カテゴリー別アーカイブ: スライス

スライスリターンは

スライスリターンについて解説したが

実は

自分ではスライスリターンは好きじゃないし

なるべく避けるべきだと思っている。

 

プロレベルでは

スライスリターンは相手に主導権を渡しやすくなる。

特にフォアハンドの返球だけのリターンは

たとえ深く返ったにしても

次の相手ハードヒットの襲来は必至だ。

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そこからの逆転はなかなかに難しい。

だから

できるだけこちらが主導権を握れるよう

力強いリターンがほしいのだ。

 

だから

たまにはエラーが出ても

なるべく

攻撃的なトップスピンリターンがほしい。

 

トータルとしてどっちがポイントを取りやすいのか

どっちがブレークしやすいのか

という視点から見ないといけないのだ。

 

確実にリターンを返してもキープされるとしたら

3ゲームに1回でもいいから

うまくいったときにブレークできるように考えるべきと思う。

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だから打てそうなのに

スライスで確実にというのは

見ていて、イライラすることが多い。

 

だから

スライスリターン

特にフォアのスライスリターンは好みじゃないのだ。  テニス

 

でも

スライスしかできない時もあるので

そこまでは否定しないし

その時でも

ポイントをあきらめない技術を持つ必要はあるのだ。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, リターン, 試合 | 投稿者松原コーチ 22:27 | 1件のコメント

スライスの手首

先日の楽天ジャパンオープン

観戦中に感じたことの一つに

スライス

特にリターンでの手首の固定がある。

テイクバックで

nisifs1510

ラケットヘッドを引かず

手首をしならせないで、形を固定したまま

インパクト

nisikorifsu1510

というテクニックだ。

違うショットの写真だが

2枚の写真の手首の形がほぼ同じになっている。

だから手首は固定されてているという事。

 

これがアマチュアだと

1枚目のところで

手首をしならせて引いてしまい、不安定になりやすい。

 

プロの場合

サーブが強烈で

ラケット面にかかる圧力がすごい上に

そのタイミングが一瞬の間。

 

だから強靭な握力で手首を固定しつつ

ラケット面にかかるすごい圧力を

腕全体のスウィングで打ち返す。

 

これが以前よりもよりはっきりしてきたように思う。

そして

正確にベースライン深くにリターンを返している光景が

毎試合、何度も見られた。

 

技術的にはバックハンドも同じこと。

nisifs1510tb

この手首のまんま

nishi1510bs

正確に面をぶつける。

正確にベースライン近くに返る。

 

もちろんバックも

昔は面の引き起こしが普通に見られたが

最近はとても少なくなっている。

 

ハイバックのボレーをパンチするときの特殊操作になってきた。

引き起こし付きのバックハイボレーを

バックハンド・スマッシュに分類すると

スライスやボレーに、引き起こしはないといってもいいだろう。

ATP Masters Series - Rome

ボレーも条件がリターンに似ている。

手首の固定

腕全体でのスウィングが

重要なポイントなのだ。   テニス

 

そういえば最後の写真の二人

ジャパンオープン、呪いでもかけられているのだろうか?

今年も1回戦でいなくなってしまった。    山羊座

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー, リターン | 投稿者松原コーチ 17:52 | 1件のコメント

ドロップに対してはオープンで

先日、参加した北大の秋合宿でのこと

フォアの前に落ちたドロップショットを

低い打点、スライスでストレート深くに

ネットへ出て

スマッシュというドリル。

3面に分かれて、球出しで練習。

 

私の見本は左足を踏み込んだクローズドだったが

しばらくして、奥のコートをふと見ると

男子のナンバー1、井戸垣君はオープンスタンスで処理している。

うまく打てていない同じグループの女子選手にも

オープンを指導していた。

直後

彼女も1発で、うまく処理した。

その内に

このグループは全員が安定して返球している。

 

ぎりぎりの時はオープンで

radwanska1509

ちょっと余裕の時はクローズドというのが

私の基本的な考え方だったのが

ここで、目から鱗。

確かにオープンの方が体勢が楽。

余裕があってもオープンで悪いわけはない。

左足を前にすることで上体の開きを抑えると思っていたが

右足が前でも全身の勢いもあって

上体の開きにそれほど悪影響もない。

何より姿勢の自由度が上がって

ボールとの位置取りが簡単になっているようだった。

 

