面の開きを抑える

スイングのスタート時には、必ず面が上向きになろうとする力が加わります。

フォアハンドストロークでも、バックハンドストロークでも、ボレーのときでも、腕をしならせて振り始めることで、ラケットのパンチ力をあげる要素が出るときに、腕はひねる動きが混ざります。

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ボールを持って、上の写真の形から、下の写真の形にヒュッと動かしたら、飛びます。

上の写真は、腕の外旋、下が内旋。これに、回内が加わると、プロネーション。IMG_0642

これ、上手投げのボール投げの動作ですが、下からやっても、上からやっても、振り始めは手のひらが上向きになる形になり、投げ終わりは手のひらが下向き、あるいはもうちょっとこの写真のように回ると思います。

逆に、こういうひねる動作をしないと、砲丸投げのような形になります。腕の長さを使って投げると、砲丸が重すぎて腕がおかしくなると思うので、砲丸投げの技術の中にも回内する動きがありますが、ひねりこむパンチを打つような形になります。投げ方をそのまま、軽いボールにしても、飛距離はそんなに変わりません。トルクが大きくなって重たくても動かせますが、飛距離が出るような動きではないということ。

 

フォアハンドストロークはこれを下からやっても同じように振り始めに手のひらが上向きにはなります。

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フォアハンドのトップスピンを打つスイング軌道ですが、写っている右腕は五本(向こう側に隠れているのでラケットは6本ありますが)。

打点でラケット面を垂直にしようとしていますから、フォワードスイングでラケット面は伏せていくように振り出しますが、一番右の腕は、面が外向きになるように腕をひねって(回内して)あって、オーバースピネーションしないように用意されていますが、二つ目と三つ目の腕は手のひら側が上向きになっています。

ラケット面はグリップを厚く持つことで上向きにならないようになっています。

4本目の腕で打点の直前ですが、上腕も手のひらも前向きになってきているのは、プロネーションが始まってきている地点であることを示しています。

こういうのは自然な動きの、そうなる場所にラケット面とインパクトの形を合わせているだけで、手首を使って打て、と言っているわけではありません。

例えば、これよりも打点が後ろになっても、面を作ることはできますが、フォワードスイングが短くなることと、腕の重さの出てくるところとが合わないために大幅にパワーダウンします。手首や肘を積極的に使ってラケットの動きを速めようとする人も見かけますが、ショットの威力には繋がらないものです。

そして、後ろの方になるほどこのプロネーションが始まらないので、ボールをフカしてしまうような形にもなりかねません。

こういうのは手の感覚が一番よくわかっているものなので、上に行きそうだな、と感じて抑えてコート内に落ちるようにすることもできますが、逆に言えばほんの一瞬のことなので、打点に合ってるつもりでスイングしても、早く上体が開いて相対的に後ろっぽい打点の形になってしまう時に飛びすぎのアウトになってしまいます。

ワタシの場合は、テイクバックで一度体から腕を離して、体を回すのを抑えるように肘を体の方につけるように絞ってきて、プロネーションが始まるのを促します。

だから、体から引っ張るようなスイングではなく、ボールを後ろから支えるような形でインパクトの形を整えるイメージがあります。

左腕と右腕の肘を近づけるようにして両腕を絞るような形にして、スピネーションをすることでヘッドを遅らせながらも、先に打点に手首(腕の位置)を打点に送り込むような感じにします。

ヘッドは遅れてきて、追いつくころの形はプロネーションが始まる形になりますから、そこが一番ヘッドの動きが出るところ。

グリップと打点があっていること、そのスイングに肩の向き(開きかげん)があっていること、腕の重さをぶつけるような感じで打点に腕を入れる感覚…などがワタシにとっては良い打点の条件です。

バックハンドストロークは片手打ちですから、フォアハンドよりも振り始めのラケット面は上向きになろうとする要素が大きいです。(動きが逆方向ですから、プロネーションしてから、スピネーションに移る、という動きの順序)

これも、肩から開かないこと、そのために左腰でスイングを送ろうとしないこと、体からスイングが自然に離れていくようにスピネーションを使うこと、などが条件ですが、遠くへ深いボールを打たれて合わせるのが難しい。

そこで、最近はオープンスタンスでも片手で打てるように、体の正面近くの打点も使えるようにしてみています。

腕が体から離れていて、グリップはかなり厚く持つようにしていれば問題なしです。

片手バックハンドのワタシなりの今のコツは、打点が近すぎないように気をつけることと、手の甲側の動きを制限してヘッドの動きを把握することです。

体からみて、スピネーションに移る頃に、フォワードスイングがダウンスイング方向なために手の甲側が負けそうになるような、ラケットの重みを感じます。

そこを耐えてスイングが地面に平行から上がるところに来ると、ヘッドが自然と持ち上がるような形になり、腕がふっと軽くなります。

そこが打点の、オイシイところです。十分に肩を入れてスパッと打つと、フォアハンドよりもスピードも重さも乗ったショットになるそうです。(受けてくれる相手から言われたので)

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スライスを打つときにはこのスピネーションから面が安定する方向にスイングをれるだけで、体を開き気味にしておいた方が合わせやすくなりますが、スイング中に体を回すとそれがどの位置で面を固定することになっているのかが全くわからなくなるので、開き気味にして準備し、肩を回転させないようにしてスイングだけを打点に入れていくようなイメージになります。

スイングの幅が取れるような、ストロークでのスライスはこの写真のような感じですが、ボレーでは決めようとするときほど大振りになり、この写真でいう左から2本目の腕のように、かなり面が開いていても、この一瞬だけ開くので、振っている本人はこの開きに気付かないものです。

だから、テイクバックの時にその動きを強く制限しておかなければならないと思います。ワタシ自身は握りも強く持ち、手首を意識的に固定し、上腕が重さに負けて倒れないように意識して自分のイメージと合わない動きが勝手になされないように気をつけてインパクトまでを持つようにしています。

ボレーはそれができていれば、いかに当てるのがうまいか、という技術になるので、極力早く準備が完了するようにしています。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:30 | コメントをどうぞ

スイング以前の問題

スイングをどうやって、とか、ラケットをどう握って、とかに悩むひとがとても多いのですが、ほとんどのかたが「打ち方」が悪くてテニスが思ったようにできない、と感じているように思います。

できない・・・?というか、むつかしくしているのは、「打ち返し方」です。

基本的な打ち方を持っている人・・・ほとんどのプレーヤーは、自分の感覚の中で、体が覚えているような動きはすぐにほかの人の動きになったりしませんから、うまく打ったショットも、ミスをしたショットも、同じように動作しているんだと思います。

それが逆に、対応性を狭くしているのかもしれません。

ラケットはこう振るべき、という思い込みとかがあれば、高い打点や低い打点になっただけでもむつかしく感じたり、逆にチャンス!と思ったからしっかりよく見て気を付けて打ったのにミスをしたりします。

