カテゴリー別アーカイブ: 練習法

コートに絵を描く

『sho』 さんから質問をいただきました

以下がそのコメントの全文です

 

カラオケ   今年もよろしくお願いします!

ボールが相手コートのどこに落ちるかは、ストロークのボールの強さ(スピード)と角度(高さ)で決まると思いますが、どこを意識すれば簡単かアドバイスあればお願いします。(落とすところを的とする?ネットの上を的とする?)

また、上記の場合、ストロークが乱れないコツもあれば、お願いします。(スイングスピードは一定にする?または、二段(普通、速い)くらいに抑える?)

sho より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

ボールが相手コートのどこに落ちるかは

ストロークのボールの強さ(スピード)と打ち出し角度(高さ)

そして、スピンで決まるんでしょうね

 

このデジタルデータを大砲の照準コンピュータに入れれば

目標を粉砕できるはずですが

人間の場合

これをアナログのイメージとして作らなくてはなりません

自打球のイメージ、打球の飛行線です

 

ボールのスピードやスピンも含め、この絵柄をイメージします

そしてもう一つ

打球の強さ、タッチでしょうか

それを手の感触や打球音としてイメージします

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そういえば

コートに打球の線を描いていく練習法が

ティモシー・ガルウェイ さんの古典的名著

「インナー テニス」 の書かれていました

いや、「インナーゲーム」だったかな

2冊あるんです

 

さらにそういえば

その応用が、アニメ、「ベイビーステップス」で

エイちゃんのジュニア時代の相手として登場しました

絵の才能のある少年が

コートの上に打球で絵をかくのです

 

まあ、とにかく

コートの上に打球で線を描いてみてください

 

フォアでもバックでも

ボレーでもサーブでもすべて当てはまります。  テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 17:49 | 1件のコメント

プロのミニラリー

ミニラリーの危険性について

先日お話した

 

テイクバックをはしょっちゃう

あったまってないので動きが間に合わない

といったことが問題では

 

じゃあ、どうすればいいのか?

だいぶ昔になるが

フロリダのホップマン・テニスキャンプで見た練習風景

当時世界1位の、ピート・サンプラス

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こんな人だが

その朝、コートへ行くと

コーチとちょうど練習を始めたところだった

コーチとおしゃべりし、笑いながら

打ち合いが始まった

最初はサービスラインのすぐ後ろに立ち

コンチネンタルグリップでフラット気味のミニラリー

スライスになったりもする

上体の回転はほとんどなし

腕だけのスウィング

相変わらずおしゃべりと笑い声を飛ばしながら

2~3分くらいか、徐々に下がり始める

だんだんグリップが厚くなっていく

だんだん、口数が少なくなっていく

少しづつ、上体も回り始める

フラットから徐々にトップスピンに

5分後くらいか

ベースライン後方からしっかりと振り切ったラリーになっていた

 

こうゆうやり方だと

フォアの引き方がおかしくなったりすることがないと思う

それと

薄いグリップでも打てるようになっている

ダブルスコートでのドサクサや

ボレーをたたくときに面感覚ができている

デメリットがないだけじゃなくメリットもある

 

ぜひ、参考にしてほしい。 テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 22:12 | コメントは受け付けていません。

ミニラリー過多だと

最近は練習をミニラリーで始める人が多い

理由は

大きな筋肉を使わず

小さな動きからゆっくりとアップしていくため

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なのに

コーチや先輩の指示は

普通のストロークと同じだけ上体をしっかり回したり

しっかり振り切ったり

しかも

それを10分以上やっている

 

身体は温まっていないので

どこかに矛盾が

 

何とか辻褄を合わすために

テイクバックを前腕だけの外旋内旋にしたり

面をかぶせていくなど

ミニラリー専用の打ち方になっていく

 

専用なら、それはそれで安定させられるが

ベースラインに下がってロングラリーになると

深さのコントロールが定まらなくなる

 

長い長いミニラリーは危険に満ちているのだ。 テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 16:01 | コメントは受け付けていません。

ラケット面を感じる

フォアハンドが一番デリケートで

難しい技術かもしれない、と書いた

それを易しくするために、面を下向き、外向きに構える

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というのは、物理的な話

それに対しもう一つ、感覚的な話

ラケット面を感じること

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特にインパクトで

 

この感じ方には

面の向きを感じる

当たる強さを感じる

トップスピン、アンダースピンなどの方向や手触りを感じる

等々、いろいろな要素がある

 

この感じることはフォアハンドに限らず

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サーブも

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ボレーも

すべてのショットに必要なことで

この感覚のあるショットが

その人の得意ショットだったり

マスターしたショットだったりするようだ。 テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 19:37 | コメントは受け付けていません。

ハードリターン

片手バックハンドのリターン

ちょっと過激な方法を披露する

片手バックと言ったが

フォアハンドでも、両手バックでも考え方は一緒

先生はこの人

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イチロー鈴木

この写真はヒット狙い

打ちながら、1塁めがけてまっしぐらの写真

この人、練習ではだれよりも

ホームランを確実に打つことで知られている

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じゃあ、試合でも毎打席ホームランでいいじゃん

と思いがちだが

それは違う

なぜ、練習ではコンスタントにさく越えができるのかというと

ピッチャーが協力してくれるから

打ちやすい真ん中高めに、140km/hの直球がくる

イチローはそれに合わせて

体重を後ろに残してフルスウィング

ジャストミートするだけ

 

