カテゴリー別アーカイブ: プロ選手オタク

好きな選手とか、興味のある若手が出てきたとか、注目しているテニス界のことを聞きかじりで。

モンフィス!

オリンピックは今朝、準々決勝が行われていました。

夜中の12時に本来スタートするはずの錦織の試合は、天候が悪くて始まらないので、寝ちゃったんです。

朝起きたら5:15.

慌てて速報ページを開いたら、ファイナルセット4-5!

やっべー見逃したか!

リビングに降りて、テレビを付けたら錦織サーブの40-30にしたところでした。

「これをとれば、またモンフィスにプレッシャーをかけることができます!」と実況がしゃべっていたのが印象に残っていますが、トイレにも行きたいし、顔を洗って出勤の準備もしなきゃなんないし、と思っていたらデュースになって、でもキープ。5-5。

モンフィスのサーブになり、40-15から40-30をいい形のポイントでとって、さらにモンフィスは1stをフォルト。

もう行かなきゃいけない時間!ああっでもこのゲーム取ればでかいから・・・

みたいな、こっちは別の都合でアドレナリンが出ちゃう状況でしたが、モンフィスキープ。朝のレッスンに向けて、出発。。。

朝マックを買いながら、止まった車で速報を検索。タイブレ6-6!マジで!

そのまま見ていて、8-6だって!数字だけの結果でしたが、車内でひとりガッツポーズをして、再出発。遅刻しそうです。

さいわい、道は空いていて遅刻はしませんでしたが、出勤していた高島コーチと山崎コーチと、「勝ったらしいね!みてた?」と聞いたら、自宅の近い高島コーチはリアルタイムで見ていたそうです。

 

「またこれがいいロブがあったんですよ。。。」とニヤリ。ちくしょー、見たかったなぁ。。。

 

なんにせよ、これでメダルをかけた試合に臨む資格を得ました。

次の相手はマレー。バウンドの遅い五輪のコート。フレンチでも結果を残しているマレーは、遅いコートでも十分にタイトルを狙う(連覇になりますね)自信があると思います。しかしマレーはダブルスも2種目出ていて、ミックスはまだ勝ち上がっています。コンディションはどうか。

最初のセットを取った方が優勢になるような気がしますが。錦織がとればフルセットまで行くかもしれません。マレーが取ったら・・・ストレートで持っていかれるかも。

勝手な予想ですが、これまでのマレーとの対戦で、やっぱりなかなか簡単なポイントをくれないマレーに錦織がどう攻めていくか。

 

ホント、日本人としてこのレベルの試合を期待できる時代が来るとは思っていなかった数年前からしたら、奇跡の選手ですよね。

準決勝を上がればもうメダルは確定ですから、ここを決勝だと思っていくくらいで頑張ってほしいと思います。

 

 

 

 

モンフィスはことし、本気を出していますよね。

あの身体能力を活かしたハイパフォーマンスを、試合に勝つ方に大きく傾けて今年は結果を残しに来ていると思います。

全豪の準々決勝でラオニッチに敗れた試合もファイナルにもつれ込む激しい試合でした。

マイアミでの準決勝でも、錦織を相手に5つのマッチポイントをしのがれて大会を去りました。今回も3つのマッチポイントを先に握りながら、自らのダブルフォルトなどもあり、どんな心境でこのコートを去ったのでしょうか。

プロのアスリートですから、モチベーションを下げずに次から次へと試合をこなしていかなきゃならない生活だと思います。

 

いつだかマレーのインタビューで、「大会の勝者は常に一人。だから、敗戦する事は常につきまとうものだ」と言っていました。要するに勝ちたいと望んでいても容易にかなえられるものではないから、負けたからと言っていつまでも引きずることはない、と言っていました。

今回はモンフィスがその敗者になりましたが、どんな選手でも・・・このオリンピックでは初戦で散ったジョコビッチも・・・次に控える全米に向けて、すごい努力をしているんでしょうね。

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:37 | コメントをどうぞ

オリンピックのテニス

日本人選手は全員が初戦を勝ち上がるという、上々のスタートでした。

すごい!特にダニエル太郎がジャック・ソックを倒したこと、女子ダブルスで土居/穂積が第二シードのガルシア/ムラデノビッチを倒したことはすごいニュースでした。

錦織にメダルの期待がかかりますね!第4シードということもあるし、おかげでドローも。。。同じ山にモンフィスとかチリッチとかいますが。

コートもあっているようで、いいラリーをしているように見えますし、余計に期待が持てます。

 

しかし、1回戦のハイライトはデルポトロが持って行きましたね!

どうしても撃ちぬけない、打っても打ってもそこにいるデルポトロ。錦織でもまだセットを奪ったことのない選手です。

2009年の全米を制し、スターダムにのし上がるべくして実力を開花させてきましたが、度重なる両手首の怪我で、ツアーを離れ、復帰してはまた離れ、という苦難のキャリアの持ち主です。

前回2012年のロンドン五輪で、錦織は多分最後の対戦をしてベスト8でデルポトロに負けてしまいます。準決勝でフェデラーに負けた後、3位決定戦でジョコビッチを倒して銅メダルに輝いたのが、キャリアの最後のハイライトだったと思います。

