道具がよくなった

最近、ラケットスタジオにいって、ウッドラケットをよく目にする(ヴィンテージを常設展示しています)というか、手に取ってベタベタ触っちゃってるんですが。。。(笑)

木工事をすこしかじったことがあって、大工さんの仕事より、家具やさんっていう職人さんの木工品が、すごい精度で作られていたり、すごく気を使って丁寧に仕上げられていたりすることに関心がありまして、ウッドラケットも工芸品みたいなものだなぁと思ってしげしげと眺めています。

見れば見るほど、おもしろい。けど、基本知識がなさすぎて、いまいち突っ込んでいけない。たとえば、時代背景とか、その時のテニススタイルとか、世界的に活躍していた選手の実際に動いているプレーとか、プレーを使っての駆け引きのみれる試合とか。。。

ちょいちょいこのブログでもプロ選手の技術って、現代の最高峰の技術だと思って追っかけているわけですが、ワタシの知る「生で見た歴史」ってマッケンローとコナーズが一番古い時代。

その85年にはUSオープンでレンドルが初優勝して、ランキング1位に躍り出た年でした。世代的に「エースをねらえ!」の時代でもあり、少女マンガをみない男子だったので、内容も分からずにテニスって女の子に人気のスポーツだと思い込んでいました。

その年に初めて見たのがそのレンドルとマッケンローの決勝戦。衝撃でした。速くてボールが見えなかった。江川卓が150キロの速球を投げていた時代に、サーブ200キロっていうのも衝撃でした。

それから、30年。ストロークも、ボレーも、技術は進化しました。

簡単に言うと、自然な人間の動作でボールを打ってもそこそこコントロールできるらしい時代に入りました。

ジム・クーリエの登場あたりから、テニスっぽいフォームよりもダイナミックというか乱暴にすら見える強打でも、コントロールができる人が出てくるわけです。

自然な動作、ってワタシが思うのは、こないだ書いた「投球動作」です。モノを飛ばす、っていう基礎がそこかなと。

その動作の一部抜粋であったり、回転をかける方向というか、面の安定を図る方向にある一定の約束を作っておけば、打球面をしっかり作って再現性の高い技術を作り上げられる。もちろん、そのプレーヤーのオリジナルになるように作り上げられると思います。

ひとつには道具の扱いやすさ。重さというか、軽さというか。それと、道具の安定性ですね。ボールの衝撃に負けないような剛性が得られていますから、多少のオフセンターショットをどうにかしてくれる。

戦術的に最も進化を遂げたのは、ワタシはサービスリターンじゃないかと思っています。道具のおかげで下手なテニスがうまくなったりはしないのでしょうが、うまい人の「もっとできるようになりたい」が手助けされるようになった、というのが加速の原因でしょうか。正しい感覚や、そのために必要な要素があるはず、っていうところに扱いやすい道具さえあれば、というようなことで進化したのではないでしょうか。

坂本師匠のところで、ラケットを時代ごとに追っかけられる名鑑を見れるのですが、ラケットをめぐる特許の内容だけでも、百科事典みたいな厚さの本ができるくらいの量です。

よくもまあ、こんなところまで思いつくなぁ、と先人たちの知恵に驚くというか頭が下がる思いで見させていただくのですが、よく考えたら、どれもこれも、それによって持ち手の感覚がよくなるだろう、とか、いままでそんな感覚でボールを感じられなかった、と言ってもらえるように考えられているものなんだと思いました。

フレームの形状、ストリングの張りパターン、操作性、スイートエリアの拡大…いろいろなところに星の数ほどのアイデアがあって、(原書が英語なのでろくに読めていませんが)目を丸くしてしまいました。

シューズ・ボール・ウェア・その他小物たちにいたるまで、そういえばワタシがテニスを始めたころとはすべて変わっていると思います。

以前、二十歳のころに買ったプロスタッフ(セントビンセント)を持ち出してきて、当時フェデラーが使っていたモデルの「K six-one tour90」と同時にガット張って、使い比べてみたことがありました。

似たようなモールドですが、使い心地というか、コントロールの感覚が全く違う。古いラケットは古くて腰が抜けていたのかもしれませんが、スイングしてもただのラケットで、使いこなせない人にはいうことをきかない、そんなゴツさが感じられました。

新しいタイプのラケットは、似たような形状でも、ボールが乗った感触、押し出して軌道に乗せてくれるような感触があり、明らかに手の感覚でコントロールができるような気がしました。