そういえば

バックハンドでもこんなスタンスもプロはやる

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(左足を横向きにするのもコツ)

一見、難しそうだが

上体が横向き窮屈になりにくいので

肩からボールまでの距離が作りやすい。

 

一度試してみることをお勧めする。  テニス

 

そうそう

フォアなら、右足を横向きに踏み込むと

横向き加減がうまくできて

しかも、上体が開きにくくなりますよ。

(これもちょっとしたコツ)

 

井戸垣君ありがとう

他のコートの人たちにも教えてあげてください。 テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, フットワーク | 投稿者松原コーチ 18:53 | コメントは受け付けていません。

バックのかわし方

『レフティスタイル』 さんからの質問の続き

以下がコメントの2つ目質問部分です。

 

カラオケ    ・・・・・

さて、もう1つ、教えていただきたいことがあります。
私はハンドルネームのとおりレフティ(左利き)なんですが、ジュースコート側のクロスのストロークは、高い確率で、相手はフォア、自分は両手バックの打ち合いとなります。

やはり少し分が悪いというか、そこまで両手も上手くないというか、少しでもそうした打ち合いに負けないようにしたいのですが、何に気をつけて練習すればいいでしょうか。

できるなら、徹底的にバックで粘って、フォアで決めに行くというスタイルにしたいのですが。

教えていただきたいというより、無茶振りに近いのですが、どうか、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ジュースコート側のクロスの打ち合い

「相手はフォア、自分は両手バック」

 

そりゃあそうです、クロスですから。

 

それで分が悪いなら、やり方を変える。

ストレートへ

相手バックへ打ったらどうですか。

 

それともう一つの提案ですが

スライスを使ったらどうでしょう。

 

相手の攻撃からこちらの攻撃へ

流れをこちらにもらうためには

相手以上のボールを打って、甘くさせるか

相手が打ちにくいボールを打つか。

 

この打ちにくい攻撃しにくいボールがスライスです。

nadal1508bs

相手は打点が低くなるので叩きにくくなる。

 

ストレートのスライスでもいいが

スライスをクロスに打って

相手がフォアでつないで来たら

フォアに回り込んで

主導権を奪うというやり方もアリです。

nadal1508c

今現在、バックが弱いなら

相手フォアをやっつけるほどの両手バックになるのは

頑張っても、そうとう先の話。

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でも

スライスではぐらかすのなら

割とすぐにできるのではないでしょうか。  テニス

 

 

ところで

錦織圭

今度こそ勝ってほしいですね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, スライス, バックハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 17:53 | 1件のコメント

両手バックのスライスは

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。
女子のお話が出てきたところで、1つ質問をさせていただきたいのですが、
たまに両手バックのスライスを打つ女性がいます。(必要に応じて、クルム伊達もやりますね。)

片手のバックも格好いいんですが、両手のスライスも上手そうに見えていいな~などと思うのですが、(女性の読者もいると思いますし)上手に打つコツ などがあれば、お教えいただきたく、よろしくお願いします。ちなみに私の妻も両手バックですが、スライスは上手くできないようです。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

男子がなぜ片手でスライスを打つかというと

リーチが広く

時間的に余裕がなくても打てるからです。

nishi1504bs

トップスピンで打てなければどうしてもスライスになる。

スライスなのに

遅れて打てない

届かないだと、存在価値がかなり低いのです。

 

スウィングそのものに力が足りない女の子の場合は

できないよりはできた方がいいわけだし

それでもトップスピンよりは取れる範囲が広い。

チェンジオブペースやドロップショットもできる。

 

だから存在価値があるのです。

 

打ち方のコツは片手のスライスと同様

腕のスウィングで

なるべく上体を回転させないようにして

凹型の弧を描いて振る。

 

片手ではそれがやりやすいのですが

両手で伸ばすと動きが取れない。

だから片手よりは上体を少しだけ回す。

肘を曲げ

その肘を送るようにして打つといいのです。

そして

大きめのテイクバックに短いフォロー。

 

ここに、ユーチューブに投稿した私の動画

両手バックのノーバウンドスライス

つまりバックボレーがあるので

こちらを見てください

ノーバウンド以外は基本的に同じです

 