ジョコビッチはその後、神がかったような安定した勝ち星を重ね、ビッグ4からも一人抜けた存在になり、デルポトロは五輪後にまた怪我でツアーを離れます。

因縁の対決はこの五輪の舞台で、そしてランキング差からか、初戦で当たるという運命のいたずら。

互いにブレイクのない、7−6(4)・7−6(2)という、どちらもどうしても押しきれない、意地のぶつかり合いのようなスコア。

ゲームはジョコビッチにとって深刻で、フォアハンドを打たせると圧倒的にデルポトロのポイントになるので、バックハンドのクロスラリーにならざるをえず、手首の不安からスライスを多用するようになったデルポトロはそれがフィジカルの問題からなのか、あるいは戦略的なものなのか、ジョコビッチはこれといったパターンを見いだせません。良いサーブを入れ続けなければならず、数少ない浅いボールを見逃すことは許されず、不用意にネットを取ることもリスクを上げることになります。

バックハンド側で膠着していたラリーに展開を持たせるには一度大きくフォア側に振らなければならず、そのフォアは一発でエースを奪いにくるか、ものすごい威力でジョコビッチの次の攻撃を許しません。

デルポトロはジョコビッチに一度もブレイクチャンスを与えずにこの試合を勝っています。

それが、どういうことか。世界中のどのプレーヤーが彼に対してそんなパフォーマンスを発揮できるでしょうか?

むしろ、ランキングなどの実績の差を考えなければ、ジョコビッチはよくすべてのゲームをキープしてきたと思います。何度もジュースや、ブレイクのピンチを切り抜けて、2セットともブレイクを許さずに来たというのは、決してジョコビッチの調子が悪くなかったことを示していると思います。

 

敗戦の後、コートを去るジョコビッチは、堪えきれずに号泣しながら、観客に手を振って応えていました。それが、ジョコビッチは国を背負って戦いに来たこと、みんなの期待に応えようとしていたこと、自分にその資格があるという自負、初戦でそれらが散った無念。。。考えるともらい泣きしそうでした。自分にそんな経験なんかないのに。

 

ワタシ的には、ここ数年来の中では最大のドラマチックな番狂わせでした。

二人は友人で、試合後に抱擁を交わし、そこで涙を流していたのも、とても印象的でした。

デルポトロは2回戦も勝ち、今日ダニエル太郎と3回戦を戦います。

土居はストーサーに勝てるんじゃないかと思いましたが、ストレート負けでしたね。。。

日比野、杉田も2回戦で敗退しましたが、惜しい試合でした。

NHKスポーツ・というアプリがあって、解説や実況のない映像ですが、いろいろな試合が観れて、特にダブルスの試合が観れて喜んでいます。さすがオリンピック!楽しめています!

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:26 | コメントをどうぞ

錦織のトロント決勝

カナダはトロントで行われた、マスターズ1000グレードの大会、ロジャース・カップで、昨年はベスト4だった錦織圭は、見事に決勝進出を果たしました。

なんでも、コメントでは「もうベスト4くらいでは満足しないです」みたいなことを言っているらしいですが、普通にそう思ってぽろっと言えちゃうなんて、なんてすごい人なんだ、って思いますよね。

そして今大会は第3シードで、準決勝では2シードにつけていたワウリンカを76・61のストレートで下しての勝ち上がりですから、そのコメントもうなづけようってもんです。

さて決勝戦の相手はジョコビッチ。今シーズンもセットをとったことはあります。ということは、流れのつかみ方次第では、優勢にゲームをすすめられれば、という期待があります。

朝ちょっと寝坊して、テレビを付けたら第一セット2-3の、錦織のサービスゲームでした。ミスが連発して、ピンチ。そしてトイレ行っている間に一瞬でブレイクされてしまいました。

キープされて、あっという間に2-5。キープして3-5ですが、やはりブレイクチャンスもなくキープされて、1stセットは6-3でジョコビッチ。

セカンドセットも序盤、いきなりブレイクされて0-2からスタートする不利な展開に。

相変わらず、ジョコビッチは走らされても強く、深く返してきて次の決定打につなげられない。リターンが良く、錦織のサービスゲームであってもちょっと気を許すとブレイクポイントを握られてしまいます。

そんななか、ファーストセットもワンブレイク、セカンドセットはブレイクバックに成功して3-3で並びます。

この、セカンドセットの中盤で、ジョコビッチにアンフォーストエラーが急に出るようになり、錦織が15ゲームでブレイクした後はラブゲームでキープ。画面の端っこには「直近15ポイント=13:2で錦織」みたいな表示が出るほど、ガクンと錦織側に流れが傾きました。

 

ここで、ジョコビッチのサーブが復調します。

おしいところで良いサーブに阻まれ、キープされます。

錦織としては、ここでさらにプレッシャーをかけたいところでしたが、なかなか攻めさせてもらえません。

 

この試合、錦織はサーブの調子もよく、タフなラリーも簡単には打ち負けることなく、調子もよさそうでした。

しかし、ジョコビッチの調子もそれ以上にいい。最初のセットは1stサーブの確率は85%。そしてポイント獲得率もそのくらい。これでは錦織のリターンが調子よくても、その後のラリーで主導権を取られてしまっている状況から、なかなか良い流れが来ていないことがデータからもわかります。

ジョコビッチはサーブがとてもいいですね。必要なら多少スピードを落としても、コーナーに入れてくる。セカンドになってもよいリターンに崩されない鉄壁の守備。

錦織も無理せずに1stサーブを入れていく、というよりなるべくセカンドサーブにならないでいる方がポイントが取れるという中、よく1stが入っていました。

 