フレームが柔らかいというか、ボールを包むように感じられるフレームに仕上げられているような感じがして、「へえー」って思ったのをおぼえています。

ま、今となっては、プロ契約の選手には特別誂えのラケットが手渡されていて、ワタシが手にしたラケットと同じ感覚をフェデラーが持っていた、と想像するのは勘違いだったかも、なんて知っちゃったんですけど。。。それだけに、メーカーさんはより選手の要望に細かくこたえられるノウハウを持っているんだと思います。

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:43 | コメントをどうぞ

ワイパー(死語?)スイング

そう言やあこの言葉、聞かなくなりましたね。

豪快に腕をまあるく振り抜く、いわゆるワイパースイングでは、トップスピン過多になってスピードが落ちるので、ブルゲラとかベラサテギとかムスターとかのような唸りをあげて落ちて弾むようなトップスピンから、スピードもあって強烈な跳ね方をするエッグスピン(エッグボール)…なんて言われるショットがメインになってきました。

まあプロのレベルで打っているトップスピンはほとんどそんな感じだし、一般の球の速い人が打つよりも速い球を弾道高く安定して打ってきますから、回転量も相当あるのでしょう。外国人選手はさらに…あー、キリオスのフォアハンドすごかったですね

さて、スイングの後半、フォロースルーでフォアハンドはプロネーションする。バックハンドではスピネーションがなされます。

手首ではなく、前腕部分の回内と内旋。手首ももちろんフォローしますから、固定されている方向と動かしていく方向とがあります。

ストレートアーム型

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ベンドアーム型

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ストレートアーム(肘が伸びるタイプ)は、グリップが薄いとそうなりやすく、ベンドアーム(肘が曲がるタイプ)は厚い人ならそうなると思います。面が向くときの腕の形ですから。

どちらも、インパクト付近のラケットの動きは、面の向いている方向ではなく、エッジ方向。そうでなければ回転がかかりません。

手の中では、面の向きを維持しながらスイングすることでコントロールの要素が出るわけです。腕は打点に向かってラケットを入れてくることでパンチ力というか威力が出る動きをすでにしているので、インパクトは「いかに正確に当てるか」と「いかに狂わずに面を維持するか」が課題になります。

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ヘタクソな絵ですが、打点にラケットを合わせる動きと、そのあとの面の向きを維持するイメージを描くとこんな感じ…でしょうか

実際にこの動きにスイング自体が見えることはありません。手(腕)の要素はこんなイメージってことです。実際には肩がまわっているはずなので、一貫した滑らかなスイング軌道にしかなりません。

グリップをフォアよりに持つことで、手のひらがグリップを支えて、ヘッドが前に出すぎることを防いでくれるはずです。

面はボールを後ろから支える形になり、腕は肩によって支えられる形になります。

ここでコツは、グリップエンドを支える手のひらの「ヒール・パッド」小指の下の、お肉のプニプニした部分です。

グリップを握る指と、そこの部分でボールに向けて面を出す、というかきちんと当たる位置に手を動かす。

ボールを飛ばす、っていう意識でスイングする人の方が当たり損ねが多いはずです。

ラケットを持った腕を、ボールに向けてしっかり当てるために出す、って感じです。

腕は振り子の動きでエネルギーを出せるので、腕の振りを「そこまで」で終わるようにするくらいの気持ちでスイングしても、そこから先にラケットヘッドに加速が乗るようになっているので、そこでパワーダウンすることはありません。

文章で書くことで違うイメージに思われちゃうのが怖いので繰り返しの記述ですが、肩も回転しているし腕の重さはそんなに簡単に止められないと思うので、あくまでもインパクトを正確にするために打点にラケットを入れるような感覚はそんな感じ、という説明ですから、このイラストみたいなスイングしないように!

ワイパーは、平らなガラス面をこすることで雨粒を除く道具ですから、平らなラケット面が面の向いた方向を維持したスイングをするってことをイメージするのにいいわけですね。

最初っからエッジ方向にスイングする(昔いわれていたワイパースイング)と、スイングのベクトルが打球方向(狙った方向)と違うために回転がかかりますが、スイングスピードを上げても正確性がなくなってさらに回転量が増える方にパワーが使われますから、遅くなって浅くなっちゃったりして、パワーアップの恩恵を受けられない、なんて感じ方をする人も出るはずです。

フォワードスイング中のスピネーションを抑える、という意味では振り始めでフェースを伏せていくような感じで間違い無いですが、ボールに「当たり」をつけるような感じにして、腕とラケットの芯をボールにぶつけるような感じだと思ってください。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:10 | コメントをどうぞ

