深いボールの返球

『オレンジ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  こんにちは。テレビのテニス中継を見ていて疑問があったので
質問させてください。

ベースラインギリギリの玉際のボールの処理ですが
男子選手はジャンプしながら上に力を逃がすようにして返すのをよく見ますが、
女子選手はほとんどしゃがむような体制で返すことが多いように感じます。

素人の感覚だと、低い姿勢をキープしながら返す方が、足の力をより使うような
気がするのですが、筋力の少ない女子の方がしんどそうな打ち方をしているのは
なぜなのでしょうか?

また、一般プレーヤーの参考になるのどちらの打ち方でしょうか?

全く的外れな質問だったらすみません。

オレンジ より

 

 

 

私の答えです。

水瓶座  いい質問ですねえ。

男子でよく見るのはこれ

nishikorifnd1507

ナダル打ちというやつですね。

男子プロのほとんどがフォアハンドでやりますね。

 

これは、自分自身がトップスピナーであることが大前提です。

男子プロは、ほぼ全員がヘビートップスピナーですから。

 

そして

相手ボールもトップスピンであることが多いので

この打ち方の相性がいいのです。

 

一方女子の選手は

テニス=ラドワンスカらが4強、ウィンブルドン女子単

この人が一番しゃがむ人

ラドワンスカです。

しゃがむ反動でスウィングを鋭くという事もあります。

 

バックでも

radwanska1507bk

女子のボールはフラット性のボールが多いし

そして自身もフラット性の人が多いので

真っ直ぐ合わす方が自然なのです。

 

実は

同じ理由で

男子でもバックハンドでは腰の高さを一定にして

面を真っ直ぐ当てていくことが多いようです。

錦織もとっさに飛びついたパスなどでよくやります。

 

アマチュアの男子はどっちがいいのか?

 

バックはプロと同じように考えればいいですね。

フォアは

トップスピナーなら

そして

ナダル打ちができるなら、飛び上がる。

 

フォアの打ち方がフラット性な人なら

女子プロと同じように考えればいいのではないでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク | 投稿者松原コーチ 19:18 | 1件のコメント

バックハンドの左手

『たかちゃん』 さんからの質問への追加返事

この部分への答えでもあります。

 

カラオケ   ・・・ フォアのグリップからバックのグリップにチェンジし、テイクバックするときは、スロート持つ左手で面の向きを調整するイメージで良いでしょうか?

たかちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

左手で面を作って引くのはうまい手で

私もやっています。

1311bgtb

人差し指をスロートに添えることで

ラケットヘッドを腕に対し寝かせやすく

これでだいぶ打ちやすくなりました。

 

だから、待機の時はこうやっています。

1311fgtaiki

右手の形はフォアハンド用

左手は、いつでもバックに切り替えられるようにして待つ。

 

ここから左手でガイドしながら

右手グリップを持ち替え

先ほどのところへ引いていくのです。

 

フェデラーはもうちょっと単純に持っています。

federbk1507

ラケットヘッドを立てることにより

反動でヘッドを落としやすく

トップスピンを多くしやすいでしょうね。

その代り手首が動くリスクもあるのです。

 

 

私も以前はそうでした。

 

それが

誰かのまねをしたわけではなく

ジュニアのレッスンで

緩めに、確実に

相手に打ちやすい球質になるよう

ラリーをしていたら

いつの間にかこうなっていました。

 

私の腕力や才能程度にあっているようで

手首を動かさないためにはこちらの方がいいようです。

 

そういえば、奈良くるみさんは両手打ちなのですが

kamae1507

左手がバックの形になっています。

フォアハンドの方が

面つくりがデリケートなので

フォア優先の構えですね。

錦織圭もそうです。

 

私の構え方も

フォアバックの関係については同じ考え方です。  テニス

 

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 20:58 | 2件のコメント

バック、構えの違い

『たかちゃん』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長 いつもブログ拝見しています。ありがとうございます。

フォアストロークは校長のお話しそのままに現代テニス打ちになってからは、ミスが激減しかなり良い感じです。周りもビックリしてます。ありがとうございます。

今回は片手バックハンドでご質問です。

テイクバック時の「面の向き」は、フラット(ドライブ)とスライスでは変わりますか?
面の向きが変わる場合、相手に見破られる可能性はありますか?一般プレイヤーレベルで分からないようにする工夫などありますか?

最後に、フォアのグリップからバックのグリップにチェンジし、テイクバックするときは、スロート持つ左手で面の向きを調整するイメージで良いでしょうか?

今まで私自身バックハンドは学生時代から
20年以上、スライス一本でしのいできました。

ブログ読んで片手バックハンドのフラット(ドライブ)が徐々に打てるようになってきましたのですが、グリップチェンジとテイクバック時の面の向きで少しあたまの中を整理整頓したく思いました。

よろしくお願い申し上げます。

たかちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

テイクバックの仕方ですが

エラーしないため

正確に打つために

インパクトの形のまま引いていき

そのまま振り出します。

 

でも

トップスピンとスライスでは

グリップがまず違います。

打点も前後にかなり違う。

 

だから当然引き方も似てはいますが、違います。

そしてスライスならここに引き終わるし

fede1507bs

トップスピンならここ

feder1506bktb

当然、この時点で相手に球質はばれます。

(案外、遠目ではわからないこともありますが)

いや、結構ばれないかもしれませんね。 ???