この条件

いいサーバーのセカンドサーブで見かけないか

バックにそこそこの威力で安定して胸の高さに、140km/h

だから

そこをめがけ

大きく構え

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サーバーが打った、0.7秒後の会合点に合わせてフルスウィング

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相手側のコートにたたきつける

入るはずのスウィング

入るはずのラケット面

当然、当たるはずの場所を

ドンピシャ・タイミングでひっぱたく

エラーするわけがない    テニス

 

理屈はわかった

後はどうやって実現するか

それは素振り

相手サーブを想像し

それにジャストタイミングでフルスウィングをくらわす

できるようになれば本番で

 

もちろん考え方はフォアハンドでも

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両手バックでも同じ

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ファーストサーブが相手でも

タイミング、コースが読めるなら同じこと

ファアだったら、ぱっと動いて

バックだったら、 ・・・

どちらもあるということで

それも素振りしておく

 

問題はへぼなサーバー

フォークボールやチェンジアップ

突然の剛速球

落ちる場所も読めない

予定通り来てくれないと困るのだ。 テニス

 

 

カテゴリー: ダブルス, バックハンド, リターン, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:31 | 1件のコメント

アドコートと思い込む

スピンサーバーはアドコートが得意

ジュースコートでバックのコーナーに

つまりセンターにキックするサーブを打てない人が多い

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写真のように

これはスタンスが問題であることが多いのだが

(スタンスや体の向きがクローズド過ぎ)

結構気分的なこと

苦手思い込みの激しさもある

今日も松原テニスクラブ横浜では

会員のKさんからの質問かな? 諦めかな?

「松原さん、フォアサイドのバックに入れるスピンサーブって

バックサイドのバックより難しいんですよね」

そこでとっておきの練習法を披露

全てのスピンサーブをアドコートで打つ

もちろんルール上試合では無理

でも練習なら

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コートに赤い線を追加して

アドコート、バックサイドにしちゃう

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写真はほんとにアドコートだが

どっちみち構えたらもう足元は見ない

ジュースコートから打つ時は

赤いコートに対し、バックサイドのスタンスを決め

赤いコートのアドコート、バックの端っこへ

しっかりスピンサーブをねじ込むのだ

 

この練習

私が始めたやったのは高校2年のころ

アンツーカ―コートだったので

足で線を引いた

ハードやオムニでは引きにくいので

シングルススティックやほうきを大動員

要所の線だけは決めて実行すればよい

要所の線は自分の立つベースライン

サーバから見て右側のシングルスのサイドライン

赤いアドコートのサービスライン かな  テニス

 

 

カテゴリー: サービス, 練習法 | 投稿者松原コーチ 19:18 | コメントは受け付けていません。

イメージできるものには成れる

昨日、クラブの会員さんと話していて気付いた

皆さん、あまりにも常識にとらわれやすいこと

スマッシュを確実に決めることなど無理

フラットサーブをバックのコーナーに安定して叩き込むなど無理

フォアハンドを試合でぶんなぐるなど無理

そりゃあ練習しなければ無理に決まっているけど

できる人はいる

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デビスカップ大事な場面でのスマッシュ

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そりゃあ、背が高いからでしょう

でもこんな人も

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200km/hのサーブを確実に叩き込んで

キープし続けていたのを見たことがある

こんな怪人も

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この人は少しくらいいいサーブが来ても

リターンがウィナーになると信じている

 

最初から

そんなにはできないと思って練習していないか?

 

できるものだと思い、ちゃんとイメージができていれば

そして、出来ることを前提に練習すれば

たいていのことは

案外、できるものなんだけど。 テニス

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般, 松原TC横浜, 練習法 | 投稿者松原コーチ 11:18 | コメントは受け付けていません。

勝つダブルス

『光太朗』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です

 

カラオケ  いつも楽しく拝見させて頂いています。

光太朗と申します。

ダブルスについて質問がございます。

単身赴任にて高松市でテニスを楽しんでおります。

大会に出場する機会にも恵まれておりますが
みなさん上手くって
私が一番未熟なのです。

勝ち負けはあまり気にしていませんがすこしでもいい試合はしたいです。

実力で劣る場合でも
少しでも粘れるコツがあればご教授下さい。

現状やっている工夫です。

クロスラリーでは勝てないのでストレートロブ等、ストレートの展開を増やす

ポーチは積極的に出る

とにかく粘る

以上です。

お手すきの時にでもアドバイス頂ければ幸いです。

光太朗 より

 

 

水瓶座  私の答えです

まずは、いっぱい試合をして

試合の感じを知ることが大切です

そして

どうして、ポイントを失うのか

どうした時にポイントをとれるのか

知ることが大切です

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ポーチに出る

粘る

いいですね、いい考えです

 

ポーチ、決まりますか

ポーチに出たらポイントをもらえるわけではありません

ポーチに出て

相手に取れないところに打ったらポイントが取れるのです

よく

打てないバックボレーでポーチに出て

相手にチャンスボールをあげている人を見ますよね

 

粘る

どうやって粘りますか

ロブですか

粘るならポーチやスマッシュのされにくい

クロスのロブでしょうか

 

ストレートの展開を増やすと

相手が困るようなショットじゃないと

簡単に決められちゃいますよね

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すいません否定的な話が多くて

でもこの質問

テニスってどうやればいいですか?

