける。何度見ても泣ける。。。

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もうね、ナダルのこういうコメントが出ると、ナダルってホントにピュアでいい奴だなぁって思います。

でかい優勝カップにみんなでシャンパン入れて回し飲みしてるとか(笑)。

なんでかわかりませんけど、すごくトキメキますよね(笑)。

 

そんなこんなの、この頃のことでした!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:27 | コメントをどうぞ

サーブ・各種打ち方②

今日も残り時間がすくなめですが、先日の続きのサーブについて。

スライスサーブの打ち方2通り

スライスも、当て方は二通り紹介します。

A ボールの後ろ側の面を外側に向けてこするように当てると、空中でよく曲がって速度は遅めのスライスサーブになります。

スイングの見た目はボールの飛球方向に対して真後ろの位置を横回転になるように切るわけです。飛球方向にヘッドを使いたいのですが、プロネーションの起こる前位の面が安定した位置で打つことを「切る」ようにといいます。刀でものを切る(Sliceする)時には刀の刃の方向はぐらぐらしないわけです。スイングを加速していって、加速が最大になる時に腕はふつうプロネーションすることで動きの加速を伝えていくので、そこに至る直前の面が安定したところを使うのがスライス。

ということは、打球直後にヘッドはネットの方向に倒れ、身体から見てサイドライン方向に大きくスイングを伸ばした後に身体の方に回って帰ってくるようなスイングになります。

B ボールの側面をネットの方向に向けてカットするように当てると、空中ではさほど曲がらずに、弾んでから曲がるような感じの、球速のはやいスライスサーブになります。

これは、うまく打つには身体を前向きに回すようだとむつかしくなります。やや肩を残すようにして、右肩と左肩の間の空間でヘッドのスピードが得られるように意識すると良いかもしれません。

それこそボールに向けて刀の刃を向けたようなスイングになりますが、スイングの頂点のあたりでボールに当たり、ラケットヘッドから前に倒れるようなスイングにならないと速度も出ませんし、ネットを越えてから落ちるようなきれいな軌道も作れないかも。

プロ選手はBの方を多用するみたいですね。やっぱり速度が出るし、ワイド方向への切れが期待できる。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:47 | コメントをどうぞ

サーブ・各種打ち方

ちょっとここでは詳しく書くことが出来ませんが、サーブの打ち方というか、打ち分け方において、答えは一つじゃないのね、ということが分かったことまでを書きます。

その都合は人によってどうなのか、例えばフラットサーブにしてもAパターンとBパターンだとして両方が出来ることが良いのか、自分のスタンダードをどちらかにしてたくさん練習を積んで習熟するのか、そこいら辺の裁量は私のようなコーチが言う事でもないのかと思います。

ただ、スイングやインパクトを分解していくと発見しちゃっただけの事なので、写真とかが無いので詳しくはかけないのですが、自分の覚書として記しておく方が主ですが、ちょっと今のうちに書いておこうと思います。

 

フラットサーブのA・B

A 打点を一番高い所にとって、そこで腕からラケットまでを一直線にして伸びるような形でインパクトする。手首は尺屈する形であると固定される形なので、腕からラケットまでが一体の「硬い」形になります。「硬い」とは、スイングの速さに手首が負けないという事で、肩から前腕へのうごきにプロネーションの要素が強く出るものです。プロネーションは手首で行うものという誤解もけっこうあって、そういうのを矯正するにはいいかもしれません。

このパターンは球速がもっとも出るパターンかと思います。打点が身体から見て最も遠く出る点や、プロネーションによる運動伝達でヘッド側に最大速度がでやすくなる点などが理由です。なによりシンプル。

そのぶんコントロールはしきれません。それこそ熟達してもそのサーブで70%以上入るってことは珍しいんじゃないでしょうか。背が高い人なら有利かもしれませんね。

B 手首とラケットになす角ができると、腕はプロネーションするときにヘッドがボールの真後ろから入るような形になります。腕とラケットが一直線ではないのですが、腕の軸というか「芯」にも向きがあって、たとえばシンバルのような楽器を持ってバーン!と大きな音(破裂音)を出すようなときって、両手を伸ばして手のひら同士を押しあった時と同じ形になるはずなんです。腕の軸がラケットの軸を動かすことになり、その中心が握りです。ラケット面がボールに接するときに腕の面(軸とか芯のもつ面)の方向があっていれば力は逃げるところが無く、フラットに当たる形になります。

インパクトの位置や形がそういう条件をしっかり満たせば、球速はAパターンに準じます。そしてこちらはヘッドの抜けが腕の動きと共に投球動作により似た形になる事から、ボールが落ちる運動をしやすくなります。つまりネットを上手く越せば、サービスライン内に落ちやすくなります。確率を上げられる。

実際には確率を上げるためにプレーヤーは回転もかけることになると思いますから、それをフラットとしにくい面もありますが、条件を満たしたインパクトならフラットになるでしょう。でも落ちやすいんです。力のかかり方のせいで。

 

時間切れです・・・今日はここまで

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:14 | コメントをどうぞ

面を維持する

「面の維持」は打点では最も重要なことかと思います。

スイングは大きく分けて二態あって、スピンのスイングとスライスのスイングです。(←フラットは?という意見もあるかと思いますが、純粋にフラットボールを打つ、ってことはそんなにないし、重要でないかも)

