先日、スマッシュのレッスン中
こんな質問をした
「皆さん、試合中に私がネットに出たら、ロブを深く上げます?」
「もちろん大好きな松原コーチにですから、浅くくれますよね」
と言ったら、全員が
「もちろん、深く上げます」
とのこと
みんな私のことが嫌いなんだ ・・・
どうやらロブは深く上げてくるらしい
ならば
ロブを察知したら
フライングでもいい
一番深いロブに合わせて
全力ダッシュ、大至急、下がるのだ
浅いか深いか考えている暇はない。
先日、スマッシュのレッスン中
こんな質問をした
「皆さん、試合中に私がネットに出たら、ロブを深く上げます?」
「もちろん大好きな松原コーチにですから、浅くくれますよね」
と言ったら、全員が
「もちろん、深く上げます」
とのこと
みんな私のことが嫌いなんだ ・・・
どうやらロブは深く上げてくるらしい
ならば
ロブを察知したら
フライングでもいい
一番深いロブに合わせて
全力ダッシュ、大至急、下がるのだ
浅いか深いか考えている暇はない。
深いロブに対し
スマッシュの体勢に入るには
ベースライン方向に急いで後退しなくてはならない
その時に一番早く走れるのは
ネットに背を向けて走ること
だけど走る距離はせいぜい、5mくらい
4,5歩で行っちゃう
相手に背を向けている間に通り過ぎる
だからせいぜい横向きになって下がる程度
インパクトで前向きになることを考えると
完全に横向きになる暇すらないことも多い鴨
スマッシュの苦手な人に
横向きにならず、前向きのままでやってもらうと
たいてい叩けるようになるんだけど ・・・
スマッシュのインパクトは前向き
打球方向を向くといい
これはサーブの絵だが
スマッシュはフラットサーブと同じこと
内旋を使って振り出す
内旋が効くのは
当たり前だが
上体が前向きになっているから
ちゃんと前向きで
余計な体を使わなければ
男の子なら
ここでバキッという
すさまじい勢いで相手コートに飛んでいく
それだけの事。
スマッシュは
自分でトスを上げるわけじゃないので
位置が決まっていない
それをいろいろな前後位置が変化する打点で打つと
1球ごとにスウィング調整が大変
だから
いい一定打点にいつも入る
ジャンピングスマッシュが一番、実戦的
だから
基本的にジャンピングで打つ
ロブが浅すぎて
ジャンプしにくいときだけジャンプしないで打つ
というのが安全
打点はサーブと同様、体軸より後ろ。
『キャプ』 さんから質問をいただきました
以下がそのコメントの全文です
松原コーチ、こんばんは。
スマッシュについて教えていただきたいです。
スマッシュを待つときはグリップを顔の近くに構えると良い、などのアドバイスをよく聞きますがどうなんでしょうか?
先日松原コーチのサーブに対する記事で、肘を体の遠くに構えるのが強力サーブのコツだとありましたが、スマッシュはどうなんだろうと思った次第です。
グリップが顔の近くにあると押し出すスイングになりやすそうだなと…
またスマッシュのオススメの練習ってないでしょうか?
