月別アーカイブ: 2014年8月

レンドルのバックで

レンドルのバックハンド

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写真を見ていて思い出した。

昔々

月刊テニスジャーナルの解説をしていたころ

プロのバックハンド

グリップによる特徴をテーマにした。

代表的なプレーヤーを選び

連続写真を探して

そこに解説を加えることになった。

探したのは

ウェスタン、セミウェスタン、バックハンドイースタン

それぞれを代表するトッププロ。

ウェスタンはすぐに見つかった。

エナンとクエルテン

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セミウェスタンはロジャー・フェデラーをはじめごろごろ。

この人はそのころの人じゃないが

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手の甲とラケット面の向きが直角くらいなのがわかると思う。

 

バックハンドイースタンは?

これが探せどもいない。

もちろんトッププロじゃなければいないこともない。

実は私、松原コーチ。

しかしこの人では使えない。

 

レンドルは? エドバーグは?

この人たちはコンチネンタルだった。

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手首を内側に折ることにより

打点が前でも、垂直面を作っていた。

スライスとトップスピンを同じグリップで打ち分けていたのだ。

 

トップスピンが主流になり

バウンドが高くなり

こちらからも強烈なトップスピンを打つには

薄めのグリップでは対処できなくなっているのかも。

どうせ厚くするなら

バックハンドイースタンでは

ご利益が足りないということなのだろう。

 

そういえば

学生時代にプロの大会中のクリニックで教わった

スタン・スミスとクリフ・リッチー

セミウェスタンだったような気がする。

打点をすごい前に取っていた。

今度写真を探してみよう。

 

ところで、松原さんは

プロに合わせるのが信条

先ほどの取材の日からグリップをセミウェスタンに変えた。

昨年、肘がつらくなり

元のバックハンドイースタンに戻して

最近、めきめきと調子を上げていることは秘密だ。

 

まあ、そんなわけで

ウェスタンの裏のような厚い、熱いグリップがプロでは常識

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バックでもワイパーを使う。

ソフト出身の人などは

そのままかちょっと薄くして対処すれば

バックハンドに悩まなくても済むのかもしれない。  テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:05 | コメントは受け付けていません。

トップスピンにボレーが浮く

『ジュニパー』 さんからボレーの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ   おはようございます。
はじめまして松原コーチ。
少し前にこのブログを知り、それ以来楽しく拝見しております。
そして、さっそく質問したいのですが。
ファーストボレー(過去ログで止まれば普通のボレーは読ませて頂きました)の際に、相手のスピンの効いた低い球に対して、ふわっと浮いたボールが返ってしまいます。ある程度しっかりと返すコツはあるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

ジュニパーより

水瓶座   私の答えです

「止まれば普通のボレー」 というのは

その前にスプリットの位置で

早めに止まっておけば

そして、そのあとで

ボールに合わせて動きながら打つことを推奨した話でしたね。

さて、フラットやスライスのボールに対してなら

ボレーが浮かないのに

トップスピンだと浮いちゃう。

  (質問のスピンをトップスピンと解釈しました)

実は、トップスピンのボールは急激に落下するので

それを追いかけ、合わせる動きで面が狂う

特に手首が動いたり

手首の力が抜けたり。

それで面がグニャ、というストーリーでしょうね。

本来、ボレーは手首を固定し

腕全体のスウィングで

面をインパクトに持っていくのがいい。

そしてそこにボールがあれば ・・・

ところが予定した座標空間に

ボールがいない?

ドッキング不能、フノウ、ふのう、不能、!!!

の警報が出てパニックに。

慌てて後追いの小手先で対応し ・・・

私はトップスピン屋なので

相手がこう反応してくれると嬉しくてしょうがない。

だから本当は秘密にしておきたいところ。

まあ、冗談はさておき

対策としては

慣れればいい、イメージができていればいいだけのこと。

予定空間にボールがあればいいだけのこと。

トップスピンのボールは落ちるもの

そんなの、近頃では秘密でも何でもない

だから落ちるイメージを持つべきで

イメージと現実のボールが一致すればいいのだ。

だから、その落ちるボールを何度か想像し

ジャストミートでボレーの素振りをしておく。

これを5回から10回くらい

5分も艱難辛苦の努力を積み重ねれば

すぐに達成できると思います。

もちろん動きながらボレーすれば

変化に対し、より合わせやすいわけで

ぜひ、動きながらのボレーを推奨します。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: ボレー, 練習法 | 投稿者松原コーチ 22:30 | 1件のコメント

