昨日の記事中、フォアハンドのスウィング方向
そして、力の入れる方向に対して
再度、『松研』 さんからの質問です。
以下がそのコメントの全文です。
お答え、ありがとうございました。
片田舎のおじさんの質問に、真摯に
答えて下さり感謝です。m(__)m
ただ、屁理屈かもしれませんが、
答の中のナダルの手の赤い矢印が
どうしても腑に落ちません。
正しくは、一度上に上げて左脇に
引っ張りこむのではないのでしょうか?
そのまま左脇に引っ張りこんでは、
ラケットは上に上がらないで
グリップがおなかの前を通りボールを
上に上げることが不可能に思われます。
赤い矢印がどうにも解りません。
面倒と失礼を承知の上で生意気ですが、
再度プログ上で教えて頂けないでしょうか?どうしても納得で終わりたいです。
失礼の数々、お許し下さい。m(__)m
松研 より
私の答えです。
いい質問です。
と、一度答えてみたかったんです。
そう、みなさんここが納得できなくて苦労するんです。
特に、机の上で納得できる人は
物理学者や人工衛星打ち上げの技術屋さん。
タービンブレードの設計屋さんなど
ぐるぐる回るものをいつもいじっている人くらい。
現場主義で納得する人は
アメリカ西部のカウボーイ
それともこの人
円運動の場合
力を入れる方角は
円周方向の推進力? 回転力? っていうのかな?
と、遠心力に逆らう求心力の合成になります。
だから
「正しくは、一度上に上げて左脇に引っ張りこむ」
は全く正しいのですが
力を入れる方向と動きの方向はずれますし
時間的には
力の入れる方向が常に先
ラケットは後で遅れてついてきます。
手はすでに斜め下に向かうのに
ラケットヘッドは加速しながら上昇過程にあるのです。
力の方向としては
もう少し、常に円運動の中心方向にずれます。
人間の感覚は面白いですね
このためだと思いますが
ラケットヘッドに最高スピードを与えるためのアドバイス
「インパクト後に手を加速させるようにしろ」
と、松原さんはしょっちゅう言っているし
実際、自分でもそうしているのです。
そうすると
下に引っ張る手
回転半径を小さくする方向の力が
とてつもないトップスピン加速を生むようです。
昨日の絵では
赤矢印が1つだけだったので誤解されたかもしれません。
ずうっとあの方向に力を入れるわけではないんです。
手の位置が、あの場所、あの写真の時点では
あの矢印だということです。
もう少し矢印を加えます。
ちょっと汚くなっちゃいましたが
どうでしょう。
円運動では
こうやって、内側に向かって力を入れないと
人工衛星も宇宙に消えて行ってしまうし
テニスではボールがベースラインはるかに
消えて行ってしまうのです。
そういえばカウボーイの写真を見ていて気づいたこと
丸くした輪の途中を持っている
これが遠心力で
飛んでいく途中で輪を膨らませるコツなのかもしれない
昔、うまくできなかったのはきっとこれ
もう一度こどもに戻れれば
ヒーローになれるのだが。