 

ここを同じにすれば

自分のエラーが大量に発生しますので

フェデラーでさえできないことを

アマチュアはやらない方がいいと思います。

 

そして打ったら

スウィングが見えますので

この時点では

どっちみち球質もコースもばれちゃいます。

 

だから隠すよりも

チャンと打つ方を選択した方が身のためです。 テニス

 

ドロップショットだけはばれないといいのですが

 

構え方、引き方のコツは次回に ・・・

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:41 | 1件のコメント

バックの手首は動かさない

『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  いつもお世話になっております。この記事についての質問です。テイクバックの動作は回内+内旋 振り出す時は回外+外旋という理解で合っているでしょうか?また面を垂直に保つ為に掌屈・背屈の動きが有るのは間違いでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

水瓶座  私の答えです。

「テイクバックの動作は回内+内旋 振り出す時は回外+外旋」

という理解で合っています。

振り子で凹型にスウィングし

その時の面をほぼ垂直に保つ、ということで

引くときは腕を、面が上向き方向になるようにひねる

振り出していくときは徐々に被せていく方向にひねる

ということです。

もう一つの

「垂直に保つ為に掌屈・背屈の動きが有る?」

という質問ですが

掌屈・背屈というのは手首をそらしたり戻したりということですよね。

ここ数回の私のブログ

というか、私のいつもの話を読んでいただいていたら

説明の必要もないと思いますが

読んでいない方もいると思いますので念のため。

 feder1506bktb

バックハンドでは

「インパクトの手首と

テイクバックの手首の形を同じにすることが前提」

feder1506bkimp

動かさないから安定する

というのが

片手でも、両手でもプロがやっていることだし

松原さんの説明でもあります。

だから若干のしなりは別にして

「掌屈・背屈の動き」 なんてあり得ません。

 feder1506ransbk

一回だけの言葉じりだけでなく

全体の理論構成を読み取っていただきたいと思います。

昨日のを見たら

「手首の角度がほとんど変わらないことを見て取れただろうか。」

と書いてありますね。

ぜひ、写真からも文章からも、見て取ってください。  テニス

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:57 | 2件のコメント

片手バックの面も

片手バックの面も

相手に見せて、テイクバックする。

 

両手では

鋭い急加速のスウィングに負けないように

また、面を保つつもりでの

自然発生する硬いばねでの

鋭いしなりを生むためにも。

 

片手ではもともと急加速は無理

ゆったり大きなスウィングなので

ラケットヘッドを遅らせて

先を走らせようとしても

大したご利益がないのだろう。

 

だから

ラケット面を相手に見せるようにテイクバックする。

これは2年前にジャパンオープンで連写した

アルマグロのバックハンドリターン。

CIMG539010

振り子の後ろ側、上側へ

CIMG539604

回内しながら面が少し上向きになるように、引いていく

CIMG539703

これはリターンの緊急場面なので

それにしては大きなテイクバックだが

普段のストロークよりは小さめだ。

CIMG539802

振り子にしたがい

前腕を回外させながら振りおろしていく。

CIMG539901

面を垂直キープして振ってゆき

ほぼ垂直面のまま、インパクト

CIMG5400imp

その後、腕をひねらないで振り続けると

CIMG5401a1

ダウンザラインだと

面は少しずつ上を向いてゆく。

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そしてフィニッシュ。

手首の角度がほとんど変わらないことを

見て取れただろうか。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 15:36 | 1件のコメント

両手バックも 続編

ちょっと前に

片手バックのコツ

両手バックも

という事で、横向きを早めに作る話をした。

 

今日はその時の腕や手の形に関するコツだ。

これは、クルム伊達さんのインパクト

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ここが安定していればいいわけだが

じつは構え始めたところ

date1506kamae

振り出しのところ  (ちょっと昔の写真だが)

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そして振り終わりまで

date1506bk3

2本の腕とラケットの向き、その角度が

ほとんど変化しないことに注目してほしい。

(2、3枚目の間には、20年もの間があるのだ)

動かさないんだから

そりゃあ、面が安定するはずだ。  テニス

 

ラケットヘッドを遅らせ

手首をしならせることにより

効果があると思っている人も多いのだが

現実のトッププロはこうなのだ。

 

だから、こんな風に引く人を見ると

両手バックのセンスを感じる

先日の、松原テニスクラブ印西での女子ダブルスの1枚

まだ、経験は浅いはずなのに

CIMG0474

手前は準優勝のペアー

この写真を見たとたんに

「バックはエラーしないな」 というのが

一番に感じたこと。

 

伊達さんはもちろんだが、あなたもすごい。   テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:32 | コメントは受け付けていません。

