月別アーカイブ: 2014年3月

技術を覚える頭のだんどり

『ムーンキメラ』 さんから質問をいただきました。

スポーツを上手くなるための、一番の基本話しかもしれません。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんにちは。松原コーチの技術論、大変参考になります。

質問させていただきたいのですが、
技術を改善、習得するまでにはその動きや形を意識する事が大事だと思い常に何かを意識しています。
実際に早い展開のプレーでは細かいことを意識してプレーしているとうまくいかないので、意識していたことを無意識にする必要があると考えています。
この意識していたことが無意識にできるようになるにはやはり数を打って体に覚えさせるしかないのでしょうか。

ムーンキメラ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

練習の時に、「その動きや形を意識する事」

は、とても大切なことだと思います。

ただし、その形が文章であってはだめです。

あってほしいのはビジュアルなイメージや

テンポ感を表したリズムなのです。

 

われわれは技術を習得する時に練習をします。

何度もトライして

成功体験、失敗体験を繰り返し

上手くいくための動き方を身につけるのです。

 

そしてその動き方が

1つの回路というかプログラムというか?

頭の中に段取りとして焼き付けられるのです。

 

そのときに大切なのがイメージです

相手のボールにしても自分のフォームにしても

ボールを捉える感触までもが

ビジュアルな物であったり

リズムであったり

「グシャッ」 というような擬態語であったりします。

 

具体手的に言うと

フォアハンドでテイクバックの面を後へ向ける。

そのときのイメージは

1403djokftb

というビジュアルなイメージであって。

「手のひらが後ろを向く、その角度は90度」 というような

文章やデジタルの数値データではないのです。

動きじたいもそのときの手の位置感覚だったり

ラケットのオモリ感覚だったりします。

 

これらのイメージ感覚を

実際の打球の成功体験と重ね、修正することで

どんどん上達していきます。

だからイメージすることが一番大事。

 

実際の練習法としては

私の文章を参考に

動きや手の感覚をイメージ化し

心の中で打ってみる。

 

次に相手ボールを想像して

そのコースやタイミングを想像しながら

自分のスウィングもイメージしながら、素振りをしてみる。

 

最後に実際に打ってみる。

 

上手くいかなかったら

少しイメージを修正して素振り

そして実際に打つ。

 

何度も打って、時々イメージを修正し

と思う人が多いのでしょうが

イメージ作業と打つことが同じくらいあってもいい

もしかしたら、イメージ作業のほうが多いかも

実際には、打っているときにもイメージすることが大切なので

「イメージのほうが多い」 のが、あたりまえなのかもしれないが。

 

さて、われわれはボールの来る位置を想像し

その想像したボールを打ったら

現物と一致していた

というのが真の姿。

 

無意識に打てば上手くいくのが究極と考えるかもしれないが

本当は常にイメージがあり

黄金のイメージがダウンザライン方向にひらめいて

そのイメージに酔いながらウィナーを決める。

 

イメージがひらめくのは無意識なので

無意識に打つと思いがちだが

イメージも含めたら無意識は無いのかもしれない。

もちろんそのときに

文章やデジタル情報は無意識にしてもらいたい。

 

そうそう、超集中状態

ゾーンに入ってしまい

勝ったことにすら気付かなかった

本当の無意識状態というのもあるかもしれないが。

それは、技術をマスターした後のこと。  テニス

 

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:47 | 2件のコメント

ダブルスプレーヤー

まもなく、デビスカップ、対チェコ戦。

2日目のダブルスは重要

日本最強の、勝てるダブルスペアーは?

 

ダブルスプレーヤーとしての持つべき資質

シングルスと比較して、何が必要なのだろうか?

今日はダブルスに対する私流の理解を知ってもらいたいので

デビスカップチームの監督になったつもりで

選手を選んでみる。

はたして皆さんの予想と当たるでしょうか。

 

さて、ダブルスに必要と思われる要素ですが

ボレー

スマッシュ

コンビネーション

協調性

トリッキーな技

気合ダーっ

この辺が予想されるところでしょうか。

 

ここで、ちょっと見方を変えてみます。

試合として、勝つために、どうなればいいのか?