例えば、ラケットにボールが当たるときに、ヘッドの方が上にあるようなときは、ボールは上にはいかなくなります。ワタシのように背の低い人から見れば、腕と体が離れていって面を維持できなくなりそうな不安があって、どっちにスイングを持っていくと安定するのかわからなかった時期があります。

ラケット面をタテにして狙ったコースに向きを作れば、上にはいかないわけですから、ネットしないように振ればいいんだなってことがわかります。

最初から100点満点のスイングも、インパクトも不慣れなんだったら無理です。ラケット面をタテにしてヘッドを上げた形で面を作る、ということが意図的にできて、本当に上に行かないなぁってことがわかれば、アウトの方向にはいかないだろうなっていう部分の安心ができます。

ネットしちゃわないことが最初の条件で、サイドアウトもしないようなコースにしとけば、たいがい入っちゃいます。

強く打つとか、速い球に見せかけるのに、ボール軌道の高さをどうすればいいのかだけ練習すれば、狙い方は簡単になります。

低い球や、トップスピンロブみたいな、持ち上げ系のショットを簡単にするのはその逆の発想。

ヘッドを下げて入ればいいんです。

ヘッド下げたまま打点を前にとれると、ボールの下側にさわれます。スピンの形でスイングが入っているのなら、その先のスイング方向は上方向の成分だけしか残っていません。てことは、スピンがかかることと、ボールを持ち上げる感覚だけが出てくるので、ふっとばしちゃうようなら握りがよっぽど合っていない。

逆に、ボレーでは、腕を前に振っちゃうようなタイプの人が、よく当たった直後に力を抜くようにしたり、スライス成分を出そうとしてヘッドを下に回すような動きをしますが、例えばダブルスでのボレー戦のように素早い動きを必要とするときなんかには、

ヘッドが下がる=ボールが上がるの法則

に従って最初に浮かせて相手にチャンスボールを与えちゃうかもしれません。

ラケットがボールに当たった時の影響を考えると、準備を十分にするには、スイングをどうするかよりもインパクトをどうするかのイメージに沿って適切にテイクバックを終えられるかどうかが大事なことです。ゆとりをもってスイングをスタートさせられる方が安心です。

速いサーブを返すには、いつでも振り出せる形にいかに素早くできるか、が「コンパクトなテイクバック」のもう一つの言い方です。

肩と腰がさっと準備できれば、腕は後ろに引くよりもグリップを前に出して打点が取れるようにだけすれば、サーブの威力をしっかりブロックして叩き返せるような形になります。

ボールの見え方も、動きになれるほどにゆとりのあるものになっていくものですが、よい準備ができるようになるだけでも自分の成功イメージがしっかりできると思います。

ボール見た瞬間に動けるようになっているか、どの方向へも動けるように構えの形はよいか、ただ見ているだけになっていないか、できていなければいけないけど、ラリーのレベルが低いとその基礎はいい加減とか曖昧でも大丈夫になってきます。

それでショットのアベレージが上がったり、相手がすごいうまかったりすると、そこの基礎をちゃんとしていないことがすべての破たんを生みます。

いまいるレベルで満足なら、それ以上はいらないと思いますが、試合に出るような人はいつどこでそういった基礎の重要性に気づくかわかりませんね。

てことは、練習する機会が常にあるような人なら、

常に気を付けてやってできるようなことでもあると思うんです。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:03 | コメントをどうぞ

サーブのフォワードスイング

昨日書いた、体の後ろ側のスイング=フォワードスイングについてですが、グラウンドストロークでもいえることだし、スイングの長さが必要なサーブやスマッシュでも同じように重要です。

ここいらへんの動作をちゃんとすることは、ワタシの分類では「上級技術」だと思っています。

いわゆる器用な、特定のスイングスタイルの人だけが持つような「高等技術」とは違いますが、人間の日常生活でできる運動する型から、よりテニスに特化した制約の中で作るものだからです。

運動神経がよいだけで自然にできるようなものではなく、ある程度かそれ以上の経験で、打点の範囲を特定でき、なおかつ向こうからくるショットのレベルも高い中でないと必要性を感じないくらいのものだと思います。

ただしサーブは、以下の条件を満たす人なら、誰でもできるし、むしろフォームを固定するための制約ができて、その約束さえ守っていれば目をつぶって打っても入っちゃうくらい安定します。(実際ワタシは、目をつぶってもきちんとインパクトできます!立ち方と方向さえ合わせておけば、責任は持ちませんが、ボールが入っちゃうことだって普通にあります)←サーブってのはそうやって型にはめることでできるようになるショットだから

https://youtu.be/FBkFgS3e4QY

フェデラーの動画です・・・ってこれちゃんとみれるようになってんのか?

さてこの美しいフォーム。誰もが憧れる理想のフォームの条件をほとんどすべて持っています。ダイナミックさに欠けるとかもっとパワフルなフォームでもいいような気もしますが、一般プレーヤーがこの美しいフォームを持っていれば、ケガなどの心配もなく、テニス人生はながくて輝かしいものなんじゃないでしょうか。

今日は着目してほしいところが一点あります。

それは、インパクト時の腕の位置。
フェデラーの顔が隠れていないと思いませんか?

サーブのスイングは、ボール投げの原理で使う動きですが、そうすると肩が先に回転して、上体が前向きになり、その通りのフォームだとおそらく打点が一番高いとこ、という意識で打ったとしても上腕からひじのあたりが、このポジションからの撮影だと顔を隠すようになるはずです。

ひじ関節がインパクト前に前に出るということは、インパクトでは面をやや上向きに傾くことになるか、薄い握りで面の向きと腕の形を得られたとしても体が行こうとする方向と腕が振られようとする方向がずれていて、スピードが出る当たりをすると距離も伸びるようになってとてもシビアな高さを通さなければ入らないサーブになるかもしれません。

これ、この通りにうごいてベストなインパクトを作れるようになるのけっこうむつかしいものだと思うんですよね。

しなやかな腕の動きって、野球の前田健太投手のやる「マエケンダンス」みたいな、骨盤の動きが肩を揺らして腕の動きがしなやかにでる、一連のチェーンリアクションになることで、下半身で生まれた力が手の先端まで増幅されてしっかり伝わる、というモノだと思います。

で、そういう理解でやると、骨盤から回転をつくって肩➡肘とつながっていくから、打球方向を向いてしまった方が簡単だし、そうすると上述のように肘から先行して前に出る。これを上方向にこの動画のようにもっていくには、トロフィーポーズでの姿勢と腰と肩の向き、運動を始めるときにどっち向きに運動するかを理解していないといけません。

ボール投げと一番違うのは、投げるときはターゲットの方に顔が向いて、そこをよく見ることで照準を合わせたことになるんですが、ラケットを持ったサーブの場合は、投げあげたトスに向かって顔を向け、トスに当たるところがボール投げの標的と同じイメージになる。で、そこからがむつかしいんですが、顔の向きとか運動の方向がトスに向かっていくラケットまでのイメージになるので、その時にラケット面の形とスイングの抜けていく方向がサーブが入る方向になるように作れないといけないんです。

