月別アーカイブ: 2014年10月

フォア手首のしなり

楽天ジャパンオープン

先ほど、錦織圭の優勝で無事終了しました。

またまたの大活躍で

今週はハラハラドキドキ、興奮、そして感激しました。

躊躇なくオープンコートへ打ち込む

ハードヒットが印象的、魅力的な1週間でした。

 

さて、私と同じ日

木曜日に観戦していたという

「自己流プレーヤー」 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長おはようございます。
木曜日は私も息子と観戦しておりました。
練習コートでラオニッチのアドサイドからのサービスを見ていたのですが・・・身長164cmの私の頭上を余裕で越えるスピンサービスに、『やっぱりプロってすごいなぁ』と改めて思いました。

以下、質問です。

フォアハンドですが、プロやコーチの打ち方を見ていると、テイクバックからラケットダウンした時点で一瞬ラケットが止まるように見え、そこから腕が しなりながらグリップ先行で振り出されて、インパクト直前でラケットヘッドが一気に引き出されて最大加速を得ている・・・ように見えました。

フェデラーのフォアハンドをスロー再生して見てみてもやはりそんな感じでした。
あの打ち方、見る限りは全く力んでいる風が無いので楽に打っているように見えるのですが、私のようなアマチュアでも出来るものでしょうか?
また、あれを普通に出来ているプロのスイングスピードとは、だいたいどのくらいのスピードなのでしょうか?

ご教授よろしくお願い致します。

自己流プレーヤー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ラケットヘッドを加速させるための

スウィング方向のしなり

特に、トップスピンを多くかけるために

ラケットヘッドが下を通って

上下動を増すための技術でもあります。

monfi1408

ラケットヘッドが前に振り出す腕の動きに一瞬遅れ

そのスタートで遅れたラケットヘッドが

加速してインパクトで追いつく。

腕よりもラケットヘッドの動きの方が勝るという理屈です。

多かれ少なかれ

みんなやっているのではないでしょうか。

1409nisifshippari

適度に使えば非常に有益ですが

ちょっと間違うと

タイミングやラケット面の向きに悪影響を与える

もろ刃の剣でもあります。

ですから、やりすぎにはご用心。

 

積極的に使うというよりは

手首を固めていたのに

力に負けて、「しなってしまった」 というストーリーがおすすめ。

意識して積極的に使う人には

エラーが多いように思います。

プロの手首もかなり固いと思います。

 

一般にスピン量の多い人はたくさん使うし

フラット気味に打つ人はあまり使いません。

(というか、使えません)

ナダルはもちろんですが

ジョコビッチもフェデラーも、もちろん錦織も

われわれの感覚に比べると

メチャメチャ、トップスピン量の多い人たちです。

1409nisikoritsfr

ボールのスピードですが

昨日、テレビを見ていたら

錦織のフォアハンドウィナーが、たしか、153km/h

ベッカーが、157km/h と表示されていました。

 

ラケットのスウィングスピードですが

(データはありません、推測ですが)

120km/h 以上は軽くいくと思います。

このゾーンになると

ラケットやストリングの反発はほとんどなくなり

そのため

打点がよりスピードの速い、ラケットヘッド近くになります。

それほどの話なので

手首のブレの方に気を付けた方がいいと思います。

 

蛇足ですが

素人さんの場合

試合で強打できない人がほとんどですが

強打できないのではなく

強打すると入らないからではないでしょうか。

試合で強打できない理由を増やさない方が現実的では ・・・    テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:15 | 1件のコメント

サーブの立ち位置

昨日、木曜日

有明へ行ってきた。

楽天ジャパンオープン

錦織の応援といろいろなテニス

ボールのスピード感などを見るためだ。

 

間際までスケジュールが決まらなかったので

事前に前売り券などの手配はない。

売っているのは

自由席券とグランドスタンド券

外のコートはダブルスの1試合のみ

グランドスタンド券、買う奴なんているのか?