 

自分のサーブをキープする

パートナーのサーブをキープさせる

自分のリターンからポイントを取る

パートナーのリターンからポイントを取る。

 

そう、その通りでしょう、コレで4-0です。

だから、これに必要な能力が高ければ勝つ。

 

実は、ジュニアや学生のそれなりレベル以上、プロの試合もですが

特に男子なら、3本以内に決まることが圧倒的に多い。

3本とは

サービス、リターン、ボカン、の3本。

ボカンはスマッシュだったり

ポーチだったり

ファーストボレーのぶん殴りだったり。

 

1本目か3本目で決まるということは

サーブ側がポイントを挙げたということ。

 

リターン側がポイントを取るとすると

2本目のリターンでやっつけるか

4本目でポーチするか

そしてそれ以上に展開したら

後はドサクサ。

 

ポーチが決まると

コンビネーションがいいような気がするが

それは勘違い。

相手を圧倒するショット、プラス

ポーチをする人の個人技なのだ。

だから、ポーチが上手い人はダレとでも組める。

 

結論を言っちゃおう。

ダブルスに勝てる人は

サーブが強力でキープできる人

リターンが上手くて、サーバーをやっつけられる人

プロならポーチは当たり前だし

スマッシュも当然。

つまり、サーブとリターンだ。

 

日本チームでコレを全てできるのは、すごいのは?

伊藤竜馬、錦織圭、添田豪の3人。

特に伊藤竜馬のリターン力は素晴らしい。

itoubs1403

サーブも200km/hを超える

錦織圭、添田豪がシングルスなら

伊藤竜馬をダブルスからはずす理由はないと思うが

どうだろう。

 

初日のシングルスが終わって

錦織圭のスタミナが余っていたら

伊藤竜馬、錦織圭、のペアー。

錦織圭が疲れていたら

伊藤竜馬、添田豪、のペアー。

1403tatumafr

添田豪をイイカゲンに考えているように見えるかもしれないが

ちょっと違う

彼はいつでも、3日間でもいける人なのだ。

だから困ったときは、添田豪なのだ。

 

まあ、私としては責任も何もなし

選手の将来性やチームの都合も考えていない私の考え。

選手のコンディションなども把握している

上田監督と同じじゃないかもしれない。

 

私の、ちょっと偏っているかもしれない

松原コーチのダブルス論なのだ。

あなたの予想と同じだったろうか?   テニス

 

カテゴリー: ダブルス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 22:42 | コメントは受け付けていません。

への3号、しんだふり作戦

1号正統派作戦では勝てない

2号電撃作戦も不発に終わった。

さあどうする?

 

ここはいよいよ、最後の、「への3号作戦」の発動だ。

 

1、とりあえず、ファーストサーブを入れておく

2、とりあえず、リターンも返しておく

3、とりあえず、フォアはやや緩めにトップスピンでつなぐ

    バックはスライスでもいい

    相手が叩きやすいほどのスピードは出さない。

4、追い込まれて苦しくなったらロブで返球

5、決め球を打たれたら、祈る (ミスレッ!!)

6、こちらのチンタラロブを打ちあぐね

    短く返してきたら、突然生き返って、決める。

 

一見、普通に打っているが、すこしゆるめに

やられそうになったら、うんと遅くして

相手の脚を止めて打たせ、エラーを誘うのが肝。

 

テニス、特にシングルスは

これでどうにかなってしまうこともあるからふしぎだ。

 

1から6までの前提となる雰囲気や顔つきだが

その人のキャラクターや演技力で変わってくる。

本当に、死んだふりをして、暗いテニスをやる手もあるが。

私としては見栄っ張りなので

あくまで元気そうに

そう、スポーツマンシップが大切なので

負けは覚悟しているが、最後まで試合だけは貫徹するという態度。

でも、冷静な頭の中身はあきらめている、という風を装うのが好きだ。

 

