『オレンジ』 さんからボレーと練習法の質問です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。質問させてください。
以前コーチのブログでスマッシュは昔と今で一番変わっていない技術かもというコメントを拝見しました。
ボレーに関しては昔と今で技術的に大きく変わったところはあるのですか?
また、練習法として以前は常識だったが、今やってたら非常識みたいなのがあったら教えてください。
オレンジ
私の答えです。
ボレーで言えば
スライス回転が多くなったことでしょうか
バックボレーは昔からスライスが普通でしたが
回転量が増え
引き起こしが減ったように感じます。
フォアボレーも手首を固定してスライスをかけるようになりましたね。
昔はフラット気味に打つ人が多かった。
スウィングの大きさについては
次回、レフティーさんの質問とあわせてお答えしましょう。
さて、練習法ですが
持久力のみ重視から
スピードも重視の方向に変わってきたのではないでしょうか。
最近見かけなくなったのは、「振り回し」
シングルスコートで
左右に送られたボールを返球する、あれです。
高校のテニス部や大学の体育会での定番。
5分から10分くらい
ボールをひたすら追い続ける。
「手を抜くな、全力で走れ !! 」
なんて、怒鳴られながらやったもんです。
5分間、全力疾走で走りきれるなら
オリンピックの陸上、1500mで
間違いなく金メダルが取れる。
選手にしてみれば
いかに全力でやっているように見せるか?
演技力が問われる練習だったかもしれません。
聞いた話ですが
ある大学では
名物の3面使った振り回しというのもあったそうです。
きつい練習をすると、効果はともかく、やった気がする
とにかく、根性は付くということでしょうね。
今やるなら
6~10本くらい、2人か3人で交代にやる
もちろん限界ぎりぎりでダッシュ
交代の休憩時間で回復する身体を作る。
こうすれば現代テニスで必要な
テニスの持久力が付くのです。
そういえば最近、あまりランニングをしないかも。
現代のテニスは持久力だけではないけれど
間違いなく昔以上に持久力が必要。
長距離を走ることは必要でしょうね。
40年位前に雑誌で読んだ、アーサー・アッシュのインタビュー
「アーサー、ランニングはどれくらい走ればいいの?」
「吐くまでだよ」
このころのサーブアンドボレーヤーは
今の選手よりボレーが上手いかもしれませんね。
アーサー・アッシュは1975年
ジミー・コナーズに勝って、ウィンブルドンチャンピオンになった人。
そうそう、スパニッシュドリル
私は、速いテンポで、8本から12本くらい。
本場スペインでは
ややゆっくりだが
5分以上やっているのだそうだ。