フォアとバックはほぼほぼ逆

片手バックのストロークの話です。

感覚的には、フォアと同じものを求めてしまいがちですが、バック(背)というだけあって、フォアとは逆位相なんだということを、ことあるごとに思い知らされています。

バックハンドが難しいのは、背中側で感覚を得なければ…というのがわかるようになるまで時間がかかるってことなのかもしれません。

両手打ちのバックは、左手側が腹の方に出てくるので、フォアの感覚が使えます。右手の感覚を使おうとすると、バックっぽくなります。

例えば、フォアハンドの打点を、低いところ、高いところに対応させてドライブで打ち返すってことを考えましょう。

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腰の高さの打点だと、ワタシのイメージでは「手(の位置)をボールの上に入れる」ようにしたら、そこからラケットのアクションがボールの上側に出ていくことでネットを越すように打つことにもなり、ネットを越した後確実に落ちるようにもなる。

これが基準で、低くなれば、腕を振って行く都合から、

ボールの外側に向かって手を入れる

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という感覚にします。インサイドアウトの格好で、サイドスピンをかける格好になります。例えば、ストレートに打ったとしたらシングルスラインから内側に切れ込んでくるような回転です。

そのためには、横向きに腰と肩を深くターンして、ボールを呼び込んであげないと、うまく持ち上げられません。

前向きに届かないかも、くらいに足も手も伸ばしてドライブ系で打つと、ヘッドが下がっていてもインパクトの頃には上がってきてしまうので、持ち上げられなくなります。

これが、片手バックの低い打点は、前向きにはならない(片手バックだから)ものの、うんと腕を前に出してヘッドを跳ね上げるように使っても、ちゃんと打てます。

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腰のターンは必須ですが、そうやって肩さえ入っていれば腕を前に突き出すようにして打点が取れます。

高い打点では、フォアは前向き。

下から上にはすでに手は届かなくなりますから、上体を前向きにしてコブシを内側に引っ張り込むようにしてワイパー気味に振れるように面を残します。

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ヘッドはインパクト前後で上に出るようになりますから、それ以上ボールが上がっていくことにはなりません。ということは、ネットの方に行っちまわないように気をつけてスイングすれば、垂直面ができやすく、肩の回転はそこから左手側に引っ張り込みながら自然に回転して、腕ごと押し込むようなフォームになっていきます。

この打点が腕をたたんで後ろ寄りになるほどスピネーションが効いてしまって上向きになる可能性が出てきますから、吹かすことにもなりかねません。

バックハンドでは、これを深く横向きにして行った方が安定します。というか、高い打点になればなるほど、普通にスイングすれば腕が上がっていってしまうことと、打点を前に取らなければならないのですが、垂直面を保持出来なくなって上に打ち上げてしまいます。

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それを、肩で堪える。

フェデラーはもともと横向きの強いフォームですが、まるでフォアのようにバックハンドを打ち込むガスケでも

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両腕を肩の高さに保ちに行くようなスイングになるため(この写真の後には左手も後ろに引っ張ることになります)、打球方向に対して横向きでなければ面を保持出来ません。

手首よりもヘッドが上がっていなければ、腕の高さが届かないような打ち方になりますから、高い打点が肩よりも上になるほど、ヘッドを縦にして面を作ることになります。

ストロークの腕の強さは、肩よりも腕が上がると力が入らなくなりますから、ラケットの長さを利用して打点の高さをとることになります。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:47 | コメントをどうぞ

全日本三日目

11月3日は祝日で、レッスンも入りませんでしたし、有明に行って全日本選手権を観に行きました。

毎年、火曜日は行くことにしているのですが。。。(笑)

今年はテニスブームに火がつき、昨日月曜日は平日にもかかわらず結構な人だかりだったとか。

今日は祝日、さらに。。。と思ったら、電車から人混みが。

東京モーターショーも隣で開催されていて、なんか「さすが東京!」って感じでした!

 

ワタシとしては、今年は長尾克己選手に注目していて、パワフルな片手バックハンド、そしてそれ以上にパワフルなゲーム運びを是非ナマで見たいなと思っていたら、初戦を勝ち、次は仁木拓人選手との2回戦。

これ丁度、火曜日だなぁと思って月曜の夜にOOPを見たら、第一試合から。10:00スタートの1番コートです。

その他にも、鈴木貴男vs綿貫祐介、大西賢vs小ノ澤新、江原弘泰もみたいし片山翔も見たいし、野口・笹井vs綿貫兄弟というカードも。

女子も面白い試合がシングルスにもダブルスにも組まれていて、こりゃあなんかもったいない日に来たねとすら思っちゃいました。

長尾選手は仁木選手に惜しくもフルセットの末敗退しましたが、爽やかな握手と、観客席への腰の低い礼で、うわ、いい人そう…って態度。ラインジャッジに不服が出る相手に向かって、「いまのは入ってたと思いましたけど」って声をかけるとか。必死であげたロブがネットを越さなくて「あれっ?」って自然に声が出ちゃったりとか、イケイケオラオラみたいなテニスからは考えられない謙虚な人。

セイバーも何度も挑戦していて、ダブルスの強い、ボレーに自信のある長尾選手なりにプレーを進化させるもんなんだなと思いました。セイバーじゃなくて、セイブン(SABN/スニークアタック・バイ・ナガオ)か?