これ、短時間の練習では感覚的に手にできるようにならないので、スクールでのレッスンでの練習時間ではちょっとむつかしいかもしれません。

ワタシの場合は、朝に200球を毎日欠かさずに2年と、そのほかに練習やレッスンで打ち続けるという感覚のためにトレーニングがあったので、目をつぶっても入る形ができるときは、本当にちゃんと当たれば見ていなくても入ります。ダブルスだったら日が当たる方のサーブを買って出るくらい、トスを見なくても打つ自信がありました。

身体の中心線よりも後ろ側でのスイングとインパクト、それに合わせたコンチネンタルか、バック寄りの薄い握りができるようになり、さらにラケットヘッドの動くスピードが最も速いポイントでインパクトできるようになることです。

スイング方向は、自然と横向きでないと当てられなくなっているはずなので、インパクト後には腹側に腕が落ちてくるように振り抜かれ、自然と回転のかかる方向へスイングが抜けていきます。

フェデラーの動画では、トロフィーポーズからスイングがスタートしたら最初に肘が上向きになるところがありますが、腕がしなやかなら肘はカメラ方向に向いてきているのに、ラケットが打球方向の反対側に流れて、バックハンドの面がカメラの方に見えているはずです。
この腕が自然とひねられて戻る(スピネーションして・プロネーションする)のにラケットの重みも乗っかって、強いインパクトになります。

腕が先行していないために余計な「押し」がなく、距離はスピードの増加に比例せず、サービスライン内に収めやすくなります。
また、スイングをする腕が勝手に前に出て打点の高さが不安定にならないように、身体?頭?がブロックするためにスイングのピークは一番高いところを必ず通るようになります。

これで、スイングの形がよくなるのはよくなるのですが、スイングのトップスピードを打点に持ってくる(オーバーヘッドのスイングは打点でヘッドが一番速いのがいい)こと自体が簡単にできるものではないんです。

この理想のサーブのむつかしさは、「狙った方に体を向けられない」という制約と戦わなければならないことです。

そのためにやることが、準備の姿勢です。トロフィーポーズをどうとるか。

インパクトまでのスイングであって、ターゲットまでのスイングではない、と思い込むくらいの気合でその向きを考えましょう。

ほとんどの一般プレーヤーが、トロフィーポーズのところで、胸が後ろを向くほどの身体の向きを作れないものです。

じっさいワタシもそうです。もう7年くらい取り組みでやっていて、ここ2年くらいやり方がわかってきたのでやっと今になって書いているんですが、スタンスと最初のモーションの作り方は、自分で工夫しましょう。

マッケンローみたいに極端にクローズドスタンスにする方法

後ろ足を寄せてきて腰の開きをブロックする方法

腕を少し遠めに回すようにして肩でひねる方法

お尻をネットの方に向けるような動作をして、それから前足に移動していく方法

・・・などなど、プロ選手の中でも様々です。
要するに、そこに「こうでなければいけない」という形はなく、骨格や運動のクセなどに合ったやり方があっていいと思います。

どうしても欲しい条件は、「ストレスなくその方向に振り出せること」です。

利き腕でない方の腕がそうであるように、自然なスピネーションとプロネーションができない腕もあります。投げる動作の経験のない腕は、ワタシの左腕もそうですが、サーブをつよく、コントロールを多彩にすることはできません。

ただ、一般レベルであれば十分に速いサーブと思われるようなサーブは打てるようになると思います。それと、スライスサーブはちゃんと打てます。

その場合は、それに合ったスイングと打点がまたあるはずなんです。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 18:59 | コメントをどうぞ

後ろ側のスイング

平たく言えば、フォワードスイングの事なんですけど、最近気が付いたんですが奥が深い。

こういう、インパクト前の『良い準備』に相当する部分は、スイングの核心であるインパクトにフォーカスしているので、きちんとインパクト出来るのならそれでよいとされます。

コーチをしていても、良い準備からきちんとインパクトを迎えれば、スイング通りのボールが飛んでいくので、「理にかなっている」とみてそれ以上は言わなくていいかな、と思いがちになる部分。

これは、コーチとしては良くないのでしょうが、最初に「欠点」を探そうとするところからきているのかもしれません。

欠点ではなくて、不足している部分などがあれば、ショットにパワーがのらないなどの悩みがあって、プレーヤーさん自身から相談があると思います。それは、身体の使い方などに明らかにその要素がなかったりするので、欠点としてコーチには映ります。

今回言おうとしているのは、良く使われる言葉で言えば「ユニットターン」。もうちょっと説明っぽく言うと、肩と腰のひねりこみ動作です。

ひねる動きというのは、ひねり戻しをするために使うものなので、「溜め」のような要素です。

フォワードスイングは、スイング上の役割としては二つあります。

ボールにのせるパワー

回転の方向

です。

フォワードスイングを長くとる、あるいは速く振ることは、勢いの強いショットを打とうとすることになります。

ここで注釈ですが、勢いは強くなりますが深さのコントロールはそこでは出来ません。弱く打っても長く打つことが出来ますし、強く打っても浅く落とすこともできるのは、スイングの他の要素をうまく組み合わせるから。・・・・といこうことは、技術がないと思いっきり強くは振れないってことにもなりますけど、それがテニスの面白さでもあります。

同時に、インパクトに合わせるために調整区間でもあるので、この部分の動作は慎重に行う形にするべきです。よって、そこで勢いよく強く振りだして当たり損ねの多い人もいるのではないでしょうか。

打球感覚というのはインパクトの衝撃が手に伝わって、結果からのフィードバックをもらって学習していくうちに身体で覚えていくものですから、力いっぱい振っていてもテニスが上手くなるわけではないですし、力を抜いて加減したつもりでも、思い通りのショットにはなっていかないはずです。

強く振ることと厚くあてる事は意味が違いますし、厚くあてるには手首よりも少し遅れたヘッドをうまく打点に合わせてやることで起こるパンチ力を得られれば感覚が解ってくると思います。

腕を大きく振る代わりに、肩の位置を後ろに持っていき、手首を先行させてヘッドが暴れないようにセットして、スイングの長さを確保しつつ正確にインパクト出来るように合わせていきます。

これを振りはじめてからインパクトまでの一瞬のうちに出来るように・・・というのは、難しいテクニックになると思います。

ボールが勢いよく来れば、こちらにプレッシャーがかかって後ろに引く時間が多くはとれないと感じてしまいますし、当てて返す方が先決ですから、落ち着いて姿勢をつくること自体が難しくて、ボールのスピードやバウンドの予測、スピードに対するなれ、ボールとの同調のよいリズム感のある動きなどが求められます。

 

プロ選手の試合でのラリーに、破たんが見られないように見えるのは、そういった要素がからんで調和がとれているから。

決して腕力がすごいからレベルの高いショットが打てているわけでもないですし、当たる瞬間にラケット操作が出来るほど神がかった技術をいつも出しているわけでもありません。

身体の後ろ側でのスイングが安定すればするほど、ショットのアベレージは上がります。

だけどそれって、打球技術の総合力を試されているようなものです。

凄いなぁこの人!相手のショットがモノ凄いのに全然崩れないしむしろ勝ってる!

