ボールをどうやって打つのか?
試合中に何が重要なのか?
体力やメンタルではなく技術面で考えてみよう。
どんなスポーツにもルールがあって
その種目の特性が決まっている。
同じ棒振りの球技で比較してみるとわかりやすい。
野球なら
間違って、大きく打ちすぎてもいい。
塀を越しちゃってもOKだし
なんと、横へ打ったらやり直せる。
しかも、2回までなら空振りしてもいい。
ピッチャーだけは自分のペースで投げてもいいことになっている。
ゴルフなら
ボールは止まっている。
飛距離調整のために道具を変えてもいい。
ゆっくりと検討する時間もある。
じゃあテニスの特性はなんだろう?
23.77mの線の中に打たなくてはいけない。
ネットは越した方がいい。
サーブは1回だけ失敗してもいいが
他のショットは1本目で入らないとダメ。
サーブは自分のペースで勝手に打てるが
他のショットは相手に合わせる必要がある。
ラケットという棒を使わなければならない。
サーブだけは自分のペースでできるので
野球のピッチャーやゴルフのショットに
意味合いが似ているところがある。
しかし、他のショットに関しては制約がかなり多い。
1回目、最初のトライで
ネットを越して、ラインの内側にボールを入れなければならない。
しかも相手のいじわるなショットに対しても。
だから
テニスではいつも
なるべくやさしい単純な打ち方で
ボールが飛び散ってしまわないよう
発散してしまわないように
打ち続けなければならないのだ。
といっても
あまりにも情けないボールを送り続ければ
向こうから一方的に攻撃されることもある。
そのための妥協がトップスピンだったり
スライスだったり。
なのだ。
ルールで決まっていることなので
なんともしがたい
これが基本中の基本事項なのだ。
テニスはとっても制限事項が多い。
その中で、1球目を成功させなければいけない種目なのだ。
それを押さえておかないと
トンチンカンな理屈や
トンチンカンなショットが登場することになってしまう。