ウイルソン・T2000=スチールラケット

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高校生の頃、大好きな選手で、テレビの前で正座して観戦したり、立ち上がって一緒にガッツポーズをとらせていただいた、コナーズ先生。
この写真、カッコいいなぁ〜

さて、コナーズ先生が愛したウイルソンの名機「T2000」を坂本師匠のおかげで打たせていただくことができました。

スチールラケットの代表、なんてワタシの世代だと思っちゃいますが、これの原型はラコステが作っています。ツインチューブのスチール(鉄)成形にワイヤを通してあって、ワイヤに引っ掛けてストリンギングする、いまや張り替えられる人を探すと大変なことになるラケットです(笑)

坂本師匠が張ってくれます!

オタク会員のAさんがT5000をもっていて、このラケットはフレームのヨーク部にブリッジがしてあってすこし剛性を上げているモデルですが、仕様はほとんどあと一緒です。

Aさんはこういうヴィンテージラケットを安く中古ショップで探してきては自分で打ってみたいという人なので、師匠に張り替えてもらって打っていたそうです。

ワタシもこのあとにコートに駆けつけ、「ナガキさんも打ってみれば?」って貸してもらったのが師匠のT2000。

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ごっつぁんです。

使ったことのない方はわからないと思いますが、(ワタシも持って使ってみるまでは全く想像もしてませんでした)フレームがハンパなくしなる。

どのくらいって、地面に落ちているボールを、ラケットでトトンってピックアップするじゃないですか、あれができないんです。カーボンのフレームだと硬いから、ボールの反発力でトトンってできますが、ボールの硬さより柔らかい(!)ので、ボールが動きません(笑)。

それってどういうことなんだろ、ってボールを打つと、カーボンではスイングを純粋に速くすればその分スパーンと強く飛ぶんですが、このラケットだとかえって遅くなる。

打ったことのない人、わかります?師匠も、「ちゃんと打てるかな〜?」って小馬鹿にしたような感じで心配してくれた(笑)から、さすがにわかるんでしょうね。同じ感覚でしかスイングできない人には、まず無理です。

これでもテニス歴30年めの、コーチの端くれ

…3秒考えました(笑)。よし、叩かないでそっと乗せて打とう!

そしたら、フレームからビビリが消えて、スーッと伸びていくように打ち返せました。

おおーっ!って思いましたよね。

打点に手を入れる。グリップからフレームを先にしならせながら早めに打点に入れていく。グリップ側だけを引っ張るようにして、金魚すくいの金魚を逃さないような感じで押し出すと、うまくいきます。

よぉーし!って思ったら、師匠が「どれ、貸してごらん」と余裕の笑み。

さっきまで使っていた師匠オリジナルのピングロメット・ラケットとか、プリンスのモノ(MONO)←知ってます?から握り変えたT2000。

なんか、ネットの向こう側で師匠が異様なオーラ出してました(笑)

一番しっくり来るような、自然な一体感。ワタシがコーチだからですかね。そういう雰囲気を見えちゃうの。

坂本師匠に握られたT2000は、不思議なほどボールが伸びてきました。

さっきまでは勢いの強い、シャープで重いフラットドライブだったのですが、それより手前で落ちる、それでいてバウンドがグイッと伸びてくる、意志を持ったボールのようになりました。

不思議〜?

ワタシがスライスでうまいこと滑らせた低いバウンドは、手元に食い込ませたからミスしてくれるか、と思いきや、ネットの下からスウッっと浮き上がってくる、生き物のような動きをしてきて、面食らったワタシがフレームに当ててしまう、なんてこともあって、まさに使い込んできた師匠ならではのパフォーマンス。

 

いや〜、参りました。

有明の錦織のイベントにマッケンローが来た時も、鈴木貴男にウッドのマックスプライを渡された時もこんな「うわ〜、違和感ないんだけど!」って思いました(そん時はスタジアムの3階席で、はるか遠くから見たんですけど…)が、まさかこんなところにレジェンドが(笑)←言い過ぎっすか?

やっぱしね、興奮しますね。。。

もう45歳なんですけど…子供に帰りました。

他にも打ってみたいラケットがあったんですけど、これ以上調子に乗ってたらどれか壊しそう。。。

なので自分のラケット(これも借り物)使ってました(笑)

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:10 | コメントをどうぞ

ウイルソン「ホワイト・グラフ」ホンモノ!