中3女子のラケットは

『KS』 さんから中3お嬢さんのラケットについての質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも拝見し勉強させてもらっています。
ラケット選びについて教えて下さい。
娘は今、中学3年で次のラケットを思案中です。
現在280gのヨネックスVCORE Xi 100を使用しています。
身長体重も安定してきたので(162㎝50キロ)、今のラケットでは軽くデメリットが感じられてきました。
女子レベルでは平均的にどれくらいの重さのラケットなのでしょうか?
ちなみに、テニス歴7年(県代表レベル)、オールラウンドプレーヤ、フォアグリップ厚め、バックは両手打ち。
バボラ製品で考えているのですが、お勧めはありますか?
また、バボラ・スリクソン・ダンロップは株ダンロップ系列だと思われますが、グリップの形やサイズは同じと考えていいですか?
よろしくお願いします。

KS より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

まずメーカーの話ですが

スリクソンはダンロップのブランド名ですが

バボラは全然別の会社、違うブランドです。

国からして違います

たまたま同じお店、ダンロップ・スポーツで扱っているということだと思います。

 

それと、メーカーでいうと

松原さんはヨネックスと契約した

ヨネックスの回し者ですので

他社のラケットは推奨しませんし

実は商品知識もそれほどではありません。

もちろんバボラ製品での推奨はありません。

それを前提にお話ししますので

そうゆうつもりでお聞きください。

 

「現在280gのヨネックスVCORE Xi 100を使用」

ということで、なかなか結構です。

ラウンド形状のバボラとも似ていますね

マイルドな打球感で

男子プロ用の硬いだけのラケットと違い

それなりにボールを飛ばしてくれます。

ちなみに、181cm、73kg、かなりオトナの私は

もうちょっと硬め、305gの、「Xi98」 です。

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さて、ヨネックス屋サンに聞けば当然

Eゾーン Ai98  310g と帰ってきます。

ezoneai98_01

これは女子のトッププロや男子の上級者にも評判のいい

Vコアシリーズよりも飛びのいいモデルです。

コントロール性の評価も高いようです。

色の好みが合えば

間違いなくおすすめの1本です。

 

さて、メーカーによらず

280gから310gくらい

女子選手ということで

98平方インチ以上の面の大きさで

ラウンド形状のフレーム

というのが私のおすすめ。

そしてデザインが気に入ればということです。

 

重さですが

女の子ですから

サーブで困らなければ重いやつ

困るなら軽いのがいいと思います。

 

そういえばラウンド形状、大きめの面で

ショックなしの飛びを流行らしたバボラ

最近はボックス形状のもあるみたいですね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 12:54 | コメントは受け付けていません。

現代にレンドルがいたら

『butchcoon』 さんからタイムトラベルの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ いつも参考にさせていただいています。
以前、松原先生が現代にマッケンローやコナーズがいたら通用するか?というような内容の記事を拝見しました。非常に興味深かったです。そこで私的に思った のですが、もしレンドルが現代のテニス界に存在していたらどれくらい通用したかなというものです。ストローク戦で打ち負けることはなかなかないのでは?結 構勝てたりするのではないか?などと想像しました。先生の見解を教えていただけたらと思いました。失礼しました。

butchcoon より

 

 

水瓶座 私の答えです。

現代に、もし1980年代そのままの強いレンドルがいても

現代のチャンピオンたちには勝てないでしょうね。

 

しかし、現代のチャンピオンたちを目標に

若手のホープ、イワン・レンドル君が出てきたら

あのフォアハンドの攻撃力でかなりいけるのではないでしょうか。

 

レンドルが登場した時代は

ボルグ、コナーズからマッケンローに主役が変わり

ビランデル、ベッカー、エドバーグ、レンドルに力関係が移っていきました。

その時代の中心戦術、大多数の選手たちは

トップスピンの守備的な展開を得意にしていました。

 

そこへそれを打ち破る

一方的な超攻撃ストローカー

高い打点からのハードヒッターが登場したのです。

それがレンドル

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ここから

手首を固定し肘の柔軟さ、返しを使って

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ぶん殴る。

実は上の写真、特に腕の形

今回、見て感じたのは

ほとんどジョコビッチと変わらないということ。

 

