こんにちは、楢木です。
今週末には、ビックイベントの「40周年クリニック」があります。今のところお天気も良さそうですし、とっても楽しみです。
また、新企画の「サンデートーナメント」も募集開始しましたが、想像していた以上のペースで申し込みを頂いており正直びっくりです。
ご興味のある方は「新着情報」に要綱が載っていますので是非ご覧ください。
さて、今日もちょっとだけテニスのテクニックに関するお話をしたいと思います。
テーマは「テイクバック」について
「ラケットを早く引いて!振り遅れないようにしよう!」
よくあるアドバイスですし、重要な事ですが、ちょっと考えて見ましょう。
ここではフォアハンドストロークを前提に想像してください。
テニスコートは全長やく25メートルほどあります。
そんな遠くから放たれたボールが自分の所に飛んでくる時間と、ラケットを引いて戻す時間を比べてみて「間に合わない」はどうなんでしょうか?
「振り遅れ」の原因は準備の遅さではなく、「タイミングがあっていない」だと思います。
スウィングには大きく分けて「バックスウィングとフォワードスウィング」があり、その分岐点がテイクバックです。
本来、スウィングは一つであり、分けるものではありません。
ゴルフのスウィングを想像してみてください。誰もがボール際にクラブを準備し、一連の動作でバックスウィングからフォワードスウィングへと一振りで打っています。
もともとそれが一番自然な動作であり、ボールが止まっているゴルフは自分だけのリズムで振れるのでなんの疑問も感じませんが、動いてくるボールとリズムを合わせないといけないテニスはタイミングをあわせる事に苦労をします。
その為、野球のバントのようにバックスウィングをやめて、「当てる」ことに専念するフォームへと進化し始めてしまうのかもしれません。
バントの練習ばっかりでは永遠にホームランバッターにはなれませんね(笑)
ホームランバッターの特徴は、バットを遠い所に置いてバックスウィングを大きくしていませんか?
ボールのスピード、バウンド、スピン等をしっかり読み取る事を意識して出来るだけ一振りで振れるように練習をしましょう。
その為の一番の練習方法は「ショートラリー」です。
ショートラリーをはウォーミングアップだけではありませんよ(笑)
今度はラケットの引き方について少し考えて見ましょう。(フォアのトップスピン)
コーチによっていろいろ違いますね。
「ラケットを立てろ」とか「ラケットを後ろに向けろ」とか「ラケットフェイスを下に向けろ」とか
う~ん、迷っちゃいますね…
答えは全部正解です。
まずインパクトの形を作ってみてください。
そこから巻き戻すように逆にスウィングをゆっくりしてみますよ。
インパクトからゆっくりラケットを下の方に戻してみると…
手のひらとラケットが下の方に向き始めませんか?
ヒントは「盆踊り」です(笑)手拍子して手を末広がりに開いてみて?
続いて更に引いていくと…
今度は後ろ向きになっていくと思います。
その頂点がテイクバックです。
今度はそのラケットをレディーポジションに戻していくとラケットと立てた状態が自然ですね。
この一連のバックスウィングを繋いで見ると引き始めから大きく円を描くよううにするのがもっとも理想的ではありませんか?
さらにバックスウィングが大きく加速をしようとすると「手首から引いて」より円を大きくするプレーヤーもいます。
プレーヤーは、そのどこかでタイミングを合わせるためスウィングスピードが徐行になり、それが印象に残ります。
それぞれのコーチたちが言うアドバイスは、時間的なずれや、印象に残るポーズから来るものだと思います。
「テイクバック」や「インパクト」はスウィング全体の「点」でしかないのです。
「レディーポジション」から「フォロースルー」までためらうことなく一振りで振っていくのが最高のフォームだと思いますよ。
勝負はインパクトまでのラケットの入り方です。
「じゃあその後はどう振るの?」
ラケットは十分加速して良い軌道で入って来たのであなたが邪魔をしない事!
ごくごく自然に振りぬいていけば自然に首に巻きつく感じで振り終わるはずです。
つい「こねる」とか「止める」とか「相手のコートに導く」とかしちゃいますが、当たった瞬間にボールの運命は決まっています。
もう一度言います、「邪魔をしない事(笑)」
余計なことをするとスウィング全体がダメになっちゃいますよ(笑)
これをマスターするにはやはり「リズムやタイミング」をしっかり練習しましょうね。
ならき あきお
《名古屋テニススクール テニスクラブ》