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写真のプロスタッフは、通称「ホワイト・グラフ」と呼ばれ、シグネチャーモデルが日本でも発売されました。フレームが柔らかく、乗せるようにボールを飛ばしてくれる名機でした。

この写真のものは、本人が使用していますから、もちろんホンモノ。フェースサイズ85のもので、日本で発売されたものとは中身の違うもの。

ウイルソンはプロ用の工房をシカゴに持っていて、その「プロルーム」では専用の金型で狂いのない専用ラケット(製造時の個体差がでない)を作ってくれるそうです。

そんなホンモノが、師匠の「ラケットスタジオ」にありまして、「これホンモノだよ」と教わってかなり興奮しました。

 

シュテフィ・グラフのラケット系譜は、ダンロップ「MAX200G」シリーズ・そしてウイルソンに契約移籍してからの「ProStaff」シリーズ。

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で、昨日、コートで初めて坂本師匠とボールをうつ機会を得たのですが、そのコートに件のホワイトグラフが!

なるほど、ストリングを通してあったので、打ってみたければいいよ、ってことなのね!鼻の穴もふくらみます(笑)。

オタク会議のAさんと、坂本師匠を相手に、アップなしでいきなり2−1のストローク。

師匠も黄金時代の法政大学の体育会出身ですから、ショットはハンパない。え?お歳はいくつ?っていう勢いのショットが深く伸びてくる。シャープで重い、フラットドライブです。バックハンドはいくら深く打っても振り遅れない不思議なスライス。これのバウンドがまた低くて、見慣れないから合わせるのが必死でした。

ほんの2分くらいですかね。(2分でも長い方か)

ホワイトグラフを打たせていただきました。グリップサイズ4、重さは350g前後でしょうか、グリップが太くてしっかり持てるのと、振りやすいイーブンバランスだったので、思った以上に打ち返せました。

振った感触としては、フレームの所在というより、ラケットの芯がはっきり手に伝わり、フラットでターンっと合わせるのが一番コントロールがしやすかったです。ミスを恐れずに打点を前でとってしっかり振り抜く、そんな感じでボールが芯にのると、不思議なくらいスパッとボールが飛んで、狙った軌道に乗っていきます。

自分のラケットではもうちょっと斜めにボールに入れて、回転をしっかりかけるような感触でないと吹っ飛んでいっちゃう感があるんですが、このラケットはすこしヘッドが遅れてさえくれれば、スパッと振り抜いちゃった方が威力もコントロールもいい。何より打ってる感がすごくいい。

スライスはワタシの打ち方だと、低めの打点を前で叩くような切り方の時が一番良かったかな。肩口位の位置は、もうちょっとアジャストするのに何度か打ちたかったです。

とはいえ、自分のラケットにするわけじゃないですから、いい加減にしときな、って師匠に怒られるまで使っちゃいましたが、確かにそんなに本気にならなくても良かったかなとおもいました。

でも、そのくらい打球感が良くて、打っていたくなるラケットでした。

 

裏話としては、有名な話かもしれませんが、グラフがウイルソンにMAX200Gの打球感を求めて造らせたというラケットだということですね。

フレームの柔らかさ、ボールを包み込むような感じ、それでいて芯があって打ち抜ける感じが素晴らしいものでした。

グラフ本人が手にしたものではないそうですが、間違いなくシカゴのプロルームからでてきた、ホンモノだということですから、貴重な体験でしたし、興奮しすぎて調子に乗っちゃった?くらい夢中で打っていました。

じつは、T2000も打たせてもらったんです!(笑)

それはまた後で

 

 

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:12 | コメントをどうぞ

初級技術と上級技術・・サーブ編

カテゴリは「打ち方」です。

例えばサービスとか、初級者にプロの打球フォームを教えてもいいでしょうが、まず打ちづらいでしょうね。

体の使い方は、むしろシンプルで運動連鎖をつかった合理的なもの、ですが、感覚的な部分で難しい要素があると思います。

オーバーヘッド系は、上むきにボールを見上げることになるのですが、そこでまず、ボールを見ると相手のコートは見えない。

練習量があって次第に打球感覚をつかんでいけば、相手のコートなんてみなくても自分のラケットが信じられるようになれば打てるものなんですが、だからこそ初級者−週一プレーヤーでは難しい。

ボール投げと同じような動き、と紹介されますが、運動するメカニカルの部分はにていますし、同じような筋肉の使い方をします。

しかし運動する方向や見る方向まで一緒にしてできそうなんですが、そうすると差があるんですね。

サーブはどうあってもボールがある位置が自分の頭上で、スイングはまずボールの位置でインパクトを適切に迎えるべきですから、目線もスイングの到達点も、打点。つまり上です。