錦織はゲームの仕方も、おととしよりも、去年よりもさらに進化していましたね。去年はかたくなにベースラインから下がらずに速い展開をつくり、またそれが成功していてランキングを上げたり維持したりの要因になりましたが、それで勝ちきれないような相手にはうまく前後の動きを付けて、自分のペースを崩さずにラリーするようなシーンが増えました。相手はさらにやりづらくなったと思います。

結果は、5-5からブレイクを許し、そのあとに盤石のキープをされて、決勝で敗れてしまいましたが、内容の濃い敗戦だったと思います。

ただ、真っ向勝負で適う相手でもありますが、切り崩すのにもうすこし、何かが欲しいところなんでしょう。それが何なのかはレベルが高すぎてわかりません。

技術的とか、戦術的な事よりもジョコビッチが不安になるような材料が欲しいですね。

流れが変わっているときのジョコビッチは、やはりどこか不安げで、それがミスにつながっているように見える。具体的になにがどうなると、というのが見えてこないのがチャンピオンの恐ろしさだと思いますが、オリンピック、そして全米と見据える中、今後はどうするのかすごく楽しみですね。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:16 | コメントをどうぞ

50000球

ウインブルドン開幕しましたね!

錦織の初戦を観ました。

グロスのサーブはさすがでしたが、ストロークのレベルが低くて、パワーがあって不安定な技術だから錦織もやりづらそうでしたね。。。

ボールを出すシーンが流されて、実況の人(鍋島さんだったっけ)のコメントありましたが、大会期間中に約5万6000球?くらいのボールを消費します、って。

練習用とかも含めてなんでしょうか、すごいですね。

テニススクールで3面あって、一度の入れ替え数はだいたい14000球。それの4倍ってことは、スクールがお正月から秋まで営業できる数です。

すげー

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:38 | コメントをどうぞ

ガスケ戦…

今年のクレーコート前哨戦(といってもマスターズ1000グレードもありましたが)で、錦織圭はリシャール・ガスケに初勝利を飾った後、もう一つ勝って連勝とし、過去6連敗の汚名返上を果たしていました。

本番(選手ご本人がそう考えていたかどうかは知りませんが)たる全仏オープンでもこのカードになり、結果はセットカウント1-3でガスケに軍配が上がりました。

ファンはみんながっかりした試合でしたね!けどやっぱり錦織圭選手本人が期するものもあったという通り、自分でもわかるレベルアップした感じをつかめていたところだと思いますので、優勝すらイメージ出来ていたところのベスト16ですから、負けた事にはがっかりしていることだと思います。

試合は終始、見ていました。

最初のリターンゲーム(2ゲーム目)で、逆クロスへウィナーを取りに行ったようなフォアハンドが続けてアウトします。

ん?うまくアジャストしていないのか?という目で見てしまいましたが、ブレイクに成功して4-2アップまでは錦織は前回の試合と同様に攻め続けてプレッシャーをかけてうまくいっていました。ガスケは押されている?消極的?な印象でもありました。

そのゲームの途中で雨が降ってきて、40-40で中断。

主審の判断による、ということでしたが、そのゲームは終わらせておいてほしかった。

結局中断後のデュースを落とし、ブレイクバックされた後、ガスケは強烈な攻撃テニスに変貌し、防戦や無理攻めに見えるようなミスを繰り返した錦織はなかなかゲームを奪えませんでした。

 

 

クレーですから、攻めてきた、といってもラリーは長引き、どこかに活路を見出そうと錦織もずっと我慢しながらそのチャンスを待っていたと思います。

ガスケの攻めてくるバックハンドの深いこと。錦織がフォアに崩しに行ったショットの切り替えしもクロスに角度も深さもある、いいテニスでした。錦織はなかなかフリーで打てるショットをもらえず、苦しいテニスでした。

そして、浅めに落ちるショットのスピン量が多く、また湿って飛びが悪くなっていた?スピードの出づらいボールになかなか攻めるボールが入りません。

第3セットに入り、錦織も弾道を上げてペースダウンするラリーを混ぜるなどして戦術を変えてきましたが、連続してポイントをあげられたり、相手が焦ってミスをするような形にはなりませんでした。

 

あの、スピンが多くて絶妙に浅い球って、けっこう前に入って打てそうなんですができないんですよね。。。

 

まったくレベルが違いますが、ワタシもミスを自分からしてこない、しかもロブやスライスでないいわゆる「打ちじこり」の人から勝てませんでした。ワタシの場合は単純に高い打点がうまくなくて、かといって相手のショットはきつく感じないので無理に打ってはミスをするという低レベルなものだったのですが、ガスケのショットも、浅いから攻めれそうだ、と思っても跳ね方がすごくてうまくアジャストしなかったのではないかと思います。

高い打点にハードヒットをするのに、胸の高さよりもはっきり高くなってしまうと足が伸びきってボールの伸びが出しづらくなります。

そこへ無理に?スイング量を多く(運動角度を広くして)して、強打のレベルを落とさないようにしても、どうしても精度は落ちてしまうでしょう。

錦織のセンスでも気候によるボールの条件の変化、相手のショットの見極め、自分が勝ちたいと思う気持ちなどのどこにバランスをとって攻めるのかはとてもむつかしい判断なのではないかと思います。

 

もちろん、優勝すら視野に入れられると思っていたほどの錦織ですから、がっかりするのも無理はありませんが、今回はガスケのテニスがあまりにもよかったということに尽きると思います。

5セットマッチでどこかに突破口や、流れの変わりそうな糸目があったかもしれないのに、それがわかりませんでした。つぎのマレーにも勝ってくれないかな・・・

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:48 | コメントをどうぞ

Madrid の錦織を応援する

いやはや、勝ってますね!

