DAHCORにラケットを注文したのが去年のちょうど8月で、最後に触れたのも1月ぐらいなんで殆どの人は忘れてると思いますが(笑)
ついに我が家に襲来!オーダーメイドラケット。
そんな話知らねーよ!って人の為におさらいしますと、
DAHCORという新興ブランドがありましてそこでは好きなデザインのラケットを作れるのが話題になったのですが、よくよくページを見てたらスペックとかも自由に決めれるサービスもあるじゃないですか。
なので勢いで注文しちゃった話が昨年の話ね。
ラケットの要望を出して、すり合わせに時間がかかりつつも次のステップでデザインの打ち合わせをしたのが11月。
そっから後は完成を待つだけ…って待っていたものの春が過ぎ、季節は巡り夏となり…
その間DAHCORの公式サイトはcloseしたり、謎のカウントダウンが始まったり、今現在もラケットの注文はできない状態。
まー色々あったってわけですね。
なので僕のラケットも色々色々とあって、ついに完成して、発送されてきたって訳です。
まあここまで時間がかかったって何があったねん!って思う人もいるかもですけど。
去年からブログ見てた人の中には君なんか写真と違わない!?って思う人もいると思いますけど。
この前の投稿も誰だお前は!!って写ってるラケットが気になる人もいるでしょうけど。
まーともかく色々ありましたがついに!
自分の欲望のままに再現してもらったオリジナルラケットの登場です!
反発重視の24mm厚ラウンド形状、かつ18×20のコントロール重視のストリングパターン…
更にはRA値を60にしてもらい撓りを要望。
そんでもって27.5インチの長ラケ化でパワーを補い…
パワーが欲しいけどコントロールも欲しい、なのでなんでもかんでもぶっこんでもらったハイバランスモデル!
重量やバランスは近年使っていたグリンタ98やエスマッハプロのセッティングに合わせて320g、バランスポイント300mm。
でも注文した後に気付いたんだけど、グリンタ98もエスマッハプロもバランスポイントは300mmじゃなかったような・・・
この2本もラケットマイスターやライズテニスサービスに自分で注文したはずなのにろくにスペック覚えてなかったという・・・
自分のスペックは基本的にトップライト。
トップヘビーだとなんかすっぽ抜けそうだし・・・というか昔すっぽ抜けたのよ、EXO3グラファイトと初代type-Jを大学1年の合宿の時に、手汗で滑って2本ともサーブで破壊・・・
それ以来グリップはドライ、ラケットの鉛はヘッドではなくスロートとかグリップに貼るようになったんですね、19歳の夏・・・。
24mm厚のラケットを18×20のストリングパターン、そしてRA値60は、自分のイメージとしては同じく24mm厚のエスマッハプロに近く、しかしよりコントロール重視。
エスマッハプロは黄金スペックを薄く小さくして飛びとコントロールのバランスが良いんですけど、そこからよりボールを暴れさせず、より柔らかくして球持ち感を。
ボールの飛びが欲しくてエスマッハツアーやエスマッハプロを使ったけど、個人的な好みとしては薄いボックスフレームの方が好きですかねぇ。
そんな気があるからか、結局飛びかコントロールかで言われるとどうしてもコントロールを選んでしまう・・・。
でもこれだとコントロール重視の要素が多過ぎてボール飛ばないんじゃない?と思ったので27.5インチで長ラケ化。
昔グラファイトのプロストックで長ラケを使ってましたが、結局それも27インチにしちゃったなぁ。
その時は長さというか重さによる操作性をどうにかしたくて短くしたんだけど、ちゃんと長ラケに適応できるかは自分としては未知数、さあどうなるか。
さて、明らかに以前の案とちげーじゃねーか!ってデザインなんですけど、まあ色々ありましてね
この上の案の段階では引きで見ると、ベースはネイビーでヘッド部にかけて緑色、翡翠色にグラデーションがかかる形で依頼していました。
ちなみに画像のフレーム形状については案の段階なのでサンプル。
で、実際に塗装してもらうとこのカラー。
明らかに前段階と違う水色ですが、DAHCOR側としてはこれが実際のカラーとの事。
あれですね、恐らくは青系から緑系にグラデーションするにはこれしかなかった、とか?
