カテゴリー別アーカイブ: ボレー

ボレーのラケットは

『momotaro』 さんからの質問の続き

以下がそのコメントです

 

カラオケ  ラケットについてコーチの考え方を聞かせて下さい。現在私は66歳(♂)、100インチ~2、300gのラケット(Mantis300)を使っています。先日、軽量デカラケ(トアルソンOVER117)を試打してみたところ、ボレーがとてもやりやすかったです。取り回しの楽な軽量デカラケで練習して、脳にボレーの良いイメージを記憶させて、それを上達に繋げるという考え方は間違っているでしょうか。それとも、やはり軽量デカラケは、初・中級者向けで、上級者の重い、威力のある球には打ち負けてしまうでしょうか。どれくらいの重さですと、打ち負けないでしょうか。
よろしくお願いします。               momotaro より

 

 

 

水瓶座 私の答えです

どちらのラケットも、私は打ったことがないので

一般論しか申し上げられません

そのつもりで読んでください

 

100平方インチ、300gのラケットは

男性のクラブプレーヤでは

ストロークもそれなりに打つ人として

標準的だと思います

 

ちなみに

ストローカーに偏った、あの松原コーチは

98平方インチ、305gのラケットです

CIMG3501

右側が現在のモノ  (どちらも同スペックです)

さて

117という超デカラケで

ボレーがやりやすかったのは

たぶん面が大きくて

当たりやすく

面のぶれも少ないからでしょう

 

軽量 (250gくらい、バランス360、のようですね)

というのは関係あるかどうかわかりません

360のトップヘビーは

スライスのスウィングをしにくいとは思いますが

 

もう一つ重要なのは

面が大きいと (面が手前に広がり)

スウィートスポットが手前になること

手に近くなるのです

(だから、0.5インチ 1.25cm長く作ってあるが・・・)

 

擬似的に、短いラケットのようになります

 

だから使いやすいというのもあるかもしれません

 

ボレー上達への進歩に関しては

打点も違ってくるので

何とも言えません

 

自分が

「ボレーは得意だ」 と信じる効果は確かにありそうですが

デカラケのタッチだけに頼りすぎて

超トップヘビーもあり

スウィングしなくなるかもしれません

(面を小さくしたときに飛ばなくなる)

 

もしも

そのラケットが使いやすく

ストロークで困らないなら

全部それにしちゃうという手もありますよね

 

テニスは1本のラケットで

サーブからドロップショットまで

ストロークからスマッシュまで

すべてこなさなければいけないので

 

自分にとって

オールマイティーな1本

または

こだわりのあるショットに対しての1本

 

それを見つけ出す必要がありますね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー, ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 13:03 | コメントは受け付けていません。

遠いボレー

昨日の下川井テニスクラブでのレッスン

というか始まる前に他に気になったこと

隣のコートで会員のTさんが練習中

フォアボレーの遠い打点に対し

直線的にラケットを突き出している

結果

届くのだけれど

鋭い、切れた返球にならない

 

たいていの人は

ギリギリ届いたボールに対しては

返球できるだけでいいと考えてしまうようだ

 

それではもったいない

スライスボレーを使えば

ギリギリからでもいいボールが打てる

ラケットを高めに引き

nisifs1510

振りおろし

切りながら、とらえる

nisikorifsu1510

足を止めなくても

スウィングはできる

足がギリギリ追いつき

同時に

ラケットのスウィングもギリギリで追いつく

この二つが

同時進行でできればいいだけのこと

素晴らしいキレのいいボレーが

ギリギリのところから飛んでいく

 

そうそうTさん

ついつい、出来心

1分ほど、おせっかいなアドバイスをして

フォアボレーを

切れよく、打たせてしまった

 

さて

これはフォアボレーの奇跡なのだが

バックボレーでは既にやっている人が

むしろ

上級者なら当たり前にいるのでは

nishi1510bs

これは、バックボレーをスライスで打つのが当たり前だから、鴨。  テニス

 

カテゴリー: スライス, ボレー | 投稿者松原コーチ 20:02 | コメントは受け付けていません。

なぜスライス?