よくアップなどで軽くスマッシュはやりますが、あれだけでは不足だなと痛感しています。
球出しとか壁打ちとかできれば良いのですが、そういう練習環境がないのです。
アップでやる時に打ちにくい深めに出してもらうなどしか思いつきません。。。
お時間がある時にご回答いただけると幸いです。
キャプ より
私の答えです
「肘を顔の遠くに構えるのが強力サーブのコツ」
じゃなくて
「手をを顔の遠くに構えるのが強力サーブのコツ」
じゃないですかね
もちろん肘も遠いのですが
というのは
そうすることにより肘の角度を90度にするためです
90度が内旋を一番しっかり使える角度だからです
もう一つは
深さのコントロールをよくするため
肘を顔の遠くに構えることにより
打点を上体の軸より後ろにし
パワーも最大
コントロールも最高の打点にするのです
「グリップが顔の近くにあると押し出すスイング」 になります
そのとおり
これらはすべてスマッシュでも同じこと
ついでに
深くに上がった厳しいロブを捕えるためにも
重要な要素なのです
ボールを打たない練習法ですが
私は18才のころ
ロブだと思ったとたんに後ろへスタートする
フットワークの練習をコート脇でやっていました
ベースラインまで一気に動けるようになります
ついでに
構えの手を顔から離し
打点を後ろにすれば
ベースライン近くから平然と決められるようになる鴨。
『JIN』 さんから2つ目の質問をいただきました
以下がそのコメントの全文です
スマッシュのことです。早く構えること、早いタイミングで振り始めて、ゆ〜くりっとふること。正面向いたままでOK。とおぼえてきました。でも、私は振り始めが遅くなりがちなのが問題だとおもいました。振り始めるタイミングはいつなのでしょうか?ロブが頂点に達し落ち始めたときでしょうか?ロブの高さが変わったらどうでしょう?
JIN より
私の答えです
スマッシュは早目に構え
早目に振りはじめて
「ユウックリ」 振ります
当たり前ですが
打点まで待って、一気に振ろうとすると
必ず振り遅れて
フレームに当たります
スマッシュのスウィングは肩から見れば
前後の往復運動
腕とラケットの長さによってきまる
固有の周期をもちます
ラケットを立てて構えたところから
垂らして
再び打点まで
1秒くらいでしょうか
こんな昔の写真を引っ張り出しました
印西校でのジュニアレッスン風景
小学生女子のスマッシュです
ハリの少し下にボールが見えるでしょうか
今がロブの頂点です
この時点では
ラケットは立っています
ロブが落下をはじめました
暗いので露出時間がかかり
落ち始めたボールが黄色い線になっています
ほぼ同じころ
ラケットの先も落ち始めています
つまりこのくらいの高さ
6m位の高さのロブなら
(インパクトの1秒くらい前)
ボールが落下し始めたら
ラケットも垂らし始めるのです
「ユウッ くり垂らし始め
インパクト直前に腕力を込めて クリ」
とぶんなぐります
もっと高いロブなら
(インパクトの1秒くらい前)
はもう少し上でしょうか
低いロブなら
もっと急いで
どれくらい?
標準高さが自在に打てるようになったら
いろいろな高さを打って慣れるだけではないでしょうか
こればかりは
1秒くらい前
としか言いようがありませんね。
「ユウックリ」 です
そういえば、ミキちゃん、どうしているかな。
先日書いた、前進しながらのバックなどは
もちろん初心者にとっては難しい技術だ
プロは易しいことをしている
というのは
最低限の技術を持った人には優しいということ
最低限とは
当たる当たらないで悩んでいないということ
まあ
一通りのボールが打てる
中級者以上ということだろう
さて
今日、例にとったのはスマッシュ
上級者にとっては
ジャンピングスマッシュがいちばんやさしい
なぜなら
ボールに向かって跳び上がることにより
正確な打点に入れるから
それと
跳び上がることにより
余計なことをしないことになるから
ロブは予定通り上がれば
必ず深い
だから、スマッシュは
ネットから離れて打つのがふつう
そこからの問題は
ネットしないことと
ベースラインをオーバーしないこと
タテの安定度が一番の肝なのだ
だから
打点を後ろ気味にしっかり決められる
ジャンピングスマッシュが易しいということになる
逆に
地面に足をつけ、止まって打ったら
腕で距離感の調整が必要