その実、たった5%の勝率でも、勝ちをあきらめていないのだが。

しかしここのところの演技力、文章で伝えるのは難しい鴨。  テニス

 

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 19:39 | 2件のコメント

トミーの水曜テニス塾

昨日は鎌ヶ谷市くぬぎ山の

トミーインドアスクールでの、「松原コーチのテニス塾」 だった。

 CIMG2821

1時間目のテーマはバックハンド

両手打ちに絞って力の入れ方、面の保ち方

リズムの大切さを説明し打ってもらった。

両手バックは腕や手首を固く使うことが重要で

スウィングが窮屈になりやすいため

小さくパンチすることが重要になる。

だから、リズムは、「ウー・ウッ」

ジャックナイフでのリターン練習もして

このリズムを覚えてもらった。

 

2時間目はフォアハンド

実はフォアハンドの需要が多く

いつもフォアハンドの参加者数が一番多くなるのだ。

実戦的、応用的なものを多くやろうと思うのだが

どうしてもテイクバックの面の甘さが気になってしまう。

もう少し下向きに

しっかり面が下向きになるように引いてほしいのだ。

先月、参加してくれた方も少し面が垂直側に戻っている。

何度も修正して何度も腕を固めて

皆さん、安定度を増していった。

CIMG2817

そして3時間目はサーブ

スウィングを力強く、いいリズムにしたいので

スマッシュ、ジャンピングスマッシュを先にやり

まず最初に、当りを引き出した。

次にベースラインから

頭の後ろにトスしてジャンピングスマッシュ

sampuras1403

サンプラスのように内旋、回内で

肩の高さに肘を残すスウィングを説明し、やってもらった。

これが大好評、大成功

皆さん、いい当りでねじ込みだした。

ついでに

力んで打ったこのほうが、変に力を抜くよりも

腕の負担も少ないことを実感してもらえた。

次はスピンのかけ方

左右のコース打ち分け方だが

先ほどのサンプラス打ちまで来れば後は一気。

最後のサーブアンドラリーまで

充実した練習ができて私もとても楽しい1日だった。

 

さて次回は4月9日水曜日

生の松原コーチの顔

生の見本とリズム

生の技術向上を味わいたい方は

すぐに、トミーインドアスクールまでお電話をしてください。  テニス

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 21:12 | 1件のコメント

への2号電撃作戦

前回の、「への1号作戦」

ストローク力、特にフォアで打ち勝てるなら

何も考えずにこれ。

難しいことをして、自分勝手にこけたらあほです。

 

さて、問題はストローク力が互角か

相手のほうが上の場合。

相手が若者であれば、脚力は相手が上。

まともに打ち合えば

時間の問題で、確実に追い込まれる。

さあどうする?

 

そこで登場するのが

「への2号作戦」

電撃作戦と考えればいい。

止まって打ちまくるのではなく

ライジングやネットプレーを混ぜて

常に先手を取り、先に攻撃的なショットを打たせないのだ。

 

ポイントはライジングショット+ネットプレー。

1403gcnisikori

サーブゲームの場合

サーブアンドボレーは原則やらない

私のサーブだとリターンで ・・・

  (原則は無しだが、時折ゲリラ的にやる)

 

さあ、電撃作戦の内容は 

1、ファーストサーブをしっかりスピンで、なるべく力強く打ち込む。

2、返球をライジングで打ち込んで、ネットへ出る。

3、ボレーかスマッシュで終わらせる。

 

2番のライジングは

相手ボールが少しくらい深くても

無理シャリ、ライジングでヒットする。

アプローチというよりも決め球のつもりで。

ボレーはたまたま返ってきたらやる、というノリ。

 スマッシュも。

 