大西賢選手も、1セット先取して、セカンドをリードしながらブレイクバックされ、ファイナルセットも5−5までもつれながらも押し切られてしまいました。予選からフルセットのギリギリのラインを突破しての進出だったので、残念です。(小ノ澤選手は8シード)

鈴木貴男選手は、最初のアップからなぜか「勝ちにいっている」とは感じないプレーでした。相手のショットに軽く合わせてタッチしているような。フットワークはかなり、というかさすがのレベルであの鮮やかなサーブ&ボレーのステップなんですが、タッチは綿貫選手のショットに弾かれるような感じ。

1セット終了時点でメディカルタイムを取り、肘を痛めたようでした。

39歳。また来年も見たいです。

コロシアムに行って、近藤大生vs福田創楽は、最初のセット途中から福田選手が当たり始め、4−0リードから逃げ切った近藤選手が1セットとったものの、続く二つを押し切られて敗退。コロシアムに入ったところが4−0近藤だったのですが、そこから快進撃、というような試合でした。

途中途中抜けながら、いろいろなコートを見て回っていたのですが、最初の長尾戦と、第3試合に組まれていたダブルスは見逃しちゃいけない、と思っていた試合でした。

野口・笹井vs綿貫祐介・陽介

昨年、この野口・笹井は第2シードだった内山靖崇・松井俊英を破った試合を見ていて、素晴らしく息のあった、ダブラーが唸るダブルスを見せてくれましたので今年もやってくれるんじゃないかとすごく期待していました。

綿貫兄弟は手堅くそして強いお兄ちゃんと才能も度胸も素晴らしく、伸びやかなプレーをする弟くんのショットに押され、ブレイクがなかなか出来ていませんでした。

野口・笹井ペアはところどころで素晴らしいプレーで我々を沸かせてくれたのですが、最後は笹井さんの方が崩れ、そこに付け込まれる形でマッチポイントを奪われて敗退しました。

野口選手のすばやく強いネットプレー、前に信用をおいて、的確にストロークを配球する笹井選手。もっと見ていたかったです。

最後のコロシアムでの添田・内山vs竹内・岡村の試合まで見ていましたが、今年は本当に楽しませてもらいました。

もう10年連続で観戦に行っていることになりますが、選手のことも少しずつ覚え、去年から楽しみにしていた試合でしたので、見ている方も自然と力が入り、全日本ならではの選手に近い位置で見れるところもあってやっぱり面白いなと感じました。

 

それにしても、火曜日の全日本とは思えない人だかりでしたね!

日曜日(決勝)はコロシアムだけに人が来ますが、アウトコートの人たちをみんなコロシアムに入れたら満員だったんじゃないでしょうか?

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:44 | コメントをどうぞ

片手バックハンドの打点

自分なりに、「おおーっ」って思うような発見が、この1年位にあったんですが、もともと持っている「自分の中の常識」と食い違うような気がして「?」ってなっていた項目があるんです。

ワタシ、片手のバックハンド。

去年の夏は、藤井コーチと組んで千葉県選手権に出たんです。

その頃は、ワタシもどっちかっていうとリターンはバックサイド。

ようはクロスに打てればあんまり気を使わなくてもいいことが多かったんですが、藤井クンがやっぱりバックサイドで、ワタシよりもレベルが高い。

当然、譲るわけです。

そうなってくると、センターに来た速いサーブを、バックハンドで逆クロスに打てないといけないことになります。(フォアサイドだから)

これがねぇ。。。苦手だったんですよ。。。

速いサーブと、跳ねて食い込んでくるサーブ。どっちもヘッドが出てこないうちに手だけ打点に入っちゃって、逆クロス側に吹かす。

去年は苦肉の策で、もう両手で打っちまうか!とかやってましたが、やっぱりボールにはいるのが違う感じなので片手に戻したり。

選手権が終わってから、そのうちわかってきました。

ワタシみたいな、がっつり肩を入れるようなテイクバックの人…って限定なのかもしれませんが、ボールは深めに呼び込んだ方がいい。

ヘッドをグイッと立てるような位置って、あんまり前の方ではできないっていうか前の方でやるとクロス向いちゃいますから、肩も深くターンしますし、打点も後ろ寄りになります。

