セカンドサーブというのは2本目に打つサーブのこと
2本目だから1本目のデータを参考に修正できる。
だから打ちやすいはず
ただし、入らないとポイントを失う。
オーストラリアンオープンの試合を見ていて
セカンドサーブを積極的に
攻撃的に打つシーンが多くなったように感じた。
特に
錦織圭のサーブゲームで目立っていた。
時には明らかにエース狙いのサーブも。
ジョコビッチも時々やる。
スライス気味にフォアのコーナーを狙うサーブなど
セカンドで多用しないサーブの場合
同じサーブをファーストで打つ以上に
エースになる可能性が高いのだ。
さて、トッププロのたいていの試合では
ファーストが入った場合のポイント獲得率は、70%以上。
それが
セカンドだと、40%以下に落ちる場合も多い。
もしファーストと同じサーブをセカンドに使うとして
80%くらいは入るとすると
ポイント獲得率は
(80%くらいは入る) × (ファーストのポイント獲得率は、70%以上)
だから
56%以上のポイントが取れるということ。
先ほどの消極的なセカンドの数字
40%以下よりもずいぶんといい。
その代り
80%入るということは
残り20%はダブルフォールトということ。
まあ
ファーストが60%入るとすれば
(セカンドになる可能性40%) × (20%はフォールト)
つまり
全ポイント中、8%はダブルということ。
これだって
それほどビックリするほど情けない数字じゃない。
攻撃的なセカンドサーブ、大いにアリなのだ。
ところで
昔々のことだが
昨日のジョコビッチの試合を心配そうに見つめていた人
ボリス・ベッカーという人がいる。
1985年、17歳で
翌年は18歳で、ウィンブルドンを連覇した。
そして、現在はジョコビッチのコーチ。
両足踏切の膝の曲げのすごいこと。
ブンブン・サーブと名付けられたサーブを武器に
とにかくサービスエースを取りまくった。
ファーストはエース狙い
セカンドももちろん、エース狙い。
セカンドでも入ればとれない。
内旋、回内のものすごさ
そして
1ゲームのうち、1回くらいはダブル
多いときは2度。
だがそれ以外、ほとんどポイントを落とさない。
見ていて
15-40からなら、サーブを落とす気がしない。
私も試合を見たことがあるが
インドアコートのスコアーボードに当たる
衝撃音のすさまじさ。
こうゆうテニスもありなのだ。
そうそう、セカンドで勝負する時の心構え
「ダブルフォールトしても気にしないこと」
ストロークでも、たまにはアウトすることもあるのと同じ。
大事なことはサーブゲームをキープすることで
ダブらないことじゃない。
ダブルフォールトもごくごく普通のできごとなのだ。