日曜日 晴れ
昨日、九州毎日の決勝戦を見に行くことを、前の日に決めていた。10時から1から3番コートの中で決勝戦がある、どんなテニスをやるのか、観たくなっていた。
高速は使わずに3号線をはしっていた。山鹿、八女を経由して八女から高速に乗るように、車のナビは設定され10時半ごろの到着予定になっている。それで良いと思いながら国道を走っていた。福岡までは久しぶり回りの風景を懐かしみながら運転していた。こんなに車が少ないなら、下の道を途中まで利用して行けば、節約になるなとか考えていると、今日は土曜日なのだと気が付いた。博多の森までトイレ持つかなと心配しだしたのは久留米の市街に近づいたころ、少し細い道になったカーブしたところにコンビニを見つけて車を止めた。
セブンイレブン、おにぎり一つ買って払おうとすると、そこに入れるように指示された。スーパーでこんな店はあったがコンビニでは初めて、百円と小銭を入れると釣銭が出てきて、その後に領収書が出てきた。領収書を入れる箱に領収書がたくさん入っていた。なぜかぼくは領収書を手に取り、にぎりはポケットに入れて、トイレをさがして奥に歩いた。
そしてぼくはカメラも入っている重い貴重なショルダーをトイレの中で架けるところを探す、いつものドアーには釣り下げる金具はなく、反対側の壁に丈夫な金具が取り付けられていた。カメラで重いショルダーを架けて、用をすませて腰にこの頃付けはじめたポーチが邪魔になったりしたので、直したりして店を後にした。
それから30分位して博多の森テニスコートの上の駐車場に停車していた。カメラを取り出そうとカバンをさがすと所定のところにない。考えていると頭が真っ白になった。しまったコンビニエンスストアのトイレだとようやく気が付く。
あそこから、久留米の市内に入りくにゃくにゃ曲がって高速にたどり着いたのだ、あと戻りなど考えられなかった。ちょっと待て領収書は捨てなかった。ポケットをさがすが見つからない。身の回りの紙切れをさがすもない。助手席の足元の物入れにおにぎりは放り込まれていて、紙切れが目についた。
あの領収書がなければ、ぼくはその後どうなったのだろうと考えると、怖い怖い。怖かった。電話すると明るい声で「届いています」だった。
試合が終わると、応援していた仲間に用事がありますのでと、そそくさと帰途に就いていた。