もうホントつよい!びっくりするぐらい強いですね!

昨夜のキリオスは調子よかった。1stの確率もよく、しかも大事なシーンでセンターにエースを放り込んでくる。どうしてもブレイクが奪えない中、錦織はあせらずにじっくり機を待っていましたね。

フェデラーがウインブルドン決勝で、ロディックを相手にファイナルセットを延々と続けていく中、お互いに集中を切らさず、

自分のゲームをキープすること

相手のサーブからチャンスを見出すこと

の両方に精神を傾けていたのをふと思い出すような、緊迫した・・・というかもう、一瞬でも気の抜けない試合でした。

錦織もこの試合では1stの確率は7割を超えてきて、ファイナルセットに一度与えた以外にはブレイクチャンスを与えない堅実ぶり。ポイントリードされるような、0-30なんかもあったんですが、きっちりラリーに持ち込めば自分からは崩れない自信があるのでしょう。

先に展開されてもスライスが深く返っていたし、押し込んでいけばガスケ戦の時のようにコートの中に入って早いタイミングでウィナーを放っていました。

ゲームの終盤にウィナーを狙っていってアウトになるショットもあり、これが今夜のジョコビッチが相手の時にどうなんだろうって思ったりもしますが、あのショット1ミリでも弱気・・・ていうか迷いでもしたらカウンターで主導権を握られてしまうようなレベルの試合だと思いますから、あのくらい打って行ってオンラインで観客がどよめくようなフィニッシュじゃないと決まらない・・・そんなプレッシャーの中で打っているショットだと思います。

 

とくにジョコビッチは、打っても打っても崩れないように見えると思います。相手から「いったいどの作戦が通用するんだ」と見えてしまうような、そういうプレッシャーをものすごくかけてきます。

それだけに、以前に書いたこともありますが、センターにガンガン打っていったり、急に後ろに下がってペースを遅くしたりするとかでもしないと、全部とって甘くなったら見逃さずに襲い掛かってくるような感じのプレーですから、甘いコースや遅いプレーをするのがすごく怖いだろうなと思います。

けどワウリンカもシモンもそうやって苦しめてきていますから、バックハンドの得意な錦織が、王者のテニスをがっちり受け止めて見せることが、逆に相手にプレッシャーをかけることにもなるのではないでしょうか。

 

・・・て考えているだけでもワクワクしてきます。テニスのレベルは錦織は世界のトップに既にいるのは誰もが認めている通りだと思いますし、この先のブレイクスルーは本当のチャンピオンになるための最後の壁だと思うしかありませんね。

今年の錦織の目標としているプレーは「爆発力」だといっていました・・・と解説の辻野隆三が言っていましたが、本人も周りもあとはそこだけだ、という認識も持っているんだと思います。

負けた試合はすごく勉強になり、今後の目標が明確になるものですが、

実際に勝ってみて初めて、その乗り越え方とか自信とかが身に着くものだと思っていますが、これだけ勝ってこれる錦織のレベルで、さいごのボスキャラを乗り越えるだけの爆発力って、どんななんでしょうね。

今夜の準決勝も楽しみにしています。

ウルトラ調子がいい感じで勝ってくれるのも良いですが、ワタシが本当に見たいのは「攻略法」をもってねじ伏せに行くようなテニスがないものか、錦織ならやってくれるんじゃないかとさえ思っています。

カテゴリー: プロ選手オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:50 | コメントをどうぞ

錦織vsナダル戦

結果を見れば、ストレート負け。数字をみれば、ワンブレイクの接戦。

内容を見れば・・・超アツい、レベルの高い試合でした。

クレーコートの錦織のプレー。。。カッコよかったなぁ~~

準決勝のペール戦はカッコイイプレーのオンパレードみたいなもので、精度の高いバックハンドのストレートにシビれました。

決勝戦のナダル戦は、ブレイクの取り合いの部分もあり、お互いにブレイクチャンスのおおい、緊迫した内容でした。

ワタシが言うのもなんなんですが、両者の実力は伯仲していて、ラリーでは錦織が押し気味に展開を作る事が多かった。

ナダルはディフェンスがものすごく強いわけですが、押し気味のラリーから一打、挽回のショットが良いと、そこから畳み掛けられる。

お互いのストロングポイントが随所に出てきた、目の離せない内容で、夜中でしたが興奮しました。

 

さて、全豪ではジョコビッチに、インディアンウェルズではナダルに、デビスカップでマレーに、マイアミで再びジョコビッチに、そして今回のバルセロナではまたナダルに敗戦という、今年の錦織の☆とり状況です。(全豪前にトミック・メキシコでクエリーにも負けてたっけ)

ジョコビッチからセットを奪えていませんが、マレー戦・ナダル戦ともに接戦になりました。ジョコビッチからもブレイクを奪う(すぐに返されるけど)力があります。

 

ホントに申し訳ない話だけど、全米準優勝をした時に、信じられない!と思ったことは驚きの現れと、そんなレベルにいっちゃったの!というにわかには現実と思えない喜びを感じ、これでトップ10以内に入るけど、維持するは大変なんじゃないかとか、勘ぐっていました。

去年(2015年)は前半に多くのATPポイントを稼ぎ、後半にやや失速(本当はそれでもすごいいい成績なんだけど)気味に見えましたが、2年連続のツアーファイナル出場を果たし、実力がランキングどおりであることを示しました。ビックリを除けば、ワタシにとってはそのことの方が信じられないというか、これまでにそんな凄い選手を見たことなかったので、そういう意味での驚きがありました。

今年になって、去年の前半のポイントからやや前後するものの、ほぼ同等の活躍を見せてくれています。チャンピオンサイドの選手の風格を備えてきているんだなぁと、心の芯から錦織の実力を信じるようになりました。

 

はっきり、世界のトップ5を維持する実力を備えているんだと思います。メンタル的にも、下からの挑戦を受けて立つような試合をし、そして確実に勝てるようになっていて、去年の夏からペールに連敗したり、似たような負けパターンが続いたように見えたことも、もう全部払しょくされました。

今年の錦織は、過去最強だ!