みたいな質問で

全部答えたら、本が1冊、書けちゃうかもしれません

 

試合の考え方ですが

どうやってポイントを取るかを決め

それに必要なショットを身に着けることです

もちろん

この決めパターンは自分の得意ショットを前提にします

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そして

足りない技術を練習して身に着ける

そしてそのパターンを増やしていく

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ボレーを上手になるとか

ストロークの技術を上げるというようなことではないのです

もっと細分化する

例えば

ファーストボレーをアングルに打って決めるとか

フォアハンドの逆クロスの打ち合いから

ストレートサイド抜きに持っていくとか

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守備的なところなら

いいサーブをクロスのスライスロブでしのぐ等々

Pilot Pen Tennis Day 1

試合で必要な技術を練習するのです

そうすれば勝てるようになっていきます。 テニス

 

 

カテゴリー: ダブルス, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:30 | コメントは受け付けていません。

負けを恐れないためには

『うどん県』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です

 

カラオケ  松原さん、いつも拝読させていただいています。
自分の趣味の硬式テニスと、顧問をしている中学校ソフトテニス部の指導をするうえで参考にさせていただいています。
さて、先日の中学生のソフトテニスの試合ですが、格上の相手に対しては、真っ向勝負でいいプレーをして金星をあげたのに、格下の相手に対しては、負けを恐れたからかプレーが固くなって自分の球が打てなくなっていました。大事な試合になればなるほど、負けを恐れて自分のプレーができなくなるのをよく目にしますが、松原さんならどのようにアドバイスをしますか。
ご教授いただけると幸いです。

うどん県 より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

うどん県、というとあそこでしょうか

私もあそこの銘柄のうどんは大好きです

 

さて、うどんじゃなくてテニスの話

「格下の相手に対しては、負けを恐れ ・・・ 」

よくあるメンタル話ですが

そうだとするとメンタルを鍛える

座禅でもしましょうか

20年くらい修行すれば

人間ができてきて何とかなるかもしれません

でも中学生の間には間に合わない

 

ところでなんでビビるのでしょうか

ビビっちゃいけないと思っても駄目ですよね

考え方を逆にしたらどうでしょうか

そうゆう試合でどうするかを決める

決めたとおりにやる

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いがいに、何をするか決めていない子が多い

いや、大人も多い

最初のサーブをどこにどう入れる (決めてあります?)

リターンはどうやる

ストロークはどれぐらいの強さでどこへ打つ

前衛はいつポーチに出る

ATP Masters Series - Rome

スマッシュはどこまでのロブを打つのか

段取りを決めてそれを実行する

できない部分は練習しておく

何をするか決めておき

予行演習をしておけば

案外できてしまうのではないでしょうか

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試合の仕方を教えないのに

試合をうまくできない子を叱っているコーチや親御さん

「なんで練習と同じショットができないんだ」

よくいますよね

私もちょっと、反省しています

 

打球練習のショットと試合の形でのショット

試合のショットは常に1本目ということもあり

違いますよね

そりゃあ

練習したことのないことをやるのは怖いですよね

試合の予行演習してみたらどうでしょう

 

メンタル?

そりゃあ、強いに越したことはないけど

関係ないかもしれませんよ。  テニス

 

 

カテゴリー: ジュニア, 練習法, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:14 | 2件のコメント

緩いラリーなら

緩いラリーをするなら

握力を緩めたままで打てる

その状態でコーチは

「余計な力は抜きましょう」 という

1604nisifshippari

でも

きついボールなら緩めるわけにはいかないから

その時に備えて

「固めにしましょう」 と言っても駄目なことが最近分かってきた

人は所詮必要なことしかしないのだ

優しいコーチには楽な対応でいい

仕方ないので

レッスンでもきつく打つことにした

そうすれば

人は仕方なしに、ラケットをしっかり握る

これからは鬼のようなコーチと言われるようにしよう

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同じクラブの人でも

クラブ会員さんは手首がしっかり

まあ、余計な力の入った人が多い

常に周りからやられつけているから

防御が硬いのだ

不細工なフォームの人でも、試合には強い

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(ナダルさんはいいフォームですよ)

 

それに対してスクール生は

フォームは美しいが変化に弱く

実戦的ではない

これはコーチのせい

 

これからのコーチは

顔や言葉はにこやかなところから

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打球は鬼のような奴を打って 雷

スクール生に優しく接しなければいけない。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 練習法 | 投稿者松原コーチ 19:08 | コメントは受け付けていません。