ボレーをスライスにする理由

1つ目は、間違った時に入るから

テニスは相手に主導権を取られる時もある

というより、しょっちゅうそう

だから

ちゃんと打てるとは限らない

mac1504bv

そんな時に

フラットだと、つい飛び過ぎてアウトとなる

スライスだといい意味でごまかせる

間違って入る

黙っていればばれない

 

2つ目は、力と時間が要らないこと

上から下に振るのは重力に逆らわず

パワーがなくても楽に実行可能

そのため

予備動作も少なくて済み

スウィングに時間がかからず

振り遅れなくていい

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

3つ目は左右の打ち分け

前後の打ち分けが簡単なこと

アングルボレーも楽にできる

 

4つ目はリーチが広いこと

スライスは打点を後ろ気味に

身体の真横でも打てるので

届く範囲、目いっぱいリーチが伸ばせる

takao1605tv

 

腕だけで打てるので

軸は気にしない

だから

上体が打点の方向に傾いてもいい

だから

姿勢も楽ちん

 

5つ目は打球が滑ること

少なくともバウンドが低いこと

次のハードヒットを受けにくいということ

かすれあたりの間違いドロップもウィナーに

 

ボレーをスライスで打てば

こんなにメリットだらけ

テニスは楽ちん

何も難しいことを選択する必要はない。

 

私も年をとったら

30年後くらいかな?

さすがに、身体が効かなくなるので

ボレーはもちろん

ストロークもサーブもスマッシュも

全てスライスにしようと思っている。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:19 | コメントは受け付けていません。

バックボレーの苦手な上級者?

フォアボレーの苦手な上級者は多いが

バックボレーの苦手な上級者?

そんな人ほとんど聞いたことがない。

バックハンドではたいていの人がスライスを使う

遠いボールや振り遅れそうなボール

そんな時に

対応が効くのがスライス

kinnkyu1612

フォアに比べバックの方が力が足りないので

スライスのご利益はより大きい。

だから上級者でスライスを使わない人はまずいない

そして

スライスは高めにテイクバックして切り下す

そして

トップスピンに比べれば圧倒的に小さなフォロースルー

nishi1612bs

ボレーは振るなと教わっても

バック側では力も足りないので

男でも

「当てて、その後運ぶ」 なんてできない

だから、振るしかないし

振る感覚はバックハンドスライスで慣れていて、お手の物

自然に、スウィング・スライスボレーは上達している

だから、バックは困らない

フォアボレーもバックと同じ程度に振ればいい

上に引き

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

切り下す

nisiidrops1612

大胆に振れといっても

nisiap1612

ボレーならこの程度

大きなテイクバックに小さめのフォロー

弧を描いて腕で振りおろすのだ。

スウィングしてアンダースピンをかければ

フォアボレーも得意になる鴨。  テニス

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:14 | コメントは受け付けていません。

ボレーはスウィングする

コーチ研修会で皆さんの質問を聞いてびっくりした

「テイクバックなしに、当てて、それから、全身の動きで運ぶ」

と思っている人の多いこと。

 

当てて、運ぶなんて、感覚的にはあるかもしれないが、物理的にはあり得ない

上級者は

小さなスウィングをしているのに

自分は振っていないと思っている人が多いのかも

 

後半部分にしても

ボールは

当てたら、1000分の5秒後くらいには、ラケットを離れてしまう

運びようがないと思うが

 

ボレーはスライスショットのノーバウンド版

もちろんスウィングが必要

それなりのテイクバックで、それなりの勢いをつけるのだ

 

ボールを斜め上からカットするわけだから

打点よりも高めに引く

kamae

そこから切り下し

daten

少し上向きの面でとらえる

ここから前に運ぶというより

スウィング自体は、ジンワリト止めた方がいい

強く止めるのか? わわらかくか? は打ちたい打球次第だが

止めずに振り切れば

とんでもなく飛んでしまう。

 

そして手首を固定し内旋も外旋もしないで打つためには

こんなスウィング

1303swing

腕とラケットを一体にして振る

手首から先、ラケットの先を振ってしまわない方がコントロールが効く。

 

それと

スウィングが必要というと

振り切らねば、と思う人も多いよう

 

スウィングには速いのもゆっくりのもあるし

大きめも、 小さめもある

ボレーのスウィングは

ストロークに比べれば

小さめのスウィングだし

ゆっくりのスウィングだし

振り切らないスウィングなのだ。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:46 | コメントは受け付けていません。

ボレーのコツ

スライスの飛距離を調整するには

大きめのテイクバックからヒットし

インパクトの強さとフォローの大きさを加減するといい

それは程度の差こそあれ

ノーバウンドのボレーもワンバウンドでのストロークも

フォアでもバックでも同じこと

 