ファーストが入っていれば、けっこうキープできる。

次に、レシーブゲームの場合。

リターンダッシュがメイン。

セカンドサーブに対してはすべてリターンダッシュ。

ファーストがゆるければこれも。

相手ファーストが強力な場合は

1、リターンをなるべく強力に打つ。

2、帰ってきたボールをライジングで打ち込んで、ネットへ出る。

3、ボレーかスマッシュで終わらせる。

 

2番のライジングは

相手ボールが少しくらい深くても

無理シャリ、ライジングでヒットするのはサーブゲームと同じ。

強力リターンはスライスでもかまわない

nisifs1403tb

きつく打ってフォローを小さくブロック。

ギュウッと打つのだ。

 

相手のファーストが入らなくなればブレークできる。

 

無理して負けたらどうする?

無理しなければ、ほぼ確実に負ける。

大胆な電撃作戦で、30か40%勝てたら大もうけなのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 18:20 | 1件のコメント

「への1号作戦」の肝

逆クロスのフォアハンドを軸にどう展開するのか?

実は単純明快に手立てを決めてある。

シングルスの場合

起こりうるケースは4つ。

おのおのに模範解答を作ってあるのです。

 

1、ジュースコートからのサーブ

    ジュースコートにサーブし  (そりゃあそうだ)

      (1ポイント目はバックにと決まっている)

    フォア側に返ってきたらクロスにボカン

    真ん中か、バック側に返ってくるまで続ける

    真ん中か、バック側に返ってきたら回り込んで逆クロス

    短くなるまで続ける

    短くなったらクロスにビシッ、終了。

 rod1403tb

2、ジュースコートからのリターンも同じ

    ジュースコートにリターンをギュウっと

    後は上と同じ

 

3、アドコートのサーブ

    アドコート、バックにサーブを入れて

    逆クロス

    逆クロス

    短くなったらクロスにビシッ、終了。

 

4、アドコートのリターン

    アドコート、相手バックにリターンをギュウっと

      (もちろんできるだけフォアで)

    ここまでくれば、後はわかりますよね

 rodi1403

私のテニスはここまで単純

2ゲーム目を終わって

バックを1本も打っていない、なんてこともよくある。

たいてい、こうやるのだが

相手の得意技や風

時にひらめきでマイナーチェンジする。

 

時々、変えるとなんでもありに見えるらしく

けっこう何とかなるものなのだ。

もしかしたら、ばれているのかもしれないが

それならそれでいい。

自分が安心してプレーでき

安全に勝てればそれでいいのだから。   テニス

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:33 | コメントは受け付けていません。

フォアに回り込む

『makotasu』 さんから、再度コメントをいただきました。

一言で、バックですよと答えるつもりが

しっかりと逆クロス論を展開してしまいました。

への2号作戦へいく前にちょっとこちらへ。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ

早速、取り上げて頂いてありがとうございました。2号・3号作戦、楽しみにしております。

> シングルスを前提にお答えします。

言い忘れていました。シングルスでお願いします。

> バックでも、リスクを負ってでも打つ。

これは、リスクを背負ってでも回り込みフォアで打つと言うことでしょうか?

makotasu より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「バックでも、リスクを負ってでも打つ」 というのは

文字どおり、バックで打つということです。

私のバックはフォアハンドに比べると

威力も精度も劣ります。

ですからこれで勝負することは、できれば避けたい。

だけど、避けることができなければ

相手に主導権を渡さないために

見栄を張ってでも、バックで強く打つ、ということです。

クロスにしっかり打って

できれば次で、フォアに回り込む。

もう1つは

意表をついてダウンザラインにウィナーを狙う。

  (残念ながら、ガスケより少しだけ ・・・ )

gasuk1403bdl

もう1つ、最後の手、必殺のドロップショットです。

1403fedss

さて、「回り込み、フォアで打つ」 というのは

ちっとも、リスクとは思っていません。

むしろそれが、私のテニスの根幹。

1403gcnisikori

フォアに回り込んで逆クロスを相手のサイドライン際に打てば

  (こちらのボールに威力があればですが)