間違いなくそう思いますし、間違っていないと思います。

世界ランクひとケタの実力から、まだ上がるってどんだけなの。。。

もうあとひと壁、昨夜のナダルのような相手に打ち勝てると、超えてくると思います。

ウィナー級のショットを連続で打ちこんでも、そしてそれをナダルのようにハイレベルの返球にあっても、ブレずに攻め続けたり、セカンドセットになって増えたアンフォーストエラーを同じような攻め方で減らせたりするのは、さらにタフなメンタルの部分なんじゃないかと想像します。

ジョコビッチやナダルを相手にひるみのない攻撃も、マッチポイントでも凌ぐ挑戦する心も十分に備えていますが、もうなんていうのかわかりませんけど、彼らをしても錦織が「上から目線」でたたき伏せるような気持ちでウィナーを放てるなら、もうジョコビッチのレベルでも見えてくるのかもしれませんね。

 

いやー、どんな感じで心のなかが動いているのか、まったく想像つかないですけど、コンマ1秒ですら油断なんかしていないと思います。常にベストの状態で試合中のテニスが出来ているんだろうなと思いますけど、またその先って。。。

 

行ってほしいですし、そこまで応援し続けたいと思います!

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:23 | コメントをどうぞ

フェデラーの分析

私の主観で、最も偉大なテニス選手で間違いないと思っている、Roger Federerについて書きたいと思います。

分かったような口を利くような感じで書いちゃうと思いますが、そりゃあフェデラーになったことはないので、分からないものはわからないさ(笑)。ワタシ目線で観察して、参考になったことも、そうなんだろうけど一般はおろか、プロでもそこまではムリじゃね、っていうことを思いつくまま書いてみようって気になりました。

『フェデラーの魔法の杖』

そう呼ばれた、ウイルソンのラケット。フェデラーの専用であるシグニチャーモデルがでたのはn-codeから。  n six-one tourがそうでしたね。

お手本にそのままなるような自然で流れるような美しいフォームから、自在に繰り出される多様なショットは、初めて見た時から衝撃でした。プロの試合で、こんな人出てくるもんなの!って思ったものです。

現在では薄いグリップでフォアハンドを強打する選手が台頭してきました。フェデラーもそうです。

薄いグリップのフォアが武器にあれほどなっているのは、懐が深くとれるのもあるんだろうなと。溜めて打つような十分の時に、どっちに打つのかマジで分かりません。

踏み込んで打ってこれる、っていうシーンは、フェデラーが自分の時間を使って自由に打点を取れるから、わざわざ踏み込んでタイミングを早めに打ってくるわけですから、打点の制限は相手の打ったボールからは受けていない。

動画で見ても、まさに「フリー」というポイントをフォアハンドで量産しています。

その、薄いグリップで強烈なショットを生み出す一つの大きなポイントがこれ。federer grip

グリップエンドが指で隠れるくらい、長く持っている点です。小指の下、足で言うと踵に相当するところから、「heel pad」と言いますが、このヒールはラケットを支えるのに基本技術の中では結構大事なとこなんです。

フェデラー(ナダルもそうですが)は、このヒールでの支えをキャンセルしているために、薄い握りでもヘッドの動きに制限が出なくなります。

ようするに、薄い握りではヘッドを上手く下げれなくなるためにフラットやスライスは得意でもトップスピンを強烈にかけるにはあまり適さない、というのがその握りの特徴なんですが、この長く持つ握りで、器用に手首を使うテクニック(手首でラケットを操作するという意味ではなく)が可能になっています。

といって、握りだけで技術がつくわけもないので、自然に流れるように訓練されてきた結果名だと思います。一つのショットに頼らずにどんなパターンにも対応できるように深くショットを磨きこんできたのだと思います。ふつう、走り方とか、構え方なんかに癖ができて、得意なショットがある半面苦手なショットや方向が出来るものですが、フェデラーのフォーム(動作)にはそういうことを全く感じません。

あの伝説のサンプラスとのウインブルドンでの戦い(2001年)では、サーブ&ボレーを上手く使う、「器用な」選手の印象でしたが、本人にもコメントがあるように、「2003年ころから、ベースラインからのプレーでもトップ選手を相手に十分渡り合える実感があって、ストロークを強化した」そうです。

もともとのコーディネーション能力が高い(よく鍛えられている=クレイジーボール・・・どこへ弾むか予測できない凸凹のボール・・・をワンバウンドでミスなくキャッチできる)のは、目と手のコーディネーションだけでなく、構えというか立ち方のバランス、素早く動くのに十分な筋力、予測できる範囲や方向の広さが常人では理解できないくらいのレベルなんでしょうね。