具体的にコツを言うと

「インパクトでスウィングを止めるつもりで、その止め加減を調節するといい」

といっても

nadal1512bs

ある程度のスウィングがあれば

止めるつもりでも

takaofvhit1508

クルマは急に止まれない

ある程度のフォローが付いてしまう。

nishi1506bs

その形だけを見て

打点後にしっかり押すようにいう人もいるが

そうゆう人は大抵、ほとんど引くなという。

 

小さなテイクバックから

頑張って押し込んでも

切れのいい

必要なだけの威力あるショットを打つのは難しい

nisifs1510

大きめのテイクバックから

スウィングして

うまく止める

 

プロはみんな結構大きなスウィングをする

写真やビデオで

もちろんなまでもしっかり確認してもらいたい

 

切れのいいスライスやボレーを打つためには

止め加減での調整

ぜひ、プロのまねをしてほしい。  テニス

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー | 投稿者松原コーチ 19:27 | コメントは受け付けていません。

ハイバックボレー回外

ハイバックボレーで打点が近ければ

肘が曲がるので

外旋することで

面を起こして加速することができる。

 

同様な動かし方なのだが

腕が伸び気味で面を起こすには

回外の動作を使うとよい

これはたぶんワンバウンドのスライスだが

fede1606bs

手首を写真のように曲げ

写真の上側になっているエッジ側から

手刀で切るように振り出す

そして回外で面を起こし

fede1606bv

2枚の写真からは起こす動作を感じられないと思うが

実際にこの形をまねてみると

感じることができるので

部屋の中で画面を見ながら

やってみることをすすめる。

 

私のユーチューブ投稿があるので

こちらの方が分かりやすいかもしれない

フェデラーより下手なのでよければ

クリックしてみてほしい。

 

この動画は

外旋と回外が半分くらいかな

もう一つ

もっと遠くで回外主体のがあったはずなのだが ・・・

 

回外での面起こし加速は

外旋よりも小さなアクションでできるので

握力の強い男子には向いているし

より実戦的かもしれない。

 

女子の場合は握力が弱いので

外旋を強調した方が使いやすいかもしれないし

両手遣いでぶんなぐるほうが

という考えのプロも多いようだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:47 | コメントは受け付けていません。

ハイバックボレー

この間の土曜日、うちのクラブ

松原テニスクラブ印西

会員さんたちとダブルスをしたときに

気が付いたのだが

かなり上級の人でも

ハイバックボレーをパンチできない人がいる。

だから

そのアドバイスが今日のブログなのだ。   :01 スマイル:

 

さて

バックボレーはこんな形のインパクト

nishi1506bs

手首を動かさず

腕もひねらずに打つと安定する。

 

もっと強くパンチする場合だが

フォアボレーなら

スウィングを大きくするくらいで

基本的に、同じ技術の延長でよい。

 

しかし、それでは

バックボレーの場合

特に高い打点でパワーが足りない。

 

もっとラケットヘッドを振り回さなければ

パンチ力が足りないのだ。

 

そのためにこうする

一番のポイントは打点を前にすること

hv3i

(バックボレーの打点は前後、2種類あるのだ)

そしてここへ向かって

ラケットヘッドを振り出していく。

 

前腕を高めにセットし

hv1

ラケットを寝かせる

赤矢印のように

斜め下に腕を引き降ろすと

hv2

外旋、回外で

面が起きてきながら加速

その時の腕の力を入れる方向は

ほぼ真下

 

面が起ききってほぼ垂直にインパクト

hv3i

面が下向きになって

ネットするといけないので

インパクト辺りから

(外旋、回外をやめ)

赤矢印方向に手を動かし

腕の自然な動きで

徐々に面を上向きにしていく

スライスの面使い。

hv4

こうゆうふうに面を使うと

高さ方向の打球の飛び出し角が安定する。

 

コツは打点を思い切って前にすることと

肘を大胆に上げること。

 

実は

上の例は打点が近いので

腕の外旋を主に使って面を引き起こした。

打点がもっと遠くの場合

外旋は使いにくいので

回外を多く使う

特に上級者はそう

だが

この技術をマスターするには

近めの打点で

外旋を使って引く方がわかりやすい

そして

それができるようになったら

少し遠めの打点の場合に

回外をうまく使えるように

自然になっていくと思う。

まずは大げさに

外旋で引き起こしを覚えてほしい。  テニス

 

そうそう

引き起こしといったが

力具合は引き起こすより

手の位置を引き下げること

けっか

ラケットヘッドが猛烈に引き起こされるのだ。  :10 あれー?:

