『butchcoon』 さんからの質問です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも参考にさせていただいています。シコラー対策勉強になりました。自分のサークルにも非常に粘り強くシコるかたがいらっしゃるので参考になりました。
そして先生にまた別の質問なのですが、以前先生が参考になるフォアハンドのお手本選手にソダーリン(いまは戦線に復帰できていませんが)をあげていらっ しゃいました。非常にシンプルなフォアハンドですよね。そこでもうひとりグザビエ・マリス選手のフォアハンドも同じように腕打ちの代表格に見受けられるよ うに思うのですがいかがでしょう。先生のご意見を伺いたくおもいました。一応URLを。https://www.youtube.com /watch?v=YFMCwutws58 彼の練習風景です。
butchcoon より
私の答えです。
「非常にシンプルなフォアハンドです」
というのはほぼすべてのプロ選手にいえることだと思います。
でなければ、プロの忙しく強烈な打ち合いについていけない。
その中で、私がなぜ、ソダーリンに注目するのかというと
手首の形を変えないからです。
だからフラット気味の強烈ショットが打てるのです。
ほとんどのプロは
手首をしならせることにより、ラケットを走らせ
スウィングスピードをアップさせたり
スピン量を増やしたりしています。
特にこれはトップスピン量の多い選手に
より多く見られる特徴です。
なぜなら
手首を動かすと面が狂いやすく
特にフラット気味にたたいた時にエラーになりやすいからです。
松原さんはテニスコーチ、解説者として
他の人たちに見本を見せる必要があり
それと女子選手を教えることもありますので
手首を使わないフォアハンドを心掛けているのです。
(男子プロにはソダーリンくらいしかいないのかも)
ラケット面の向きをあまり変化させないで打てるなら
そうゆう才能や力がある人はプラスアルファを求め
または、フェデラーやニシコリにあこがれて
手首を使ってもかまいません。
そこまでの才能に恵まれない人でも
まねして、大丈夫なように
松原さんはやっています。
だから、フラットにも打てるのです。
さて、前置きが長くなりました。
マリス、マリッセでしょうか、ベルギーの人ですよね。
この人はむしろ手首動かしのトップスピン派だと思います。
これはジョコビッチのテイクバックですが
手首がインパクトと同じ形なら
この時点でラケットは赤い線のところに来ると思います。
インパクトの写真と比べてください。
さて、そうゆう目で次のマリッセの動画を見てください
40秒くらいするとスロービデオの絵が出ます。
(その後、次の2人も手首をよく見てください)
かなり手首を使っているのがわかると思います。
彼はジョコビッチ側の人だと思います。
蛇足になりますが
私が最も恐れることは
手首を使ってものすごいスウィングをし
さらにフラットでものすごいスピードにすることです。
いつか安定して入るようになると思うのは
大いなる錯覚?
これはナダルはもちろん
ジョコビッチにもフェデラーにも
そして、別方向のソダーリンにもできないこと。
これを実現した人は
世界チャンピオンになるか
一生、未完の大器と呼ばれるか
どちらかだと思います。