ところで

伊達さんは本来、サウスポーですので

あれは両手フォアハンドスライスかもしれませんね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, ボレー | 投稿者松原コーチ 17:29 | 1件のコメント

その他の逆クロス

『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつもお世話になっております。3月29日のフォアの逆クロスの記事を見て思ったのですがバックハンドの逆クロスやスライスフォア・スライスバックの逆クロスも同じ様に考えて良いのでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

バックハンドの逆クロスというのは原則

打点を前に取り、手首の角度を大きく作って打つ

フォアの逆クロスとは違い

手首の角度を変えないで

上体の向きを逆クロス方向に対し横向きを作って

そちら方向にしっかりスウィングすると考えた方が普通です。

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片手でも両手でも

男子の場合はそれが多いようです。

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ただし

女子では手首をしならせ

打点を前気味でとって

ラケットヘッドを走らせる

つまり、両手で打つフォアハンドのような形の人が多く。

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その人たちは

フォアハンドと同じように逆クロスを打ちます。

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ですが

なぜかそんなふうに打つ男子は

たいていバックハンドが下手ですね。

男子にとっては

力と打ち方のマッチングがよくないのでしょうね。

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スライスですが

通常

逆クロスは打点を遅らせて

引き付け気味にアウトサイドインに振る。

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手首は原則固定でサイドスピンをかけます。

トップスピンフォアハンドのように

打点を前に取り

手首をしならせて使うと

確かにスピードは出ますが

時に塀をダイレクトで揺らしたりします。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 16:37 | 1件のコメント

スライスVSトップスピン

『うそほんと』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  お世話になっております。2月4日の記事を見て思ったのですが、同じ位の強さのスライス主体の人とトップスピン主体の人がシングルスをした場合、戦略としてはどんな試合になるのでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

戦略というより戦術で考えれば

 

トップスピンの人はそこそこ打って

相手を走らせ

短くなったらオープンコートへ決める。

 

スライスの人は

広いリーチを生かして

しっかり粘る。

相手がエラーしたら勝ちです。

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スライスはバウンドが低くなるので

低いどおしの打ち合いになれば

スライスが有利になりますから

もし競ってきたら

トップスピンの人はムーンボールを多用するかもしれません。

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トップスピンが打ち勝てば勝負は決まり。

トップスピンが打ち勝てないようだと

しっかり打たなければならないトップスピナーは疲れてくる。

腕だけで打てるスライサーはさらに楽に。

 

戦略的に考えると

重要なのは

トップスピナーは早目に主導権を握り

浅くなっらおしまいだぞ、とプレッシャーをかけ

早目に相手に諦めさせること。

自分の方が、少しくらい疲れても内緒にしておく。

 

スライサーは今が互角ならOKと思い

相手に、長引いたらあんたまずいよ

と思わせることでしょうか。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: シングルス, スライス, フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:07 | 1件のコメント

振り切るテニス

振り切るテニス

いい響きだ

今どきのプロのテニスでは

ストロークを振り切って打ち

相手をやっつけるテニスが主流。

 

だからジュニアに対しても

一般のスクールでも

コーチが振り切るように指導しているケースが多いようだ。

 

だがちょっと待ってほしい

プロ、特に男子のプロは

基本的にトップスピン

一般のアマチュアプレーヤーから見たら

ヘビートップスピンが普通のショットなのだ。

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ヘビートップスピンだから振り切るテニスができる。

 

その証拠に、トッププロでも

すべてのストロークを振り切るわけではない

相手の深いショットにブロックして返球したり

遠いボールをスライスで返球したり

トップスピンを自在にかけられない

こんな場面では

フォロースルーを制限して

しっかりスウィングを止めるのだ。

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そうしなければ

ヘビーにトップスピンがかからない以上

ボールは軽くベースラインを越えて行ってしまう。

アウトする、それじゃ勝てない

それ以外の問題はないのだが。

それこそが大問題なのだ。

 

トッププロでさえ

トップスピンをかけられないときは

スウィングを止める。

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もしもあなたやあなたのコーチがジョコビッチよりも

テニスセンスがはるかに上回っていると

確信しているのでなければ

ジョコビッチにさえできないショットを夢見るのは無理。

 