ターゲットは相手コート上に意識があると思いますから、その打点とターゲットをイメージ上で結ばなければならないわけです。

感覚のいい人は、一緒くたにしても大丈夫ですが、難しく感じている人はそこのところがなかなかうまく結びつかない。

初心者にサーブを教えるには、まず入りやすいような打ち方を教えておいて、ゲームで使えるようにしておいた方がテニスを楽しめる。

運動神経がいいからって例えできたとしてもそんなすごいサーブが入っちゃったら相手の人が返せません(笑)。だからゲームがつまらなくなります。

コントロールすることと再現性に自信を持つことがテニスの上達ですから、最初からできちゃう人がいたとしても、どうやると入ってどうやると入らなくなるのかはよくわからない、つまり感覚がまだ自分のものになっていないとしたら、やはり不安定なものなんです。

大事な試合のマッチポイントで、どうしてもミスれないと思えば思うほど、どうやったら一番いいのかがわからない。試合を通じて調子が良くても、あてずっぽうなショットが自分の意思とは関係なしに入っていたら、入らない一本のせいで狂うかもしれません。

初級技術としては、ターゲットと打点とを結びやすく立つことから始まった方が簡単に感じると思うので、グリップもフォアよりで、体も前向きになりやすいようにスタンスを取ります。

前後の足のつま先を結んだ線が狙いの方向になるように、ってコーチがよく教えますが、このスタンスは入れやすい。

プロのほとんどはクローズドスタンスです。相手に後ろ足の踵が見えるようにするくらいが普通。

初級技術でも打ち方がきれいで、当て方が上手い人は、かなりいいフォームで打ちますし、かーなりいいサーブが打てるようになります。

上級技術は、そのかなりいいサーブが打てることを前提に、「ものすごいサーブ」を「入れられる」ようになるものなんです。

スピードが増せば、不安定になるものなんですが、形に約束を作りやすく、再現性を優先させるフォームである分、よりシンプルな動きになりますし、パワーは損なわずに自然に同じ打点に最もパワフルなポイントがやってくるようにつくると、相手コートを見ていられるかどうかは優先順位が下がってくるわけですね。

見ないわけじゃなくて、そっちに体や目線が向いていなくても、みえている、ということなんです。それが「慣れ」の部分でできるくらいの練習量が必要になる、という意味でもあるんでしょうが。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:17 | コメントをどうぞ

フェデラーの準優勝に落胆…

US OPENが終わりました。国枝慎吾選手の連覇(優勝は5回目!)おめでとうございます。

メインドローの優勝者を「ジョコビッチは前哨戦二つ落としてますからね、ここは絶対に取りたいんじゃないですかね」って予想していたんですが、フェデラーは新しい戦略を手に入れて、テニス界をまたすこし高いレベルに引っ張り上げようとしています。

その二人が決勝に上がることを期待はしていましたが、どうなるかは予想はできていませんでした。

ベスト8・ベスト4とステージがあがるにつれて、対戦カードをみると、やっぱりトップシードのふたり(マレーと錦織はそこまでに負けていましたから)が有利なように見える。

フェデラーは決勝まで(前哨戦から)失セット0の快進撃。

準決勝のジョコビッチは、前年覇者のチリッチにテニスをさせながらゲームを許さない圧勝。全くミスのない、彼としてはほぼ完璧というか、ミスする気さえしないような盤石のコートカバリング。

ジョコビッチの準決勝をみるまでは、フェデラーがいくんじゃないか、やってくれるんじゃないか、前人未到のGS18勝か!…なんて期待していましたが、一気に不安になってきました。

気になって、朝5時に起きて待っていたのですが、雨で順延中…

出勤時間になってもまだ始まらないので、みるのは諦めました。

まあ、もう結果が出ちゃった後なのでなんとでも言えるアレかもしれませんが、ワタシ的には、「第1セットを取ったほうが勝つ」って予想でした。

フェデラー・エクスプレスは相手にどんどんプレッシャーをかけていく手法で、その代表的なプレーとして「セイバー(SABR)」を使っていましたね。

なにしろネットラッシュする。

ラフターやサンプラス以降、こんなにネットプレーを活用するトップ選手はしばらく出ませんでした。

時代は変わっていくか?というくらい、今季後半のフェデラーのプレーを象徴的なものにしていくんじゃないかと思います。

後に続く選手が出るかどうかは別の話として、今大会の決勝戦は守備的ながら攻撃に出るバランスの史上最も高いレベルにいる選手であるジョコビッチが相手です。

フェデラーがいくとしたら、第1セットを取る必要があるでしょう。さらに、第2セット序盤を勢いで押していって早めにブレイクをとっておくかなんかして精神的に追い込んでいくことができれば、18勝という偉業がみえるんじゃないか、という勝手な予想でした。

 

アルドールの3限目のお客様がきて、「ジョコビッチ優勝しちゃったね!」と。

 

