カテゴリー別アーカイブ: サービス

スマッシュの手首

先日の大学での合宿中

一番若いレギュラーの小林君にスマッシュのアドバイス

彼はダブルスのインカレ選手なので

当然、かなりのスマッシュ力なのだが

今回初めて会って

ジャンピングスマッシュの当たりがちょっと物足りないのと

時々だがすっぽ抜け気味の当たりがあるのに気が付いた。

 

アドバイスはテイクバック時に

ラケットヘッドを少し前に倒すこと。

 

どうゆうことかというと

rod1510

これはアンディー・ロディックのサーブだが

手首の角度に注目してもらいたい。

少し手首が内向きに折れている。

 

この折れた形が

インパクトで再現するのだ。

TOMLJANOVIC3

構えから一度動いてしまっても

手が元の形を覚えている。

インパクトでこの形が戻ってくる。

 

そしてこの形で取るのは少し後ろ目の打点

ここが一番強烈なパワーを生み

なおかつ深さのコントロール感のある場所なのだ。

 

ここではない

サーブ打点2

 

そしてフィニッシュ

takao-sr1411

全てサーブの写真だがスマッシュも同じ。

 

そうそう、小林君の45年くらい先輩に

スマッシュだけはすごい人がいた。

hokudaidesm

この手首、ロディックと一緒でしょう。

背景を見ると彼にアドバイスした隣のコートのようだ。

スマッシュの技術、実は昔から一番変わらない形なのだ。

(昔だってすごかったんだぞ、という年寄りの ・・ )

 

こんな風に打つと

コントロール感もあるので安心して打てる

なおスピードが増す。

 

小林スマッシュの打球音

それまでのバシッという音が

バキッという音に変わった。

男の子がジャストミートしたら

当然こうゆう音になる。

 

その後サーブでもやってみなというと

やはり音が変わった

そして、深さのコントロールも

 

どこを変えたらこうなったのか

ぜひ覚えておいてほしい

 

手首の角度  保つ  バキッ  なのだ。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス, スマッシュ, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 15:27 | 1件のコメント

男子プロのラケットは飛ばない

近年

ラケットの性能が上がり

軽量化され、反発性能が上がった。

 

その結果

サーブやフォアハンドのスピードが上がり

トップスピンが打てるようになった

というお話をよく聞く。

 

だが

松原さんはこれ

全然、当たっていないと思う。

 

というのは

木のラケットの時代から

写真のパンチョ・ゴンザレスのように

男子のトッププロは200㎞/h以上のサーブを打っていたし

pg1509srb

ビヨン・ボルグは

現代の選手以上のスピン量でフォアハンドを打っていたからだ。

borgfs1509

もっと昔のロッド・レーバーやマニュエル・サンタナ

彼らのトップスピンもすごかった。

 

実際私自身も

トップスピンを始めたのは木のラケットの時代だし

その頃はスピードが出なかったとは

まったく感じていない。

 

スピンのかけ易さも全く変わらないと思う。

 

実は、最近のラケット

反発が上がったのは軽く打った場合。

 

スピンがかかりやすいラケットというのも

軽く打った場合。

フルスウィングのヘビートップスピンは

かからないラケットでも、カカル。

 

今も昔も

ボールとの衝突速度が大きくなると

多分 100~120km/h くらいか?

ボールがつぶれてしまい

どんなラケットを使っても

反発係数はほとんど ゼロ になってしまう。

 

だから

木のラケットでも、最新のグラファイトでも

でかい シャモジ でも、鉄板でも同じこと

トッププロが使えば、200km 出る。

 

もっとも

でかい シャモジ や、鉄板で

スピンがどうなるかは定かではない。

多分変わらないような気はするが。

 

ところで

これは私が、現代サーブの極致と思っている

タカオ・スズキ のサーブ

takao-sr1411

どちらも内旋、回内を使った超現代的なサーブなのだ。

もしかしたらよりパワーのあるゴンザレス

回内の量は上回っているかもしれない。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, フォアハンド, ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 19:20 | コメントは受け付けていません。

上腕二頭筋 遠心力との闘い

フォアハンドでこだわっていること

左下へのフィニッシュ。

具体的な力の入れ方について話そう。

 

この写真を見て腕の力について述べよ

という課題が出たらどう感じるだろう?