と思って聞いてみたら、実業団の、それも日本リーグに出ているプロでした。

やっぱりなって感じでもありましたけどね。

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:47 | コメントをどうぞ

《考察》ジョコビッチ攻略

えー、ライブスコアでしか見れていないのですが…

錦織選手 マイアミ決勝進出おめでとうございます!!

いやー、もー、すげえ!

ライブスコアで、2セット目6−5アップのリターンゲーム。キリオスから40−Aの、最後のポイント。どんなラリーしてんのか、その前のポイントが終わってからの間の長さ。。。

ただ数字が変わるだけを期待して待っているのに、まさに「固唾を飲んで」待ち構えていました。スコアボードが7−5になるのと、「Nishikori」に✔️マークがつくのが同時で、その場でバンザイしちゃいました。なぜだかトリハダ!スコアだけなのに!

 

さて、そんな決勝進出記念に、ジョコビッチ攻略の作戦会議を自分の脳内で開催してみました。

もちろん、妄想なので、錦織がどのようにジョコビッチのショットが見えているのか、どのくらい打ちづらいような影響下でショットを放っているのかは考えていません。映像を見る限り、ショットそのものがすごすぎてコントロールできない、とは思っていないので。。。

 

攻略法その1・いつもよりちょっと下がる

ジョコビッチが苦戦した、あるいは負けた試合は、昨年から見ても数える程度。フェデラーに3度、あとはマレーとワウリンカとカルロビッチに1度ずつ。

苦戦した試合はちょっと詳しくはわからなくなっちゃいましたが、フェデラーは超速攻、カルロビッチはサーブ&ボレーですが、カウンターのうまいジョコビッチには、フェデラーといえど、その勝ち星のたびにリベンジされています。そして15年のツアーファイナルのラウンドロビンでフェデラーが勝ってから、その後3度の対戦はすべてジョコビッチが勝っています。

全豪で、シモンがジョコビッチから多くのミスをさせ、ファイナルセットまでもつれる大接戦を演じました。

それと、去年の全仏で、ワウリンカは4セットでジョコビッチから優勝を奪っています。

この二つの試合の特徴は、ジョコビッチのショットのスピードが殺されている、ということ。

どういうことかというと、例えば我々でも、試合の時にオープンスペースに放ったショットに相手が走り込んでいると、しっかり速い球を打ったはずなのに、走っている相手はぐんぐん追いついてくるのが見えて、まるで自分のショットが遅くなったような感じがすることがあります。

もちろん、実際にコートにバウンドすれば、ボールスピードは大幅に落ちます。だから、プロ同士のラリーになった時に、ショットが抜けやすい、抜けなかったとしても相手を上手く崩せたような状況でなければラリーが終わらないと思っていた方がいいでしょう。

カウンターパンチャーは、そういう状況の中、相手に強いショットを打つために踏み込ませて、つぎの体勢が整わないうちに厚く当てて返すコントロールができれば、先に打った方が不利になる、という戦法。

当然、後ろに下がれば、自分の守備範囲が広がるというリスクも追います。

シモンの試合は、ジョコビッチが打ったショットが有効な場合にはつぎのショットが取れないこともしばしばあることも承知で、時間をとることでジョコビッチのショットから受ける影響が少ないような返球姿勢がとれることで、相手が不安になるような、イヤーな「間」を稼いだように見えました。

ワウリンカは、後ろから撃つ自分のショットが強くて重いショットであることを利用して、ジョコビッチが自分から仕掛ける時に疑いを持つようにしたことと、クレーコートであることの両方からラリーが長く続くと見せかけてアングルに鋭く強いショット(これを入れるのはすごく難しい)それに加えて目の覚めるようなストレート(その深さから打ってきても取れそうな距離に見えるので、警戒が少ない)にうまく持っていくことでバックハンドからのウィナーが印象に残りました。

印象に残るポイントは、数は少ないのでただ印象に残るだけなんですが、それがきっと精神的に重たいポイントになるんじゃないかと思います。

だから、印象に残るだけでいいのなら、重くないポイントで撹乱のために使う。15−15とか、うまくいかなくてポイントを取られても挽回可能な時に使ってその次のポイントに疑いを持たせるとか。それが錦織にとってただの布石にすぎなかったとしても、後からジョコビッチにとってのプレッシャーになるかも。

あるいは、2−2か3−3という、先行されずについていけている状況で、相手のサービスの時に、1ゲームまるまる粘り強くラリーをしてプレッシャーをかける、とか。

ジョコビッチは精神的に優位に立ってラリーをしている時は、相手から攻めのショットを打たれても、有効なパスやカウンターを打てると自信を持っているので、簡単には崩れません。

ただ、最近はそういう試合をあまり見れませんが、精神的に充実しない状態で相手の方に流れが傾いたりすることがあります。セットを落とすときなどは、急にショットの読みが外れたり、余計なミスみたいなことをしてくれます。

歯車が完全に狂うのは、最近ではワウリンカ戦でしか見ないですもんね。狂った後に、ギアアップとか(シモン戦の時はファイナルセットになってやった)できないくらい、ワウリンカはやりづらい相手なんだと思います。(ワウリンカって、その唯一の存在になりかけているのに、トーナメントの序盤で負けちゃうことも多いですけどね…)

 

その2 先に打ってくるまで仕掛けない

これも、「守り戦法」みたいですから、逆に乗せちゃうと大変なことになるかと思いますけど。。。

例えば、錦織側から惜しかった、とか、悔しさの残るポイントを取られた後に、遮二無二ポイントを取りに行くような姿勢になるのではなくて、逆に「別に気にしてない」「今日はタフに戦う準備がある」というのを見せつけるためにやります。

例えば、錦織はいま、彼を攻略する一つの手がかりとして、セカンドサーブをひっぱたく、という戦術をとる相手が増えてきています。マレーもそうでしたし、ワウリンカやペールもそうでした。それがうまくできる選手も少ないからいまのランキングに入るんでしょうけど、ジョコビッチは確実にそれができる一人だと思います。

ひっぱたくにはコースや深さなどにある程度制約があるものだと思うので、錦織ならそのつもりでサーブを打てば、一発だけしっかり返して、その後のラリーに持ち込めるんじゃないかな?