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:28 | コメントは受け付けていません。

ダブルスのボレー

『ヒゲおやじ』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原コーチ

いつもお世話になります

最近、上級者とダブルスをする機会に
恵まれ大変ありがたい環境なのですが、
ゲームになると全然ポイントが取れません

4人ともボレーの体制に持ち込まれ
ネットすれすれの低い弾道のボレー戦となり
こちらもボールを沈めようとした結果、力んで
ボールが浮きき上がったところを叩かれる
パターンが一番多いです。

上級者の方にはボレーの当たりが良すぎて
ボールを殺せていないのが原因と言われます。

ボレーは結構自信があった方なのですが、
ボールを殺すボレー。

何かコツはありますでしょうか?

それとも、このパターンを覆す何か
よい戦略がありますでしょうか?

ヒゲおやじ より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

「ボールを殺すボレー」

要は

スピードを殺して

相手足元に低く打つということですよね。

 

軽く当たったところで止めれば

何とかなるのでは。

takao1605tv

その加減を、練習したらどうでしょう

誰かにボールを送ってもらい

必要な距離に落とす。

 

日ごろ、深いボレーばかり練習していて

浅く打つのが苦手とか

角度はちょっと、とかいう人多いですよね。

そのものずばりを練習してみませんか。

練習したことがないのに

そのショットが苦手と言っている人

結構、多いんですよね。

 

次の1手ですが

自分のボレーに

必殺のコースを持つこと。

 

ボレー戦になったらサイドにとか

角度を取るとか。

どこにでも打てる必要はなくて

1点取れるところに

バカの1つ覚えでもいいから

決めておく。

それで

5分以上の戦いができればいい。

 

最後に

4人のボレーボレーに入る前のことを考えましょう。

試合はサーブから始まります。

自分のサーブからなら

サーブやネットへ出るタイミングを工夫する。

スプリットなしで早く前に出て

足元に落とされないようにするとか

逆に

わざと出ないで

リターンを一度弾ませてから

アプローチで足元に打ち込んでから出る

そしてハイボレー、とか。

 

パートナーのサーブなら

緩く落とされないように

ポーチを多くして

リターンを緩く打つわけにいかないようにする、とか。

iwabuti1605p

リターン側からでもいろいろ考えられるのではないでしょうか。

ロブを使うとか

rob1605

 

そもそも

自分がネットに行かなければ

ボレーボレーの戦いになるわけはない。

 

 

わざわざ

相手の有利なパターンにはまらないよう

打ち方、戦術、ネットへの出方をちょこっと工夫するべきです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ダブルス, ボレー | 投稿者松原コーチ 19:09 | コメントは受け付けていません。

不思議な構え?

不思議な構え?

のように思われやすいのがこれ

Fred_perry

ラケットヘッドを立気味にし

先を後ろへは引かないように構えている。

顔の向きからして

フォアハンド側のショット。

 

足の構えからして

ボレーではなく

フォアハンド ストロークと思われる形。

 

実はこれ

薄いグリップで

脇を開けて、肘から引く

まるでラケットヘッドは引かないかのようにして

引き付けて、フラット気味に打つ

古典的なフォアハンド。

 

前腕の方向と

ラケットのシャフト方向が同じ向きになっている。

腕とラケットを一体に振りだして安定させる

古典的な教科書的な構えなのだ。

 

今回なぜこれを取り上げたかというと

フォアボレーのテイクバックに役立つからなのだ。

 

少し前に書いたが

古典的フォアハンドのフラットは

極限まで回転を減らした

スライスの打ち方に近い。

それがこの、前腕とラケットの同方向一体感。

 

スライスボレーの大切なコツなのだ

 

このテニス365ネットの技術解説ページにある

ヨハンソンの連続写真と比べてみてほしい

 

彼のボレーは打点を前にするために

手首を少し折って前に出し

厚めに持っているような形にしているため

「前腕とラケットの同方向一体感」 よりは

少しだけラケットヘッドが引かれているが

手首を使わない一体感は

良く感じ取れると思う。

このプロの手首については

一番やる人が

takaosfv1602

とにかく

ラケットヘッドを後ろに引いてしまわないのが

フォアボレーの

特に

クロスに打てるフォアボレーのコツなのだ

andyfredpely

そうそう

手前のお兄さんも

フレッド・ペリーよりも若いが

なかなかボレーが上手な人なのだ。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー | 投稿者松原コーチ 17:43 | コメントは受け付けていません。