nadal1509c

フォアハンドのスウィングを上から見ると

forswing140619

手の動きはオレンジ矢印方向

いつも言うように、アウトサイドイン

そして

手を動かす方向以上に

力の方向としては

さらに左へ

いや、もう少し

いや、もっともっと

自分自身に対して向いているはず。

 

それは円運動をしている腕とラケットが

遠心力で腕を引っ張っていることに対し

腕は縮めようとして必死に引っ張っているからだ。

 

その腕を縮めようと頑張るのが

上腕二頭筋

nadal150927gats

昔は  (ほんの40年ほど前のこと)

私もボールは押す方向に力を入れると思っていたので

腕を伸ばす方の筋肉

上腕三頭筋を鍛えようとしていた。

もちろんこちらも重要なので

しっかり鍛えておくべきなのだが

問題は

昔からある

上腕二頭筋はそれほど重要じゃないという

テニス的な考え方。

 

フォアハンドに限らず

サーブも

takao-sr1411

もちろんバックハンドも

nisikoribkf1509

腕を引っ張る。

もちろん、ナダル打ちも

nadalff150927

肩を中心に腕を振る以上は

特にフォアハンドは

遠心力との戦いなのだ。

テニス=ラドワンスカらが4強、ウィンブルドン女子単

テニスマンなら

立派な上腕二頭筋にあこがれてほしい。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 16:36 | コメントは受け付けていません。

スライス気味サーブ

『まっつん』 さん (Mさん) から質問をいただきました。

以下がそのコメントの、1つ目の質問です。

 

カラオケ  先日は思いがけずプライベートレッスンありがとうございました。
このような機会に引き合いに出して頂き恐縮です。
大分調子が上がってきました。

それぞれ習熟には少し時間がかかりそうですが、スイング前の形をそれぞれの種目でよく確認しておきます。
本当に、ありがとうございました。

さて、初質問でございます。

①サービスについてです。
スピン主体のスライス気味の確認です。

・コースを限定してかかるのですが、
回内を聞かせないでフィニッシュを左側に引っ張り込む

このラケットの軌道(腕の円、軌道?)が、まだいまいちイメージできていません。
試合では、どうしても単調になるので、もう一度ご教授願いたいと思います。
よろしくお願いいたします。

 

・・・・・・

 

まっつん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

うーん、難しい質問ですね。

というのは

手首を固定し (ちょっと伸ばし気味に)

腕をそのまま

(肘を途中で止めないで)

肘ごと

左下に振り切るだけだからです。

kc1509sl

この肘ごと、というのが理解できていれば

案外簡単に行くかもしれませんね。

 

そしてもう一つのコツ

ボールの右斜め上、スピンサーブ、1時30分ではなく

もう少し横

2時か、2時30分くらいのところを

薄めに当てて打つつもり。

Australian Open 2007 - Day 8

当然

手首の角度も伸び加減になります。

(この写真はあまり薄くないのでフラット気味ですが)

そうすれば

身体の左側へフィニッシュできると思います。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:01 | 1件のコメント

トミーテニス塾

先月19日の水曜日は

トミーインドアスクールでの、「松原コーチのテニス塾」

暑い日にもかかわらず、大勢が

と言いたいところだが

実は、Mさん、おひとり様のみ

3時間のプライベートレッスン。

CIMG0697

みっちり、堪能していただいた。

フォアハンドが中心だったが

写真はカメラマンの都合で

3時間目のサービスのみ。

先日も西岡サーブで書いた通り

ジャンプサーブ採用が安定とパワーの秘訣。

膝を曲げ

CIMG0700

それを伸ばして

飛び上がる時にラケットヘッドが垂れる

CIMG0702

 

膝も完全に伸びた、この、もうちょっと後が

一番、ラケットヘッドが垂れ下がったあたりになる。

 

1枚目の写真のように

身体が真っ直ぐになったところでインパクト。

 

その姿勢をキープ、ブロックして

CIMG0703

ラケットヘッドが振り出される。

 

見事に決まっている。

Mさんのサーブが強く安定したことは

言うまでもない。

 

さて

次回からのスケジュールが決まっている

HPのイベント案内を見てほしい。

要項はこちら

次回は、9月16日の水曜日。

2名以上の参加者を期待している。

ぜひ、ぜひ、ぜひ、お申し込みください。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント, サービス | 投稿者松原コーチ 20:33 | 2件のコメント