相手にとって、そこからのダウンザラインは難しい。

そして、クロスに返球されることに対しては

ベストポジションに近いいい位置にいるからです。

 

もう1つ

回り込んで、ダウンザライン側、相手フォアに引っ張る場合ですが

確かに、自分のフォア側に大きな空きが出来ます。

だけど、このショットはウィナー狙い

最後の1発のつもりで打つショットなので

フォア側の空きはちょっとだけしか気にしていません。

  (もしも届かれた時に、とどめをさす必要があるかもしれませんので)

見事に追いつかれ、クリーンヒットされたら、拍手です。

 

フォアに回り込む作戦は

バックが苦手なアマチュアのやり方と思う人もいるかもしれません。

  (ただつなぐためだけに回り込むなら、確かにそう)

ですが、バックの得意なトッププロも積極的に使っています。

フェデラーやナダルの試合を見ると

頻繁に登場します。

nadal1403fr

彼らのバックは超一流なのに?

でも、彼らの超一流フォアは

特に逆クロスは超一流バックよりも威力があるのです。

そのちょっとの差が

勝負に大きく影響するのです。

 

 

ちょっと長くなってしまいました。

この逆クロスをどう使うか

どんな戦術で点につなげるのかは

松原さんの「への1号作戦」の肝ですので。

次回、もう一度寄り道して、説明しましょう。  テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:29 | 1件のコメント

若者と対戦したら

『makotasu』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ

ご無沙汰しております。makotasuです。
1つ、質問させてください。

ズバリ、コーチがパワーあふれる若者と試合をする時の戦術をできるだけたくさん、教えてください!

よろしくお願いいたします。

makotasu より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

シングルスを前提にお答えします。

それにしても、ずばり

単刀直入、わかりやすい質問ですね。

私も単純テニスですのでわかりやすく答えます。

 

さて、パワーあふれる若者と試合をする場合

基本方針として

とにかく避けなくてはいけないことは

パワーを発揮させる機会をなるべくそぐことです。

こうなっちゃったらお仕舞い

nishikori1403ek

拍手するだけです。

 

じゃあ具体的にどうするか?

3通りの作戦があるのですが

今日はいちばん普通にやる

まっとうな松原作戦、「への1号作戦」を紹介しましょう。

 

要は、相手が打つ前に打って走らせる。

いい体制にさせないということです。

 

サーブゲームでは

攻撃してこない側

たとえばバックにしっかりスピンサーブを入れる。

そして、帰ってきたボールをすかさずオープンコートへ打ち込む。

後は、攻撃されないよう

フォアで、ひたすら打ち続けます。

バックでも、リスクを負ってでも打つ。

もしも、一瞬、先手を取られ苦しい体制になったら?

フォアならロブで返球

バックならスライスをいっぱいかけて、打ちにくくし

早く、有利な体制に戻す。

戻らない場合?

そりゃあ、拍手です。

 

相手リターンがどっちサイドも強力なら?

djok1403bk

ファーストサーブを色々なバリエーションで打ちます。

スライスで滑らしたり

フラットでぶちまけたり。

それでだめなら?

拍手です。

セカンドの場合ですか?

しっかりスピンサーブで強く打って、祈ります。

 

リターンゲームですが

とにかく先手オープンコート攻撃です。

一瞬でもいい、ここで優位に立つ。

djok1403bs

フォアなら目をつぶってでも打つ。

バックに強力サーブが来たら

強めにガツンと打つスライスです。

とにかくリターンが甘くなったら

若者はつけあがる。

そうなったら?

