テニスに野球にサッカーに、とにかく忙しい!
何がって?
ツアーファイナルにワールドカップ予選にプレミア12の事ですよ。
日本の活躍は凄いですが、世界からは日本人選手の試合態度の良さや観客の観戦マナー良さも高い評価を受けています、とても素晴らしい事だと思います。
我々日本人は、おそらく武道の流れから来ていると思いますが、相手、師匠、道具、道場、稽古に対して常に尊敬の念を持つ心があるように思います。
茨木でも選手クラスにはそういった心を持ち合わせた選手に育って欲しいと心がけて指導をしています。
スポーツに触れる目的は、単に技術を身につけ結果を出すことだけではありません。そういった礼儀を身につける事も大きな目的の一つだと思います。
自分が育った時代はそういった礼儀にはとても厳しく、またコート整備や道具の手入れや挨拶、返事、時間厳守は徹底的に教えられました。
「ちょっとどうかな?」という理不尽な事も多かったのも事実です。そこはしっかりと仕分けをして大切と思う部分を後輩に継承して行きたいと思っています。
練習に入る時に「お願いします」とか終了時に「ありがとうございました」とかが言わされるのではなく自然に言葉に出て来るようになって欲しいと思っています。
小学低学年はとても純粋なのでコーチにそう言われると必ず実行します。
ただ、ラリーの時、毎回毎回コートに入る度に「お願いします!」と言って、ラリーが途切れるとその度に「ありがとうございました!」を延々に言い続けます。
まだ全然ラリーが続かないレベルだと球出し=ミス、それでもお互いに「ありがとうございました」を大声で、なんとも可愛いですよ。
見ていて正直
「おいおい、そんな毎回言わなくてもラリー練習の始まりとラストだけで良いのに」と思いますが、いろんな意味でまだ自分で判断する能力が低いので彼らは何の疑問も持たずに言われたとおりにやり続けます。
とても微笑ましく思ってみていますが、自分たちで気付くまでは黙って見ていて答えは教えないようにします。
こんな時、
「間違った事は教えられないなあ」とちょっとドキッとすることもあります。
年末には一年の感謝の意味を込めて選手クラスはコートの掃除を行います。
もちろん普段もコート整備は毎日行っていますが、ゴミ拾い、草取り、側溝の清掃と日頃の感謝の気持ちを込めて全員で行います。
ある年の最終練習日、
「今日で今年の練習は最後である。お世話になっているコートに対して日頃の感謝の気持ちを表そう。脱帽、一礼をして退場しなさい、お尻を向けて出ていくのは失礼だからな。」
「はい!ありがとうございました!」とミーティングが終了。
自分はみんなより先に脱帽、一礼して「ありがとうございました」とコートに挨拶をして出ました。
まあみんなに見本をみせたということですね。
その後、コートを眺めているとなにやらみんなが変な動きを…
4番コートから2番コート出口に向かって高校生を先頭に約30人が一列になり行進を。普段見かけない光景です。しかもよく見るとなんと全員後ろ向きじゃないですか。
時折前を気にしながら転けないように「1、2、1、2」と掛け声を掛け、バックオーライって感じで歩いているのです…
「お尻を向けて出ていくのは失礼だからな」という部分をそう解釈されたみたいです…
「たしかに間違いじゃないな」と笑いをこらえるのに必死になりながらここも最後まで暖かく見守りました。
「う~ん、伝えるのは難しい…」
【名古屋テニスクール 茨木テニス】