当然、コロシアム最上段に入れる

いや、最上段にしか入れない自由席券を購入。

11時から7時まで、じっくり見ることができた。

 

さて、今日の話題はサーブの立ち位置。

2人の対照的なプレーヤーを見つけたのだ。

1人目、サーバーといえばこの人

ラオニッチ

ジュースコートでは

CIMG5474

で、アドコートでは

CIMG5475

左右対称、面白くもなんともないが

パワーサーバーはこんなもの。

リターン後の流れがなんて考えない  (わけでもないのだろうが)

サービスの威力を考えて、当たり前ポジション

最短距離ポジションから打つ。

昨日も、1本目から、「バコーン」

「フィフティーン」

他の人とは音が違う。

 

対して

サイドによる違い

ボールの球質を最大限に生かしているのがこの人

錦織と対戦した、アメリカのヤング。

ジュースコートは

CIMG3758

ここなのに

アドコートでは

CIMG3757

かなりサイドに寄ってサーブする。

サウスポーのスライス気味の大きく曲がるサーブが持ち味

それをよりワイドに持っていくためのポジションなのだ。

そうゆう意味では

ジュースコートも同じ考え方

右利きのバックにいかに曲げるのかという立ち位置なのだ。

そしてそれをレシーバーに意識させておいて

危機になると

フォアのワイドにフラットで、「ドカン」

ジュースコートでは何本もこれでエースを取っていた。

 

実はこのヤングの立ち位置

私の立ち位置と全く同じ。

右利きの松原さんと

左利きのヤングさんが左右対称というのではない。

絶対的に同じ位置。

アドコートでワイドにスピンサーブを打ちたい

それを少しでも有効にしたい松原さんは

センターマークとサイドラインの中間くらいに立つのだ。

右利きスピンサーバーによくある立ち位置なのだ。

サウスポーでここまでやるのは初めて見た。

 

フラットサーブ230km/hの人はこんなことまで考える必要はないが

回転系のサーブをメインに使う人はここまで考えているということ。

こうゆう考え方を参考に

自分の球質にあった立ち位置を考えてみるといい。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 20:24 | 1件のコメント

フォアの垂直面

先日、フォアハンドでグリップを薄くする話

面を感じる、しっかり力む、を力説したのだが

ちょっと気になっていたことを追加する。

 

私は、レッスンで、デモのため

いろいろなグリップで打つことができる。

その時のコツが上の二つなのだが

もう一つイメージしていることがある。

 

それはインパクトのラケット面が垂直であるから

fede1409frg

腕を固めると同時に

この時の肩関節の向きも一定に固定するということ。

 

私はセミウェスタンなので

それよりも薄くするときは

前腕の向きだけ変更すればできる。

いつもより、前腕を8分の1ほど回内すれば

イースタングリップで

肩関節の向きまでは変えなくても打てる。

コンチネンタルでも

さらに、前腕を8分の1ほど回内すれば打てる。

 

しかしセミウェスタンより厚くするためには

前腕を回外させると不自然なため

上腕を少し外旋させた角度に変更する。

正直こちらの方が

腕のスウィング方向の感覚も変わるので難易度は高い。

この時

上腕の向きも変わるため

肩関節の向きを感じる必要が出てくるのだ。

 

セミウェスタンが基準になるのは

誰でもそうとは限らない。

同じセミウェスタンでも

人によって

手首の角度や肘の曲がり方などが変わってくるためだ。

 

ウェスタンとセミウェスタンなら

前腕の角度変更のみでもOKという人もいるかもしれない。

 

まあ、どっちにしても

どんなグリップを使うのでも

インパクトで垂直なラケット面は絶対的に大切なこと。

hurikofor1409

弧を描いたスウィングに対し

面の向きが一定の角度を保つこと。

それに対し

回内も回外も、内旋も外旋もしないで打つためには

0、インパクトでの垂直面が前提は当然として。

1、手首の形を決め

2、肘をひねらずに    (回内も回外もしないで腕を固め)

3、肩関節もひねらずに  (内旋も外旋もしないで肩の向きを感じ)

が、一番安定した打ち方なのだ。    テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:47 | コメントは受け付けていません。