カテゴリー別アーカイブ: ボレー

フラットボレー

『キャブ』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、いつもブログ参考にさせていただいています。
ボレーについて質問させて下さい。
普段は松原コーチがオススメしているように、上から下に振るスライスボレーを意識しています。
本日出場していた県の大会で、トップシードのダブルスを観戦していました。前衛のいる場所に低く緩く来たボールは、下から上、もしくは横振りでフラットに打ち、平然と決めていました。(前衛もネット際にいます。)
ドライブボレーみたいなトップスピンではなく、コンチネンタルでフラットに打っているように見えます。
この打ち方は、どうやっているのでしょうか? わかりづらい文面で申し訳ないですが、分かればご解説頂きたいです。

キャブより

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

トップスピンのフォアハンドで

回転量を減らし、水平に近いスウィングをすれば

フラットになります。

 

同様に、スライスのショットで

回転量を減らし、水平に近いスウィングをすれば

フラットになります。

 

もっと下から打ち上げればトップスピンにもなります。

 

強い選手の中でも

同じスライスボレーとはいうものの

バックボレーはアンダースピンが多く

フォアはフラットに近い人が多いようです。

takaofvhit

特にプロの男子ダブルスでは

パワーで圧倒しないと勝てないため

フォアはフラット性のぶん殴りが多いようです。

ブライアン兄弟では

左利きのボブの方がよりフラットに

スウィングも大きく

薄いグリップのストロークのようにたたきます。

 

さて、スライスボレーの回転減らし版といいましたが

基本がスライスボレーで

スライスボレーをちゃんと打てるようにしておけば

フラットぽく打っても

コントロールすることは難しくありません。

ATP Masters Series - Rome

逆に最初からフラットにしすぎると

フォアボレーがコントロールできずに

フォアボレー苦手人間になる可能性が高いです。

ぜひ、スライスボレーを意識して

フォアボレー得意人間になってください。

技術的な要件は

フラットにたたく場合にも、まるっきりスライスボレーです。

 

男子上級者には

バックボレー苦手人間はほとんどいません。

彼らのバックボレーはスライスなのです。

フォアボレー苦手上級者はたくさんいます

彼らのフォアボレーはほとんどフラットです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:56 | 1件のコメント

ボレーは早く構えて

『レフティスタイル』 さんからボレーの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
依然、「引くタイミング」のところで、
>上級者は2度引きです。と教えていただきました。

私はスマッシュも一旦肩のところまで持って来て、そこから再始動と思っているのですが、それならボレーはいかがでしょうか?
ボレーは時間がないため、できるだけ早くセットするというのは、当然だと思うのですが、それが実に早く、溜めて(狙って)打てる人がいます。

何かコツがあるのでしょうか?
いつもながら単純な質問ですが、コメントいただけると有難いです。

 

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ストロークは2度引き

ボレーも大抵は2度引きでしょう。

 

ストロークはいったん構えてから

ループ状に引き足してスウィング。

ボレーは構えたところからそのまま振り出すように思いがちですが

やってみてください

小さいけど

そう手の動きで、5㎝から20cmくらいでしょうか

確かに2度引きします。

1度目、最初に状態の横にセットした後

2度目の引きでタイミングを取り

ちょっとだけ勢いもつけて

ついでに正確な位置の修正もして、スウィングです。

 

一瞬早く構えて

そして引いて、スウィング開始という部分に

外から見た人が、「溜め」 を感じるのではないでしょうか。

takaofvtb

熟練者と未熟者の違いはどこか?

これは、やはり最初の1弾目の構えの速さではないでしょうか。

じゃあ、いつ構えを始めるのか?

相手が打った直後です。

フォアに来ると分かった瞬間にフォアの構えを開始する。

もちろんバックも同様です。

フォアなのかバックなのか?

相手のラケット面から飛び出してくる

ボールの線が見えればすぐにわかるはずです。

 

いつもイメージと素振りの話になっちゃうのですが

相手のスウィングと打球を想像し

ボレーの構えと、一瞬のため

ちょっと引いて、振り始めるスウィングを

素振りしてみる。

もう一つのイメージつくりは

上手な人がボレー練習しているときに

自分も心の中で打ってみる。

うまくできたら実際の打ち合いで試してみる。

 

どうですか、イメージできたでしょうか。    テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:03 | 2件のコメント

ボレーのテイクバック

『チョコビッチ』 さんより、ボレー、再度の質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  丁寧な回答ありがとうございました。少しだけ質問を訂正します。
わたしが質問したかったのは、構えからテイクバックまでは腕で引くのか、肩を回してラケットを引くのかの質問でした。
スクールでは、腕を肩のラインまで引いている人を良く見かけますが、早いボールに対して振り遅れたりオーバーするのを良く見ます。

 チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

フォアボレーの場合

打点が普通? のところだと

肩を45度回しながら、腕も45度分

つまり全部で90度分引くくらいではないでしょうか。

上体が斜め前向きになり

右手の位置が右肩のネットと平行、横方向に来ます。

 

近い打点だと、肩の線は引かない方角ですし

遠い打点だと90度近く横向きになる。

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程度はともかく

肩も回すし、腕も引くというところでしょうね。

 

現象はそうですが

実は私、こう考えています。

ボールのところ、しかもなるべく前に行く

行きながら、上体の横にラケットを腕で引く。

上体の横というのは

右肩のところから、

ネットと平行に手を持っていくくらいの位置です。

そうして、打点方向に向かっていけば

上体の向きは自然に打点に向いていくのです。

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だから近い打点ならほぼ前向きで打つし

遠ければ横向き

バックボレーなら背中を相手に向けるくらい。

そして中間なら、斜め45度くらいになるということです。

つまり

テイクバックで肩の線を回す量はこれくらいということです。

そして手の位置ラケットの位置を

肩からネットとほぼ平行の横位置に持っていく。

 

その場でのボレーを基本と考える人が多いのですが

実戦を考えると

打つ位置はなるべくネットに近いほうがいい。

だから

普通のボレーの場合で

右肩を引くのではなく

左肩を前に出していく。

そして動きながら、前進しながらボールを捉える。

 

そうゆう目で

もう一度、ヨハンソンの動画と連続写真を見てください。

こちらをクリックすると

365ネットの技術解説ページ、連続写真が開きます。

 

それともう1つ

忙しい時はできることのみをやる。

肩のラインまで引いたら間に合わないのであれば

腕だけでいいから

打点の10cmくらい後にセットしてブロック。

いつも同じところへ引くわけではないのです。

 

常に同じ大きさに引かないと違反だというルールがあれば

もちろん、小さく引くしかありません。

大きく引くと、振り遅れるときがあるからです。

だから、いつも大きめテイクバックだと

早いボールに対し振り遅れることもあるという理由で

大きめテイクバックは間違い、ということではないのです。

 

1つの打ち方、1つのスウィング量、ひとつの高さ、しかないなら

いいフォームを身につければOK。

でも、実際の試合では色々なボールが来て対応を変える必要がある

だから練習するのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 15:26 | 1件のコメント

ボレーのスウィング

『チョコビッチ』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  私のイメージとしては、腕を振らない方がボレーは、しっくりきます。鈴木選手、ヨハンソン選手の写真では、テイクバックで身体の横まで引いていますが、腕自体は、両肩のラインよりほんの少しだけ5°から10°ぐらい引いて、インパクトのように見えますが。実際にインパクトまでは、腕は高さを変えるだけで肩を回すイメージで良いのでしょうか。

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

結論を先に言うと

腕のスウィングを使うべきで

肩はできる限り回さないほうがいいです。

 

 

ちょっと理屈を言います。

 

フォアハンドトップスピンのように

パワーがほしい場合、上体の回転を使います。

上体の回転を使う場合

安定させるためには、上体を垂直に保ちます。

1401komekeifs

逆に言えば

上体が垂直であれば

軸がまっすぐなわけで

上体の回転、肩の線の回転があってもいいのです。

 

この理屈は、フォアでもバックでも

ワンバウンドでも、ノーバウンドでもいっしょです。

 

一方、軸を垂直に保てば、リーチは狭くなり

ボレーでは不利になります。

上体を打点のほうに倒したほうが、より遠くまで届く。

takaofvtb

ボレーではぜひそうしたい。

だから、上体の回転を使わない

だから、腕だけ

そうすれば軸の問題はなくなるのです。

takaofvhit

スライス系のショットの場合、パワーはそれほどいらない。

腕だけで打てるので、上体の回転パワーは使わなくても打てる。

そうすればリーチが広くなり

特に、ボレーではご利益があるのです。

 

ボレーは上体や肩の回転ではなく

腕のスウィングで打ちましょう。

 

腕のスウィングは振り子

凹型に弧を描いて振るのです。

 

そうそう、それ以外のときでも

1401komekeibk

垂直を保てない事情があるときは

リターンやランニングショットなどで

上体を回さない、肩を開かない必要があるのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 12:57 | 1件のコメント

スマッシュをボレーで返球

『レフティスタイル』 さんからの質問その2です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 カラオケ  2つめは「相手のボレーやスマッシュの返球について」です。
上手な方は、よく見てられて、相手の打つボレーやスマッシュを至近からでも何とか当てて返されます。すごいな~とは思いますが、どうもボレーボレーのようには行きません。相手がスマッシュの体制に入ったときなんかは、恐怖が先に立ち、見ることもままなりません。しかし実際に返球される方がおられるのですから、何か自分との違いがあるはずです。これも、練習量の違いだと言われると終わってしまう話しなのですが、ご解説いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

