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現代にレンドルがいたら

『butchcoon』 さんからタイムトラベルの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ いつも参考にさせていただいています。
以前、松原先生が現代にマッケンローやコナーズがいたら通用するか?というような内容の記事を拝見しました。非常に興味深かったです。そこで私的に思った のですが、もしレンドルが現代のテニス界に存在していたらどれくらい通用したかなというものです。ストローク戦で打ち負けることはなかなかないのでは?結 構勝てたりするのではないか?などと想像しました。先生の見解を教えていただけたらと思いました。失礼しました。

butchcoon より

 

 

水瓶座 私の答えです。

現代に、もし1980年代そのままの強いレンドルがいても

現代のチャンピオンたちには勝てないでしょうね。

 

しかし、現代のチャンピオンたちを目標に

若手のホープ、イワン・レンドル君が出てきたら

あのフォアハンドの攻撃力でかなりいけるのではないでしょうか。

 

レンドルが登場した時代は

ボルグ、コナーズからマッケンローに主役が変わり

ビランデル、ベッカー、エドバーグ、レンドルに力関係が移っていきました。

その時代の中心戦術、大多数の選手たちは

トップスピンの守備的な展開を得意にしていました。

 

そこへそれを打ち破る

一方的な超攻撃ストローカー

高い打点からのハードヒッターが登場したのです。

それがレンドル

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ここから

手首を固定し肘の柔軟さ、返しを使って

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ぶん殴る。

実は上の写真、特に腕の形

今回、見て感じたのは

ほとんどジョコビッチと変わらないということ。

 

現代のトップクラス

プラス、余分に肘の返し。

このアクションは当時、相手ボールに威力が少なく

一方的な殺戮者であった特徴とみています。

 

レンドルの後には

レンドルを研究した次の後輩たち

アガシ、クーリエ、サンプラスが出てきました。

この人たちは一方的殺戮者を研究し対策を立てています。

レンドル世代にあこがれ

さらに上を行くための工夫やトレーニングをして登場してきたのです。

常に後のチャンピオンの方が強いのです。

 

たとえば、現代のチャンピオンはこんなこともできるのです。

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そして、現代テニスはほぼ完成形に達した。

その現代になると

攻撃と守備を兼ね備え、サーブ力もある

オールラウンダーでなければ勝てなくなったのです。

それが現代のトップ4です。

 

だから現代にレンドルがいて

少し前から若手として修業していたら

守備力を兼ね備え

現代流のトレーニングでさらにパワーアップした攻撃力で

トップ5として君臨しているでしょうね。  テニス

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:01 | 1件のコメント