現代のトップクラス

プラス、余分に肘の返し。

このアクションは当時、相手ボールに威力が少なく

一方的な殺戮者であった特徴とみています。

 

レンドルの後には

レンドルを研究した次の後輩たち

アガシ、クーリエ、サンプラスが出てきました。

この人たちは一方的殺戮者を研究し対策を立てています。

レンドル世代にあこがれ

さらに上を行くための工夫やトレーニングをして登場してきたのです。

常に後のチャンピオンの方が強いのです。

 

たとえば、現代のチャンピオンはこんなこともできるのです。

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そして、現代テニスはほぼ完成形に達した。

その現代になると

攻撃と守備を兼ね備え、サーブ力もある

オールラウンダーでなければ勝てなくなったのです。

それが現代のトップ4です。

 

だから現代にレンドルがいて

少し前から若手として修業していたら

守備力を兼ね備え

現代流のトレーニングでさらにパワーアップした攻撃力で

トップ5として君臨しているでしょうね。  テニス

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:01 | 1件のコメント

両手バックのこつは

『れねしす』 さんの2つ目の質問への続きです

以下がコメントのその部分。

カラオケ   ・・・

バックハンドがあまりにも打てないので、ダブルハンドに挑戦しようとしたのですが、思い切ってふりぬいても、ハエがらくらくとまれそうな遅く力のないボールが飛んでいきます。シングルハンドからダブルハンドに移行するコツや練習法はありませんか。

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

両手バックのコツは

手首の角度は固定し

腕を固めて小さくはじくか

肘を少し柔らかくして運ぶかです。

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両肘とグリップを頂点とする三角形

それと手首を固定し

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肘を小さく鋭く振り飛ばすように動かして

ラケットを振るのです。

この動きはバケツで水撒きをする動作と似ています。

面を打球方向に向け続けるようにして

振り向くのです。

もし水撒きで

面の方向を手前に動かしてしまったら

身体がびしょ濡れになります。

昔の人は大和魂でB29と戦い

水撒きがうまかったのですが

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近頃の若いもんはどうでしょうね

濡れたくなかったら

バケツにボールを五つくらい入れてやってみるといいでしょう。  テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 20:30 | 1件のコメント

片手バックを安定させる

『れねしす』 さん質問への第2弾です。

以下がコメントのその部分。

 

カラオケ  ・・・

バックハンドの不安定感が半端ないんです。やたらとホームラン級のあたりを増産します。原因は、右肩を中心に円運動で右 手を動かしてしまい、面が上向きでインパクトし、円運動のままボールを上方向に運んでいるからのような気がします。と、分かっていても、治らないんです。 また、うまく打てた時でも、弾道が低いフラット系のボールしか打てません。 なんかコツを教えてください。

・・・・・

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

2つのポイントを出しましょう。

まずは1つ目

片手バックの打点はかなり前です。

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だからスウィングの中心をここにし

手首を固定して

ここから

CIMG5318b15

ここまで

CIMG5321a15

の幅を振るようにします。

こんな風にスウィング全体を前にすれば

スウィングが安定し

ラケットを支える腕も決まります。

 

2つ目のポイントですが

上の写真

3枚ともラケット面がほぼ垂直ですよね。

フォアハンドのように

腕を内旋、外旋せずに

つまりひねらないで振ると

徐々に上を向いていき、ホームランです。

ですから、面を垂直に保ちながら振る

つまり、腕を外旋していきながら振るのです。

 

時々、フォアハンドと同じように

面を下向きに引いて

徐々に垂直に戻して、インパクト

さらに上を向けて、フィニッシュ

という人もいるのですが

バックハンドはこれではスピードが出ない。

 

その代り

面の垂直をイメージしながら打てば

安定して面を作ることができる。

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少しかぶせ気味に振りぬくこともありますし

低い打点からのダウンザラインなど

少し上向きの面でフィニッシュすることもあります。

三度笠スタイルなんて言ったこともあります。

 

フォアハンドとは根本的に

安定のさせ方が違うのです。

 

この二つを押さえれば、片手バックは簡単になると思います。  テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 15:28 | 1件のコメント