日別アーカイブ: 2016年5月19日

サーブの打点と、スイングと、身体上の位置

前回書いた、サーブが入る形になった話。

よく「上に振れ」とかいいますが、サーブの難しいところってのが、

まず

高さのコントロール

深さのコントロール

だと思うんです。

どちらも、ネットがある為に許容範囲がすごく狭く感じます。

超すのが難しくなさそうなネットと、ベースラインから見るとネットの下にしか見えないサービスライン。こいつが問題をむつかしくしているわけです。

前回のワタシのブログで書いた解決策が、「すっごい高くても入る」でした。これって、サーブがすごく遅くなるってことでもあります。

まあでもこれって、距離のコントロールが出来るようになれば、軌道を下げるのはそんなにむつかしくないです。要するに軌道の曲げ方が分かるので、ネットを効率よくよける方法を会得したような気になるからです。

身体動作上の問題なのは、ひとことで言えば

 

ボール投げの動作に似ている

ってことですね。

そのせいで、身体の向きとラケット面の向きのイメージの差に悩まされることになっているんだと思います。

腕を振っていく方向に飛ばしていくような感覚だと、狙って打って強く当てられる人ほど遠くへ飛ばす形になってしまうからです。

スピードが増す=距離も増す

という当たり前のことが、テニスのルールのせいでネットを越えたらサービスラインの手前に落とさなければいけないサーブをむつかしくしています。

なまじ、プロ選手が200キロを超えるようなすごい強さのサーブをそこに入れているわけですから、出来そうな気もする。

けど、グリップが厚くては打点が高く取れずに軌道の仰角を損することになります(浅い角度で打ちおろすとネットを越えても浅く落ちない)し、腕が先に前に出る形だとアンダースピンがかかって余計に落ちない。

ラケットのスイングは、打点に向かっていくべきもので、ターゲットに向かって振るものではない…くらいに考えておくとイイです。打点だけに向かっていってもコントロールがつくわけじゃないですが。

で、そこでスイングの力が出ていく方向がターゲットの方向、ってことでいいと思います。

打点でラケットにスピードがあると、飛んでいくボールにスピードが乗るものですが、みんな勘違いしているのは打点の位置に合わせて力を入れればいいと思っていること。

打点の位置がゴールになるように振りはじめにスイングの距離とスピードが加速するようにしておけば、加速しきったところが打点になるはず。

その為には体の後ろ側で出来るスイング(フォワードスイング)がサーブの成否のほとんどを担っていると思っていた方がいいでしょう。

姿勢を保って、腕が体の前に出てこようとしないスイング

打点を高くとったら、フェースが上向きにならないような握り。

緩んでいない手首(スピードを出そうとするあまりラケットごと投げちゃうような力の入れ方でない方がいいです=コントロールのためには)

当たった瞬間にヘッドが前に出るような力の入れ方

みたいなものでしょうか。

条件としてはそんなにむつかしくない。

だけど、これが狙った方へとばすイメージになかなかならないんですよね。

連続してやみくもに打ち続けると、そこそこ方向とか高さとかが揃ってくると思います。そこから自分のイメージに合わせてコントロールの要素を面に持たせるようにして行けば、根本的な改善も出来るようになるかもしれません。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:15 | コメントをどうぞ