決勝戦はすごかった。
お互いにサービスダウンは1回。
ラオニッチの喫したブレークポイントは
最後の最後、マッチポイントのみだ。
ここから見えるのは
錦織の勝負強さということになっているが
勝負のポイントに至るまでに
1,3セット目は
自分自身がブレークされなかったという事実がある。
この事実がなければ
勝負強い場面はやってこないのだ。
このレベルになると
サービスキープが当たり前
そのうえで一瞬のチャンスをつかんだ
勝負強さが必要なのだ。
そして当たり前のサービスキープを
当たり前に
錦織以上に続けたラオニッチもすごいやつなのだ。
さて、アメリカの183cmサウスポー、ドナルド・ヤング
先日、錦織の応援に行った2回戦で
4-6 6-7 で錦織に敗れた。
サーブのポジションについては先日触れたが
今日の話はリターンゲーム。
何度もリターンゲームで錦織にプレッシャーをかけ続け
かなりの接戦を演じた。
そのやり方はセカンドサーブでの
バックハンドライジングリターン。
バックの方が攻撃力に劣るので
錦織のセカンドサーブはほとんどバック側へ。
打ち合いに持ち込みさえすればいいという考え方。
これをヤングは逆手に取った
大事なポイントでセカンドになると
前進して、両手バックでライジングヒット
面白いように決まる。
これはダブルスプレーヤーがよくやる戦術。
フォアハンドだと大ぶりで難しいが
バック、特に両手打ちプレーヤには得意な人が多い。
プロの場合
これをいかすため
サウスポーが入るペアーは
リターンゲームで
二人ともバック側のサイドに入ることが多い。
錦織も最後はこれに気づき
後半、重要なポイントでは
セカンドをフォアに入れて、大けがを防いだ。
ストレートで勝ったが
けっこうきわどい試合だったと思う。
ヤング
動きもいいし
サウスポーのいやなサーブ。
フォアがもう少し安定してくると
もしかしたら、次代の4人は
錦織、ラオニッチ、ディミトロフ、ヤ・・