カテゴリー別アーカイブ: スマッシュ

スマッシュは前向きで

 スマッシュやサーブはパワーの源として、腕の内旋を主に使う。

内旋を使って前腕を振り出す方向は前。

gaisen  naisen

 (左の絵から、右の絵の方向に動かすのが内旋、反対方向が外旋)

だから、フラットサーブやスマッシュは打球方向を向かなくては

バキッという当たりは出せない。

 tomljanovic1311

ところが、実際に前向きでスマッシュをする人はけっこう少ない。

 

理由は3つ。

1つ目はスマッシュ練習が少ないこと。

2つ目はサーブで横向きの人が多いこと。

これはフラットサーブをしないためで

スライスサーブはもちろん

スピンサーブでも前を向かない人が多いのだ。

3つ目はコーチがしっかり横を向くように力説するから。

そして構えでしっかり横を向かないと異端者と見られ

世間様へ顔向けができないからなのだ。

syarasrb

先に、理由は3つと書いたがこのどれかというより皆さんこのすべて。

 

一度だまされたと思って、前向きで打ってみてほしい。

当たりの強さだけでなく

深さのコントロールもそれでよくなるのだ。

 

そのときの注意点だが、フォアハンドと同じ。

打ち終わりで前を向くと勘違いしないこと。

インパクトで前向きなのだ。

何なら、一切横向きの姿勢を作らなくてもいい。 テニス

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 18:18 | 1件のコメント

スマッシュはレベルを分ける

先日の大学対抗王座戦

トップクラスの大学生はもちろん 地方大学の選手でも スマッシュ力のあることに感じ入った。

これは男子では当たり前

女子でも、「バキッ」 というボールをつぶすような音が聞こえる。

強力スマッシュは全国レベルの選手であることの証明書なのだ 。

 

さて、特にダブルスでは 強力なスマッシュの有り無しが大きく勝敗を左右する。

1面に4人もいる、狭い空間で

気楽にロブを上げていいのかどうかというのがこれにかかる。

強力なスマッシュの制空権の下

ロブを上げるのは 意表をついたときだけ。

それもフォームを隠してあげなければならない。

ダブルスでは ストロークだけでは決まりにくいため ネットへ出る比率が高い。

4人のうち、過半数はネットにいるのが普通なのだ。

だからボレーが重要で、主な武器になる。

そのボレーが有効で、いいのが入ると

ストローク側は自由に打てなかったり 無理が多くなってエラーの比率が高くなる。

しかし、そんな時、ロブに逃げられれば ストローク側はほっと一息つけるのだ。

なのに、この「ほっと一息」を許さないのが強力スマッシュ。

相手をロブに逃げられない状態にしてしまう。

だから、強力スマッシュの有り無しが テニス選手のレベルを上下に分ける。

 

シングルスではダブルスほど顕著ではないが 考え方はまるで一緒。

強力スマッシュの有り無しで 試合の仕方、テニスの考え方まで、大きく違うのだ。

 

最近、時々耳にするのが

「スマッシュは使用頻度がほとんどないので、ジュニアに教えない」 というスクールの存在。

確かにシングルス主体の しかも若年選手の場合はそうだ。

スマッシュは使わない、いや使えないから。

だけど、14歳くらいになれば、必要になるだろう。

そのときになってからの練習ではおそい。

 

 

プロがスマッシュをあまり使わないのは 相手がロブをあまり上げないからだが

それはスマッシュが強すぎるから。

スマッシュが下手な人がプロになんか、なれっこないのだ。  パンチ

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 18:28 | 1件のコメント