 

って書くと、まあ絶対説明が足りない。これじゃ100のうち30くらいしか書けてない。

重要な部分は、腰とスタンスにあります。右肩はテイクバックの時に下がりやすいんですけど、それもダメ。

左足を極力一瞬で後ろに少しずらして、腰を左にひねって深さを出しておかないと、この打点が出てきません。

もう一つ、フォアハンドではヘッドを手首よりもあげると、もうボールはネット越さないくらいしか上がらないんですが、バックハンドではそのくらいがちょうどいい。

そこが、「?」な部分でした。

ま、手首の骨(関節)の都合なんですよね。バックハンドはそれ(ヘッドあげ)やっても平気なの。

むしろ、そうしないとヘッドのところに来るボールの衝撃(あるいはスイングスピードに対する後ろ方向へのラケットの回転トルク)に耐えられません。

手の中で、グリップをどう扱うか、ってことがわかれば、ほぼ100いえてます。

 

さあー…文章だけで理解できる人!

天才だと思います(笑)

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:30 | コメントをどうぞ

基礎は怠りなく…

身体操作上の基礎(体全体のリズム・動作法)

打球感覚上の基礎(手の感覚)

待球感覚上の基礎(目で見たものとの判断・対応)

ラリーをするときの基礎(打つ、構える、見る、判断する、動く)

ゲームをするときの基礎(状況判断、コートの使い方、ショットの使い方)

など、基礎ってひとつじゃありません。

打球法だけをとれば、自分の体の中でどうやっているかというイメージと、実際に自分ができたパフォーマンスとにギャップがあれば、修正するのか、そのギャップを理解した上でゆとりを持たせた結果に期待するのかはプレーヤーのものです。

 

この項で書こうと思っているのは、打球法(その他は説明するっていうか、プレーしながら身をもって覚えていくこと)についてのことです。

手でボールを持って、目標に向かって投げる時、手から先の感覚の方が強いはずです。コントロールがちゃんとできる人ほどそう。

手の中に対象(ボール)があるわけですし、手って神経が繊細な器官ですから、手がボールを感じていることが最も重要なことで、それをどうやってスイングしてリリースするかってことは、簡単な内容だったら説明はいらない。

専門的な野球のピッチャーの技術といえば、そりゃあ奥が深いのは、何の道でもそうでしょうから、そこは論じません。

ティッシュを丸めてゴミ箱へ投げ入れる、なんてことをするときも手がそのティッシュをどう感じているかが大事だったりしますよね。

大きさや重さが違うわけです。ボールと同じ投げ方じゃないかもしれませんね。

でも、基礎はいっしょ。

急に左手で投げたりしないでしょうし、小指の方に持ったりもしないでしょう。肘を伸ばしっぱなしってこともないでしょうし、突然ティッシュの時だけカーブかけちゃったりすることもしないでしょう。

ラケットを扱い慣れてくると、それと近い感覚になってきます。

ワタシの場合、そうやって「慣れた」と感じるまで30年近くかかってるわけですが。。。正しく指導してくれる人さえいてくれればな、と思いました。

テニスの場合は、ラケットにボールが当たるとどんな感じがしてどうやってボールが飛んでいくか、ということを見比べながら、体の感覚を磨いていきます。

そんな、何年もかける必要はありません。

ワタシの場合は、見た目から真似をする、という勉強の仕方をしていたせいで、ああでもないこうでもないの時間が異常に長かっただけです。

感覚のための要素の練習をしっかりやっておけば、自分のフォームの中にその感覚を落とし込めればいいわけです。

できれば、実践的な練習まで、結果にとらわれずに要素の練習をしておいて、ラリーやゲームのシチュエーションになっても練習の成果を試せるくらいの「度胸」が必要です。

度胸ってのは、覚えたてのことが確実にミスなくできるわけがない、ということに基づきます。それでもやってみよう!という意欲がなければ、自分がもうひとつ上のステージに上がるなんてことはないですから。

コーチについて、引き上げてもらう、ってことは申し訳ないけどできません。最終的には、その麓まで連れて行くことができても、上がるかどうかは本人なんです。

練習でやった内容を、ゲームの中で自分が動かす風景の中で使えるかどうか、使えるまでやってみる、ってことができないと、時間がいくらあっても進みません。

時間がいくらでもあるのでしたら、強制的に毎回コーチがその動きをやらせて、慣れさせて行っていつ間にかできるようになってる、なんてこともあるかもしれませんが、ワタシだったら言いますよ。