その二態ってのが、握りによってやりやすいやりにくいがあり、その為に「厚い」と「薄い」握りがあります。

スピン方向にヘッドの動きがいいように持っていると、スライスの為には力を抜かなきゃいけないような形でしか打てないし、トンカチで叩くような握り方が出来るときってスピン方向へのスイングに力がうまく入りません。手の構造上そうなっているので、握り替えが出来ない人はその役割の違いに気づいていないんだろうし、握り替えずに両方打てているってことは、どちらかが主でどちらかはいい加減に打っているはずです。(いい加減、にもレベルはあろうと思いますが)

 

それは、インパクト付近でのスイング中のラケット面が維持されているという約束を守れるよ、という条件を満たしている事になります。

打点で約束通りの形になっているのなら、あとはちゃんと当たってくれさえすれば狙い通りの方向にボールが飛んでいく事はわかっているのと一緒。「方向」ってコースと高さですね。

握りを緩めて持つ事がいいように表現されている事もありますが、ゆるゆるにも方向があって、力を必要としない方向と、維持しておかなきゃいけない方向とがあるので、一概に握りをあきらめたような力の抜き方をしてしまうと感覚的に良く分からなくなってきます。

握りはちゃんと持ちましょう。

 

ともかくもスピンもスライスも、打点に向けて面の維持できる持ち方が自分のグリップの持ち方になるだろうし、それが決まれば自ずと打点の位置というか、形が決まります。それで打点の事がぱっとわかるようになります。

ラケットの重さを、腕がリードしてスイングするのに、スピン系は肘の動かし方、それと前腕というか手のひらの中に面を感じられるようにすることでラケットの重さにスイングの優位を奪われずに済むようなスイングの仕方になってきます。つまり「引き方」もあるってこと。

伊達さんのスイングがすごくシンプルでよいのは、そこいら辺を出来るだけ無駄のない形にできたのが彼女のフォームになっているという事でしょう。かつてウインブルドンでヴィーナスと2回戦を戦った時に、伊達さんの方がストロークのショットスピードが速かったっていう。体重の乗せ方とかスイングにすごく適したところなんでしょう。

フェデラーやナダル、錦織選手に至るまで、彼らは自分の身体の中で欲するパフォーマンスの得られる打球フォームをしているという事になります。そのテニスで組み立てて試合の駆け引きに使えているっていう事なんでしょうね。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:40 | コメントをどうぞ

芯と面と「入口」

手の感覚の話です。

腕と、ラケットには芯があります。というか、そう感じられるようにしましょう。

腕は芯となったとしたら、重さをぶつける基になります。スイングの速さをぶつける、というような印象のスイングの人を、当たり損ねをしやすい人だとしたら、腕の芯の重さをぶつけるようなスイングは芯をイメージしている分当たり損ねは少なくできるとか、そういうイメージです。

手のひらにも真ん中があって、ラケットの芯を感じながらその道具を扱っているという事なんですが、ぎゅっと握って力だけで動かそうとすると、自然なはずの動き方ができない、ということが起こるのではないかな、と思う様になりました。

「自然な動き」はテニスのラケットを持っていなければよく似たようなスイングで理想的な形にできたりするのに、ラケットを意識するとそこが良くわからなくなっちゃうようなことがあるってことですね。

野球のバットが最近私のブログ記事によく登場しますが、これは「面」のない道具だという事が、円柱形の棒を握った手のひらを「面」としてとらえるはずだと思ったところかっら、その方が今言う「自然な」ながれの身体の使い方になるんじゃないかってことなんです。

ショットを上手く打った時に感じる、ラケット面がボールを「つかまえた」ような感触になることは、スイングって動作の中でボールを上手くとらえるようにできなければいい感触にならないってことだと思います。

そうじゃないってどういうことかっていうと、力を入れて振り回せばボールが飛んでいくだろう、っていうスイング。文章だとわかりにくいですかね。デモンストレーションをしたとしても上手くラケットに当たってしまえば同じようにしかならないので、とても分かりにくいことなんです。

だけどさっき書いたように、当たり損ねの多い人もいるし、むつかしいバウンド(ライジングとか)にきちっと合わせて当たり損ねを少なくうまく打ち返せる人もいるんです。そのショットが強いとか弱いとかはさておいて、返球率が高いとか、信頼できるのは後者の方。

それが手のひらが作っておける、「打点の入り口」を設定したような感覚を持っているかどうかみたいなことに繋がってきます。

要するに感覚的に優れている人がいて、その人がテニスがうまいとして、他の人が憧れて動作の方法をそっくりにまねられたとしても、当てる感覚が分からないなら動作が似ていてもテニスのレベルには差が出るでしょう、っていう事です。

 

腕にもラケットにも「芯」と「面」があって、互いに少しずれた軸を持っている動きであって、ハンドル(グリップ)を握っている手のひらでその面や芯をうまく通るような経路を作ってあげることで、当たり損ねの少ない、イメージに合った打球の飛ばせるスイングになるのかな、ってことです。

興味のある人は、もうブログじゃなくてレッスン受けてもらうしかないかも。表現が分かりにくくて。。。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:45 | コメントをどうぞ