まあしかし塗装してしまったらもう後の祭り、自分としては早く欲しかったので疑問は呈しつつもコレを受け入れるしかなかったといいますか。
まあでもサイド部分にネイビーが残ってるし、当初の案だとシンプルだったデザインに水色が加わってアクセントが付いて、これはこれで明るくて良いんじゃないでしょうか。
ただ、皆さんが頼む際はよくDAHCORと打ち合わせした方が良いですね。
てな訳でストリンギングし、3回ほどプレー。
一日目は縦デビルスピン125、横ポリジナモス125を38ポンド。
エスマッハツアーやエスマッハプロ、グリンタ98でもずっとこのセッティング。
だったんだけど、エスマシリーズでは42ポンド、グリンタ98では40ポンドだったのを今回は38。
ストリングの緩い撓みでボールを飛ばしたいんだけど、グリンタは反発力が低いので2ポンド落とし、このDAHCORは18×20だから更に落として38。
自分はあんまし1820を使った事無いので38でも飛ばなさそうだけど、とりあえず。
ポリジナモスは緩く張るとボヨンと吹っ飛んでくれるのを、縦のデビルスピンの突起と硬さで抑えて、丁度良い感じにする・・・のが狙いの組み合わせ。
これで反発力足りなければ横をバイオロジックXXかTNT2、マルチかモノフィラメントで補うか、でもマルチは喰い付き過ぎてバコる時のボール飛ばない感じがどうも前々から合わず・・・
色々試してはデビルスピン×ポリジナモスに戻っちゃうので、まあ今回もこれがスタートライン。
使用1日目。
フィーリングに変な違和感は無い、ちゃんと使える事を確認。
RA値60の通り、硬さを感じさせないフェイス部のフィーリング・・・でもそれって38ポンドで張ったからじゃないの?って気もしなくなもないが(笑)
ポリジナモスってかなーりやわらかいし。
そういうところもあってか打球感に関しては18×20のハードさというのは無かった。
ボールの飛びが相応なので、そこを含めるとやっぱり18×20だなって思うところはあるものの。
反発力は・・・24mm厚のラウンド形状とはいえ、柔らかいRAと詰まったストリングパターンといった要素が重なれば、当然抑えられたものにはなる。
高い打点がネットに沈み、スライスが浮かび上がらずこれまたネット、分かってはいたもののアシストがもう一押し足りないか。
でもこれは想定の範囲内。
そういうスペックで作ってもらったんだからね。
もう一押しが足りない、でも軽く打ってもある程度の飛びは出る。
ボックスフレームよりかは良い方でしょ。
ただ、力強いボールの打ち易さで言ったらエスマッハプロの方が楽だったかなぁ。
それでも大事なところで欲しくなるのはコントロール性の方だと自分は思う。
後は足りないパワーはストリングで補うべきか。
それかもう一つの手段として考えているのがスイングウエイトの増加。
ラケットの重さは320g、バランスポイント300mmで操作性を重視しているのですが、そういうバランスって手元にかなりの重さを感じるかなと思っていたところ、DAHCORのラケットにはそれを感じない。
手元への極端な重さは無く、それじゃあ重さはどこにいったの?って感じに軽い?
もしや重さちゃんと作られてない?って思って手元の秤で測ってみるも(ストリンギング済みだけど)
やっぱりちゃんと相応の重さ。どうなってる?
DAHCORをレビューしているTennisNerdの記事も見ると、やはりこっちでもスイングウエイトの割に難なく振れるみたいな記載がある。
自分のラケットのスイングウエイトがいくつかは指定していないので不明ですけど・・・
ともかく、この不思議な操作性はどうやったのか分かりませんが、320gながらまだ加重できる余地を感じる。
ラケットの飛びって、ストリングパターン、RA値、フレームの厚さに、重さ、長さ、スイングウエイトって色んな要素が関わってくる。
重さ、長さ、スイングウエイトはただ重く長くすれば良いのではなく自分で扱える範囲内じゃないと碌に打てもしないので判断が難しいところ。
この飛びの部分を補うべく、あと1820のスイートスポットのシビアさ改善の為、2日目は横にバイオロジックXX128を入れたのを用意してプレー。
今までだとライブワイヤーやムゲンリミテッドを試してみたりしていたけど、どちらも反発力が強過ぎて、縦のデビルスピンもそのパワーを抑え切れず、横糸のみの力でボールが飛ばされていく。
縦横が不協和音起こしているような感覚・・・縦ポリ横マルチってハイブリッドとしては王道な組み合わせではあると思うのですが、多角形ポリが食い込み過ぎてマズいのか。
バイオロジックXXならライブワイヤーより反発力抑え目だろうし、滑り易い表面だしなんとかなるのでは?と期待を込めて。
打ってみると、18×20の密度では厳しいか、軽いタッチでのボールは伸びるようになるけどハードヒット時がやはり喰い付きが出過ぎる。
パワーの出方もコントロールが難しく、今度はボールが飛び過ぎるようになってくる。
そうなるとやっぱり縦デビルスピン・横ポリジナモスの方がスピンのキレが出てコートにブチ込み易い。
バイオロジックってこんなに反発力あったの・・・?って感じ。
喰い付き過ぎを避けるならモノフィラメントのTNT2の方が良かったかもしれないが、モノフィラメントは今度は弾き過ぎる場合がある・・・ので、今のところ数回打った自分が採用するのはデビスピ・ジナモスの方向。
結局使い慣れた組み合わせに逃げちゃうんですねぇ。
3回目の使用ではこの組み合わせを34ポンドにしたら、うーん、今度は柔らか過ぎ?