それはおそらく、ジョコビッチもそうなんじゃないかと思いますけど。

コートを見ていなくても、コートの空間を自分から見て常に一定に把握できている、という印象も受けます。あれだけ打点に顔を残す打ち方で、相手のコートを見ずに打てているんですから、相手の動きの予測、自分の身体の入れ方、打っていくのに可能な範囲の中から距離や高さ、スピードを自在に変えてコントロールできる。

2006年のデビスカップで、スイスとセルビアが戦っており、フェデラーとジョコビッチ(このころはまだ19歳の新鋭)の試合を動画で観ました。

いまから10年前の二人の試合は、かなり圧倒的にフェデラーのものでしたが、3セット目を劣勢から追いつくところまで、ジョコビッチはその能力を開き始めるシーンがありました。

2セット目まではフェデラーの攻めの速さ、展開の多様さについていけないような動きや表情でしたが、そこではいろいろと捨てたような、「開き直ったプレー」がフェデラーから次々とポイントを奪っていくようなシーンでした。

当時のフェデラーは全盛期といっていい時代。今よりも動きはアグレッシブで、他の選手が打ってくるボールよりも広い角度へ、そして相手が返球してきて甘いと見るやその読めないショットで簡単にエースを奪います。ネットをとっても、ありえないと思えるような角度や狭い範囲のストレートに自在に通してくる。プレッシャーをかけても、全く動じないような対応で、もうどうしようもないって気になるだろうな…と思っちゃいます。ジョコビッチは3セット目の途中で、ミスをするかもとか、負けたくないとかそういうリスクになるようなものをすべて捨てたような感じになり、強打を強打で返し、フェデラーに踏み込ませなくしておいて、深いショットで押し気味にラリーをするようになりました。

わかりませんけど、この後ジョコビッチはこの試合のビデオをよくみたんだろうな・・・とか勝手に想像しちゃいます。当時の不動のチャンピオンだったし、生で感じたものを、客観的に見直してこの次に対戦したらこうした位、このくらいは練習しておかないとこの人には追い付かない、というのをすごく肌で感じたんだろうなという試合でした。

 

『バックハンドのストレートウィナー』

錦織のバックハンドもそうかもしれませんが、フェデラーにとって、フォアハンドが攻撃の主軸だろうとは思いますが、相手にしてみればじゃあバックハンド狙うか、ってことになるので、そのバックハンドで守備も攻撃も出来るようにしたのは非常に大きな副砲になっていると思います。

シングルスライン上から角度なしでシングルスライン上にのせられる、しかもそれを重要なポイントで大胆に狙ってくる、ってのは、打たれた相手にとっては一歩も動けないとしてもおかしくありません。

シングルスの戦いは自分のショットが相手に制限を与えていると思えるからポジションに付けるのであって、ああ自由にフォアもバックもうてるぜ、ってのを見せつけられるのはどうなのかな、と思っちゃいますよね。

錦織がフェデラーに初めて勝ったというニュースを見た時は、椅子から立ち上がって驚きました。すぐに動画を検索して、いったいどうやったんだ、何が起こったんだ、ってワクワクしながら見ました。それくらい、フェデラーは負けない選手だったし、崩すのが大変な選手だとおもっていたから、錦織の発想力、相手を出し抜く力、自分の中に集中する能力の高さに、きっとこれなら世界チャンピオンにだってなれる、と思ったものです。バーゼルでの初対戦ではコテンパンにやられた、と言っていたのに、次の対戦でもう勝っちゃうんですから、そりゃあものすごいことだと思うわけです。

federer backhand

この可動域の広い肩も、よくトレーニングしたものなんだなぁって感じますよね。能力で出来るものじゃない。鍛えられてきたしなやかさと形だと思います。そりゃあ、世界一ですからね。

 

『どうしても崩れないメンタル』

ファイナルセットでも、表情もかえず、常に勝ちを意識してポイントに入る姿勢があり、相手にプレッシャーを与えます。

ウインブルドン決勝ではナダルと、またロディックとも、ファイナルは6ゲーム取ったところでは決着がつかず、長いゲームになりました。

2012年のオリンピックの準決勝でも、デルポトロを相手にファイナルセット(3セットですが)19-17の大接戦を制しました。この試合の動画も見ましたが、デルポトロはまったくアンフォーストエラーをしない。触ったボールは必ずコートに入る、驚異のテニスでした。それまでフェデラーは1セット目に1ブレーク許していますが、デルポトロは一つもブレイクされていない試合でした。

ラリーは互角。

この長いゲームでイライラしたり、ポイントを急いで無駄に落としたりせず、集中力を保てるのは、世界中でも一握りしかいない人たちだと思います。トップ中のトップでないと持ち合わせないメンタル。

これだけでも、フェデラーを今後も追っかけようっていうの、わかってもらえますよね・・・

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:51 | コメントをどうぞ

《考察》ジョコビッチ攻略

えー、ライブスコアでしか見れていないのですが…

錦織選手 マイアミ決勝進出おめでとうございます!!

いやー、もー、すげえ!

ライブスコアで、2セット目6−5アップのリターンゲーム。キリオスから40−Aの、最後のポイント。どんなラリーしてんのか、その前のポイントが終わってからの間の長さ。。。

ただ数字が変わるだけを期待して待っているのに、まさに「固唾を飲んで」待ち構えていました。スコアボードが7−5になるのと、「Nishikori」に✔️マークがつくのが同時で、その場でバンザイしちゃいました。なぜだかトリハダ!スコアだけなのに!