ここで考えているのは、そのヤバイ状況のポイントは、たとえ落としても、後からやりづらさを感じてもらえるように終えられることがカギだってことです。

だから予測が外れてエースを取られたり、もう一度とどめのウィナーを叩き込まれたりしてポイントを落とすかもしれませんが、それを狙われてる、と思われるような要素を残せるのなら、やってみるポイントが数ポイントあってもいいかもしれません。

 

その3 正攻法で速い展開に

これが錦織の必勝パターンですから、この形で取れるポイントがある、というのが本人のメンタルには一番の安定剤になると思います。自分が崩れない、攻めていけている、と感じられる時にジョコビッチの「上から目線戦法」をその上から睨み返す…という図式になれるんじゃないでしょうか。

特に、自分のサービスゲーム、それも、ポイントリードを狙っていくような場面では積極的に行くべきですし、それを落としたら先に書いた二つの遅功戦法でタフな戦いに誘い、いくら打っても平然と返ってくるという恐怖を味わってもらう、なんていう感じ。

 

 

相手はいま、神の領域に踏み込みつつあるジョコビッチですからね、勝てるかどうかはわかりませんが、中一日あって、錦織陣営はどんなプランを立てているのでしょうか。

マイアミの、高温多湿の気候条件も試合を左右する要素になるのかと思います。準決勝のゴフィンも、かなりタフな試合を挑んでいて、ファーストセットは惜しかった。あのスマッシュね。。。ちょうどいるところに軽く入っちゃいましたからね。。。

セカンドセットには、それ以上あげるギアがなくなった感じで、ラリーはタフながら、ジョコビッチにブレイクを許してしまって後がなくなりました。

ジョコビッチはファイナルセットとかに6−0とか6−1とかの圧倒的なスコアで終えるのが去年から目立ったのですが、今年はフェデラーとの全豪決勝とかもそうですし、ラオニッチとのインディアンウェルズ決勝も、攻略したと見るやそこからはゲームをろくにとらせてくれません。

 

以上、勝手な妄想でしたが、できるんならみんなやっとるわい!って感じでしょうね(笑)。

14年の全米準決勝以来、連敗中の錦織は、さてどうやって試合に入ってくるのでしょうか?

楽しみです!!

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 01:00 | コメントをどうぞ

モンフィスを支持

いやーーー

今朝の錦織vsモンフィス戦。

朝起きたらもう3セット目の4-5.40-40!(テニスオタクが聞いてあきれる起床時間・・・)

やっべ!これすぐ見に行かなきゃ!とリビングに降りてテレビをつける。

ベッドの中ではライブスコアでだったんですが、テレビつけたら5-5に。

聞けば、そのゲーム錦織のサービスゲームで0-40までいったんだとか(みとけよ)。

いやあ、ヒリつきました。モンフィスにあったマッチポイントは5度。

プロの試合ではよくニュースで聞きますが、相手のマッチポイント5度ですよ、5度!あと一点で負けちゃうっていうのに、まードロップショットからでも、ネットプレーでも、勇気のいるポイントでしのぎます。

錦織はクールに、そして目に力がある。次のポイントに向けて燃えているような表情。

すごい!デ杯での敗戦以来、諦めないで戦いきることと、精神のつなぎ留め方?あきらめずにファイトし続ける、あのファイナルセットの勝率歴代世界一だった強い錦織圭が帰ってきました!

勝負はタイブレークに。4-2リードでミニブレークを許しますが、そのあとのモンフィスのサービスを二つ破り、モンフィスとしてはもうどうしようもない、と思っても仕方のない状況に。

タイブレーク6-3で迎えた、その最初の自分のサービスポイントを、フォアハンドをクロスにウィナーを叩きこんで決着がつきました。

 

モンフィスは4-5のゲームをとり切れなかったところで、体力的にそうとうしんどかったのでしょう。膝に手をついて、ウェアはびっしょり。汗もあるかもしれませんが、この大会は熱中症?で棄権する選手がナダルをはじめ何人か出るほどの猛暑。気温も湿度もたかい、厳しいコンディション。

チェンジコートではモンフィスは、ペットボトルの水を頭からかぶり、息が荒れているのか口に含んでもぶうっと吹くような感じで、消耗しているのが顕著な感じ。

しかし、タイブレークまでのラリーでは、パフォーマンスは落ちたように見えませんでした。

それでも、錦織は執拗にモンフィスを走らせ、ダメージを与えていきます。自らのミスにもつながる、超ヤバい橋を、お互いに渡るかのよう。

 

勝負の決まったフォアのクロスウィナーのあと、お互いに大きなアクションはなく、激戦の様子をかえってうかがわせます。

激戦の勝者も、相手を称えるのは無論笑顔で行くものですが、このときのモンフィスのやさしい兄貴のような笑顔に、またシビレました。

ブログでもよく書いているように、ワタシはフェデラーのファン。で、プレースタイルのもっとも近い、錦織圭の試合はどうしてもいつもみたいです。(その割には今朝は・・)

今年の注目はティエムですし、好きなプレーヤー、見たら絶対楽しめるという選手はいっぱいいます。

もちろん、モンフィスもその一人。現役選手の中では、最もトリッキーな選手であり、それがショーマンシップに生きている。それでいて今年の全豪からみているモンフィスは、そういった一見ムダ?に見える派手なプレーを封印?してベスト8まで行きました(ラオニッチに敗戦)

今日のモンフィスも、勝ちにこだわる、一本一本が真剣なプレー。

そのプレーを終えて、あの笑顔。

いやいや、惚れてまうやろー

かっこよかった!

もちろん、錦織のマッチポイントを一発で決めてしまうメンタルとショットメイクにも痺れ、あさの6時半過ぎにテレビの前で「勝ったー!」って叫んじゃいましたが、今年のモンフィスはまだ行くでしょうね。いや、いってほしいですね!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:36 | コメントをどうぞ

スイングをシンプルにする

ショットを打つためのうごきに、いくつかのプロセスがあると思うのですが、その項目を減らすことがショットをシンプルにし、その確度をあげることにもつながるのではないでしょうか。

例えば、ストロークのスイングで、テイクバックして、ヘッドダウンして、インパクト面を作って、フォロースルーへ。

この中で、ヘッドダウンして、というのは無くてもいい。

要素として、ヘッドをあげてテイクバックしたものが、見た目落ちていなければスライスになるか、地面にたたきつけるかどちらかにしかならないと思いますが、スイングをグリップからインパクトに向けていくと、立っていた形のラケットは自然と倒れてヘッドが下がります。

もう一つ、肩と腰のひねりこみがしっかりされていれば、インパクト前にしっかりそれが出来てきちんとスピンがかかるはずです。

そこいらへんの、形として出来ていれば、意識して動かさなくても勝手に(自然になされる)動きがあるなら、意識としては省略しても良い。

ある程度訓練されてくると、出来ることが自然になってくるようなら、そこは飛び越してよりインパクトに集中できるようにした方が、ストロークの確率が上がると思いませんか?