印西女子ダブルス大会

松原テニスクラブ印西の月曜日は

月例の女子ダブルス大会

いつもはスクールが開かれている、3面のインドアコート

CIMG0473

今回は14ペアーの参加で熱戦が展開された。

CIMG0474

まずは、3グループに分かれての予選リーグ

CIMG0477

今回はボレーの安定したペアーが多かった。

CIMG0484

予選終了後、参加賞を配り

全員集合でパチリ。

CIMG0516

後半は予選成績の

上位と下位のグループに分かれてのトーナメント

CIMG0510

CIMG0501

決勝では

サムインドアの、土肥さん、岡田さんのペアーが

岡部さん、倉田さんのペアーを 6-3 で下し、優勝した。

DSCF0847

皆さんボレーが上手だったが

決勝に残ったのはストロークも強力な2ペアー

やはり打ち合いで優位に立たなければいけないようだ。

 

さて、次回は、7月13日月曜日の開催

7月から12月までの要項はこちら

たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 20:50 | コメントは受け付けていません。

両手バックも

両手バックのコツ

やはり早目に横向きを作ること

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両手バックは

テイクバックや振出しに時間がかかるわけではないので

早く構えなくてもいいような気がする。

もちろん打つだけなら

それでもできないわけではない。

 

デモ

プロは早目に横向きを作るし

私自身

見本でやる時は早目にしっかり横向きを作る。

 

実は、両手バック

身体からラケットに、うまくエネルギーを伝えるには

上体の回転は

あまり大きくない方がいい。

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むしろ横向きを保ったまま

窮屈そうに腕だけで振り切った時に

しっかりと鋭いスウィングができる。

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だから

早目に横向きを作って、保つ

遅めに横向きになると、反動で前向きに戻って行き

情けないスウィングになったり

ボールが浮いてアウトになりやすいのだ。

 

だから

両手バックのコツも、早目に横向きを作ることなのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 19:04 | コメントは受け付けていません。

片手バックのコツ

以前

片手バックハンドは

大きく引いた方が

小さく引くよりも振り遅れない

というのをお話したことがある。

gasque21504

それはもちろんその通りなのだが

現実問題

やはり振り遅れで困る人が多い。

 

その理由としていちばんが引き遅れ。

ここまで大きく、高く引くのに時間がかかるのだ。

結果が振り遅れ

大きく引いたので振り遅れるという誤解になる。

引き終わっていないのだから、当然の振り遅れなのだ。

 

解決法としては

早く横向きを作り

テイクバックを早く開始するしかない。

構えられさえすればこっちのモノ。

 

その早くというのはどれくらいかというと

相手打球がバックへ来る

フォアには回り込まないと決めてすぐ。

それくらいで肩の線を横向きにし始めるのだ

 

その時、相手打球の位置は

ネットよりこっち側ではない。

feder1501bktb

もちろんテイクバックの完了はもっと後

手の位置が一番高くなるのは

相手ボールのスピードにもよるが

相手ボールがバウンドするあたりくらい

と思っていればいいだろう。

 

そのちょっと下あたりまでは

早めにセットしておいて

タイミングを見て、高くし

gasquet1504tb

反動で

gasuq1504bdl なのだ。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 19:45 | コメントは受け付けていません。

ロブはクロスに

ダブルスで打てなくなり、苦しくなったらロブ

先日そんなことを書いた。

nisikorifsu1506

じゃあどこへ上げる?

 

平行陣で試合をしていて

打ち合いの中

ロブを使うのはストレート

正面のプレーヤーの上を狙うことが多い。

 

これは正面のプレーヤーの方が

ネットに近づいていることが多いからだ。

 

だからその上を通して

もう一人の

クロス側にいるプレーヤーを走らせる。

 

雁行陣であれば当然そうなのだが

平行陣であっても

始まりはサーブかリターン

当然

ポイント最初は必ず雁行の形から始まるのだ。

 

だから

エース狙いなら、ストレートロブ。

 

ところが

こちらは、打てないから上げるので

精神的なものも含めて

積極的に行くわけではない場合

ロブを使うのは

バレバレ

という状態だったらどうだろう。

 

ストレートのロブは

短ければスマッシュの

長すぎればベースラインの餌食になりやすい。

 

だからクロスへのロブ。

 

どうせばれているなら

次の返球にも対処しやすいし

距離のOKスペースも大きい。

ATP Masters Series - Rome

それと

特に、リターンに使う場合だが

同じクロスどうしなら

通常の低いクロスリターンに比べ

ロブだとポーチされにくい。

 

プラス

前進して打つスマッシュは

後退して打つのに比べて

エラーしやすく

コントロールが難しい。

 

だから、ビビりロブはクロス。

nishi1506bs

もちろん

相手ネットマンが

こんなケースでもロブを気にしない

無神経プレーヤーだったり。

クロスのプレーヤーに比べて

格段に技量が落ちる場合は別の考え方もあるが。

 

通常、安全なのは

ドラマが起こりにくいのはクロスなのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ダブルス, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:09 | 1件のコメント