拍手か、祈りか、大ヤマをはるか。

そうそう、私の場合

リターンエースはあまり狙いません

ばれていてもいいから

オープンコートになるべくエネルギー値の高いボールを送って

優位に立つことを考えています。

臆病者にとって

それが一番確率の高い方法だからです。

 

さて、ここまで書いたのは私のまっとうな作戦

40%以上勝つ可能性があると思ったらこうです。

 

そこまでの自信がない場合

普通にやったらまずダメな場合

あと2つの作戦

「への2号作戦」、「への3号作戦」、があるので、それはもったいぶって後日に。 テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 19:34 | 2件のコメント

風が吹いたら

桶屋が儲かる

という話ではなく

風が吹いたら。テニスが難しくなるという話し。

 

昨日、大学の後輩の合宿に参加

2時間走って、九十九里の白子町まで行ってきた。

 

午前中は女子が東京の大学との練習試合だったので

その観戦と試合後のアドバイス。

しかし、すごい風。

ライン沿いに打ったボールが2m以上もそれたり

スマッシュしようとしたボールが前に落ちたり。

 

その中でさすがにうちのナンバー1

風など気にしていないかのように

平然と   (のように見える)

打ちまくり

単複ともあっさりと勝利していた。

 

さて、風が吹いたほうが打ちやすいという人はいない。

風が吹いたら打ちにくい

こんな風だととても勝てない、という人が多い。

こうゆう人は風をとっても気にする。

 

でも、ホントは一番風を気にしている人

一番風のことを考えたのは

さっきのナンバー1

昨年夏、北海道学生の単複チャンピオンだ。

「風でボールが止まるかも」

「風で左に曲がるかも、だからフォアでなるべく取ろう」

「相手も打ちにくそうだから、ポーチに出よう」

「突風もあるから脚を止めないように」

実は、本人に聞いたわけではなく

まったくの私の推測。

でも、あれだけ平然と、対応できていたのは

当然、このくらいは考えていたはず。

 

もちろん、「いやだ、イヤダ、嫌だあ」 と

彼女以上に考えた人はいたかも。

風が吹いたほうが打ちやすい人はいないはずで

自分だけが打ちにくいのではない

すべての人が

自分の最高のプレーよりも落ちるレベルでのプレーになる。

だから、ここでの課題は

プレーレベルの落ち分を以下に小さくできるかだ。

少ししか落ちなければ

がたがたになった人には簡単に勝てる。

 

具体策としては

風の影響をしっかり認識して、予測しておくこと。

風上だったらボールが止まるかも

風下ならロブはアウトしない

サイドへの曲がりはこれくらいだから ・・・

などなど

対策をしっかり頭に入れておき

心の中でイメージトレーニングしておく。

そして、エンドを変わるごとにイメージを更新しておく。

 

ちゃんと考えていない人ほど

「風で伸びてきたり、止まったりして、打てなかった」

なんて言う。

でも、同じエンドで、伸びてきたり、止まったりはしないはず。

必ず、ちゃんとした傾向がある。

 

そして試合前にこうつぶやこう。

「風が強いから、私の勝ちだな」

そして試合後にこう言ってあげよう。

「風が強くて実力が出せませんでしたね」  台風

 

 

さてさて、合宿、その後

午後は動きながらストロークをこなすフットワーク

サーブのテンポとコースの狙い分けをじっくり

2つだけに絞って指導してきた。

 

テニスが終わり、最後のトレーニング。

そういえば写真を撮っていなかった

夕焼けを背景に、コート2面分を横に、30mほどのダッシュ

 CIMG2789

もちろん松原さんはパス。

ヘロへロ状態でストレッチ

 CIMG2794

夜のミーティングで

先輩からのありがたい話を30分ほどして

横浜への家路に着いた。

タイヤも替えたから高速も怖くない。

そういえば

こんどのマランゴーニ

かなり静かなタイヤだ。   車 (セダン)

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:41 | 1件のコメント

フォアの面を感じる

フランカーさんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんばんは、小手先と良いフォームについて質問があります。

私は、フォアが弱いです。一見良いフォームには見えるらしいですが、ミスが多いです。小手先と言ったら失礼ですがそんな相手にも負けます。実力で負けています。

しかし、だからと言って同じようなフォームにはしませんよね。
球出し機械を使って数打ち、ハイスピードカメラでフォームチェック。ますますの悪循環に陥りそうですが…。

スマッシュは数打てば、上手くなりました。
フォアの場合は、どういう練習をすれば(球だし機械有り)面感覚を得られるのでしょうか?松原理論は頭には叩き込んであります。

それから、どうしても上から引くプロ風なテークバックをしたいのですが、外旋しないように、面の向きに、気を付ければいいのですよね?

