さて、自分のラケットって、何本使っていますか?
同じラケット?別々のを使い分けてる?
ワタシの場合ですが、昔すんごいヘタクソだった頃から、ミスをラケットのせいにしたくなる衝動に駆られて、自分ではそれはすごく嫌な自分だったので、ラケットはものすごくこだわるようになったんです。
つまり、ラケットはいつも通りのコンディションだから、ラケットのせいじゃない、自分の腕が悪いんだ、って納得させるためにラケットには「いつもおなじ」を求めていました。
だから、ラケットは、気に入った機種のラケットを数本持っていたとしても、かならず「お気に入り」の一本ができちゃって、もう一本もおなじラケットなのに、全然使われない子が出来ちゃうんです。
それで、おなじ機種でも個体差があってスイングウェートが違ったりすれば、またラケットのせいにしかねない(笑)。
かといって一本だけではガット切れちゃったとかで他人のラケットを借りなければならなくなります。ワタシのばあい、レッスンでさえそれは無理。
それで現在使っているMANTISですが、先代の「ツア−305」は都合3本購入し、それらは全部グリップとバランスをいじくって、目をつぶって持てば個体差がわからない程度に作り上げました。
例えば、
バンパーグロメット
最初にストリングスを通す前に、一回はずしてドリルで穴あけをします。これくらい開けて、3.5gくらい軽くなる。(ワタシの好みは重めのトップライトなので、トップ側は軽くしておきたいんです)
でくっつけてガット張ると
こんな感じ。フレームのバランスではさほど変わりません(3mm-5mmくらい下になる?)が、スイングウェート(数値は測れませんが、手で持って振ってるうちにフレームの強調部分が分かる)はきちんと変わります。
ちなみに、スイングウェートを2本で比べることは、数値がなくてもざっくりならできます。
テーブルに、割り箸を2本、こぶし大の幅を開けて貼り付けます。テーブルから飛び出るようにして固定するってことです。
でその飛び出た2本の割り箸に、例えばストリングス面の下から1番とか2番の糸の所をひっかけてブラブラさせます。2本でやるのは、ねじれながらブランコをしないようにです。
それで、グリップエンドをある角度まで持ち上げて、手を離して、ブランコ運動をさせます。
10往復するまでの時間を、ストップウォッチで計測します。
手計測ですから、繰り返し何度かとって、平均値を出しましょう。
それで、もう一本のラケットも同様にして計測し、平均値をを出します。
差があるようなら、その差を埋めるようにリードテープなどでバランスを調整して、また測りながら2本の数値を近づけていきます。
最終的には自分の手で納得できればいいので、手で持って振ってみながら調整して、2本のラケットのどちらも「お気に入り」ってことにします(笑)。
ラケットの個体差は、重量には差があっても、スイングウェートに差がなければ、そこそこおなじように使えます。
例えば現在私が使っている2本がこんな感じ。
黄色いガットを張っている方は、かならず黄色を張るようにしていて、「重たい方」
赤いガットを張っている方は、かならず赤を張るようにしていて、「軽い方」
と、自分では分類していますが、おなじように使っています。
軽い方が、2ポンドくらいテンションがゆるいかな。重たい方は重さでボールがよく飛ぶので、テンションを上げてある、という感じ。
今の季節で、黄色50〜48・赤48〜46っていう感じですかね。3週間くらいで張り替えます。
メインにエッグパワー17(黒、赤、黄の3色があります)
クロスにはミクロスーパー17を張っています。
で、バランスもそうですし、直接触れる部分である、グリップにもだいぶこだわってきました。
まず、新しいラケットが届くと、いちど元巻きグリップを外します。それで、もう一度自分で巻き直します。
2本あったら、2本ともスタート位値も全く同じ、巻き重ねの厚さも全く同じになるようにしばらく巻きつけていきます。
ワタシの判断の基準は、中指がテープの巻き重ねの溝に入って、そこからグリップエンドまでの感覚が決まった位置でないと持ちづらくて「嫌いな一本」の方になっちゃいますから、これが最重要課題。
MANTISのグリップは、ヨーロッパメーカーらしく扁平型です。フェースの方向の辺が幅広くなっていて、薄いグリップで握りやすくなるように?(昔そう言われた)できています。
いちどはこれで慣らしたのですが、やっぱりウイルソン慣れしているワタシの手には、少しアンコをいれて形を変えたいと。
その長辺のところ(この面の裏側にも)厚紙をいれて、すこし嵩をあげます。ワタシの場合はこれ一枚(表裏で2枚か)でOK。
購入するラケットはかならずグリップサイズ2なんですが、最近(マジで4月ころから)グリップが細いと長時間まじめにテニスをすると手のひらが疲れるかんじがして、太くするようにしています。
クッショングリップからレザーへ。これは手元側にバランスが来るのにも役立っていますし、厚みもクッショングリップよりもありますから、重たくなったのですが、今回これは正解でした。
久しぶりのレザーは、硬くって最初マメのところが痛みましたが、なれるとやっぱりいい!打球感覚がダイレクトな感じになって気持ちいいですね。
そこに、クッションの意味も含めて巻き古しのオーバーグリップを巻き重ねの部分なしで巻いて、もう一枚巻きます。
だから、きっとグリップ3か、微妙に太めな感じになっていると思います。
さらに、手のひらの中央に凹んだ部分があって、そこに沿うように「座ぶとん」をいれます。
これは、巻き古しのテープの内側に仕込みます。
わかるかなぁ〜ちょうどハカリの真ん中らへんの黒ずんでいるあたりがすこーし膨らんでるんですけど…
これね、上級クラスの人たちと散々テンポの速いラリーをしても、さほど疲れないようになったんです。
「自家製エルゴグリップ」(笑)。
今のラケットの前は、バランサーをけっこうペタペタ貼ってつかっていたラケットがあったんですが。。。
今の2本は重量差があっても使い勝手が同じにいい感じになっているので、フレームの部分にはオモリはつけていません。