ここ最近の各スポーツの活躍は素晴らしいですね。
野球、サッカー、ゴルフ、卓球、それ以外もかなり世界のトップレベルに迫ってきましたね。
勿論テニスもその一つですね。
野球で言えば、自分が子どもの頃には「大リーグボール1号」とか言って「大リーグ」が魔球の名前になるくらいアメリカと日本はかけ離れた存在だったのに、今や多くの日本人プレーヤーがその「大リーグ」で活躍する時代になりました。
多くのスポーツの中でも特に今一番の注目は何と言っても「ラグビー」でしょうね。
「ワールドカップで南アフリカに勝利」は今さら言うまでもなく皆さんご存知の快挙です。
マスコミは「奇跡」とか「番狂わせ」と日本らしい謙虚な姿勢で報道していましたが、選手や監督たちには「偶然ではなく必然」という根拠が幾つかあったそうです。
「世界一の猛練習をした」は有名な話ですがそれ以外に彼らが行った幾つかを紹介しましょう。
まずはワールドカップ、グループ分けが決定するとまず最初に行ったのは対南アフリカ戦への万全の準備です。予選はリーグ戦で上位2か国が決勝トーナメントに進出なので、多くのラグビー関係者は南アフリカ戦は捨てて他の3ヶ国に標準を合わせるべきだと助言をしたそうです。しかし監督は「言いたい奴には勝手に言わせとけ」と断固拒否をして一切聞き入れなかったそうです。
そしてエディジャパンが取った戦略。
その1 「開催国イギリスを全員で視察、ホテル、食事を体感する。」
その2 「南ア戦の会場を視察、練習はさせてもらえなかったが芝の種類、長さを確認それに合ったスパイクをセレクト。」
その3 「南ア戦のレフェリーが決定すると、そのレフェリーを日本に招き、オールジャパンの試合の笛を吹いてもらう」
などが行われました。
その1、その2はまあなんとなく想像がつきますが、その3のレフェリーを呼んで実際に試合で笛を吹いてもらったのには正直驚きました。
正直最初は「えええ?そんなことして良いの?レフェリーを味方にするってこと?」
と思いましたが、よくよく聞いてみると実に深い意味があったのです。
「ラグビーは『アンパイア―』ではなく『レフェリー』が試合を裁く。アンパイアーは『審判』、レフェリーは『仲裁人』であり、レフェリーがこの試合がスムーズに進行していく様にゲームをコントロールしていく」のだそうです。
それぞれのレフェリーは独自のラグビー観を持っており、反則に対しても価値観が様々、その考えを選手たちがよく理解をすること、また自分たち日本チームがどんなラグビーを目指しているかをレフェリーにも知ってもらい理解をしてもらうことが大切でありその為に練習試合で一度笛を吹いてもらうことは大変大きな意味があると言う事だそうです。
このように彼らは考えられる全ての事を準備してあの一戦に臨んだのです。
だからあの結果は「偶然ではなく必然」であるというコメントが自然に出てきます。
よく「アマチュアは過程をプロは結果を評価される」と言います。
どんなに頑張っても負ければ「なんだあ…」の一言で片づけられます。
実はこの会見の時、マスコミから苦労話(美談?)を根ほり葉ほり聞かれ、しかたなく答えていたメンバー達、「本当はこんなこと言いたくねえのに…」という雰囲気がありありと伝わってきました。
「頑張る」ではなく「勝つ」を目標にしたのだから当たり前の事しただけなのに何をそんな大騒ぎしているの?って感じでした。
そんな彼らにより一層魅力を感じました。
【名古屋テニススクール 茨木テニス】