フランカー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

形についての松原さんの理論には詳しいようですね。

次は頭の中のソフトウェアーの理論に入りましょう。

今回フォアハンドの質問ですが

ソフトウェアについてはバックでもサーブでもボレーでも

どの技術でも同じことだということを、まずは言っておきます。

 

さてフォアハンド、ハードウェアの復習ですが

小手先は確かにだめ

手打ちは考えずに、腕打ちにしてください

でも、初心者がそれを覚える過程では小手先打ちもあり

そうやってボールになれながら

腕打ちに進化していくのだけれど

上級者でも突然のイレギュラーバウンドなどで

小手先打ちになることもあるという点は理解しといてください。

そして、更なる進化は

その腕を、必要に応じて

やる時間があればだが、身体の動きで助けてやる。

 

つまり

腕だけで振ってもいいのだけれど 

身体の動きで腕を加速させても良い。

でも

身体の動きで腕を動かすと思うと

身体だけががんばり、腕がぐにゃぐにゃな人が多くいる

これではとんでもなくトッチラカル。

それぐらいなら、腕だけで打ったほうがまだマシということ。

どっちかというと、腕が身体に勝っていなければならない。

 

1つ例を挙げます

クルマで走ることを考えてみましょう。

ほとんどのエネルギーはクルマが出すのだが

シートベルトをしなければ

身体があちこちに振られてとんでもないことになる

シートベルトをしていても

ブレーキを掛けるときは足が踏ん張るし

カーブでは頭がぶれないように首に力を入れる。

 

つまり他からエネルギーをもらうにはそれなりの備え

最低限のしっかり感が必要だということ。

 

 

さて、ソフトウェアの話に移ります。

こちらが今日の本論。

面感覚を作って、本当のコントロールを作る練習です。

 

1つ目は面を感じながらボールを捉えること。

  地面に垂直な面がボールを捉え

  ラケット面に捕らえたボールが

イメージしたスピンとスピードで面を離れていく。

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これをまざまざとイメージしながら打つ習慣をつける。

 

2つ目は弾道をイメージして打球すること。

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  振り出す前から

  打球のコース曲線をイメージしておく

  そのイメージと現実が重なることを確認しながら打つ。

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これをまざまざとイメージしながら打つ習慣をつける。

 

相手ボールのコースをイメージするなんて当たり前。

 

一見していいフォームの人と

本当に上手い人との違いはこれ。

 

本当に打てる人は

自分のラケット面やボールに向かっていく面の動き

捉えた感触

自分の打球曲線をいつもイメージしている。

それは無意識のうちに行っているかもしれない。

習慣になっているからだ

 

フォームというのは頭の中に回路として焼き付けられているもの

しかもそれが相手ボールと自分の位置と

もろもろの要素と絡み合って

頭の中に納まっている。

 

イメージしない人が

トラックいっぱいのボールを打ち

努力に努力を重ねてもムダ。

イメージしながらバケツ1杯だけ打つほうがはるかに効果的なのだ。  テニス

 

そうそう、テイクバックのハードウェア話しがあった。

「どうしても上から引くプロ風なテークバックをしたいのですが,外旋しないように、面の向きに、気を付ければいいのですよね?」

外旋しないで引く、でいいのだが

その前に打つ形にあった向きに構えている必要があります。

インパクトに被せていかなくても合うように振れる

そのための手首の形や、最初の面があってのこと

そのためのテイクバックであればいいということです。

下から引くか立てて引くかは

本質的な話ではありません。  テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 10:44 | 1件のコメント