 

さて、そんな決勝進出記念に、ジョコビッチ攻略の作戦会議を自分の脳内で開催してみました。

もちろん、妄想なので、錦織がどのようにジョコビッチのショットが見えているのか、どのくらい打ちづらいような影響下でショットを放っているのかは考えていません。映像を見る限り、ショットそのものがすごすぎてコントロールできない、とは思っていないので。。。

 

攻略法その1・いつもよりちょっと下がる

ジョコビッチが苦戦した、あるいは負けた試合は、昨年から見ても数える程度。フェデラーに3度、あとはマレーとワウリンカとカルロビッチに1度ずつ。

苦戦した試合はちょっと詳しくはわからなくなっちゃいましたが、フェデラーは超速攻、カルロビッチはサーブ&ボレーですが、カウンターのうまいジョコビッチには、フェデラーといえど、その勝ち星のたびにリベンジされています。そして15年のツアーファイナルのラウンドロビンでフェデラーが勝ってから、その後3度の対戦はすべてジョコビッチが勝っています。

全豪で、シモンがジョコビッチから多くのミスをさせ、ファイナルセットまでもつれる大接戦を演じました。

それと、去年の全仏で、ワウリンカは4セットでジョコビッチから優勝を奪っています。

この二つの試合の特徴は、ジョコビッチのショットのスピードが殺されている、ということ。

どういうことかというと、例えば我々でも、試合の時にオープンスペースに放ったショットに相手が走り込んでいると、しっかり速い球を打ったはずなのに、走っている相手はぐんぐん追いついてくるのが見えて、まるで自分のショットが遅くなったような感じがすることがあります。

もちろん、実際にコートにバウンドすれば、ボールスピードは大幅に落ちます。だから、プロ同士のラリーになった時に、ショットが抜けやすい、抜けなかったとしても相手を上手く崩せたような状況でなければラリーが終わらないと思っていた方がいいでしょう。

カウンターパンチャーは、そういう状況の中、相手に強いショットを打つために踏み込ませて、つぎの体勢が整わないうちに厚く当てて返すコントロールができれば、先に打った方が不利になる、という戦法。

当然、後ろに下がれば、自分の守備範囲が広がるというリスクも追います。

シモンの試合は、ジョコビッチが打ったショットが有効な場合にはつぎのショットが取れないこともしばしばあることも承知で、時間をとることでジョコビッチのショットから受ける影響が少ないような返球姿勢がとれることで、相手が不安になるような、イヤーな「間」を稼いだように見えました。

ワウリンカは、後ろから撃つ自分のショットが強くて重いショットであることを利用して、ジョコビッチが自分から仕掛ける時に疑いを持つようにしたことと、クレーコートであることの両方からラリーが長く続くと見せかけてアングルに鋭く強いショット(これを入れるのはすごく難しい)それに加えて目の覚めるようなストレート(その深さから打ってきても取れそうな距離に見えるので、警戒が少ない)にうまく持っていくことでバックハンドからのウィナーが印象に残りました。

印象に残るポイントは、数は少ないのでただ印象に残るだけなんですが、それがきっと精神的に重たいポイントになるんじゃないかと思います。

だから、印象に残るだけでいいのなら、重くないポイントで撹乱のために使う。15−15とか、うまくいかなくてポイントを取られても挽回可能な時に使ってその次のポイントに疑いを持たせるとか。それが錦織にとってただの布石にすぎなかったとしても、後からジョコビッチにとってのプレッシャーになるかも。

あるいは、2−2か3−3という、先行されずについていけている状況で、相手のサービスの時に、1ゲームまるまる粘り強くラリーをしてプレッシャーをかける、とか。

ジョコビッチは精神的に優位に立ってラリーをしている時は、相手から攻めのショットを打たれても、有効なパスやカウンターを打てると自信を持っているので、簡単には崩れません。

ただ、最近はそういう試合をあまり見れませんが、精神的に充実しない状態で相手の方に流れが傾いたりすることがあります。セットを落とすときなどは、急にショットの読みが外れたり、余計なミスみたいなことをしてくれます。

歯車が完全に狂うのは、最近ではワウリンカ戦でしか見ないですもんね。狂った後に、ギアアップとか(シモン戦の時はファイナルセットになってやった)できないくらい、ワウリンカはやりづらい相手なんだと思います。(ワウリンカって、その唯一の存在になりかけているのに、トーナメントの序盤で負けちゃうことも多いですけどね…)

 

その2 先に打ってくるまで仕掛けない

これも、「守り戦法」みたいですから、逆に乗せちゃうと大変なことになるかと思いますけど。。。

例えば、錦織側から惜しかった、とか、悔しさの残るポイントを取られた後に、遮二無二ポイントを取りに行くような姿勢になるのではなくて、逆に「別に気にしてない」「今日はタフに戦う準備がある」というのを見せつけるためにやります。

例えば、錦織はいま、彼を攻略する一つの手がかりとして、セカンドサーブをひっぱたく、という戦術をとる相手が増えてきています。マレーもそうでしたし、ワウリンカやペールもそうでした。それがうまくできる選手も少ないからいまのランキングに入るんでしょうけど、ジョコビッチは確実にそれができる一人だと思います。

ひっぱたくにはコースや深さなどにある程度制約があるものだと思うので、錦織ならそのつもりでサーブを打てば、一発だけしっかり返して、その後のラリーに持ち込めるんじゃないかな?