プレーヤーの技術レベルに応じて、というよりかボールへの習熟度に応じて、出来ることは出来るとして次に気にしておくと威力が増しても確率が落ちない方法とか、強く打っても当たり損ねやミスショットにならないですむような方法はあるわけです。

というのは、それが出来る人がいっぱいいるから。

大事な約束事を抑えておくことで、そこにフォーカスを合わせておくことで忘れずにとおるプロセスは、意識からは省略して良い事にしましょう。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:19 | コメントをどうぞ

スライスで使う力

きのう、ジュニアにスライスを指導する、という記事を書いたのですが、まあ概念的に自分が思っていることを書いちゃったので、具体性もなにもなかったですよね

で、スライスが苦手な人が何が足りないのか、ジュニアに限らず一般でも、ある程度ラケットの扱い方に「あそび」を持たせておかなければ、後から急に言われてもできませんてなるのが怖い、と思います。昨日もそういった観点から思ったことを書いたまで。

ストロークでドライブ系のショットをうまく打つには、打点に先に

「腕が入る」

という要素が必要になります。そこにラケットの動く流れがあってほしいわけです。

腕とラケットで成す、二重振り子の動きですから、先に腕が運動をはじめ加速をし、その腕の動きからラケットに伝わった運動エネルギーがインパクトに結びつく、というもの。

野球のようにどこまでもとんでもいいものではないですから、そこで出来る面の向きと、振り抜き方向に一定の法則が出来るようにしておいて、強烈なインパクトであってもコートに収まる方法があるんだと思います。

プロのフォアハンドのウィナースピードって160キロくらい出てることがありますよね。以前ウインブルドンでデルポトロが放ったフォアのクロスへのウィナーは190キロってでてたけど。。。それが入るんだからすごいっす。

腕の動きが不十分であると、どこかで手首やひじなどの関節を上手くたたむようにして面をつくることが出来ます。多少くいこまれても返球できる。

だから、ちょっとくらい打点を外してもラリーを終わらせずに済むわけです。

そして、そのショットは威力もコントロールもベストじゃない。それは、畳んだ腕が途中でエネルギーを十分にラケットに伝えられなかったから。

で、腕が入らなかった時に、

面をつくる・面を入れる

みたいなことをするわけです。

これは、あまりスイングをせずに、ギュッと握って面を固めるようにして、ラケットの反発力を使って弾き返すような形になります。

これは、面の向きの作り方さえ良ければ、コントロールはちゃんと出来ます。

面白いのが、打点を後ろ側にとって面を入れる(ギュッと固める)とボールはそこそこ飛んでいきますが、

打点を後ろにとって面を固めつつスイングで運ぼうとすると、全然飛ばなくなります。

ちなみに、文章だけでは分かりづらいので捕捉すれば、打点を後ろに取っちゃったら厚いグリップで持っていられなくなります。向けられないから。

 

とまあ、そんなようなラケットとボールの約束事を頭に入れておくと、ストローク(ここで言うのはドライブ系の)と同じようなボールの見方や打点への入り方をしていくと、やりづらさを感じるんだと思います。

ここの、ラケットの出てくる動き方の違いを手が理解していると、スライスもドライブも、どっちもいけるようになると思います。

体全体が動いて打点じゃなくて、手が打点に入ってラケットが出てくるとか、面が出てくるとかっていう感覚にならないと、分かりづらいものはあるんじゃないでしょうか。

普通の高さのボレーで考えるよりも、難しいハイボレーとか、身体から遠くに腕を伸ばして打つような打点の時(もちろんサーブやスマッシュでも)にもそういう(ラケットでボールを見れる)みたいな感覚は役立ちます。

連れてくると、流れ上出てくるラケット=腕を入れるとできるラケットの動き

腕の長さや動きは位置を合わせるためにつかって、手のひらで解るボールの感覚をつかう=面を入れる時に使う力

ちなみに、腕を入れる方の動きをしないと、ドライブ系のショットは上手く飛びません。

てことは、面を入れる動きは、ブロックとかスライスの動きになります。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 12:39 | コメントをどうぞ

ジュニアにスライスを指導する

テニスキャンプを開催しました。

ジュニア向けの、ショット強化合宿in白子・・・というタイトルで小学生を対象に一泊二日、楽しい合宿でした。

何が楽しかったかって、子供たちのパワーの凄さですね!「仲良くなってほしいと思ってます」と言ったら数分もしないうちにクラスメートみたいになっちゃって、いま初めて会った学年の違う子供達とは思えませんでした。

いやー、ずっと笑かしてもらってました。。。

さて、今回はもともとの企画としてはスライスやボレーと、サーブの強化合宿というタイトルだったのですが、結果としては、やっぱりラリーの基本になるストロークもみっちりやっちゃったりしました。

時間があるというのは良いもので、段階的に慣れていくところを見ながら次のステップを用意できるところが、普段やっているレッスンよりも、今回初めて会う子供達でももともとどのくらいのスキルがあるのか、こうやってやらせてみたらどのくらいできるのかを見ながら進められたので、そういう意味ではやりがいがありました。

仲良くなれたので、どうしても基本スキルの方に目が行ってしまうのは、ワタシの生業では仕方のないことでしょう。でも色々と良いヒントを持ち帰ってもらえたのではなかったかと思います。

 

さて、タイトルにある、ジュニアにスライスを指導する、ということなんですが、いくつか心配な要素があります。

まずは、その是非について。

いまだに、小学生にスライスを禁じるスクールがあるようですが、ワタシはそこに一理あることを認めつつも、持論としては正しく教えることが必要で、小学生の間は使わないものだとするのには反対です。

というのも、昨年の全米でR・ビンチがセリーナを打ち負かしたのもペースのあるスライスを打てたからで、男子でもトップ選手はネットを取るのに有効な手段であったり、ラリーのペースを落ち着かせて自分の展開に持ち込みやすくしたりする重要なアイテムになりつつあります。

ということは、スライスのショットの役割は確実にあり、相手に攻めづらくさせる良い展開をつくれるショットであることが第一です。まずはそれを知ること。

悪い方向性のものとしては、動けば打ち込んでいけるようなシーンで、フットワークを怠って面だけ合わせて返すようなショットを覚えると、そこに頼ってフットワークのトレーニングをいい加減にやったり、ラリーの最中に注意力の落ちたようなダレた動きをするもとになりかねません。

スライスを「当てるだけ」とか「面をつくるだけ」で打つショットと勘違いするから(そうやって打つショットがアンダースピンになるから)スライスは悪者のように扱われるんじゃないかと思います。

 

第2には、ラケットの扱い方の問題

これは、あれこれを詰め込み過ぎてはいけないだろうという指導する側からの心配もあるかと思いますが、ラケットの扱い方をトップスピン型にし過ぎているのは指導者の過ちなのではないかと思います。

もちろん、自然な動き方をすればスイングは野球の打ち方のように横殴りというか、叩きつけるものになるかもしれません。それで不安定なショットになればなかなかラリーが出来るようにならないですが、うまくドライブ系の当て方とスライス系の当て方の両方を自然と知る方法が無いかと思います。

スイングの全体の長さを考えれば、場所によってはスライスが使いやすく表れる位置と、ドライブの面をつくれば安定するように現れる位置が違うだけで、同じ動きの中で、握りやそれによって変わる面の使い方さえわかればいいのです。