飛びを38ポンドの時とXXの時との間ぐらいまで持ってこれたか?
柔らか過ぎるとマイルドになり過ぎてボールを打ってる感覚がもっと欲しくなるから、36ポンドにしときますか、それとも硬めのフィーリングのデビルスピンを縦横にしとくか、それで飛びがどうなるか・・・みたいなところ。
そんなこんなで反発力の調整に悩んでいる以外のところは満足いっている性能のDAHCOR。
反発力:想定内
コントロール:良し
打球感:柔らかい
スピン:うふふ・・・
という感じかな?
スピン性能は・・・まあ、18×20だから、ねぇ(笑)
自分がラケットに求めるのは何か・・・?と問われたら、全部!って答える人間なので、(謎)
24mm厚&27.5インチパワーとRA値60&18×20ストリングパターンのコンボを決めたのですが、一方でスピンは・・・うん(笑)
でもストリングパターンが多い場合もスピンがかかるって話が・・・ウインザーのブログでもありましたし?
少ない方が簡単にかかるけど、スイングスピードが速ければ接触するストリングの数が多い方も強烈なスピンが出るって感じかしら?
僕は昔から少ないストリングパターンでフラットばっかでバックアウト連発マンですが・・・まーここは大は小を兼ねるって事で(爆)
この1820のストリングパターン、スピンは頑張らないといけない、反発力もストリングの撓みが少なく出し難い、自分の今まで使ってきたラケットとは特性が変わってくるのでまだ慣れない点はあるものの。
当たり前と言えば当たり前ですが、ボールをブチ込む、叩き込むコントロールは良い。
ちょっと気を抜くとネットに沈んじゃうけど、タイミング合ってると良いね。
フォアもしっかりバコれると鋭いスピンと共に決めにいける。
そう、そういうコントロールですよ、勝負どころで勝負にいけるコントロールが欲しかったんですよ。
エスマッハプロよりちょっと飛ばし難い一方でちょっとコントロール性が高い、そういう感じ。
厚みのあるラケットにパワーを補ってもらいつつ、あと少しコントロールを、リスクを負って挑戦するプレーをできるように・・・
そして27.5インチ、自分が思った以上にサーブが活躍してくれる。
エスマッハプロより飛ばない分を27.5インチが上回る。
サーブが入るし、速くなったかは・・・自信無いけど、ラケットも振り易いバランスだし、今ところ楽になっている印象。
なんだったらこの操作性なら28インチでも良かったかもしれない、使えるのか?28インチ。
飛びもコントロールも柔らかさも自分が注文した数値だから基本的に想定内の性能なのですが、DAHCORのバランス調整が嬉しい誤算。
重いラケットなんていつまで使うんだよ・・・って思ってましたがこれならまだまだしばらくは320gを振り回せるぞ。
さて、性能としては想定内・想定通りってところで気になるのが、このラケットがプロストックに勝るかどうか。
先程上げたTennisNerdのレビューでも「プロストックラケットの感触」という文字が出てきています。
うーん、自分は最近プロストック使わず市販品ばっかなんで・・・どう判断したものか。
打球感は柔らかいですが、しかしプロストックでよく言われているような撓り戻しがあるかどうかと言われると・・・?
自分の中では撓り戻しがあると感じるのはH19とかTX220P-CBか。
18×20のボックスフレームからは想像できないような跳ね返り、反発力を感じたのがこの2本。
それらと比べるとそんな理不尽なパワーは感じないDAHCOR。
でもH19と比べたウルトラツアーよりかは当然飛ぶ。
ウルトラツアーも良い使い勝手でしたけどね。
まあ彼らは薄さもあるからってところか。
今のところ、プロストックパワーはどうかな?ってところだけど、RA値60はちゃんと柔らかく、弾き系のラウンド形状と言えど鈍い打球感は感じず無くスッキリしたもので快適。
自分としては性能だけを見ればプロストックのラケットを揃えちまえば良い!なんて思ってますが、うーん、結局ここ数年は何だかんだで市販品・・・。
今回のDAHCORのも、これを買えるならプロストックも複数本買えるだろ!って感じですが、こっちの方向来ちゃったねぇ。
プロストックパワーとまではいかない分、自分の理想のスペックを希望して、その通りの働きを見事にしてくれる!
当分はこのラケットでやっていくつもり、いやはや、金額的に別のラケットなんて買えんなぁ。
試打なんてしようがなく自分に合うかどうか分からなかったけど、今まで使ってきたラケットを踏まえて決めたスペック、これはいけるラケットじゃないかってのが現時点の評価。
後は自分の動き・・・