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サーブの肩はバネ

サーブの肩はバネなのだ

なんのこっちゃ、と思う人がいると思う。

実はボールを投げるというのがサーブと同じような動きなのだが

これがなんとも不思議な動作で

教えるというのがとても難しい。

ガキのころから物を投げつけて

遊んでばかりいた男の子は

その動きを自然に、勝手に身につけている。

自分の肩は自在に回ると思っている。

一方、運動経験の少なかった、元お嬢様たちは。

「コーチ、私は肩が回らなくて、・・・」 とおっしゃる。

そこで、サーブのコツ、その真髄を教えたい。

それは 「サーブの肩はバネ」 で硬く、ということ。

そこで今日は久しぶり、硬くといえば、硬派中の硬派

「スジガネ君」 に登場してもらい、教えを請うことにした。

sujigane mae

彼じゃなくても、ホントは、肩なんか回らないものなのだ。

うそだと思ったら

ボール投げをしながら

自分の肩を観察するか

手を触れて感じてみてほしい。

若干上下か左右に動きながら

上腕が肩関節の中でねじれる動きをしているだけ。

  (このねじれる動きを、内旋とか外旋とよんでいる)

物はためし

上下か左右の動きはやめて

内旋、外旋のねじりだけでボールを投げてみるといい。

けっこう投げることができるし

もしかしたらこの方が上手くできるかもしれない。

 

さて、プロのサーブ動作を観察してみて

重要な動き

これ無しでは成り立たないものを、3つ抽出した。

1つ目は、先ほどの内旋、外旋、上腕のねじりだ。

2つ目は、前腕の回内、回外の動き。

  (これは、ドアノブを回す動作だと思えばいい)

3つ目は、上体を横向きから前向きに回すこと。

 

この3つの動作だけしかできないのに

サーブの動きを説明できる子として誕生したのが

「スジガネ君」 なのだ。

sujigane yoko

胸を貫通しているシャフトが内旋、外旋、上腕のねじりを担当。

上体が横向きから前向きに動く時に

前腕やラケットの重みで後に取り残され (外旋)

上体が前向きになると

上がってきて、(内旋) インパクト。

という動きなのだ。

これに、前腕の回内、回外の動きをつけるとさらにリアルだが

今回は気にしない。

上体を左に傾けるとさらに人間のサーブのようになる。

sujigane usiro

肘の角度が90度固定なのでちょっと生人間との違いはあるが

これは、打点が低ければいい事なので無視

あえて、分りやすくするためにこうしている。

 

さて次が本題、バネの話し、筋肉を硬くする話なのだが

ここまででもかなり長くなってしまったので

次回に ・・・   テニス

 

最近、テレビで

「さて、真相はコマーシャルの後、3分後に」

なんていうのが多くて

いつも怒っているのに

自分でもやってしまった松原コーチなのであった。

 

少しはハンセイしているのだが。   爆弾

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 16:03 | コメントは受け付けていません。

サーブはクローズドで?

猪瀬さんからサーブの質問をいただきました。

以下がそのコメントの質問部分です

カラオケ  先日、プライベートレッスンでスピンサーブを教えていただきました、猪瀬です。

ジャンプして身体が伸びた後、うで!というリズムが身につくよう練習に取り組んでいます。

覚えていらっしゃるかもしれませんが、スピンサーブを打つうえで、
私のスタンスはクローズドではなく、むしろ若干オープン気味なのですが、プロのスタンスは大抵クローズドだと思います。
プロの場合は、柔軟性や筋力があるためにそうしているのでしょうか?
身体の捻りがパワーに繋がりそうですが、真似をすると、インパク時に前向きまで身体が開けない気もします。

お時間のある時にご教示いただければ幸いです。

猪瀬 より

水瓶座  私の答えです。

もしオープンスタンスが問題なら

プライベートレッスンの時に指摘したでしょうね。

確か、左右のサイドで違っていたのを直したとは思います。

下半身から上半身に滑らかに動きが伝わって

いい動きができるなら

クローズドでもオープンでもかまわないと思います。

特に、すでにオープンになれているので、困っていない。

わざわざ変えて、困る必要も無いと思うだけです。

昔、1985年の話です。

クローズドスタンスが普通のプロツアーの世界に

ボリス・ベッカーという17歳の少年が出てきて

オープンスタンスから「ぶんぶんサーブ」というのを繰り出し

ウィンブルドンで優勝しました。

bbserb1312b

身体の向きから見てアドコート、オープンスタンスです。

時速240kmくらい出ていると聞いたことがあります。

彼はセカンドサーブもエース狙い

毎ゲーム、ダブルフォールトを1つくらいはしながら

ぼこぼこ、サービスエースを連発して優勝しました。

そして翌年も。

身体の捻りについて言えば

むしろオープンのほうが捻ることができるかもしれません。

ベッカーはこの捻りがすごかった。

下半身を前に向けて捻りを作るのがクローズド

上体を後に捻るのがオープンスタンスです。

どっちでもやりやすいほうでやればいい。

本質的に欠点があるのでなければ

他の人と同じじゃなくてもかまわないと思います。

そういえば、ボリスの前のすごいサーバーといえば

mac131220

超クローズドスタンスのジョン・マッケンローでした。

これ、アドコートの写真ですよね。

サーブのスタンスは他の動きとの関連が無いので

自分さえよければ、けっこう何でもありです。

パンチョ・ゴンザレス、松岡修造、イワニセビッチ、鈴木貴男、みんなそれぞれです。

また、歴史を巡る旅に入ってしまいました。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:14 | コメントは受け付けていません。