「えー!」

ファーストセットはジョコビッチな感じでしたか?と聞いたら、そう、と。

やっぱり。。。

セカンドはタイブレークでフェデラーだったんだけどね、ときいて、ああ…と。

 

しかし、後から高野コーチにきいたら、自分が思っていたような展開ではなかったようでした。

 

フェデラーにはブレイクチャンスがかなりあったが、フェデラーがいかなかったり、取りきれなかったりした。ってことらしいじゃないですか。

みたら、ブレイクポイントは23回。うちブレイク成功は4回。

対してジョコビッチは16回のうち6回のブレイクに成功して勝利を勝ち取っています。

ジョコビッチから15−40を取りきれないようなゲームがけっこうあったとか。。。

 

さらにショックです。シンシナティでセイバーを見せすぎちゃったか?

USで初披露だったら、、、とか、いろいろ考えちゃいますね。

 

それよか、あのフェデラーでさえ、GS優勝のかかったゲームでは多大なプレッシャーを感じているのかな、と。

決勝戦の映像はみていないのですが、準決勝のジョコビッチは、リラックスしてプレーに全力を傾けることを楽しくやっているようにさえ見えました。

勝ちたくて仕方ない、というプレーというよりか、いまの調子のいいテニスを落とさずにやりきりたい、というプレーの仕方?

 

試合後のフェデラーのコメントが印象的でした。

「彼との試合は、するたびによりお互いのテニスを知ることになる」みたいなこと。

なんか深いですよねー。。。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 06:49 | コメントをどうぞ

ラケットコレクター

ラケットにすごく興味もあるし、古いラケットのうんちくなんかも語ることができたら、カッコいいだろうな…なんて思うこともありますが、集めるのにもお金がかかる。。。

そんで、ラケットスタジオさんにいくと、坂本師匠はウッドラケット中心らしいですが、かなりのラケットを集めてらっしゃる。

ほかにもジャズがお好きだったり、大戦中の戦闘機のプラモを全て集めて作る趣味があったり、ジャズ好きの王道でもあるオーディオへのこだわりもハンパない。

お話を伺うだけなんですが、45歳にして少年の心が躍るようなきもちで聞いちゃいます(笑)。

ウッドのラケットの時代には全くテニスに興味のない子供でしたから、全然わからないのですが、話を聞くほどに、木工ってなんでもできるんだなぁと思います。ただ、まだよくわからないほど深い世界。

そこで、工房内に飾られている、珍しいラケット(しかないんですが一部)を撮ってきました

ドイツの、キューブラーというメーカーのラケット。ここに写っているレゾナンスR50は、キューブラーが開発し、ヘッドの工場で作らせたんだそうです。

しかし、このフォルム。見たことありませんか?この形のラケットが世に出回ったのは、’88年。

そう!ウイルソンが発表した「プロファイル」の原型になっているそうです。

ヘッドに作らせて、版権を買ってもらおうとしたところが、ヘッドは作ったものの興味を示さなかった。そこでウイルソンに…っていう話らしいです。

さすが坂本師匠!当時のメーカーさんのバリバリ開発分野でやってらした時代でもあるだろうし、さらっと話に出てきます。

そのほかにも、マグレガー・バーゲリン(グリップにあるボルトを回すとテンションが変えられる)も普通に、っていうか目立たない感じに置いてある。

このラケット、「珍しいの手に入れたよ!」っていう自慢には使えますけど、ボール打つ気にはなりませんね。色々な意味で。。。

まず重たい。ガット16mくらい使ってるらしいから、それだけでも腕にくる(笑)

テンションを変えられるように、グロメットにガットを通すのではなく、フレームサイドにあるローラーにかけているので、打った衝撃でローラーの細い軸が曲がっちまわないか不安…

驚いたのは、一本に2面のストリングス面がある、「ブラックバーン」

ひとつには、けっこう振れるってこと。予想よりも軽いんです。

もう一つは、グロメットの穴が、フレームの厚みの中心付近から、外側に向かって開けられていること。ストリングス面の間を広く取っている形なんですが、フレームの面ギリギリにガットの面がある。フレームショットがない、っていう作りだそうなんですが、強度とか、張り替えの面倒さとか、いろいろ制約がありますよね。

たとえばフォアの面はグリグリスピンでテンションは高めにして、バックはスライスしか打たないから緩めにして…なんて人がいたとして、その人ネットに着いたらどうなっちゃうんだろうとか、心配です(笑)。

ウッドラケットも飾ってあるのはいっぱいあるし、スチールラケットもあります。

ダンロップのMAXシリーズの、レギュラーサイズの面の小さいやつなんて初めて見たし、ラコステのLT301なんかもあった。

工場で成型してバリもまだ取っていないカーボンのフレームもあります。。。

 

