カテゴリー別アーカイブ: リターン

デュースサイドのバックリターン

『通りすがり』 さんからリターンの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  ・いつも楽しく拝見しております。
先日はダブルスのコミュニケーションにつき、御教示頂き 誠にありがとうございました。

・ダブルスを想定した「デュースサイドでのバックハンドリターン」について、悩んでおります。
(長文にて恐縮ですが)以下を前提に、アドバイスを頂けたら幸いです。

○ベテラン男子ダブルス(40才以上)を想定
○「フォアハンドリターン」は ある程度の強打が可能であり、(パートナーによるポーチを含めて)一つの得点源
○現状の「バックハンドリターン」は、ロブ&(スライスでの)ディンクショットが主体

・これまでも試行錯誤してきましたが、技術的には、フォアハンドのグリップがかなり厚いため、フォア→バック、バック→フォアの握り替えがともにうまくいかず、ポーチに合うリスクを抱えつつ、現在のバックのリターンは「スライス系リタ-ン」に頼っています。

・最近では、バックのリターンが気になるあまり、得意のフォアにエラーが増えている印象です。

・試合のステージが上がるにつれて(県大会QF、F等)、やはり「バックハンドでのドライブ系のリターンを習得する必要」があるでしょうか?
それとも「現在のスライス系の精度」を高めるべきでしょうか?

通りすがり より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ダブルスのリターンで、相手サーブが早いと

フォアバックともにフルスウィングするのは大変。

スウィング自体は問題ないのですが

テイクバックが間に合わない可能性がある。

 

フォアを主体にぶんなぐるとすると

バックが引き遅れる。

バックでたたこうとすると、フォアがちょっとといった具合。

 

一つの解決法は

というか誰でもやっておかなくてはいけないのですが

フォアで打つ場合とバックで打つ場合

それぞれが最短時間で完了できるよう

練習しておくこと。

 

そういえば若いころ

どっちもフルスウィングで困らなかった頃

しょっちゅう、リターンの素振りをしていました。

 

それでもどちらかに問題がある時は?

 

質問の雰囲気からしてバックハンドは片手打ちですね。

両手であれば

左手は持ち変える必要もなく

ぱっと引いて最短時間でヒットできるはず。

一番困らない組み合わせです。

 

フォアが得意で、片手バックの人がデュースサイドを守るとすると

まずフォアハンド命

これは捨てちゃダメ

できる限りこれで勝負する。

 

次にバック

あなたが16才だったら

片手バックでのトップスピンリターンです。

テイクバックを小さめにして

打点を遅らせないように

できればライジングヒットエンドラン。

次のショットをボレーか強烈フォアハンドでぶったたきます。

 

20代を大きく超えているようなら

(超えてますよね)

手持ちの武器のリニューアルで対処です。

もし、基本的にトップスピンが打てるのなら

持ち替えの素振りトレーニングだけでも改善できます。

フォアのグリップで待ち

バックに持ち替えながら、テイクバック、そしてヒット

ちゃんと素振りで練習しておけば

これは、16才の選択と同じでも大丈夫かも。

持ち替え量が多いので難しいと思う人がいるが

これは誤解

30度の持ち替えも90度も

同じ1回の持ち替え

HeninBStb1410

エナンのようにほぼ180度の握り替えをする人もいる。

 

しかし、もし普通のストロークで片手トップスピンが打てないなら

たぶん今からでは無理。

その場合

選択その1は、スライスを磨く。

fede1410bs

早いテンポで取る、スピードもアップ

リターンダッシュも練習しておく。

リターンダッシュはポーチされない方法の一つ。

ポーチを検知したらストレートに打つ。

トップスピンでは無理だがスライスなら練習しておけば十分可能。

そして、ロブを混ぜる。

強烈サーブなら、迷わずロブ。

 

選択その2は、両手で打つ。

面を作って体当たり

TENNIS/BRISBANE INTERNATIONAL 2010

小さなテイクバック、小さなフィニッシュ

その間垂直面を保つ。

リターンだけ両手でもいい。

これは奇想天外、そんなこと今から

と思うかもしれないが

そんなにハードルは高くない。

2か月くらい練習すればできるようになります。

なんせ両手は構えるのが間に合う、楽。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 18:23 | 1件のコメント

片手バックのスウィング

片手バックのスウィングについて

『でぃーすけ』 さんからフォローしてもらいました。

ありがとうございます。

私以上にはっきりした言い方で

わかりやすかったので

とりあえず、以下にコメントを全文コピーさせていただきました。

 

カラオケ   感覚は人によりますからね~、片手バックは肩辺りに面を上向きに引いて、垂直を出してヒッパタク感じがありますね

フォアの真っ直ぐ横引き(フェレールのフォア)の様な引き方だとパンチは出にくくなりますね

大振りするのと、シッカリ準備して打ちに行くのは別次元の話し、シッカリ準備して打てないならコンパクトに引いてパンチを捨てダメージを最小限に止めるコントロールをすることになりますね

その必要な準備を少ない時間でもチャント出来るのがプロや上級者の証!ですね

準備の出来ない人はパンチの効かないヘッポコボールで繋いで、凌いで、凌いで、、、勝利へ、、、僕だったりして、、、

コーチの言われてる事は正しいです
最低限必要な準備が出来ないのは下手くそだから、、、もっと早く相手のコースを先読みして、正しい落下点に1/1000秒でも早く入り正しく軸足を決め て、予想通りの打点にラケットをスパーン!ってね、、、さらに相手の嫌なコースや球種、深さ、、、打法をある程度覚えてくると、フットワークや相手との掛 け引き、、、正しいフットワークとリズムが無ければ、正しいフォームでは打てない、、、ですね~