ここで考えているのは、そのヤバイ状況のポイントは、たとえ落としても、後からやりづらさを感じてもらえるように終えられることがカギだってことです。

だから予測が外れてエースを取られたり、もう一度とどめのウィナーを叩き込まれたりしてポイントを落とすかもしれませんが、それを狙われてる、と思われるような要素を残せるのなら、やってみるポイントが数ポイントあってもいいかもしれません。

 

その3 正攻法で速い展開に

これが錦織の必勝パターンですから、この形で取れるポイントがある、というのが本人のメンタルには一番の安定剤になると思います。自分が崩れない、攻めていけている、と感じられる時にジョコビッチの「上から目線戦法」をその上から睨み返す…という図式になれるんじゃないでしょうか。

特に、自分のサービスゲーム、それも、ポイントリードを狙っていくような場面では積極的に行くべきですし、それを落としたら先に書いた二つの遅功戦法でタフな戦いに誘い、いくら打っても平然と返ってくるという恐怖を味わってもらう、なんていう感じ。

 

 

相手はいま、神の領域に踏み込みつつあるジョコビッチですからね、勝てるかどうかはわかりませんが、中一日あって、錦織陣営はどんなプランを立てているのでしょうか。

マイアミの、高温多湿の気候条件も試合を左右する要素になるのかと思います。準決勝のゴフィンも、かなりタフな試合を挑んでいて、ファーストセットは惜しかった。あのスマッシュね。。。ちょうどいるところに軽く入っちゃいましたからね。。。

セカンドセットには、それ以上あげるギアがなくなった感じで、ラリーはタフながら、ジョコビッチにブレイクを許してしまって後がなくなりました。

ジョコビッチはファイナルセットとかに6−0とか6−1とかの圧倒的なスコアで終えるのが去年から目立ったのですが、今年はフェデラーとの全豪決勝とかもそうですし、ラオニッチとのインディアンウェルズ決勝も、攻略したと見るやそこからはゲームをろくにとらせてくれません。

 

以上、勝手な妄想でしたが、できるんならみんなやっとるわい!って感じでしょうね(笑)。

14年の全米準決勝以来、連敗中の錦織は、さてどうやって試合に入ってくるのでしょうか?

楽しみです!!

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 01:00 | コメントをどうぞ

芸術を愛する国・フランス

フランス人プレーヤーの魅力、ちょっと語りたいですね。

今日は少しだけ。

現在、世界ランキング100位までにランクインしている選手で、国籍別に見ると2番目に多くのグッドプレーヤーを輩出している国が、フランスです。(1位はスペインで、15人います)

フランス人プレーヤーのトップ100には、10人います。(今日現在のATPランキング)

9位 ガスケ

10位 ツォンガ

15位 シモン

19位 ペール

24位 モンフィス

31位 シャルディ

47位 マンナリノ

71位 マユ

78位 Pouille(読み方がわからない)

95位 マチュー

という10人でした。

芸術性の高いプレー…いいかえれば天才的なプレー。センス溢れるプレーで観客を魅了する選手が多いのがフランス人。

スペイン人は、現在世界のテニスを牽引していると言っていいと思います。

スペインドリル、と言われるフットワークのドリルなどにも象徴されますが、基礎に重点を置いた鍛錬を欠かさない、フィジカルの強い選手(フィジカルの自信はメンタルにも影響があるでしょうね)が多いという印象でしょうか。

どちらもクレーコートの国、という要素は日本にいると勝手に思ってしまうだけなんでしょうか。

フランス人プレーヤーの特徴は、みんな似ていないことです。

ガスケもツォンガもモンフィスもシモンも、そして今年になって台頭してきたペールも、誰にも似ていません。

それでいて、その試合が見たいと思ってしまう。

もう100位にいないみたいですが、ワタシ、ロドラも好きなんですよね。

ダブルスのスペシャリストでもあるロドラは、ファイターでもあり、タッチの素晴らしさ、ショットメイクの意外性、面白いことだらけ。そういった意味では、ペールもそうでしたね。(錦織が負けたのは悔しかったんですが)

かつてルコントやフォルジェ、ノアなどの魅力的な選手が多かったのも思い出されます。

こういった独創性のあるプレーヤーを、どうやって育てているんでしょうか?

スペインもそうですが、アメリカにも有名なアカデミーがあり、ジュニアからトッププレーヤーを輩出しています。

フランステニス協会にも無論アカデミーはあり、ナショナルチームもありですが、アメリカやスペインがそうしているようなシステムや育成プログラムを作っているか、フランスはいまいち知られていないように思います。

それだけに魅力があるような気がしますよね!

若い選手にも才能にあふれ、トップを夢見ているプレーヤーが渦巻くようにゴロゴロいて、ブレイクスルーを待っているような気がします。

 

 

世界ランキングを見ていて、20代前半のプレーヤーが少ないことに気づきました。トップ100では25歳までが30人。その中には錦織と、ダニエル太郎がいます。

カナダのポスピシルとラオニチが、25歳と24歳で、日本もカナダもトップ100には二人しかいなくて、それ以上の歳の選手もいません。

アメリカにはソックを始め、若手が出て来はじめています。

日本のこの後を担う若手は、いるんでしょうか?

今日の話題で言えば、フランスには?まだ魅力のある楽しみな選手が出て来そうなんでしょうか?スペインの今後を担う選手は、誰にバトンを託すことになるんでしょうか?

 

ただのオタクですから、世界のジュニア情勢などは、よくわかりません。

けど確実に、どこからでも選手は育ってくると思いますし、これからもテニスは楽しみなスポーツであることを願いたいと思います。

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 21:16 | コメントをどうぞ