行くのが楽しいんですよね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:09 | コメントをどうぞ

ボールが浮く、についての考察

自分の打ったショットが「浮いた〜!」って、ラケットに当たった瞬間とかに分かったりしますよね。

あれってどういう事か、っていう話です。

簡単に言えば、「開いて」いるんですが、この、テニスの専門用語「開く」ってどういう事なんでしょうかね。
野球だろうがテニスだろうが、ゴルフだろうが、また武道だろうが、「開く」ってことがあると思うんです。ただし、テニスの動作にはテニスの動作の中の「開く」があるんでしょうね。

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この写真、以前にこのブログで使ったやつなんですが、この、ラケットフェースのオレンジの部分にあたる時、「浮きやすく」なります。

ここ、ラケットをきちんと握っていても、しっかり硬くできないところなんです。(それはこれを乗せた記事の中でもかいていたとおもいます)

この手つきは、スライスとかボレーとかが打てるような、薄いグリップでフォア側の面を示していますが、厚い握りでトップスピンを打っている時でも、バックハンドを打っている時でも、同じようにこの、面の中でいう「親指側」に当たるところは、ラケット面の圧力をボールに伝えづらいところなんです。

この感覚をうまく使ってボールを打つことになるので、球種の打ち分けなどに役立つ力の分布(青い部分はぐっと力が入るところなんです)は、どちらが良いところでどちらが悪いってことじゃなくて、色が付いていないところはそこにボールが当たっても面はほとんどぶれないところ。そして青い部分とオレンジの部分はラケットの中心軸からずれて「当たり損ねをした場合に影響を受けやすい場所」ってことなんです。

オレンジの部分は、ちょうど、握っている手の人差し指と親指の谷間が当たっているところに相当するので、支える力が入りづらいところなんです。

だから、ドライブ系のスイングをする時には、すこし面を伏せ気味に出すようなイメージ(実際に当たる時には垂直かそれに近くないとネットを越しません=フェデラーは平均で11°前に傾いているとか)それも、グリップ側から先行して振っていくことでボールに対してスイングが斜めに入り、回転がかかります。

さらに、このオレンジの(弱い部分)が前に出て負けづらい格好で出ていくことで、ミスショットが減らせるようになるイメージになります。

トップスピンを打つ方のほとんどは、そういうことは理解していてボールが上がり過ぎないように「下から上に」スイングをしていると思いますが、それでも相手のボールに負けるようなボールが「浮いて」しまうことがあります。

ドライブ軌道スイング

この解析写真は、ちゃんと入っている時のもの。スイングスタートから4本目の腕のあたりでインパクト(面が垂直になっていますね)。
これだと、下からバウンドの力が当たっても、スイングがボールの上側に抜けていくことになり、ボールは上に行き過ぎない格好になります。

私のイメージとしては、スイングが飛球の軌道よりも上に抜けることで、ボールを押さえ込む力がはたらく、という感じに捉えています。

上に振っているんだけど、上がり過ぎない。

それが、いっこ前のラケットでも、ラケット面は垂直に引き起こされてきています。(インパクト前ですから、ちょっと上むきに見えますし、外向きになっていますけど)

体に力が入ると、こうやってスイングがおりてきたところで脇がぐっとしまる感じがして、力が入るような感じがします。

この写真では腕を前に突き出すようにして打点を取っていますから、先に前向きにならずにスイングを体の前に作りに行っていますが、強いボールに弾かれるように浮かせてしまう時には、先に体の回転がでて、この3本目の腕の形でインパクトになるシーンがよく見られます。

この特徴は、体の回転プラス振り子がスイングですから、3本目の腕の位置だと、腕が下がっていく軌道のところなんですね。

ボールがあれば、ラケットの位置はボールに合わせて高さを変えられますが、運動連鎖は変えられません。

下からボールが上がってくる→

上からラケットが下りてくる→

脇を締めて固くするのに、肘が内側に入ってくる→

フェースのオレンジの部分に当たりやすくなる→   浮く

っていう図式です。

体の幹の部分が先に運動を始めると、右手と左手はお互いに開き合う格好になります。

それで、「開く」

結果としては、「振り遅れ」に近いような影響が出ます。その一つが「浮く」

打点の正しい感覚を身につけましょう!!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:14 | コメントをどうぞ

錦織選手の全米1R敗退…

リアルタイムで観ていました。

1セット目から、ドキドキしていました。対戦相手のペールは、リズムにクセのあるサーブ。フォームもなで肩?なのか腕が下がったところからコースの読みづらいスイング。

序盤からドロップショット、バックハンドへ回り込んでのひっぱたきなど、曲者でした。

試合を見ていて思い起こしたのは、ナダルが去年からカモられているブラウンとの戦い。

ブラウンも、ロケットのようなリターンから、一気にネットに詰めてドロップなど、走ってリズムをつかみたいナダルを相手に、なるべくラリーをしたくないという姿勢を貫いていました。