「ほーらできるんだから、最初からやっときゃあもっと楽だったのに!」

基礎って面白いもので、何度も「あーやっぱり大事なものなんだなぁ」って思うものなんです。

もし、そういう項目がみなさん一人ひとりにあるのなら、それ、基礎です。

いつでもそこに戻って確認すると、「忘れてたわ…やっぱ大事」って気付くと思います。

大事なものは、大事にしましょう。

忘れても、思い出せればいいんですから、調子に乗ったり、勘違いしたりして、自分以上のレベルのプレーをしていっていいんです。

そのプレーは、ちょっと気をつければちゃんとできるプレーなはずです。雑に扱うとミスになるかもしれないってこと。

そして、雑になっているものほど「基礎」のことが多いものなんです。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:41 | コメントをどうぞ

打ち方の中で説明のむつかしい部分

二つあります。

ひとつは、ボールを見ることのコツ。

もうひとつは、握り方=ボール感覚というコツ。

あまり、そこのアドバイスをしている職業コーチもいらっしゃらないのでは?

ワタシ自身、そこの差を実感して、自分のフォームを変えていないのに打球があれだけ変わることに疑問を持たなければ、そこのところに注目はしなかったでしょうし、知識もなかったと思います。

たとえば、スクールでコートを3列にタテ割りしてラリーをするようなとき。

3列にすると幅が狭くなって、ちゃんと狙わなきゃ、というプレッシャーが不思議なくらい増します。

ある時、急に調子よく、どんなボールも外さずに打てるような気がして、「あれっ、俺うまくなった?」と勘違いしました。感覚がよかったんです。

打つ前から先にスイングの軌道をボールに合わせる準備ができるような感じがして、スイングをスタートするときには「あとはうまく当てるだけでいい」というような状態でインパクトを迎えられるような気がしたんです。

で、次の日、ぜんぜんダメでした。

もちろん、フォームなんか変えてませんし、むしろリズムよくボールに入ろうと意識して、昨日のようなラリーで丁寧にお客さんと長く続くラリーをしようとしていたのに、です。

バウンドに自分のスイングが…いや、予測が合わないような感じで、さすがに自分のレーンはかろうじて守るものの、ボールが死んだような勢いのないバウンドになったり、急に当たってショットが速くなったりして、相手のお客さんがリズムを崩すような返球が続きました。

 

その差は何だったのか?

ボールとの距離、という答えが一番先です。自分のスイングエリアにゆとりのある状態でボールを待てるのなら、自分が狙ったスイングをする準備をして、そこに向こうからボールが入ってくる(追いかけるのでなく)ようにすれば、ボールが自分のものになったような感じで打てます。

ストレート半面とか、上述の3列のような、コースを正確にするようなラリーの場合は、すこし下がってボールに自分から近づくようにしながらスイングの形を先に作れればOK。

そこに例えばシングルスの試合のような、自分がどこに立つこともどこを狙うことも可能な場合は、腰から肩のターン(ひねりこみ)がかなり重要になります。

来た方に返すのと、自由に正確に打つのとは、ちょっと違うんです。

乱打、といっても「ラリーを続ける」ことが目的の場合、相手のいる方にショットを打つので、ボールに合わせるのがうまければそれでいいんです。

ゲームの要素とか、練習で相手を振ったり、または振られるようになれば、アウトせずに相手のいない方に打ち返す、「ラリーを(自分が)終わらせない」ようにする打ち方が必要になってきます。

その時に、打点のエリアに「奥行き」を求めらるようにしておかなければ、ただ打点は「来たボールを跳ね返す」ための点になってしまいます。

膝をまげろ、といいますが、膝の屈伸がスイングのパワーになることももちろん打球技術として必要ですし、膝を曲げることは腰をひねることにも直結することなので、「膝はまげなくていい」なんてことは絶対にありません。

「膝はそんなに曲がらなくても大丈夫」なら話は分かります。要するに「柔軟にしておいて体の動きを助ける」という範囲が可能ならそれで充分です。

だから、レディポジションでは突っ立っていてはだめですよ。ステップや膝でリズムをとることです。スタートに瞬発力を持たせることや、先に腰のターンをしておけば追いついてすぐにスイングに入れるようにもなります。

もう一つの握りの中のラケットの動きの把握も、意識していない人の方が多いでしょう。

自然とできる人もいますから、うるさく言うべきことでもないのかもしれませんが、できずに悩んでいる人には、そこで感じられるラケット面とボールの当たった感覚がどうやって消化されているかは聞いた方がいいです。

