カテゴリー別アーカイブ: リターン

ダブルスのリターン

『うどん県』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です

 

カラオケ  松原コーチ
いつも拝読させていただいています。
片手トップスピンバックハンドについて質問があります。
いつもはラケットを大きく引いて大きくスイングしています。
ふだんはこれでいい球が打てるのですが、速いサーブのレシーブを打つときにはそこまでの余裕がありません。
そこでスライスで返すことが多いのですが、ダブルスの試合では前衛のボレーの餌食になります。

そこで、以下のようなことを考えました。
①ポジションを下げてトップスピンで強く打つ。
②小さく引いてトップスピンを打つ。
③スライスロブで逃げる。

どれがよいか、あるいは他の方法があるか、松原コーチの考えをお聞かせください。
よろしくお願いします。

うどん県 より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

松原テニスクラブ印西のツワモノ会員、Yさんがこう言っていました

スライスでレシーブしてくれたら

ダブルスコートどこでも取れますよね

松原さんは

私には無理ですと答えましたが

ネットでの動きが速く反応のいい人はそうなんでしょうね

そういえば、プロは普通のスライスリターンはしませんね

 

じゃあ、スライスでは絶対無理かというとそんなことはない

普通ではない、早いタイミングで返せばいい

具体的には

リターンダッシュです

20170505_henan_546

それとも

クロスのスライスロブです

③のスライスロブで逃げるですね

プロならぶんなぐられますが

スマッシュ力の弱いアマチュアなら執行猶予状態にできます

ストレートに上げるとやられるか、エラーの確率が増えます

 

さあ

①    ポジションを下げてトップスピンで強く打つ。 はどうでしょう

これはシングルスでは男子プロの試合で

特にクレーコートでよく見かけます

ダブルスでは

HeninBStb1410

プロ並みのスウィングスピードの人が

アマチュア相手にやるならOKでしょう

私が教えていたジュニアの子がやっているのを見ましたし

私も彼に抜かれたことを覚えています

 

プロがプロ相手にやったら

たぶんネットマンに殴られます

 

普通のアマチュアが、アマチュア相手にやったら

やっぱり、ネットマンに殴られます

 

②    小さく引いてトップスピンを打つ。 ですが

これはアリです

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構え遅れがなくなる

鈴木貴男がよくやっていました

彼は、鈴木・岩淵のコンビで

ジャパンオープンで優勝しています

ライジング気味に叩いてリターンダッシュ

という光景が目に浮かびます

実はこのプレー、プロでは得意な選手が多い

両手でも片手でも

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フォアよりもやりやすい

だからプロでは

ジュースコートを守るサウスポーが多いのだと思います。 テニス

 

さて、もう一つの大胆な提案があるのですが

ちょっと長くなったので次回に ・・・  ペンギン

 

 

カテゴリー: ダブルス, リターン | 投稿者松原コーチ 20:19 | 1件のコメント

構えて追いつく

松原テニスクラブ横浜

2人の上級者女性にアドバイスした

2人ともバックは安心感があるのだが

フォアハンドがちょっと苦手

CIMG3256-0.8

観察してみると構えが遅い

ボールに追いつき

スタンスを決めてから構えを作り始める

そうするとなんだか素人っぽい

逆に構え終わりながら追いつくようにすると

プロっぽくなる

上の写真はリターンだが

構えながら右足を踏み込もうとしている

CIMG3261-0.3

ここで腰は少しオープンなのがプロ

肩の線は横向きだから腰にひねりができ

上体をいつでも前向きにできる

振り出しながら

CIMG3263-0.1

跳び上がりながら

CIMG3264+0

前向き、垂直姿勢でヒット

このリターン

自分で撮影したので覚えているが

このままリターンエース

目を上げたらポイントは終わっていた

リターンが究極に忙しいフォアハンドなのだ

これができれば、ふつうのフォアには余裕が

 

構えてから、いや、構えながら追いつく

そのまま踏ん張って

いい姿勢でヒット

 

それをできるゾーンを

自分に妥協しないで広げる

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ジョコビッチになるのだ

フォアハンド、もちろんバックもだが

構えて追いつく、構えながら追いつく。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, フットワーク, リターン | 投稿者松原コーチ 18:21 | コメントは受け付けていません。