錦織は、ペールに対してグッドリターンをお見舞いしてラリーを始めて圧倒するはずのところが、そのリターンが思うようにコートに入らない。

ゆいつ、フォアハンドのストレート系が良かったですが、感覚の違う(ボールが高めに出てアウトする)タッチにも苦しんでいたように見えたし、サーブのコースを読み切れずに後手に回り、ブレイクのチャンスを活かしきれないようなシーンがたくさんありました。

第4セットのタイブレークまで、それでも自分のキープを続け、流れを相手に渡し切らずに持ち込んで、タイブレークも3−0スタートの展開でしたが、1つのミニブレイクを自ら潰してしまい、最初のマッチポイントがそのミスだったので、悔やみきれないミスになってしまったように思えます。

 

自分の形のゲームではないにせよ、要所だけは締めて2セット、3セットをとり、そのタイブレークが最後の関所だったはずなのが、取りこぼしてしまいました。

 

 

 

個人的なイメージなんですが、ゲームでの特徴は、錦織ってフェデラーに似ていると思っています。超攻撃型のテニス。

ただ、頼る武器が違いますね。フェデラーはサーブとフォアハンド。

錦織はリターンとバックハンドがカギを握ります。

世界のトップ選手ですから、その二つずつがなければダメなのか、というわけでもなく、錦織のフォアハンドはやはり脅威でしょうし、フェデラーのバックハンドも多様性があって攻めづらいところなんだと思います。

サービスゲームが安定してキープでき、セットの序盤でブレイクを得てリードすれば、精神的にも落ち着いて逃げ切りに入れる。

試合の中では、1ゲーム、調子の悪い時にはセットの中で1ゲーム、ブレイクの芽がでてピンチを迎えるゲームがある。それでもデュースにもつれながらもキープをすると、その試合は勝てる雰囲気を多く帯びてきます。

よく似ているのは、テンポの速いラリーの展開、相手にテニスをさせて迎え撃つよりも、自分の展開を先に作り、相手の動きを牛耳るような試合をします。

比較すると、ジョコビッチはそういう攻撃もできるし、相手の攻撃を許さない高い守備力を持っていて、バランス良くそれらを出し入れできる。

マレーやナダルは、相手に先に踏み込ませて、どこまででも走れる反応とダッシュで、先に攻めたかった相手の動きの逆側へカウンターを取りに行くのがうまい。

錦織とフェデラーは、ベースラインから下がらずにどんどんテンポを上げていける、というのが特徴でしょうか。相手は走っても走っても振り回されて自分の自由なショットでゲームを作れなくなります。

 

それが、今日はリターンから作れずに、ブレイクがなかなかできない後半の戦いでした。

 

いつも、勝っている時でも、こういう紙一重のところをなんとかしてきていまのランキングに入るんだろうなぁ…

今日は負けてしまって日本中が落胆したような感じですが、考えてみれば、たまたま相手に持っていかれただけで、錦織の凄さは変わりません。

 

ただ今後は、テンポを上げてネットプレーのでフィニッシュするとか、1stサーブが精度高く入って、相手がどうしてもブレイクできないような、フェデラーがもっている要素をなにか持てるようになりませんかねぇ。。。

外野だから好きな事言えるんですけど。。。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:14 | コメントをどうぞ

逆説で理想のラケットを語ると

理想のラケット、っていうタイトルで書いたのが、結構読まれているようでしたので、気を良くして?同じネタを続けてみようかなと。

それで、理想のラケットはどこかにあるのかもしれないけど、自分の中にそういう明確なイメージがあるのかというと、正直わからない。

それで、自分のスペックに見合ったラケットありきの観点からではなく、理想のラケットと呼べる一本には、いつも出会えるとしたら、それはどこのメーカーのなんてラケットなんだ、ってことを考えても見ようと思います。

ワタシの理想のラケットの、100点満点じゃなくてもいいから、いま探せる中で、どんなラケットが欲しいかと言われれば、タイプはあります。

 

これは簡単なんですね。さすがにいろいろ試してきていますから、自分の好みははっきりしています。

BOX形状のフレーム断面であること(正面からのフレーム厚は薄めが好き)

トップライトであること(張り上げ状態での静止バランスは315mm程度)

フェース面積は95〜100程度

フレームの厚みは20〜22mmまでの間

ストリングパターンはメイン16・クロスは18か19

グリップサイズは3・形状はheadのスピードタイプの方

重量は…今の所なら、300〜310g

というスペックで探せば、いままでの好みに合致します。そうすると、いろいろなメーカーさんのこのスペックかそれに近いものを探していくうちに取捨選択していける。

そうすると、いま使っているMANTIS PRO 310はやっぱり理想的なラケット。

なにがいいって、主張するような癖がまったくないこと。

そう、癖のないフレームって、探すと結構ないんです。

RA値は低めがいいです。しなるラケット。60とか?