ジャンプサーブ

寝不足が続いている

錦織に続いて

西岡もフルセット。

3セット目の途中まで見て

いったん寝に行ったのだが

目がさえてしまい

強めの麦ジュースを飲みながら

もう一度観戦。

またまた3時40分くらい

デモ、勝ったから良しとしよう。

 

 

ここでちょっと技術ネタを

 

競ってくると

西岡のサーブは見ていて怖い

解説のM氏が話す

予選でのダブルフォールトの話

時々、吹っ飛ばす実際のショット。

 

どうやら、積極的に打っているときはいいようだ

きっちり跳んでいい姿勢になる。

消極的に飛ばない時の方がダメ。

supinmosita1409c

腕を強く振るためにも

安定して振るためにも

プロはジャンプしてサーブする。

 

結論を先に言うと

腕の振りは身体の動きが終わってから

膝が曲がり

raf1503sr1

膝が伸びて、身体がまっすぐに立ったところが

CIMG5460

ラケットヘッドが垂れたところ。

 

ジャンプすればこのいい姿勢が自然にできちゃうし

運動連鎖のタイミングもばっちり。

 

ラケットが振りあげられるのはこの後

CIMG3784

そのリズムでうまくいくと

いい姿勢でヒットできる。

TOMLJANOVI1412sr

そしてフィニッシュ。

kc141226

インパクト前後では

腕以外はほとんど動かない。

だから安定する。

ラケットヘッドが腕を追い越すわけだから

スピードもあるということ。

 

この使い方が

パワーにも安定度にも効く。

どちらかを選ぶのではない。

どちらも取るか、どちらも捨てるかだ。

 

だからほとんどのプロはジャンプしてサーブする。

 

いや、ジャンプし終わってから腕を振る。

 

膝が、身体が伸びながらボールをとらえると

上空にボールを押し上げてしまい

ふかしてしまうことが多くなる。

 

ジャンプは、スピンサーブだとわかりやすいのだが

左利きゆえ

スライス系の使い方なので

伸びきることが感じづらいのかもしれない。

 

サーブでは、大胆にジャンプしてくれることを願う。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:35 | コメントは受け付けていません。

スピンサーブのフォーム

『レフティスタイル』 さんから、2つ質問をいただきました。

以下がそのコメントの1つ目部分です。

 

カラオケ  松原コーチ、おはよう。ございます。
今回も2つ質問させてください。
1つめはサーブのことです。前回、いくつか質問させていただきましたが、その後、練習の中で、もっと身体のターンが使うことをアドバイス受けました。
具体的には、現在のトスの上げ方をJ字型に変え、身体の中心から外に向かって(前の方に)上げる。
確かにそれだけで、フォームはピッチングにような身体の使い方になり威力は上がります。
スライスは打ちやすいのですが、スピンの時はどのようなフォームで打つのがスムーズでしょうか?

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

面を内折にして固定する

内旋、回内などの腕の使い方、等々。

それと

下半身や身体が動き終わってから腕を始動するなど

重要部分については

相当こだわっていますが

なんとなくの全体フォームについては

あまり触れないことにしています。

spin1

斜め下を向いたラケット面を

ボールにぶつければ

左下から右上に

自然に斜め45度回転で打てます。

spin2

体重のかけ方や

ちょっとしたしぐさ

トスを上げる腕とラケットを振る腕のタイミングなど

プレーヤーによって違うこともありますが

プロはそれなりにちゃんとやっています。

ほぼ腕だけで打つ人

raf1503sr1

下半身を柔らかく使っての全身しなやかサーブなど。

supinmosita1409c

男子プロのたぶん、95%以上は

スピンサーブベースの打ち方です。

1503srfini

自分の体形や動かし方で

ピンとくるプレーヤーのまねをすればいいのだと思います。

それとも腕の使い方のみを気にしてサーブ練習をする。

1503srtarasi

そのうちに

自分にしっくりくるフォームに落ち着くのではないでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:30 | 1件のコメント

ブレークは1回まで

マドリードオープン

残念ながら

錦織圭は準決勝でマレーに敗れてしまった。

1セット目は3-3でブレークされ、3-6。

2セット目は1-1から

先にブレークしたが

すぐにブレークバックされ、2-2。

4-5になり

ブレークされ、4-6で負け。

 

このレベル

世界で5位以内の話は

勝つとすれば、ブレークは1回まで

できれば1度も無しで行きたい、ということ。

 

じゃあ、どんなサーブが必要なのか?

