『中年プレーヤー』 さんから続きの質問をいただきました。
以下がそのコメントの質問部分の抜粋です。
・・・ ちなみに、現代的な振り方のボールに対するインパクト(ボールにヒットする直前から直後)は、どのような感覚を持っておられるのでしょうか。
ただ、緊張したりすると、ボールに当たった後の上に振っていくタイミングが早いせ いか、大ホームランになることがあります。
おそらく、松原コーチのご指摘のようにゆっくりのペースだとこのようなことは起こらないのですが、試合などの場面でよく起こります。
現代的な振り方のインパクトのイメージをご教示いただけないでしょうか。(雑誌には、面で転がすとか、10cmくらい押してとか書いてあり、よくわからないでいます。)
よろしくお願いいたします。
中年プレーヤー より
私の答えです。
「面で転がす」 のは現代的な話かもしれませんが
「10cmくらい押して」 は古典的な感じですね。
その解説者の頭の中が
各種理論の混合状態なのでしょうね。
時々、各種理論のいいところだけ集めると
最高のものができると思う人がいるようですが
日本酒にウィスキーをブレンドするようなものかもしれません。
もちろん宇宙1のお酒が出来上がります。
さて
「現代的な振り方のボールに対するインパクト感覚」
ですが
プロがどう感じているかはわかりません。
私の知っている
感覚を教えてくれる最上級者は松原さんなのですが
彼はインパクトで
「ボールを捕まえた」 という感触を持っています。
もちろん垂直面でとらえた感覚もあります。
もう少し正確にいうと
「ギュウっ」 と感じています。
次に
「試合などで緊張すると、大ホームランに ・・・ 」
という部分ですが
これこそが現代的なフォアの存在理由。
試合では緊張するのです
古典的な方法で
徐々に面の垂直を、練習で保てる人でも
試合で緊張したり
強めに打とうとしたりすると
調整が吹っ飛ぶ。
あまり思いつめると
最後はイップスになります。
面の操作が原則必要のない
現代的なフォアハンドで
しかもトップスピンをかける。
だから試合で平然と打てるのです。
古典的な方法での解決法は
1、死ぬほど練習する。
2、座禅して心の修練を積む。
3、試合には出ない。
のどれかです。