ただ握っているだけでも駄目でしょうし、力を入れれば何でも言うことを聞くような道具でもありません。

力を抜く、という言葉だけでも駄目でしょうね。ラケットにはタテにもヨコにも軸がありますから、ラケット自体の動きを手が把握して制御できればそれでいいわけです。

スライスがどうしても打てない人とか、あらかじめ握りが悪いと思ってみてあげないと、振り方をいくら説明しても理解されない場合が多いです。

コーチが説明して、うなづいているから理解しているのではなく、それですぐできないのならできないのですから、理解はされていませんよね。

ラケットがボールに当たるとどんなふうに感じられるのか、というポイントが理解できずに動き方だけその人のイメージでやってみても元が間違っている(期待している当て方を手が作れない)わけですから、いくらやってもできずに終わります。

生徒さんも、コーチもがっかりするばかりです。

まず当て方がわかるように握りの中でボールをどう扱っているかはイメージさせるような練習をさせましょう。ラケット面かボールが逃げていくような感覚のままスイングをつけても、何にもなりません。

小さな要素の練習、勢いをつけた大きな要素の練習、調整できる部分からコントロールをつけていって…という手順を踏んでいく、ということでしょうね。

スライスが打てていてスピンが打てない人は逆の発想の同じことです。ボールへの入り方がもう違うのに、スイングだけを直しても実用性がありません。球出しのボールで必死に練習して、ラリー練習で元に戻ります。

違う点はどこか、いつから違うのか、そこから理解していないと、習ったことを実践で生かせずに、すぐに忘れます。

習った技術は、「通販で買ったけどちょっとしたら使わなくなった道具」みたいにお蔵入りになったり、荷物置き場になったりします。

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:39 | コメントをどうぞ

来週は全日本ですね!

今年は90回の記念大会です…ってドローがシングルスで48に増えているそうです。

ジャパンオープンのように、知っている選手がたくさん出ていて、見たい試合ばかり、というわけじゃないのが全日本の面白いところ。

見ていると面白い、というコートがたくさんあります。そこで初めて聞く名前の選手とか、来年も覚えていて観れるかなって楽しみが増えたような気がして満足して帰れるのが全日本。

白熱した試合が多くなるのもその理由の一つ。

去年はドローが少なくなった2年めで、ワタシは有明って火曜日に観に行くところなんですが、まだ2回戦が始まったばかりか一回戦の残りをやっている。

そこでは、過去の優勝者と、今年のトップシード、なんていう、数年前なら準決勝か決勝でなければ見れないようなカードをやっていたりして、慌ててそのコートに行く、なんてこともたくさんありました。

全日本は特に、シングルスもダブルスも見たいし、女子の試合も見たい、なんていう時に体が一つしかなくて、本当に迷います。

アウトコートに行けば、コートが二つ繋がっているところで近い方と遠い方、あるいは二つのコートの間らへんにいて同時に観戦できる贅沢も味わえるのですが、そういう時に限ってセンターコートで超アツい試合をやってたりするので、うかうかしていられない事もしばしば。

初めて見る選手がいるってことは、最初から見ていてどんなテニスをするのか、どんな性格でどのシーンでどんなメンタルを出してくるのか、試合中は流れの奪い合いですから、いい時も悪い時もコロコロ変わるので、緊迫感がものすごく味わえます。

ましてかなり近い位置で観戦できますから、ボールを打った音だけじゃなくて、コートを擦るシューズの音、選手の声、何なら独り言をブツブツ言っているのもリアルに聞こえちゃったりします。

スタジアムに行けば、空いているので本当ならすごい高いチケットを買わなきゃいけないような低い位置で見ることができ、運が良ければ勝利選手のサインボールがもらえるチャンスがあります。

毎年一つはワタシもゲットしています(笑)

一昨年の杉田祐一選手は、ワタシと目があって、こっちを指差してくれてから丁寧にラケットで送ってくれたんですよ!

いやー、オタクの心がミーハーな方にググッと揺すられる事件でしたねー(笑)

 

今年も火曜日に行きます!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 06:50 | コメントをどうぞ

2本の同じラケット

ありそうでないもの、でした。

同じ機種のラケットを2本購入して、個体差でお気に入りとそうでないラケットになる。

要するに自分の中では「別モノ」扱いみたいになってしまう。

これまでの人生(そんなに大げさか?)で、そういう体験しかしてきませんでした。

ラケットスタジオでグリップを作り変えてもらう時に、これとこれがそろえばいいなぁと希望はしていたのですが、重さが違う割にスイングバランスと、バランスポイントがよく似ている2本だったので、これ以上は無理だろうなとおもっていたら!

 

 

いや、出来るもんなんですね。ビックリしました。

 

ワタシのMANTIS PRO3102本は、ほとんど同じラケットになりました!