姿勢がいい人は狂わない

ストロークを打つとき

世界で一番姿勢がいいのはこの人

どこから写真を持ってきても垂直

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杉田祐一

姿勢がいい

つまり軸が垂直

いくら上体を回転しても

ボールが上下方向にぶれない

DSC_5841

特にフォアハンドでライジング気味

フラット気味に

速いボールを打つには、打球に精度が必要

面にも精度が必要

だから軸にも精度が

 

「軸が垂直」はスピードフォアハンドの命なのだ

 

そうそう

リターン

早いサーブに対し

トップスピンを多くかける余裕がない

DSC_6730

杉田はリターンもうまい

 

世界で上に行くには理由があるのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 18:35 | コメントは受け付けていません。

リターンは振り切らない

リターンは振り切らない

というと

当てるだけかと思われてしまうかもしれない

それは違う

ここでのリターンの目的は

ブン殴ること

強烈リターンでやっつけることなのだ

 

そのための方便が

「振り切らないこと」 なのだ

インパクトは強烈に通り過ぎても

1603nisikoritsfr

ここまではいかないということ

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なぜなら

リターンの相手

サーブというのはプロレベルだと

最強のショット

勢いがすごいから

こちらのラケット面を強力にぶち当てれば

弾き返っていく

TENNIS/BRISBANE INTERNATIONAL 2010

スピードは簡単に出る

逆にこちら側から見たマイナス面は

速いサーブなので

ついつい、真ん中を外すこともある

 

その時に腕の支えが弱いと

ボールはあらぬ方向に飛び去る

だから

手首を固めて

それを最後まで保つ

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それを実践しているのが

世界一のリターンを打つのが

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アガシ

彼は打球後もラケット面を

手首の角度を保つことをはっきりやる

強烈に、サーブにぶっつけるが

「リターンは振り切らない」 のだ

 

いや、言い方を変えよう

フォアもバックも

リターンは

「手首の角度を保てる範囲で強烈に振り抜く」 のだ

 

そして

1セットに2回ブレークする。  テニス

 

 

カテゴリー: リターン | 投稿者松原コーチ 18:40 | コメントは受け付けていません。

アガシのフォア

世界1のフォアハンド

それはアンドレ・アガシだと思う

アメリカの試合をテレビで見ていたら出てきた

金髪をなびかせて

agassi

その時に感じたのが

「ラケットヘッドを引かないな」 ということ

写真がないなあと思っていたら

365ネットの連続写真にあった

引かないでしょう

だから先日も言った通り

ラケットヘッドが走るし

面も安定する

そしてリターンがうまい

こっちも見てください

世界1のフォアだけど

世界1のリターンでもあるのです

金髪の少年

少し変わったけど

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世界1のフォアハンドはますますすごく

生涯グランドスラムを達成して引退

そうそう

サーブがものをいう一番の大会

ウィンブルドンもフォアハンドで制しているのです。 テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 14:07 | コメントは受け付けていません。

片手バックの手首

両手バックは手首固定

じゃあ片手は

片手も手首固定だった

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別に昨日の話

両手に限定しないでもよかったのかも

すごいバックのプロ

というかプロレベルで片手バックの人で

手首がぐらついている人なんていない

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ここから

feder1607bkimp

このまま

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突然の、人物変更だが、違和感がないでしょう

とにかく

手首の角度はしっかり決まったままなのだ

面も垂直を保ったまま

 

とにかくそれで

振り遅れて打点が後ろになったら

片手バックは成立しない

だから振り遅れないことに集中

そんなプロは

バックのリターンが得意というわけなのだ。 テニス

 

 

カテゴリー: ダブルス, バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 18:30 | 2件のコメント

両手リターンの手首

グリップの話が出たので

ついでに手首

手首をしならせない話

 

男子プロのダブルスでは

サウスポーが絡むと

両側バックサイドが多い

つまり

左利きがジュースコートのリターン

右利きがアドコートのリターン

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バックハンドの方が小さくコンパクトに叩けるので

ワイドに来るサーブをバックで処理できるのだ

そしてファーストボレーが浮いてきたら

ATP Masters Series - Rome

そのための条件が

手首をしならせないこと

手首を固め

面をぐらつかせないで

ぶつける

だから

エラーするわけがない

ということ

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ぐらつかないから安定なのか?

安定させるには手首固定か?