 

実は

厚めに持ち

(もちろんコンチネンタルの範囲だが)

どフラットサーブを打てば

ほとんどのプロは200km/hは出る。

しかしそれでは

入った時のポイント獲得率はいいが

ちょっと狂うと

まるで入らない時間帯ができてしまう。

その時に

1stとはまるで違う、スピンサーブで打つ

甘いコースの2ndを攻撃され

ブレークされてぼろぼろと ・・・

 

理想を言うと

安定して70%くらい入り

しかも

入った時のポイント獲得率が

80%くらいあればいい。

 

それってどんなサーブ?

 

こんなサーブ

CIMG5416b

スピンがしっかりかかる内向きのラケット面

(上の写真のはちょっと極端だけど、下の向きは普通の一流サーバー)

CIMG5457

スピンサーブの形だけれど

1stサーブでは

回内をしっかり効かせて

CIMG5460

バックに入れるときは

厚めに、フラット気味に当てる。

CIMG5461

フォアに入れるときはスライス気味のスピンサーブ。

基本的にスピンサーブなのだ。

 

こんな、1stが打てれば

2ndもほぼ同じ球質で打つことができる。

ほぼ同じ球質なら

大胆にコースを突くこともできる。

takao-sr1411

そうすれば

2ndのポイント獲得率も高くなり

ブレークされる確率がとても低くなるのだ。

 

サーブゲームが冒険にならずに

たんたんと、キープし続けることが

上位の試合では大切なことなのだ。

 

ここまでシビアーではないが

1st、2ndの位置付けについて

市民大会レベルでも考え方は一緒だと思う。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, シングルス | 投稿者松原コーチ 18:37 | コメントは受け付けていません。

サーブで身体を固めること

印西のクラブでハードコートを通りかかったら

2人のコーチがサーブの指導法を議論し、確認中。

二人の話の核心はスピンの掛け方で

ジュニアを指導するときの

ボールの打点、捉え方、フィニッシュの位置なのだが

私の方は別の面白いことに気が付いた。

 

それはパワー側の話。

tssav1504

先輩コーチが見本をやると

バシッと、強力なサーブが

次に

後輩コーチがやると

いい形で腕を使っているにもかかわらず

ちょっと迫力のないボールが

 

話が終わったところを見計らい、先輩コーチに注文。

「もう一度、打ってみてよ」

後輩コーチには

「胸から腕の力の入り具合をよく見て」

そしてバシッと、強力サーブの見本。

 

「胸、肩、腕の力具合、見た?」

「はい」

「じゃあ、なりきって、打ってみて」

 

もちろん

バシッとすごいやつがコートに突き刺さった。

 

この形から

CIMG5457

この形

CIMG5460

そして

CIMG5461

力強いフィニッシュまで

CIMG5462

上体から腕の形

「左肩から、右ひじまでの一直線」

は、しっかり固めて

動かさないことに気が付いただろうか?

ここに、しっかり力を入れて固めることが重要なのだ。

 

もちろん、腕自体は内旋、回内で動いている。

 

ところでうちの先輩コーチはラオニッチという人ではない。

 

その先輩コーチ

後で、アイシングしていたのは秘密

いいやつだ。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと, 日記 | 投稿者松原コーチ 19:53 | コメントは受け付けていません。

サーブもアウトサイドイン

サーブもアウトサイドイン

というと

何のこっちゃと思う人が多いと思う。

 

しかし打点を後ろに取り

supinmosita1409c

フィニッシュを引っ張り込むには

当然

手前から向こうに向かって打つのではなく

sampuras1503

遠目から引っ張り込んでいくような

スウィングになるはずだ。

 

つまり、アウトサイドイン。

 

昨日、日曜日の下川井テニスクラブでのレッスンでのこと

やや、サーブを苦手としていたTさんへのアドバイスで

霊験あらたかな効果を上げたので

ここにご報告。

 

「腕を上げたときに少し顔と手の位置を離しましょう」

CIMG5457

「そして腕を引っ張り込むようにフィニッシュ」

CIMG5462

見事に1発目できめたTさんだった。

実は、いつもここまでは行くのだが

2本目もうまく打とうとして

悪い方向に頑張っちゃう。

そして元に戻る。

 

今回、ちがったのは

2本目に私がアドバイスしなかったのに

再度、見事に決めたこと。

 

上に挙げた

構えを離し、フィニッシュを引き付ける。

 

この、アウトサイドインのアドバイスが効いたのだろう。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 15:28 | コメントは受け付けていません。