打つ気があれば怖くないですよね。

相手のショットに対し、時間的に間に合い

それを打つ技術があれば

当然、取りに行く、打ちに行きます。

そのときは怖いかどうかすら考えません。

 

だから

時間的に反応できないポジションであれば

どうしようもない

取れるわけがないのです。

取るつもりがないのにスマッシュを打たれたら

そりゃあ、怖いですよね。

 

さて、打つ方法です。

反応できる距離、スピードであれば

打つ技術があるのかということ

技術的にはブロックボレーしかありません。

ボールが来る場所に面を作り

インパクトで

ギュウと握る。

 

相手スマッシュのボール想像できるでしょうか?

想像できるならそのボールに対し

ブロックボレーで素振りする。

素振りといっても面を作って

スウィングは10cmくらい。

 

その素振りでジャストミートできるなら

本物のスマッシュボールもジャストミートできます。

 

これだけやれば、即、試合でもできると思いますが

心配なら

少し距離を取って

スマッシュしてもらい

練習したらどうでしょう

そしてだんだん距離を詰めていく。

 

ボレーボレーができる人なら

すぐにできると思います。

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:31 | 1件のコメント

ボレーのスウィング量

『レフティスタイル』 さんから2つの質問をいただきました。

以下がそのコメント、1つ目の質問部分です。

 

カラオケ  1つめは「ボレーのスイングについて」です。
松原コーチはいつもボレーはスイングすると仰います。ところが連続写真を見ていると、それ程ラケットを引いてられるようには見えません。
実際ラケットを引くと、間に合わず差し込まれて、前でインパクトできず、スライス回転がかからないのです。イメージとしてテイクバックは身体の横位までにしておき、インパクトはできる限り前で、そのため、セットは早く、インパクト後はラケットを止める感じで。そうなるとラケットの動く距離はそれほどないことになりますね。
ラケットは、身体の横に、しかし身体が踏み込むので、テイクをしたようになる。
そんな感じでしょうか?

レフティスタイル より

 

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ストロークでも、トップスピンのスウィングは大きく

それに比べるとスライスは小さなスウィングになります。

そうゆう意味で

ノーバウンドのスライスであるボレーのスウィングはさらに小さく

トップスピン・ストロークのスウィングに比べれば

とても小さなものになります。

 

だから、ボレーは振るな、という表現も

ストロークに比べれば、相対的には正しいと思います。

ただ、本当に振らないのか?

当てるだけかと?

いうとそんなことはなく

当てるだけに比べれば

はるかに大きなスウィングをします。

takaofvtb

「イメージとしてテイクバックは身体の横位までにしておき

インパクトはできる限り前で

そのため、セットは早く、インパクト後はラケットを止める感じ ・・ 」

というのは

スウィングの大きさという点で、かなり正しいのではないでしょうか。

特に

テイクバックは身体の横位までというのは会っていると思います。

そして、そこからスウィングするのです。

takaofvhit

引くといっても身体の後まで引いたら

必ず振り遅れます。

だから、ボレーは小さめなスウィングですむスライスにするのです。

  (打点は、なるべく前とは限りません)

 

これは、365ネットの技術解説ページにある

ヨハンソンのフォアボレー動画と連続写真です。

ここをクリックして、見てください

 

どうですか

身体が前進しながら打っていますので

ラケットヘッドのスウィングの長さは、2m以上になりますし

上体の移動分を差し引いても

身体の横からかなり前まで

インパクトまででも、70cmくらい

インパクト後では、50cmくらい

振っているのではないでしょうか。

 明らかに振らないというレベルではないと思います。

私が振るべきというのはこのくらいの話しです。

もう少し小さめでもOKです。

引くのもこの辺、身体の横までです。

当てるだけ、振らない、というのから比べると

かなり振っていると思います。

 

 

さて、これは日ごろ気になっている話です。

日本人はまじめで厳密さを求める気質があります。

だから基本を大事にする。

大事にしすぎる。

「あまり振らないほうがいい」 ということになると

「振らなければ振らないほどいい」 

のではと考えてしまう。

「腰を落としたほうがいい」 は

「腰は落とせば落とすほどいい」 に

「身体は開かないほうが・・」 は

「絶対開かない」 に

「余計な力は抜いたほうが」 は

「力は抜けば抜いただけいい」 に

 

だから、私の話を聞いて

「ボレーは振れば振るほどいい」 とは思わないでほしいのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:11 | 3件のコメント