バック、この指とまれ

『龍之介』 さんから力の入れ方についての質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  先日は、質問にお答えいただきまして、ありがとうございます。もう一ついいでしょうか。
フォアハンド、シングルバックハンドを打つ際、どの指に一番力を入れてるんでしょうか?
ちなみに自分は、人差し指です。

龍之介 より

 

 

 

テニス  私の答えです。

私は全部です。

感じ方の問題ですから

何でもアリな気がしますが?

私は全ての指でしっかりとワシヅカミです。

 

もしかしたら

その指の感覚に集中するのと力を入れることと

感覚的には混ざり合ってしまうかもしれません。

ただ、それはどの指というより

手のひらや甲のどの面感覚なのかということですが。

 

昔、うちのコーチだった

バックハンドリターンの名手、中島君は

手のひら感覚だといっていました

彼のグリップはほぼセミウェスタン

面を垂直にした時に

手のひらがグリップの上の平らな部分にくる。

その部分を大切にするために

平らな部分が広くなるような改造が施されている。

だから彼のグリップ断面は

8角形というより4角形に近かったのを覚えています。

 

それに対し、セミウェスタングリップで

一般的に言われているのは、打球方向のナックル感覚でしょう。

こぶしのパンチする面が打球方向を向く。

fedbk1403sitani

もちろん、フェデラーが本当のところ

どの部位の感覚、感触で打っているのかは

本人にしか分かりませんが。

 

もっと厚めのエナンになると

HeninBS1403imp

第1関節と第2関節の間の面が打球方向を向く

  (彼女はウェスタングリップです)

ただしエナンがどこを感じているかは不明です。

私の推測では手のひらがラケット面のほうを向く感触だろうと思います。

あくまで推測ですが

私が見本でやるとすれば、必ずその感触で打ちます。

 

一方、松原さんの場合ですが

フェデラー風、セミウェスタンを

ここ20年くらいトライしていました。

semiw1403

それはプロの一番薄いグリップがこの辺だからなのです。

コレくらいからエナンのウェスタン裏面までがプロのグリップなのです。

だから、私も

元のバックハンドイースタンからセミウェスタンに変更したのです。

しかし

実は私のバックは手の甲感覚

手の甲は、写真のバックハンドイースタングリップで

養われた感覚なのです。

bakeas1403

そのうちにフェデラー感覚になるから辛抱と思っていましたが

厚めに持つと肘がつらいこともあり

どうもここ10年くらいのうちにフェデラーには追いつけそうもないし。

ということで

昨年、元のグリップに直してしまいました。

それからはずいぶんと楽になり

心の負担も減って最近はちゃくちゃくと上達中です。

この面感覚の代理になる手の感触は

ラケット面を垂直に保つ打ち方である

バックハンド・トップスピンには

大変重要な部分だと思います。

 

そう考えてみると

私もセミウェスタンのころ

手のひらの中島コーチ感覚か

親指付け根が面の裏を押す感覚か

どちらかだったら上手くいったのかもしれない

と、ふと思っています。

 

 

ところで、指の話に戻ります。

指感覚でなく、指の力をあまりに気にすると

手打ちにならないでしょうか?

バックハンドに限らず

腕全体で打たないとパワーもコントロールも

不利になるような気がします。

fedebk140326

その意味でも

5本指でしっかり固定して

腕をビュッと振ることを強調したいのです。  テニス

 


カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:04 | コメントは受け付けていません。