あなたのテニスがヘビートップスピンベースでないなら

すべてのショットを振り切らず

どこか必要なところで止めなければ

あなたは一生、こう言われるかもしれない。

 

「彼は未完の大器だね」  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:09 | 1件のコメント

スライスで返球

『うそほんと』 からしつもんをいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  お世話になっております。スライスストロークの質問です。深く早い玉と深く高い玉を(下がらずに)打つコツを教えてください。あとフォアスライスを両手で打つメリットって有るでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「フォアスライスを両手で打つメリット」

の方から答えます。

ファアが両手打ちの人なら

両手で打ってもいいでしょうね。

そこからスライスでドロップショット。

こんなときなら

両手打ちはアクションが小さいので

だまし討ちに

いくらかご利益があるかもしれません。

 

ただ

基本的にスライスは力があまりいらないし

片手の方がリーチが広い

だから

普通のフォアが両手打ちの人も

スライスは片手にする人が多いと思います。

通常片手の人が?

リーチは狭い、窮屈、バレバレ

なんのご利益もないでしょうね。

 

 

次に

「深く早い玉と深く高い玉」

というのは

相手ボールが、ということだと思っての答えです。

 

本来、こんなボールを打たれた時こそ

スライスの出番です。

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ボールはコート面から斜め上に跳ねてくるわけで

斜め上から切り下すスライスとは

出会いやすく

とても相性がいいのです。

 

コツは安全な位置に下がらず、迎えに行くこと。

(慣れれば下がらない方が簡単)

積極的にライジングで取るほうが

むしろやさしいのです。

早目に構えて

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ボールに対し少しだけ前傾し

上がってくるボールを切り下しで迎え撃つ。

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打法としてのコツは

見込みで打っちゃうこと。

 

インパクトまで見極めようとすると

間に合わない

むしろエラーにつながりやすいのです。

 

大胆に自分のセンスを信じて打つ。

そして、ライジングボールは重いから

身体を大げさに使わず

面を手首を、しっかり固めること。

 

練習法ですが

素振りです。

相手打球を想像してライジングで

ジャストミートの素振りをする。

そして玉出しボールを打ってみる

そしてラリーです。

 

素振りでボールをちゃんと予測できていれば

すぐにできるようになるでしょう。 テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス | 投稿者松原コーチ 20:31 | 1件のコメント

トミーテニス塾やスライスや

今日の午前中はトミーのテニス塾だった

実はそこへ大学のY先輩が塾生としてきてくれたのだ。

先日、松原テニスクラブ印西

OB会の初打ちをしたときに

スライスの話をしたのが今回のきっかけ。

それなりの年になったら

「スライスオンリーのテニスでいい」 のではないかということ。

 

大体、私にしてからが

現在はトップスピン主体のぐりぐりテニスだが

このテニスになったのは

28歳でプロのテニスコーチになったとき。

その前は薄いグリップでフラットのフォア

バックはスライスのみだったのだ。

当然

私の周りは先輩も含めみんなそう。

 

今更トップスピンでもないのだ。

 

ところで

プロの選手は、ほとんど全員トップスピンだが

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苦しい体勢やペースを変えるとき

リターンなどで

必ずスライスも使う。

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ボレーのことまで考えれば

スライスは必需品。

むしろ、こちらこそが必修科目なのだ。

nishikorri1502fs

そしてトップスピンも打てれば

言うことはない。

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だが、アマチュアレベルなら

ましてベテランなら

別に打てないからといってそれほど困らない。

むしろトップスピンを打たない方が

テニスがシンプルになって正確度が増す。

 

今回はフラット気味のフォアハンドスライス

はっきりアンダースピンをかけるバックハンドスライス。

 

それとサーブも打点を右前低めにとった

スライスサーブも。

 

このスライス3点セットで

コントロール付きを

しっかりお買い求めいただいた。

 

そうそうスライスのアドバイスで

効果があったのがこれ

sasimi

刺身スライスはラケットをアウトからインに

引き切るようにスライスするのだ。

(だからスライスというのだが)

 

 

そうそう、来月のトミーテニス塾は3月11日水曜日の開催

御用とお急ぎの無い方はぜひ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント, スライス | 投稿者松原コーチ 19:10 | 1件のコメント