でぃーすけ より

 

 

 

水瓶座   私の追加話。

「片手バックは肩辺りに面を上向きに引いて、垂直を出してヒッパタク感じ」

feder1410bktb

その通りですね

少し上向きの面で構え

面を起こすように振り出して、あとは面を垂直に保ち

feder1410bkimp

この構えを間に合わせる。

 

「最低限必要な準備が出来ないのは下手くそだから」

先日もお話ししたように

初級者、中級者に多いのは

振り遅れではなく構え遅れ、引き遅れ。

 

もちろん

「正しいフットワークとリズムが無ければ、正しいフォームでは打てない」

のですが ・・・

 

「正しい落下点に1/1000秒でも早く入り正しく軸足を決め て

予想通りの打点にラケットをスパーン!」

気持ちとしては全くその通り

で、ちょっと付け足すと

身体の動きがありますので

それを見越した位置にタイミングも併せて1/1000秒単位で正確に入り

打点に入っていきながら、スパーン、でしょうか。

 

「必要な準備を少ない時間でもチャント出来るのがプロや上級者」

まったくその通りですので

ボールに追いつく前に

構えを完了できるように頑張りましょう。

 

そうすれば、大きな構えだからという理由での振り遅れはしません。

大きな振りでもタイミングを合わすには

いつも言う話

ボールを想像して

ジャストミートで素振りしましょう。

ボールの軌道をちゃんと想像できるなら

まったく問題ありません。    テニス

 

追伸

構えの間に合わない時、例えばリターンなどで

「コンパクトに引いてパンチを捨て、ダメージを最小限に止めるコントロールをする」

こともありますね。

今、入ってきた 『レフティスタイル』 さんのコメント

ストロークとリターン別物話の解説はここにあるようですね。

 

でも

片手バックの得意なプロは

リターンでフルスウィングする場合もけっこうあります。

サーブが早くても、プロのように安定していれば

そしてバックに来るとわかれば、狙い撃ちです。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 16:34 | コメントは受け付けていません。

低く短いサーブのリターン

フランカー』 さんからリターンの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  リターンについて教えて下さい。
ここ最近、私の対戦相手は中高年の方が多くて、厚めのグリップから曲がりは小さいスライスサービスを多用してきます。
スピードはないけれど、跳ねない嫌らしいサービスです。
叩くと、ロングアウトしてしまいます。

これを上手くガツンと返すにはどういうスイングをすればいいか教えて下さい。
サイドスピンでナダル打ちが安全策でしょうか?

フランカーより

 

 

 

水瓶座  私の答えです

 

低くて短く入るサーブ

たいていの人には一番叩きにくいサーブでしょうね。

しかもサーブを打つほうはとても簡単。

私が以前、「フローターサーブ」といって、紹介したサーブですね。

 

強く打つためには

おっしゃるとおり

「サイドスピンでナダル打ち」 というのはひとつの回答です。

 

もう1つは、低い位置でのワイパースウィング。

フルスウィングしちゃいます。

これが一番強烈。

しっかり下向きのテイクバックから

アウトサイドインのスウィングで

手の位置低め

腰の高さくらいを中心とした低いワイパーで捉える

そして低目への強いフィニッシュ。

なかなか、いい絵がないのですが

これが一番近いイメージ

ナダル打ちじゃないナダルです。

365ネットの連続写真へのリンクを張っておきます。

ただし

上の二つの回答はヘビートップスピナーが大前提。

「フラットだとちょっと怖いので、スピンがかかるといいな」

なんて思っている人には無理。

「スピンの掛かりやすいラケットやストリングはどれかな」

なんていっている人にも無理。

ベースがトップスピンで打てる人が大前提。

どんなラケットでも、ストリングでもスピンはかかっちゃう。

男子プロは全てこうゆう人。

常にすごいトップスピンを打ち

余裕がある場合に回転を減らす。 減らさない人も多い。

 

そしてその人たちに短く打たすアドバイスが

アウトサイドイン

さらに、低い位置へのフィニッシュなのだ。

 

実は先日の印西、チーム戦春の陣で

優勝チームの男たち、3人にした体験プライベートレッスンもこれ。

彼ら3人とも基本的にトップスピンは打てている。

ソレをウルトラ短いところからでも

しかもフルスウィングで打つというレッスンだったのだ。

 

だから、彼ら3人には今後、フローターサーブは通じない、ハズ。

いや、一人、ナンバーワンのU村さん

彼はサウスポーだったので

スライス気味に、バックに滑らせてやれば少しは効くかも。

 

さて、じゃあそのバックはどうしたら?

ソレは次回にまた。

 

そうそう、フラット性のフォアがベースで

私が無理と言った人はどうする?

 

スライスライジングのアプローチが効果的。

足元に打ち込んで

  (相手のポジションによらず足元)

サーバーより先に前に

次を必殺のボレーでかたづける。

 

サーバーよりもパートナーよりも早く前に出たからといって

テニスではオフサイドにはならない。

これが大多数の人に対する、現実的な答えカモ。  テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 18:18 | 3件のコメント