 

 

大きく問題になるのが、スイングウェートです。

前回語ったのも、結局はそのことをどうイメージするのかってこと。

フレーム重量が軽めでも、いま使っているラケットと同じ数値が出せるのか、そしてスイングウェートの理想値を仮に305〜310として、その数値が出る、いまよりも静止重量が軽いラケットがあるのか、ということがよくわかりません。

予想としては、ある。

そうすると、ボックス形状でなくとも、ある程度大丈夫かも。

ピュアドライブみたいな、フレームが強くて高反発というか、球離れが早いタイプだと苦手です。

インスティンクトとか、スピードみたいなのは逆にオッケー。

ウイルソンだと、ブレードなんでしょうが、ブレードはちょっと飛ばない感じがありすぎ。難しく感じてしまうかもしれません。

スリクソンの2.0あたりも好きそうですが、ちょっと5.0あたりにも興味があったりして。

そういうなか、軽すぎて負けてしまうものや、振った時のスカスカ感、ボールが乗る感じの好き嫌いなどで切り捨てていけばいい。

いま、とりたてて新しいラケットが欲しいってわけではないのですが、考えてみればそんな感じで、

 

なにしろ軽くてもいまくらい信頼できる打球感のよいフレーム、探してます。

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 06:00 | コメントをどうぞ

グリップが太い・細いについて

グリップに関しては、ワタシ、今年に入って何度となく枕元に「グリップの神様」が降臨めされて、いろいろとヒントをくれる、という恵まれた?朝を迎えているんです。

実際には、神様のお姿を拝謁したことは無いんですが、日々テニスのことについて考えるあまり、打点で起こっていることをどうとらえているかをイメージしたら、グリップの感覚にそのほとんどをゆだねているということに気づいた、ということになると思います。

ただね、ほんと、そこまでいつも考えなかったわ―、っていうことにも気づくことがあって、まるで自分ではなくて、神様がそっと教えてくれたような気になったのはホントです(笑)。

そんななか、18でテニスコーチの道に入って以来、ずっとグリップサイズは2がちょうどよかった私なのですが、このところ、サイズアップしてきています。

なんどかそのことについては触れたこともあるし、もっと以前から書いている、FC2のサイトの方でやっている「身辺テニス情報(改)」というブログ(これもワタシが書いています)でも、もっと詳しくかいたことがあるかもしれません。

もともとは、レッスン数が多くなって、その日の最後が上級のレッスンだったりすると、手のひらが疲れてきて、痛くなっちゃうってことから考え始めたのがきっかけでした。

 

細いから、握力がいる、ということはもとから知っていた知識ですから、それまでは、「打つ瞬間もそんなに握りしめない」というスイングを覚えることで、疲労の少ないテニスをしようとしていたわけです。

細いグリップは、操作性が良く、握力が必要な感じになる

という二つの要素について知識がありました。

たとえば、野球のバットの、グリップ側を握れば、手首がくるくる回るようにバットを振り回せます。手指にゆとりがあるので、しっかり締めつけて放り投げないように持っていられますし、手首を使いやすい状態にあります。

逆側の、太い方を握れば、バットの太い部分が、手のひらの「ヒール」(小指の下側のふっくらした部分)にあたって邪魔になり、手首が使いづらくなります。

テニスラケットのグリップは、そんなに極端に変化はありませんが、手のひらの神経は鋭敏で、直径で1㎜・周囲で約3㎜変わる(それでグリップサイズが1つ変わる)ことを、しっかり認識します。

ラケットを扱いなれている人ほど、「いつもと違う」感がはっきりします。

ワタシの場合、最初は手が疲れるので、握力があまりいらなくなるだろうということと、その原因となる「手首を器用に使ってごまかすショット」を減らそうということに着目したところからグリップの太さをいじることになりました。

 