そんな難しいことは ・・・
そうゆう理由なので
ネット際からなら
ジャンプしなくてもいいということ。
先日のコーチ研修会
まず強調したかったのは腕を振ること
いや、極端に言うと
腕だけで打つつもりで
フォアハンドでインパクトは前向きで
だから
スウィングのスペースができて腕が振れる
スマッシュも
インパクトが前向きなのは
腕が振りやすいから
うんとヒマがあれば
横向きから前向きの動きを使ってもいいが
ヒマがなければスウィングの間、ほぼ前向きのままでもいい
どちらも横向きになりすぎて
前向きになれず
大幅に、威力ダウンという人が多いのだ
ヒマがいっぱいありそうなサーブでも
プロはけっこうシンプルだ
世の中のテニスコーチは
サービス精神が旺盛
お金をもらったからには
あれもこれもといっぱいオプションをつけてくれる
「しっかり横向きから」
「ロブを左手のさらに左に見て」
「膝を曲げて、全身パワーで」
「思い切って振り切りましょう」
「アウトを恐れずに」
「それだけ打てれば、いつかすばらしいテニスになりますよ」
いつかは200年後くらい鴨
そろそろテニスを簡単にしませんか。
さてさて、しつこくスマッシュ
基本は前向き
インパクトで前を向かなくては
強力に腕の内旋回内を使えないからだ
構え、インパクト、フィニッシュ
どこに合すかとなれば
インパクト
ひまと運動能力が伴えば
横向きから始めても構わない
でもまだ温まってなければ
これはヴィーナスのウォームアップ中の写真
ほぼ前向きのままスウィング
もちろん温まりきればもっと横向きから鴨
でも、アマチュアなら
温まってもこれでいいのでは
こちらは、しばらく前にサーブスピード世界最速のアーサーズ
ちゃんと横向きでこんなものもある
フォアハンドと同じだが
私のテニス塾で
前向きにしただけですごい音になる人が多い
インカレ選手でも
このアドバイスで自分の打球音に驚いたやつもいる
なぜ日本のテニススクールでは
横向きの構えを最初に教え
上に上げた左手の
さらに左側にボールを見るように強制するのだろう
左手の右側に見るようにするだけで簡単になるのに ・・・
ここまで言っちゃったので
そろそろスマッシュの話は終わりにしようと思う。
『ヒゲおやじ』 さんからスマッシュの質問
以下がそのコメントの後半です。
・・・・・
また、高くて放物線の短い弾道のスマッシュにタイミングが合わず、脚が
止まってしまい上手く打点に
入れません。
グランドスマッシュにすると、跳ねすぎてベースラインくらいから打たされる
ため、ダイレクトに打ちたいです
解決のヒントお願いいたします
ヒゲおやじ より
私の答えです
スマッシュが苦手な人には
ボールが落ちてきて
打点に来てから振ろうとして
振り遅れる人が後を絶ちません
手を振るだけなら
それで間に合うのですが
長いラケットを持っているために
振り出すのに時間がかかるのです
長さには固有のテンポがあるのです
スマッシュの構えからラケットを前後にゆすってみると
「あるテンポ」 で楽に振れることに気がつきます
このテンポがスマッシュやサーブのスウィングテンポです
(写真は内旋と少しの回内だけで振っています)
このテンポで 「ゆうっくり」 振るのです
いや、振りはじめるのかな
これは印西校の5年くらい前のジュニアレッスンかな?
小学生女子のスマッシュ
ここにラケットを立てて構えます
この時に落ち始めたボール
上の梁のところに点になって写っています
ここが振り始め
ラケットの垂らし始めの 「ゆ 」
もう少しボールが落ちたところ
黄色い線になって写っています
ラケットの落ちる線もわかりますね
この後の垂れたところが 「 う 」 でしょうか
打点の4m位上空に落ちてきたころには
振りはじめるのです
そして、 「 くり 」
「 くり 」 は力強く、すばやくていいのです
早目に (早すぎでいい) ゆうっくり 振りはじめ
間に合いそうもなければ、少し早目に 「 くり 」 を
早すぎたら、 「ゆう 」 をもっとゆっくりに
ちょっと調整すれば
最初の1球目からジャストミートできます
練習法としてはまず、イメージトレーニング
ロブの打球を想像し
ゆうっくりスウィングしてしてジャストミートしてみましょう
その後で実際に打球してみる
すぐできます
とにかく、「ゆうっくり」 振る
スマッシュは試合では、いつも1球目なのです。