ラケットのテンションは高校時代は55、大学の途中から52、なんやかんやで今も52って具合。
最初の55ポンドをどうやって決めたのかは・・・覚えてない(笑)
55が普通のテンションだと思っていた・・・ような?
ラケットとガットをコロコロ変える癖にポンド数はあまり変えていません。
そんな僕ですが去年はエスマッハにポリジナモスを47ポンドという低テンションを結構継続して張っていました。
近頃ガットはポンド数低い方が良い!なんてブームがあるじゃないですか。
実際に錦織も低いテンションだし、硬く張ったら飛ばないし怪我の元!
一般人に高いテンション使いこなせないでしょ、低い方がメリット多い!みたいな。
僕は低いポンド数は苦手です。
硬くないと打ち応えが無いと言いますか、打つ時にパワーを吸われる気がして何だか良く飛ばないんです。
低いテンションで張る時に得られるメリットは大きく撓む事による強力な反発力ですが。
ガットの種類にもよると思うのですが、僕の感覚ではHDアスタポリを緩く張ると弾力が無い、キレが無い、ぼんやりとしたボールになってしまってとても使い辛かった。
アスタポリはフィーリング硬めの弾きの良いポリで、いつものテンションでは軽快に勝手に弾いて飛ぶのですが、最初から緩いと全体的にトーンダウンした感じ。
緩くてボールを押し込む前にガットが撓んで、ちょっと跳ね返りの足りないままボヨーンと飛ぶ。
O3を使ってるから柔らかくなり過ぎているというのもあるかもですね。
エスマッハにポリジナモスを47ポンドで張った時は凄い反発力が出たけど、EXO3グラファイトではそれが出ず、凄くぼんやりとしてこれまた飛ばないガットとなってしまった。
ポリジナモスはアスタポリと違って柔らかめ、52ポンドで張ってる時はあまり飛ばず、柔らかさによってマイルドな球持ち感があり、押し込んで打つと飛びと言うよりパワーが出るってガットでした。
52ポンドでもコントロール性があり頑張れば威力も出るので良かったなと思いましたが、何となく45ポンドで張ったら今度は反発力が出で性格が一変。
球持ち感が残りながらもガットが大きく撓んでから勢い良くボールを放ってくれる。
EXO3使ってる頃は低いテンションのメリットを感じられず敬遠していましたが一気にはまり、低テンションのセッティングでJOPにも出てました。
一番安定したのが縦にデビルスピン1.25、横にポリジナモス1.25の組み合わせ。
ポリジナモス単体だと飛びは強力ですが抑えが効かないと思ったので、縦に硬くて尖ったデビルスピンを張り、硬さとスピンで飛びを制御しようとしました。
メリットの部分でありながらも、飛び過ぎって部分が課題であったのでそこは気にしていました。
その低ポンドのセッティングで5月に初めてJOPで勝つ事ができたのですが、その大会以降はエスマッハからEXO3グラファイトに戻し、低テンションも止めました。
次の試合で日本ランキング200位以内の実業団選手と戦った時に思ったがコントロール性の悪さ。
パワーとかスピードとか何もかも格が違う化物相手に戦う場合、どう考えても低いテンションでボールの飛びを補った方が良いに決まってる。
けれど常に相手に先手を奪われ良いように打たれる中で、何とか防ごうとするとガットが大きく動き、フェイスの中で暴れ、自分の描いたイメージよりも外れた軌道で飛んでアウトとなる。
当然それを見越した上で縦に硬いガットを入れて抑えようとしてるのですが足りない。
厳しい状況に追い詰められる程、ボールの飛びよりも確実な返球力、防御力が不足していると感じる。
その反発力を上手く制御できれば良いのでしょうけど、200位以内の化物相手にそんな余裕も技術も無く。
ボールを飛ばすにはガットが大きく動く事が重要。
スピンも同じく、大きくスナップバックしてそれが返ってくればグングンかかる。
ガットを動き易くする低いテンションはメリットばかりのようですが、コントロールの面でどうかなと僕は思ってます。
そもそもコントロール性って言葉が曖昧ですが、僕の中ではホールド感、球持ち感がそれかなと思っています。
ボールを打つ感触がある、自分のイメージと近しい所にあって、飛びもどれだけ飛ぶか把握できるレベル。
でも緩く張るとガットは大きく動くので、たっぷりホールドしているようにも思える。
硬く張るとすぐ弾くので球持ち感が無く、そっちの方がコントロール悪そうじゃんってなる。
ただしガットが大きく動くというのは、ボールを受け止める真っ直ぐの方向だけではなく、左右上下にだってブレる。
緩ければ緩い程ガットの稼動範囲も広くなると思う。
飛んでいく方向もラケットの面の向きに素直に真っ直ぐとは限らず、飛び出す打球の角度は広くなる。
いくらスピンもかかり易くなるとはいえ、飛ぶというのは真っ直ぐだけじゃなくて上の方向にもなので飛距離はグンと伸び、よりアウトし易くなると思う。
その上で、相手のボールが強い場合、それを打ち返す時にいつもよりも強い衝撃でガットは更に大きく動く。
そうなるとラケットが衝撃でブレて更にコントロール難しくなるし、打ち負けやすくもなる・・・んじゃないかなあ。
ラケットもラウンドフレーム厚ラケのエスマッハ、スロートのおかげでコントロールある方だと最初は思ってたけど、やっばり飛ぶ方で球持ちよりも弾く系のラケット、ボックスフレームと比べてコントロール性は仕方ないとしても劣る。
緩いテンションは攻撃力を格段に上げるというメリットがありますが、それを使いこなすには高いしっかりコントロールできる技術が必要になるんじゃないかなと。
自分にはその技術がありませんでした。
格上と戦うには300g台の飛ぶエスマッハ&低いテンションのガットの飛びで負担を減らすべきだと思ってましたが、ちゃんとテニスし合う為には厳しいレベルを要求される、その時に必要なのは大きく動いてかっ飛ぶ反発力よりコントロールじゃないかと感じて、その大会の後はEXO3グラファイトに戻りました。
まあ、そもそもEXO3の時点でストリングの可動域が滅茶苦茶広いんだけど・・・どうなんだこのラケットのコントロールって。
今から思うとエスマッハのままでポリジナモス52PとかHDアスタポリにするとかで飛びとコントロールの両立を探れば良かったかもですが。
という事で現在のセッティングはEXO3グラファイトにHDアスタポリ125、もしくはプロフォーカス125をどっちにしろ52ポンド。
O3で緩くしたらボヨンボヨンになるし、52ポンドならしっかりしていてボールを潰せる壁になれる。
プロフォーカスなら52Pでも喰い付きも反発も出る。
って52じゃ硬過ぎって程でも無いですね。
ちなみに僕は硬いテンションも使いこなせないです。
というか未知の領域だ、ポリで55ポンドより上は使った事無いや。
ヤバい雰囲気するじゃんだって。
大学生の時に55ポンドから52ポンドに落としたのもある日何となくですけど硬くて飛ばないって思ったからですし、それ以上なんてもう想像つかないです。
僕は緩過ぎも硬過ぎもせず程々が好きです。
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