スライスは非常に正しく教えるということが難しく感じるショットで、その原因は多様性にあるということだと書いたことがあります。

ブロックのような形でもあるし、チップショットのような形でもあるし、パンチして鋭く飛ばすこともできるし、ドロップショットのように飛んでいかないショットに変えることもできる。

ただ、スライスをうまく使える人の感覚では、同じ入り方からの「ちょっとした工夫」でそれらをつかいわけている=一つの感覚の中の広い範囲がある、というのが出来ない人にとっては理解できないものみたいに感じるので、教える方は出来るけど、出来ない人に上手く教えるのがすごく難しいものなんです。

 

教わる人は「正解」を求めている可能性が高くて、それが出来れば満足すると思うのですが、そこで別の切り口からスライスはこんな風にもできるんだ、なんてやると混乱してしまうこともあると思います。

そこで、ボールがラケット面に当たって飛んでいく感覚だけで、打ち方として指導するというよりは、ボールの軌道を見せて、そうやって飛ばすにはこんな風に感じてみて下さい・・・という「当て方」を工夫する、というアプローチならどうか、ということかもなと思っています。

そうすればラケットの握りが厚いままではいろいろと器用にボールを扱うことが出来なくなるのが解り、基本の握りは薄く握っておけば色々なことができるようにすることでサーブやスマッシュなどへの対応が楽になると思いますし、ストロークは良く鍛えられているのだろうから、グリップチェンジして厚い握りにするのは問題ないんじゃないかと思います。

ボレーヤーでサーブが苦手、という人はあまり見たことがないです。身体から遠い位置でも面のコントロールが出来るような、グリップと面の感覚があるからだと思います。

サーブだって打点は高くて、言ってみれば体の中心からは遠い打点の一つですからね。

ストロークのスイングで飛ばすイメージだけではなくて、ボレーの面感覚で距離や軌道の高さをしっかりさせられるようになると思います。回転をかけることにだけ、サーブが入る感覚を持たせるのではなくて、この角度の手(面)をつくれば、だいたい入る、ということを約束にしなければ、スピードを上げていくときに障害になりかねません。

もう一つには、ショット自体の使い方が出てくると思います。

高いバウンドのボールに下がってムーンボールを合わせるだけでは埒が明かないと感じているジュニアプレーヤーは多いはずです。バウンドの高い位置に、背の低い選手が下から上にスイングを入れれば、スイング自体が上がりきったところでしかインパクト出来ないために思ったような軌道にボールを打てなくなります。

相手にそれ以上高いボールを使わせないためにライジングで合わせられるならスライスは高い位置で待ちやすいために打ち方としてのアドバンテージがあると思います。もっとも、そのタイミングで打つ勇気と慣れが必要だと思いますが。

また、低めの短いバウンドのボールを、攻められないようにコートの中に使い、そのあと思い切って相手を下がらせれば、相手の高いショットを短くするような、前後に振るような動かし方をすこし早いペースで出来るようになったり、自分が相手にこうやってプレーさせたい、という時間のコントロールが上手くいく要素を持っている可能性もあります。

しっかりスイングしなければいけないドライブよりも、面を合わせてシャープに速い球が打てるスライスは、使いようによってはストレートなどの狭い範囲にうまくコントロールできるアイテムかもしれません。

スイング自体が必要というよりも、もっと面の感覚が必要ですがスライスなら面を合わせて押し込むことでスイングはシンプルで良くなるために、どうしてもそっち方向に入れたいときなどはスライスは便利です。

 

戦い方の重要なアイテムとしてスライスは存在しているわけですね。

 

だから、早晩、ジュニアでもスライスは必須になるような時代に入ると思います。

 

 

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 18:13 | コメントをどうぞ

大事な場面でミスをする

キンチョーするんですよね・・・

それで、ミスをする。

年末にでた、千葉県選手権を、動画に撮ってもらっていたんです。(試合は負けたんです)でそれを見返していると、セットを通じて同じくらいミスをしているんですが、ワタシがしているミスって、割と大きなポイントでやらかしているものが多いんですね。

このチャンスをあっさり決めて、ノリたいところの、超簡単なネット前のボレーをなぜかネット。

それも、ペアの藤井クンが作ってくれた、完璧なチャンス。

その後も1-4から追いついて、4-4のペアのサービスゲーム。

自分のポーチがアウト。

ペアのボールがチャンスになり、相手の打ち込んでくるコースにいたワタシが受けミス。

作戦でポーチに出たところをストレートに抜かれ、0-40。

試合の序盤と、もっとも勝負のかかった場面で、ワタシがゲームを壊しました。。。

ホントにゴメン。

もうね、ホントに、闇の世界の悪霊がとりついたんじゃないかってくらい、絶妙なタイミングでミスをする。

え?そこで?っていうミス。

しかも、なんで自分だけ?みたいな感じしますよね。

 

でまあ、自分を例に出してはみたんですけど、誰でもそういう経験してるんじゃないですかね。

それで、勝った試合の後は、あんまりそういうイヤな思い出はなかったりします。ミスはしていたかもしれないけど、重要なシーンじゃなかったか、そういうところを乗り切っていいイメージのゲームができたからなんじゃないでしょうか。

さて、ミスらせるのは、プレッシャーです。

目に見えないものに原因を作るのは、好きじゃない(ワタシもそうですし、そういう人も多いと思います)。

ですが、心理的な要因で動きが固くなったり、ほんのちょっとの狂いが出ることもあるのは事実。

で、あるものは仕方がないので、それとどうやって向き合って、克服するか。

今は年を取って、「ナガキコーチはメンタルが強い」なんて言われることもあるんですが、それって普段と変わらないくらいユルっとした動きなのと、基本的なミスが少ない(ように見える)ことからなんだと思いますが、もともとは不思議なくらい緊張するタイプ。

試合前から手のひらは汗びっしょりだし、トイレ近くなるし、ずっとドキドキしてる。

テニスの試合で緊張する(特に初戦)では、ワタシの対処法は、やたらめったら走る。

心拍を上げて、ドキドキしてるのかゼイゼイしているのかわからないうちにゲームに入れるようになって、しかもそのころには体がよく動くようになっている。

うまくスイッチが入れば、普段の練習のように気持ちよくショットが出て、相手もよく見えて守備もうまくいく。

こんな、自然とできる方法を自分で見つけた時はしめたとおもいました(笑)。

しかし、コーチとしてはみんなにそのプレッシャーがあることを知ってもらって、自分のパフォーマンスに不安があること、狙った通りに打てると思ったショットにも精度の問題が常にあることなどを説明するうえで、心理的なものは話すようにしています。

自分の練習で思いついてやっていたのは、3ポイント連続でとるまでやる、という試合。

2連続は相手の緊張もあるので、偶然でも簡単にできるものですが、たった1ポイント違うとその確率はぐっと落ちます。4ポイントになると、意図的にやり切るのはホントに大変です。

1ポイント目、2ポイント目と、挑戦者の心持ちで強気にポイントしたとしても、あと1ポイントを絶対確実に、と思うと1stサーブが入らなくて急にラリーが弱気になったり、思い切ったショットも大きくアウトしたり、不用意に挑戦的なショットが返ってきて甘くなり、そこをつけこまれて逆襲されたり、などなにしろ取れないときは強気でも弱気でもうまくいかない。

 

さてテーマはここにあります。

強気と弱気のあいだでゆらゆらしたものがあって、それをどうしていいかわからずに不安定でどこに力を入れればいいのか、あるいは抜けばいいのかわからなくなる。

メンタルは、だれもきっと強くないし、弱くない。差があるとしても、たぶんちょっとの差。

あるいは、メンタルが弱くて、と悩んでいる人はこのことに気づいていてどうしていいかわからないと思っているだけで、悩んでいない人は気づいていないで飄々としているか、自分のことがあんまり好きじゃないとかっていう人。

そうじゃなければ、納得のいくトレーニングを積んでいて自分のパフォーマンスに自信があるか、本当の天才か?