どっちが先でもいいか。    テニス

 

 

 

カテゴリー: ダブルス, バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 19:21 | 1件のコメント

両手リターンのグリップ

『よっちゃん』 さんからの質問

以下がその全文です

 

カラオケ  いつも楽しみに拝見しています。
フォアハンドではなく、両手バックについての質問なのですが、よろしくお願いします。
ダブルスのリターン前提での質問です。
デュースサイド、アドサイドで、グリップの握り方を変えることはあるのでしょうか?
デュースサイドではバック側に厚く握った方が逆クロスに打ちやすく、アドサイドではバック側に薄く握った方がクロスに打ちやすく思います。
こんな やり方、「あり」なのでしょうか?
よろしくお願いします。

よっちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

ダブルスですから、サイドは決まりますよね?

試合中に

サイドが変わることはありませんよね

まあ、違う試合で、違う人と組んだら、ということでしょうか

 

それにしても

グリップを変えて、両方ともこなすなんてできるんでしょうか

普通は、自分用のグリップって一つだけだと思います

たいていの人は一つちゃんとやるだけでも苦労しています

agas1507bkimpc

この人は一つしかやらないけど

苦労していない、世界1のリターン屋さんでした

どっちにでも打ちます、打てます、抜きます

 

まあ、変な突込みはやめて、冷静に考えます

ダブルス、右利きの両手バックです

バックに限らず

ジュースコートで打てなければいけない幅は

左のサービスライン横のサイドライン内側から

右のアレーまで (サイド抜き)

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アドコートなら

右のサービスライン横のサイドライン内側から

左のアレーまで

CIMG3867

この巾って、どちらも同じですよね

だからどっちでも

どちらのサイドもできるのではないでしょうか

重要なのは

どっちを向いて立つかだけ

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打てる範囲の真ん中に向かって立つ

そして

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後はどっちになれているのか

より頻度の高いショットに対し

(対角線に返球するということだと思いますが)

どっちサイドにいる方がしっくりくるのかということだと思います

そして、どっちをいっぱい練習するのか。    テニス

 

 

カテゴリー: ダブルス, バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 20:23 | コメントは受け付けていません。

オスタペンコ打ち3つ目

垂直面で引き

内旋しながら面を保つ打ち方

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これが

男子だと、とくに不利になる理由

最後の3つ目だ

それは  「リターン」

 

男子の強力なサーブをリターンしなければならないから

サーブが速ければ

ラケットを引いてぶんなぐるだけ

こう引けば

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後は振り出すだけ

CIMG3264+0

それ以外は必要ない

タイミングさえ合えば

速いサーブが

その威力を倍返しでぶっ飛んでいく

この時、面の操作が必要だと ・・・

 

ファーストサーブはもちろんそうだが

男子プロの場合

セカンドでもかなり厳しいのだ

ボールも重い

 

オスタペンコ フォアハンド

女子だと結構成立するとはいえ

明らかにハンディーがある

アンフォースドエラーが多いのだ

その代り、スウィングスピードは上げやすいが

 

アマチュア日本人男子の場合

女子プロと同じ理屈でと、お思いの諸君

自分がオスタペンコや大坂なおみ並みのテニスセンスなのか?

彼女たちのような

強靭なメンタルを持っているのか?

 

よくよく

自分の才能の棚卸をしてから決断した方がいいと思うが

まあ

それは余計なお世話

自分のテニスは自分が気に入った方法でやればいいの鴨。 ペンギン

 

 

カテゴリー: フォアハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 21:01 | コメントは受け付けていません。

リターンを大事に返すには

全豪オープン 女子準決勝

バンダウェイが

ビーナスのサーブを

無難に軽く返球しようとしたのだろう

ゆっくりスウィングしたらネットした

 

これ以外によくあるケース

 

サーブのボールはけっこうエネルギーが大きい

つまり重いということ

ラケット面のセンターを外すなどして

ちょっとこちらの面が狂うだけで

簡単にエラーにつながる

 

じゃあどうする

 

1つ目の方法は

しっかり面を作って、がっちりブロックリターン

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フラットでもスライスでもいい

面がしっかりするのでエラーになりにくい

 

もう一つは

しっかり振りきること

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スウィングに運動エネルギーが満ちて

サーブの重さに負けない

やはりエラーになりにくい

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しっかり止めるかしっかり振りきるか

中途半端はエラーにつながる

 

これが面を安定させるコツでもあるし

心的にも

もっとも負担の少ない打ち方なのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: リターン | 投稿者松原コーチ 19:19 | コメントは受け付けていません。