『レフティスタイル』 さんから、5つ目の質問です。
以下がコメントのその部分です。
松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。
5つめは、壁打ちについて
何度か、壁打ちの解説を読ませていただいておりますが、あまり効果は期待しない方がいいといった感じであったような気がします。
確かに壁打ちが上手くなっても、それが勝利に直結しないことは分かります。
しかし、もし100回、200回と続けてラリーができるようになれば、以前より確実に上手くなっているように思うのですが、いかがでしょうか?単純な質問ですが、よろしくお願いします。
レフティスタイル より
私の答えです。
いっぱい続けるのはあまり役には立たないのではないかな?
と思っています。
フォアハンドで20本続くようになればあとは根気の問題です。
集中している限り、エラーしないのか
すぐにエラーしちゃうか、です。
100本続くようになったら
なにか、やり方を考えた方がいいと思います。
壁打ちで同じことを続けると
飛んでくるタイミング、コース、高さ、球質
すべて一定になっていきます。
いったんはまれば、エラーしなくなります。
実戦的じゃない打ち方でもOK。
(悪い打ち方を癖にする練習である可能性も)
なんせ、1球目じゃないし
ていねいな引き方をする暇はないし ・・・
実戦ではこれらがすべて1球ごとに変わる。
これに対応することがこのレベル以上の人の次の課題なのです。
逆に、100本続かないショットの練習には明らかなご利益が。
例えば
片手バックハンド、トップスピンの打点をしっかり前に取る練習。
それと、もう一つ気にしてほしいこと
そのショット
壁なしのコートで入りますか?
私の昔話ですが
コーチになったばかりのころ
教えていた高校生の女の子
初めて出た大会でシードを破り、ベスト16に
まじめな子で
クラブに練習相手がいなかったので
毎日、みっちり壁打ち
すごいスピードボールを身に着けたのですが
試合で、ボールがコートに入らない。
その後、ついに最初の成績を破ることができませんでした。
スピードボールが打てるセンスの子だったのが災いしたのですが ・・・
いいフォームを身につければ無敵だと思う人が多いのですが
それはちょっと違う
いろんな変化に対応することが
しかも1本目にできることがテニスには必要なのです。
壁打ちの功罪が分かっていて
しっかり利用できる人なら
またはすごいへぼな人なら
壁打ちはとても有効な練習手段だと思います。