さいしょは、厚みのあるレザーのグリップに交換して、少しだけ太くなり、7gの差でグリップ側にバランスがすこし寄る、ということも考えてやってみました。

手のひらのくぼみになるところに、パッドをいれて、オリジナルのエルゴグリップみたいなことをしていましたが、それはもうやめました。

いまは、バランスよりも全体の重量を軽くするためにシンセティックのグリップに戻しましたが、元巻の下に厚紙と、テーピングをして少し太さが出るようにしました。

使ってみて思ったのは、手首を後屈(手の甲側に折る)ことは手のひらを開くことと通じるので太くなっても全く問題なく、掌屈(手のひら側に折る)ときにやりづらくなるってことで、それが必要になるのはサーブとスマッシュのオーバーヘッド系の時に影響します。

現実、それを知っているからなのか本当に太くなったせいなのか、サーブを思いっきり打つとオーバーが多くなりました。

ただ、バックハンド寄りに薄く握ることでサーブのスイングが正しくなり、当て方の効率も良くなったらしくボールにしっかり乗るような感じが分かるようになりました。

ワタシにはメリットの方が多く、デメリットになりやすい項目は気にしなくてもいい程度だと判断したので、今後ラケットを購入するときにはサイズを3にして買おうと思います。

 

個人レッスンで生徒さんを見ていると、太すぎてうまく扱えていないような人も、細すぎて扱いきれないような人も見かけます。

大概の人は、それを見つけた時にちょっとサイズの違うラケットを与えると、ショットが安定します。

太すぎる人は、ボールが当たった衝撃を手のひらで受け止めきれていないような感じで、パワーロスをします。さらに打点に合わせるのに瞬時にラケットを出すことが出来なさそうなスイングをしています。

細すぎる人は、ラケットヘッドが重たいような感じに見えて、ボールの威力をコントロールできないような感じがします。手の中でヘッドが回ってしまってラケットコントロールができないようなスイングになります。非力なジュニアや、初心者の女性などによく見かけます。

自分がへたくそなんだ・・・と悩む前に、手の感覚がボールを打つのに役立っていないとしたら、道具との相性が良くないことも疑ってみると良いでしょう。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:07 | コメントをどうぞ

理想のラケットを考える

これまで、さんざん自分のラケットをいじくりまわしておいて言うのもなんなんですが、本当の100点満点のラケットって、どんなものなんだろうか。

重さは、いまでこそ使用状態の重さが340g前後のものですが、言ってみれば重い。ただ、重さを利用して打つスイングなので、軽ければ今度はどこかがくるってしまうかもしれない。

ストロークで必要な重さと、ボレーなどの素早い動きで必要な軽さ。これを満足させるポイントがクロスするところはいったいどこなのかは、自分でもまだわかりません。

プロ選手が扱っているラケットは、大概が日本で流通しているものよりも重たいものだと聞きます。その割には(鍛えているから当然なのでしょうが)軽々と、自分のイメージに描いた通りのスイングをして、狙った通りのショットでゲームを組み立てているんだろうなぁと思うと、自分にはもっと扱いやすい『軽い』けど『打ち負けない』ラケットがあるんだろうか、なんて考えてしまうわけです。

 

さて、ワタシのマンティス プロ310は、ピックアップウェートが340g。そして、ラケットスタジオで測ってもらった「スイングウェート」が309(単位はわすれました)。

もっと軽量の、トップヘビーのラケットを試せば、スイングウェートがもっと上がるはずなんですが、つりさげ重量の方がどうバランスを取ればいいのか、もうちょっといろいろ試してみなければなりません。

 

ここで興味のある事がひとつ。

 

ラケットスタジオさんで、開発中。。。という話だったのですが、グロメットレスのラケットを作っているとの事。

このフレームの、一つの欠点?が「折れなくなるってことなんだよね」と。

???

と変な顔をしていたら、「グロメットってのはさ、成形したフレームにドリルで穴をあけてカーボン繊維を切ってるって事だろ。だから、強度はそれだけ下がる」という理屈だそうです。

工場で成形された、穴もあけていなければまだバリも取っていないフレーム(198gしかなかったんです!)を出してきて(!)、思いっきり床にバーンって叩きつけたら、硬い音がして全く折れたりせずに跳ね返りました。

ね、こんなにしっかりしているんだよ、と教えてもらったのですが、フレームがそうやって強固になるってことは、軽くても打ち負けたりせずに打てるって事なのか?

疑問が残ります。

もし、肘などに影響がなくて、自分の好みにバランスを作れる、極力軽いラケットを作れるとしたら、それはすごい事なんじゃないかと思います。

スイングウェートの数値もそうですが、実際には自分の手で持って、どこにフレームを感じるポイントがあるか、そういうのを満足させられれば、例えば速いサーブを、軽やかにブロックして攻撃的なプレーをする、なんてことも出来るようになるかもしれません。

 

その時に、「軽すぎない」ラケットはいったい何g必要なのか、ということは・・・

 

興味はつきませんね~

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 14:10 | コメントをどうぞ