プラス思考かマイナス思考かは関連があると思います。

ミスに落ち込みながら、自分をどんどん落としていく人は、まあ勝てるようにはならないでしょう。

だけどある意味マイナス思考でも、自分の最低なプレーをイメージしてみて、相手とアップで打ち合ってみて、そうでもないとか、試合の序盤をそれよりもいい感じで入ったら、落ち着いたゲーム運びができて勝てたりする。(←ワタシがこのタイプ…うまく乗れなくて負けることもありますが)

プラス思考でも、ミスしてもお構いなしにパカパカ打って自滅してたら、ただのバカなんでしょうし、自分をうまく持ち上げる要素を見つけていい方向へもっていこうとできるのなら、自分の性格を知ったうえで強くもなれると思います。

自分に自信のあるナニカを、武器として持っているのならそれだけでもメンタルを支える太い柱になります。サーブでも、フォアハンドでも、どんな球でもあきらめずに走れる足でもいい。自分の武器を知っていることは強くなれる条件。

ただ、たくさんのプレーヤーの中で、人より抜きん出た武器をはっきり持てている人というのもそんなに多くないのかもしれません。

そこで、自分にできることを丹念にやってみるとか、相手の戦力分析をしてみるとか、そういうことに頭を使うことで心理的に自分と相手が同じだとか、自分の方が先読みしているとか、優位にいるように気持ちを保つようにすることもあります。

自分はよく試合の時の自分がどうなってしまうか知っている、として、同じくらいのレベルだけど、自分の方が相手のちょっとだけ先に行く方法を考えよう、みたいなことです。

相手はフォアハンドが得意らしいけどそれでも自分も返せないわけじゃない。しっかり打ってもきっちり入るようにクロスに強く、あまり厳しくないコースでラリーして、たまたまいい球になっちゃったり、戻ろうとした相手の逆を突いたとかで一瞬でもスキがみえたらバックを狙ってみようとかを想定します。

相手のテニスと自分のミスが出ない範囲の計算ができるなら、あとは必死にしっかりつなぎながらチャンスを待つ。何しろ相手も自分に勝ちたくて必死でしょうから、最大限に油断なく戦って、何ポイントか、あるいはしのいだら大きいようなポイントでゲームの要所を締め、相手を心理的に追い込んだり、心をポキッと折っちゃったりしたいと思うわけです。

試合をしているときに、自分の都合しか考えていないと、メンタルがどうとか言っても自分で打破できるようなものなら今頃はそれ専用の教本とかトレーニングコーチとかがいてすごい稼いでいるんじゃないかと思っています。

専門家はすでにいますけど、一部のプロ選手についていたり、一般プレーヤーにはむつかしい存在かもしれません。

 

相手と自分

相手が打ってくるショットは、それぞれ自分にとってどうでしょうか?

①返球もむつかしい

②半面のコースの打ち分けならできる

③球種を打ち分けて、強弱や高低の差をつけてリズムを変えられる

④相手よりも強く打てる

⑤相手よりも強い球を、コースを変えて打ち分けられる

⑥ラリーしながら相手のショットを押すように、コート内に入って攻撃的にいける

⑦狙ってエースがとれる・それを拾われてもトドメを刺すまで攻め続けられる

・・・とまあ、できることのランク付けみたいなものがあるわけです。

例えば④は、強く打てるだけで入るかどうかわからなければ、①よりも下になりますが。←大事なシーンでも入れられるなら④はそこでオッケーですが、たびたび決めに行って自滅しているようではダメですよね。

それが、またサーブに対してどうか、フォアハンドに対してどうか、バックハンドになったらなにか変わるか、ネットに出られたらどうだろうか、ということをシミュレーションしてみて、生き残れそうなプレーを相手にさせましょう。

そういうのに集中していくと、メンタルがどうとか、試合中に考えずに済みますしね。

 

自分と相手

自分が相手のどっちを狙ったらいいのか、相手の弱点を見つけたけど、そこを自分が狙う力があるか、そして今日はどうか。何球までなら続けられるか。

・1stサーブではコースをしっかり考え、確率と威力とコースをどのくらいのレベルで入れられるか

・2ndサーブではいかに相手のタイミングや打点を狂わせられるか

・サーブの後のショットがどのくらい攻撃的な動きで入れるか(相手の返球の具合はどうかってことと自分がどのくらい準備よく形に入れるか)

・バックハンドの精度はどうか

・コート内に踏み込んで打ったショットを、相手はどのくらい強気で打ってこれるか

・高く弾ませた影響はどう出るか

・スライスで低く滑らせたり、速い球への対応はどうか

・ネットをとったらプレッシャーと感じてくれていそうかどうか(相手のプレーの質が落ちる=焦って勝負球を打ってきたり、無理に狭いコースを通そうとしたり・またはその時の精度)

・・・とまあ、挙げればきりがないかもしれませんが、自分の得意パターンや持ちネタを相手にぶつけてみてどうかってことを計測するようなつもりでゲームの序盤を戦うわけですね。

この時点で差がはっきり出ているなら、ワンサイドになる可能性もありますし、自分が勝っていて後で追いつかれたりするときは、相手も分析ができていて、すでに最初に見えた相手とは別人になっている可能性があります。

緊張している自分に気づけば気づくほど、あるいは無視していても考えないでいれば、大事なシーンでミスをするのは自分かもしれません。

ミスをしている自分と、未オスをしなかった自分とが具体的にどう違うかを知っているってことも、練習をよくしている人なら持っているアイテムで、練習していてもたくさん打っているだけで実験的なことや反省などをあまりしない人はある程度強くてもそれ以上に行くのが大変なんじゃないかと思います。

ワタシだって一生懸命練習して実験して反省して試合もしてますが、心理的なものは自由になったりしません。

いい時ってこうだな、ってときはいま書いたようなことが全部自分にとっていい方向へ回転していて、そこに乗って気持ちよい緊張感と、高揚感のある勝ちを味わっていると思います。

 

 

 

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:54 | コメントをどうぞ