2本目を受け取りにいきまして、昨日両方使ってみたんです。

おんなじでした。

ちょっとプロ選手みたいになった気分です。

で、手の中に存在する感じがかつてないほど自分好みで、そうなったらいいだろうな、というピンポイントに入ってきたのでこれもビックリです。

重いことは重い。あと10g、軽くていい。

だけど、振れば全くそう思わない。

打った感じも、振った感じも気持ち良く、手を出すとボールを飛ばすための動きをラケットがしてくれます。ドライブで打つストロークも、スライス回転になるボレーでも。

自分のラケット、もういじくるとこが無くなっちゃって、愛が冷めちゃったらどうしましょう。。。

ていうくらいほぼ完ぺきです。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:14 | コメントをどうぞ

プロはやっぱり一味ちがう

ラケットスタジオで、自分のラケットをチューニングしてもらうことになりました。

基本工賃8000円。グリップの形状、サイズ交換、バランス、ウェイト調整、スイングバランス調整などです。

坂本師匠の手にゆだねる前に、相談。

現場まで行って直接お話ができるのは、近所というか、通勤途中のお店でものすごく助かりました。

本当の目的は、軽量化。

自分ではできることはやってみました。

それで、気になることが。これ以上は元が重たいんだからもう軽くはならないんじゃないか?

グリップのエンドキャップをあけると、フレームの内部にシリコンが注入してあるんです。これって…

MANTIS PROのシリーズって、最初は295gのモデルから。

ワタシの使っている310って、そのフレームに15gぶんのシリコンを入れて重量を稼いでるってことなんじゃ?

そうなると、普通、作業するときにグリップの中に仕込まれているオモリを除去して全体重量とバランスを調整する、っていう作業が最初からいじくれなくなるんじゃないかと心配でした。

MANTISはグリップがパレット式で、ウレタン成型じゃない。

まずはこのパレット外してみなきゃね。ってことで外しました。

ウレタン成型でできているグリップは、ウレタンを除去してなまのフレームが顔を出すと、中央に溝があって、そこに調整用のオモリを入れてあることが多いんです。

それが、ない。要するに、そこで調整はしていないってことでした。

ワタシのラケットは、軽量化はそれ以上できないってことがわかりました。

ふつうのMANTISなら、あります。トップについているバンパーグロメットのエッジガード部分を外してしまえばいいんです。

ワタシの場合、すでにそれは自前でやっていたので、それ以上は無理ってことなんです。

さて、半日たって、様子見にうかがうと、一本めの成型が終わっていて、仕上げに入っていました。

元グリップをまく前の、「生」の状態で持たせてもらいました。元グリップは16gあります。

それでも、前とは何かが違う。

ラケットスタジオのウレタンは、密度の濃いウレタンを使うので、パレットよりも約2g重くなります。

でもグリップ部分の2g?影響なさそうですがね。

しかし何かが違う。なんていうか、まとまり感のある重さになっていました。

元グリップはシンセティックですが、これもラケットスタジオが工場に発注して作らせたというオリジナル。色もオレンジっぽいブラウンで、レザーっぽさにこだわったといいます。

新品のまき始めはクッション性があり、すこし厚めな印象ですが、2週間も使えば馴染み、ちょっとレザーっぽくなります。

これのままで使ってみてくれ、というリクエストもあったので、レッスンで使ってみました。

レザーっぽい手触りに、少し手のひらに優しいクッション。表皮部分がすこし厚手で、丈夫そうです。

ただね・・・自分が元グリップのままっていう使い勝手をあまりやってこなかったので、手の中で動いちゃうような気がして力が入っちゃうんです。

それで、オーバーグリップを巻いて、改めて夜の練習で使ってみました。

 

・・・いや違うわ!

こないだプロスタッフのホワイトグラフを使ったときみたいな、ラケットの芯がはっきり手にわかるような感じ。

わずかですが実際の重量は増しているのですが、ヘッドが軽くて振り抜きがよく、グリップ部分がしっかりしたような感じから、面が暴れることなく素直に出てきます。

正直、計測したスペックはあまり変わらないんです。

手にもって振らないとわからない、変化がありました。

 

ラケットに「芯」がでた。

この打ちごたえがどうにもたまらないんですよね~

すべてのラケットにそういう効果が出るとは思えないんですが、私のラケットがラッキーだったのか、それとも師匠の腕前によるものなのか、初体験なので、ちょっと何とも言えません。

 

一つ言えることは、いままで自分でさんざんいじくってきたのに、この感じは一度も(30年間で)であったことのない変化でした。

 

プロのカスタマイズ、おそるべし。。。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:37 | コメントをどうぞ